2007年02月19日

現場主義と知識

 ふだん読まない『毎日』ですが、ネットで文部科学省の記事を配信していて思わずため息が漏れてしまう。これと中川幹事長の発言のおかげでブログの更新などせずに本業に専念しましょうという気分になります(安倍政権への「告別演説」に聞こえてしまいました)。

 『毎日』が配信した記事(2007年2月15日18時7分)によると、文部科学省が4月から教員免許をもっている若手キャリアを公立学校に派遣するとのこと。教育行政に携わっていながら、「学校現場の実態」を知らないことが主たる原因のようです。文科省内でも学校教育の現場へ出向を望む声があったそうで、ご熱心なこと。それにしても、たった1年、それもベテラン教諭の指導の下で現場体験などするぐらいだったら、もっと他にやるべきことがあるような気もしますが。不適切なたとえでしょうが、防衛省なら背広組が自衛隊に1年入隊するようなものでしょうか。不適切なたとえに、さらにひどいことを書いてしまうと、こちらの方(防衛省)がまだしも試してみる価値がありそうな気もしますが。

 この「寝言」を書くかどうか、かなり迷いました。反発する方が多いでしょうから。文部科学省を批判することが目的ではありません。どうも、この国では「経験すること」、すなわち「わかること」という風潮からエリートすら免れることが難しいようです。「寝言」というより「ぼやき」ですが、高度に分権化が進んだ社会では個人が体験できることなど一握りです。経験しなければ、わからないというのでは、わかる範囲など極めて狭くなってしまいます。体験する範囲が非常に限定されている中で、どうやって知識を体系化してゆくのかということにこの国の人はあまりに不得手な気がします。この国に限らず、先進国ならどこでも同じ問題を抱えているとは思うのですが、この国はなんともいえない脱力感を感じさせてくれて、凄いなあと思います。まあ、きっと気のせいでしょうけれどね。
posted by Hache at 23:59| Comment(7) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言