2007年02月01日

寒気

 細かい作業の連続です。思ったほど進捗しないので、疲れてまいりましたが、投げるほどまずいわけでもないので、無味乾燥な作業を淡々と続けるのみです。とかなんとか言いながら、変なところでツボにはまってしまって、笑いを漏らしてしまって周囲の失笑(というより「あの人、大丈夫?」という痛い視線が怖い)を買わないように気をつけなくてはならないのですが。

 すっかり「出不精」(「デブ性」の誤変換ではありませんよ)になってしまって正直なところ、自分のブログの記事を書くのが精一杯です。若い人たちと会話をすると、柳澤厚労相の発言について尋ねられて、発言自体は論外だと言うしかありません。いろんな留保をつけたいところはあるのですが、主婦層どころか、若い女性へも波紋が広がっていて、かなりまずい状況だなと思います。経済畑の方が気をつけていても、統計データを解説する際に、その背後にあるのがヒトそのものだという基本をつい忘れてしまうことはよくあります。他の問題ならば、喩えとしてはわかりやすいのですが、直接的に感情論になりやすい問題で、あの喩えは、無神経だといわれても仕方がないでしょう。気になるのは、ネットで見ると、「産む機械」だけが一人歩きして、この発言が出てきた集会や前後の文脈、柳澤厚労相も統計データの説明の際に「機械」や「装置」に喩えるのは、不適切なんだけれど、数字を解釈する上でやむをえないと考えて発言し、その後、御自身がやはり不適切だと判断したというあたりは、『サンスポ』以外の報道が見当たらないのは、なんとも複雑な気分になります。このような背景をメディアが伝えないまま、騒いでいるので、報道に流されている方が大多数の場では発言しにくいことがあって、自分でも苦々しく思います。

 このような形で紹介させていただくのは不本意なのですが、安達正興さんが「久間防衛相は辞めるがよい」という記事を書かれていて、ほとんど同意してしまいます。安部政権だから我慢していますが、そうじゃなかったら、現実世界でも「盧武鉉韓国大統領未満的水準」と評しているでしょう。あまり汚らわしい言葉を使いたくないのですが、「裏切り者」としては自覚すらないという点で最悪のタイプでしょう。日米同盟をぶち壊すのはこんなに簡単だと証明してしまいかねない。小泉政権で「我慢」していた憂さを晴らしたいのなら、少なくとも閣僚を辞していただきたい。柳澤厚労相の「罪」は、切られるべき人を切りにくくしてしまったことだとすら言いたくなります。

 同盟の大半は、見えない「信義」によって成立しています。これを壊すのは本当に簡単で、怠ける程度でも十分なのですが、それ以上のことをやってのける方がいらっしゃるとは信じられないぐらいの「サプライズ」です。「どーせ」どころの話じゃありません。安達さんの記事の文中には「この発言はAPがアフマディネジャフの発言にくっつけて紹介している。ま、アメリカの感覚からは許せないだろう」とあります。アフマディネジャードと同じ扱いを受ける日本の閣僚というのは救いがたい。腹が立つというより、脱力すら通り越して、なんだか終わったような感覚すら覚えます。現実問題としては、この状況で厚労相を生かして、防衛相を切るのは難しいでしょうが。

 大変なときに「てーへんだ、てーへんだ」と騒ぐのはバカらしいので嫌なんですが、この方はあまりに痛い。日銀の「ブレ」は「頭痛が痛い」で済みますが、こちらは国防にダイレクトに来るだけに、不適格者が椅子に座っているというだけで寒気がします。率直に言って、小泉政権発足時の外相人事並みに感じてしまいます。

 アメリカに「ヤキ」を入れてもらおうなどとおっしゃっている方もいたように思いますが、こんな裏切りをする者を日本人自身が信用しろということ自体、無理があります。日本人自身が始末すべき問題で、同盟国に言われる前にやるべきことです。

 安部総理の指導力という点では、参議院本会議で異例の陳謝はちょっと驚きでした。野党は、まだまだ頑張るでしょうが、安部総理の誠意をなんとか貫いていただきたい思います。

 政治の話になると我慢せざることがあまりに多く、淡々とした作業を行うインセンティブが高まります。てなわけで若い人に教えてもらった番組を見ようとしたら、番組の名前を忘れていて愕然とします。いまだに、固有名詞がネックとは…。昔からそうなのですが、「加齢」とともに、どんどんひどくなっているような…。嗚呼、老いたるかな。
posted by Hache at 01:28| Comment(3) | TrackBack(2) | 不幸せな寝言