2007年01月01日

くる年(2007年(平成19年))

(@時の最果て)

ボッシュ:・・・だいたいじゃな。あのデブ程度の見識で「日の下には新しいものは一つもない」などと平気でいう神経が気に食わん・・・。ふわあ。おや、ここは?
:zzz
ボッシュ:…。こら、いい加減に目を覚まさん…。はあ?
ハッシュ:驚いたかの。
ボッシュ:なんと!これはヌゥではないか!?
ハッシュ:まあ、そうじゃが、話しかけてみることじゃ。
ボッシュ:おぬし、話が通じるのか?
:久しぶりじゃな。命の賢者よ。
ボッシュ:ガ、ガッシュ?
ハッシュ:お察しの通り、理の賢者ガッシュじゃ。ただし、ガッシュは自分の脳をヌゥに移植して朽ち果てた。
ボッシュ:…。脳を移植する?
ハッシュ:正確にいえば、自分の脳をヌゥに再現したわけじゃ。人格・知識・記憶のすべてをな。
ガッシュ:さすがは時の賢者じゃ。すべてお見通しというわけだ。
ボッシュ:・・・信じられん。この生き物にガッシュが再現されているというのか?
ハッシュ:信じるもなにも、目の前で語りかけてくるではないか?
ガッシュ:いや、信じられなければ、見なければよい。
ボッシュ:…。やはり、ガッシュか。
ハッシュ:ただし、問題がある。これは、おぬしから語ってもらおう。
ガッシュ:実は、自分の創造性の源だけはわからなかった。よって、ワシが朽ち果てるまでの知識から発達することがない。ワシはガッシュであるが、そうではない。
ボッシュ:…。進歩を止めたガッシュか…。ところで、ガッシュを呼んだのには訳があるじゃろ?
ハッシュ:話題を元に戻そう。おぬしがこだわっていた「日の下には新しいものは一つもない」じゃ。あのデブは、この会話には参加できぬゆえ、ワシがあのデブの代理をしよう。おぬしが好きなことを述べて、ガッシュに判定してもらおうというわけじゃ。
ボッシュ:うーむ、なんだかついてゆけない部分があるが、気にせずにゆくか。まず、なんであのデブはあの年であんなに保守的なんじゃ?
ハッシュ:保守的?
ボッシュ:間違っても、右とか左とかそういうことではないぞ。要は、あのデブの知恵などたかがしれておる。ココだから言えるが、人類の知識ですら、たかがしれておる。ワシたちの目に入る光景など、世界のごく一部じゃ。その視野の外に沃野がある。そこへ足を踏みだすことそのものが進歩じゃ。新しい世界への道に二の足を踏む。これが保守的だということの意味じゃな。
ハッシュ:そうすると、「日の下には新しくないものは一つもない」というわけじゃな?
ボッシュ:いや、ことはそれほど単純ではないんじゃ。自然に関する学は進歩したが、自らのこととなると、まだまだじゃ。いまだに対立したら、最後の手段は戦争じゃ。敵対する相手を抹殺するしかない。ジールの頃は、戦争はなかった。まあ、ワシらの頃は、ジール以外の国はない。これは例外じゃ。古今東西の歴史は戦争に彩られておる。これらの表面を眺めれば、「日の下には新しいものは一つもない」。しかし、そこから新しい一歩を踏みだすことが肝心じゃ。おぬしは、以前、考えることをやめたら、なんにもならじゃないかと言っておった。考えるだけでは物事は解決せぬ。しかし、考えもしなければ、いつまでも同じことの繰り返しじゃ。だいたい、おぬしがそう言っておったではないか?
ハッシュ:それはそれ、これはこれ。今日は、あのデブの代わりをしよう。ここにひなげしの花がある。何色じゃ。
ボッシュ:・・・。暗くてよく見えないが。黄色かな?
ハッシュ:このひなげしの花は黄色い。そうじゃ。なぜ、そう言える?
ガッシュ:…。
ボッシュ:おぬし、なにを尋ねているのか?
ハッシュ:このひなげしの花は黄色い。なぜ、そう言えるのかと聞いている。
ボッシュ:・・・。意味がわからぬ。赤いということか?
ハッシュ:赤なら赤。白なら白。どれでもよい。なぜ、この花は黄色だ、あの花は赤色だと言えるんじゃ?
ボッシュ:・・・。そういう色を決める「約束事」があるからか?
ハッシュ:ほお。おぬしもできるの。もうちょっと、考えてみよう。その「約束事」を決めるのは誰じゃ?
ボッシュ:国によって色彩の表現も微妙にあるいは大いに異なるが、基本的には人間じゃな。それ以外にはありえぬ。
ハッシュ:ここまでくれば、あと一歩で出発点じゃ。あのデブは出発点にすらたどりついておらぬがな。人間がそのような「約束事」を決めることができるようにしたのは、誰じゃ?あるいは、何じゃ?
ボッシュ:・・・。
ガッシュ:もういいだろう。このゲームはやってはならぬ。命の賢者よ、降りるのが賢明じゃ。うっかりやると、気が狂う。
ボッシュ:時の賢者よ。ガッシュは…。
ハッシュ:正常じゃ。この問答の彼方にある問題を考えている最中におかしくなりかけたがな。もっとも、あの環境下で精神が正常であること自体、異常なことではあるんじゃが。
ガッシュ:・・・。おぬし、そこまで見えていたのか・・・。創造性の源を考えているうちに、不覚をとりかけた。あの環境だったからかも知れぬ。なにかワシには足りないものがあるように思ったが、ヌゥに創造性以外の要素はすべて取り入れた。
ハッシュ:あのデブの立場は、ヌゥに再現されたガッシュは、ガッシュそのものじゃ。
ボッシュ:・・・。創造性はどこへ行ったんじゃ?
ハッシュ:すべては私のうちにある。それが「日の下には新しいものは一つもない」ということじゃ。すなわち、真なるものは私のうちにあり、真理とはそれを自覚したにすぎぬということじゃ。あのデブでは、この程度ですら、まともに表現できんのじゃから、使わないほうがよい。
ボッシュ:ガッシュは、創造的なのか?
ガッシュ:私自身もわからぬ。以前と同じ私なのかさえ。
ハッシュ:言っておくが、これからのガッシュしだいなのじゃ。人類が極限下でも知的存在でありうるのかは…。
ボッシュ:これは答えがある問いなのか?
ガッシュ:ワシにもわからぬ。創造性の秘密はまだまだ先にある。ワシが知っておる範囲では、ワシ以外にも生き残ったものが集落を作っておるが、生きるので精一杯じゃ。ワシだけが答えを知りうる。
ボッシュ:時の賢者よ。おぬしは、答えを知っておるのではないのか?
ハッシュ:・・・。正直に言おう。ワシが知りうる限り、ガッシュの後の時代から客人はない。残酷な話じゃが。無言の連中が来たが、まったく反応がない。よって、ガッシュの時代より前なのか後なのかすらわからぬ。したがって、ワシもわからぬ。
ガッシュ:気遣いは無用じゃ。ワシの最後の賭けだな。「あのデブ」とはちと変わった名前のお方じゃが、どなたじゃ?
ボッシュ:・・・。
ハッシュ:ワシの客人の一人じゃ。
ガッシュ:そうか。少しだけ希望がでてきたのかもしれぬ。これも、元を質せば、あの日の悔恨かもしれぬ。ハッシュよ、おぬしには内緒で女王にすべてを告げたのじゃ。ジール最後の日の1ヶ月前じゃ。大地が太陽の周りを回っているかもしれぬことやそこからくる暦のずれ、海底神殿の危険、すべてをな。最後に女王は笑っただけじゃった。ワシは自信を失くして、それ以来、このことに触れず、一週間前におぬしたちにすべてを明かしたのじゃ。ワシはすべてを知っていながら、なにもできなかった。「理の賢者」などというのは、名ばかりだということも、よくわかった。ジール最後の日から1万年以上あとにとばされたら、また、この始末じゃ。知恵や知識が何の役に立つのだ。ワシの一生は、別の生命体にワシ自身を移植することで終わりだったとは・・・。
ボッシュ:・・・。
ハッシュ:・・・。
ガッシュ:わしからのメッセージは、これで全てじゃ。最後にお願いしてもよいかな?この物体のプログラムもこれで終わりじゃ。コイツを休ませてやってくれ。
ハッシュ:・・・。すまぬが、命の賢者よ。ワシはココを離れることはできぬ。
ボッシュ:・・・。わかった。それでは、いったん失礼する。


(@時の最果て)
ボッシュ:あれでよかったのか・・・。
ハッシュ:まあ、あまり考えないことじゃ。
ボッシュ:あのデブの話からこんなことになるとは・・・。
ハッシュ:そういえば、暦の話は・・・。
ボッシュ:・・・。はっ!もう、2007年、平成19年じゃ。
ハッシュ:そうかえ。
ボッシュ:・・・。なんだか気が抜けるのお。おぬしも、ワシと一緒に大声を出すんじゃ。
ハッシュ:ほお。いったい何を・・・。
ボッシュ:ぼそぼそ。いいな?
ハッシュ:了解。
ハッシュ&ボッシュあけましておめでとうございます。今年も、時の最果てへようこそ!!
ボッシュ:・・・。何のために、お誘いを断ったのやら。はあ。疲れきったわい。ワシは、帰るぞ。
ハッシュ:今回は長かったのお。また、おいで。

 ・・・。こんな話を送ってこられても困るんですが。11月に2回、12月に1回、時の最果ての話をボツにしたら、命の賢者様がお怒りで今度、勝手にボツにしたら、二度とやらないぞとまでおっしゃっていた御様子でしたので、やむなく、2回にわたってお届けいたしました。新年早々、こんな話で誠に申し訳ありませぬ。はぁ、この状態が続いたら、『霊界通信』とでも改名いたしましょうか。東方より博士たちが来る。よもや三賢者様がこんな形で揃うとは…。

 驚いたことに、管理画面を開けたら、びっくり。2006年12月31日の訪問者数が600を超える数になっていて、平日だったら、「5.25同時テロ」を抜く勢いでした。「犯行声明」はカワセミ様finalvent様のところでだされております。人様の「ブログ炎上」を楽しそうに語った後で「テロ」をしこむかんべえ師匠とは異なって見事なまでの「テロ」。やられた側としては、「標的」になったことをもって冥すべしというところでしょうか。「日の下には新しいものは一つもない」なんてほざいていた矢先にこの事態。私程度の人間にとっては、「日の下には新しいものは一つもない」と「一寸先は闇」は同じことなのであります。

 というわけで2007年が始まりました。率直にいって、あまり感慨もないのですが。カウントダウンみたいな行事に行くのは初めてでありまして、初詣はもう疲れたのでキャンセル。人混みが苦手で、2時間が限界であります。とりあえず、騒いだおかげで頭の中が空っぽになって、リセットされたというところでしょうか。説得力がありませぬが、本年最初の記事は定番で締めとさせて頂きます。

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年も御愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。