2007年04月16日

ユニバーサルサービス制度(1)

 例によって賢者様たちにバカにされましたが、新聞を読んでいないわけではありません。『日本経済新聞』(2007年(平成19年)4月14日 14版)の一面に「固定電話の全国網維持費 利用者負担引き下げ 総務省方針 来年、月4円前後に」という記事が掲載されておりました。ちなみに、この日のトップは「金融商品取引法 9月完全施行」で、その下に「国民投票法案 衆院を通過」が掲載されています(どうでもよいのですが、当日の社説にあわせるように保険金未払いに関する記事も)。温家宝首相の訪日や国民投票法案の衆院通過などの方がはるかに重要でしょうが、マジョリティが関心をもつことには無関心な私は、「固定電話の全国網維持費」、あるいは「ユニバーサルサービス制度」に興味がいってしまいます。いかれた「外道」の本領発揮というところでしょうか(『日経』が一面にもってくるような話題を記事、もとい「寝言」にしようということ自体、好調なときがないのですが、「絶不調」ではないかと気になってしまいます。それはさておき、「ユニバーサルサービス制度」のお話。

 先月か先々月ぐらいに、ふと電話(固定電話)の料金明細を見ていて、「ようやく導入したのか」と気がつきました。「ご利用料金内訳書」のNTT地域電話会社利用分の消費税相当額の上に「ユニバーサルサービス料」として7円が記録されています。携帯電話の明細書も同様です。ユニバーサルサービス利用料として7円が計上されています。私の場合、携帯はNTTドコモですが、他の携帯電話会社の利用明細にも同様の項目が記録されているでしょう。この料金は2007年1月利用分(したがって2月請求分の利用明細)から徴収されています。民間の事業者も、この件に関して昨年からプレスリリースをだしています。たとえば、NTTドコモはこちら、KDDIはこちらです。ユニバーサルサービス料に関する概略の説明としては、次の記事で紹介する「ユニバーサルサービス制度の将来像に関する研究会」第1回の「ユニバーサルサービス制度の現状と課題」(PDFファイルが開きますので、ご注意ください)よりも、はるかに見通しがよいと思います。ユニバーサルサービスといわれてもピンとこない方や知ってはいても興味がわかない方はNTTドコモやKDDIなど事業者のプレスリリースに目を通していただければ幸いです。

 『日経』の記事では月額7円という現行のユニバーサルサービス料が2010年ごろには1回線あたり10円程度になるとの見通しがあり、これはさすがに利用者が反発するだろうと。総務省は算定基準を厳格にして月額4円程度に抑制する「方針を固めた」とのこと。省庁のプレスリリースにない記事のときの書き方としてはありがちな表現ではありますが、ちと微妙な記事ですね。ユニバーサルサービス制度に関しては冷淡ですので、『日経』の記事が総務省の「観測気球」なのかどうかとか、記事に無関係なことに関心が向いてしまいます。

 どのぐらいユニバーサルサービス制度に「冷淡」かと申しますと、とある会合で私が信頼している経済学者が「ユニバーサルサービスを効率の観点から正当化する理論が必要だ」とおっしゃっていました。よい方だなあと思いつつ、いかれた「外道」の私は、平然と概ね次のようなことを申し上げました。「ユニバーサルサービスというのは効率の観点からではなく、地域間格差の是正など政治的・社会的要請から問題となっています。経済学者の方には、もともと非効率な施策を非効率なりにマシにする方策を考えていただきたいと思います」。私が発言すると、失笑ともあまりの身も蓋もなさに苦笑いなのか見当がつかない笑いが生じました。場の雰囲気を読むのが苦手な私には私の発言が受けたのか、失笑されたのか、まるでわかりませんでしたが。

 以前、「『国家の品格』と『格差社会』の間」という「寝言」を書きました。この「寝言」ではこんな生意気なことを書いております。「まず、お断りしておきますが、『国家の品格』で述べられていることを全否定する意図はありません。『格差是正』についても同様です。どちらの主張も、まともな部分は、所詮は、程度と具体的な手段の問題でしかありません」。今でも、この考えを改める必要は感じておりません。ただ、「程度と具体的な手段」についてあまりに触れていないので、月額わずか7円(回線あたり)という「ユニバーサル交付金」とユニバーサルサービスを題材にこの問題を考えて見ましょうというのが今回の「寝言」です。

 本来は、ユニバーサルサービスの語源から説明して、「ユニバーサルサービス制度の将来像に関する研究会」第1回の配布資料を元に論点を整理する予定でしたが、土日にジムで久々に「フルコース」をこなしたら、筋肉痛にのた打ち回る一方で、「本業」のことを整理していたら、「寝言」どころではなくなってしまいました。土日に体を思う存分動かしたせいでしょうか、この記事を書きながら、睡魔が襲ってまいります。じらしているわけではありませんが、続きは次回以降ということでお許しください。

 それにしても、小沢民主党は解せませぬ。憲法改正というよりも国民投票なんて「合意争点化」してしまえば、安部政権の得意領域である「国家の品格」は参院選で霞んで、政権の苦手な「格差社会」で攻めまくるチャンスだと思うのですが。郵政解散で与党がシングル・イッシューで攻めてくると、厄介だというのは学習済みだと思うのですが。これは、「小さな親切 大きなお世話」の「寝言」。

気分しだいの必殺技(前編)

【今日の『らんま1/2』】
 このブログは、職場からアクセスされている方が多いようです。先週は、前週比2割弱のアクセス減を達成しました。絶好調です。さらに、徹底した過疎化を進めるべく、職場でアクセスすることが憚られる『らんま1/2』の英語版のアドレスを貼っておきます(単に自分が見たいときに見るためという噂もあり)。平日のPVが1,500を切るまで、アクセス数撲滅キャンペーンを行います(本音は出張先で手持ち無沙汰なときに『寝言@時の最果て』にアクセスすれば、『らんま1/2』を見ることができるようにしておきたいだけなのですが。それにしても、ビジネスホテルの有料チャンネルがアダルトor洋画というのはなんとかならんのですかね)。最初はやはり「あれ」しかありませんな。

気分しだいの必殺技(前編) 『らんま1/2』熱闘編123話

(1) http://www.youtube.com/watch?v=AvNJgNgwIrk(9分30秒)
(2) http://www.youtube.com/watch?v=y1i18sOFOCI(9分00秒)
(3) http://www.youtube.com/watch?v=bYSD953FJnk(4分50秒)


 『らんま』ファンサイトでは原作・アニメともにあまり評価されていない作品ですが、「気分」のおもしろさ、バカバカしさ、深み、恐ろしさ、愚劣さを「ラブコメ+格闘もの」なかで見事に描き出した作品だと評価しております。勝つためには手段を選ばない乱馬を描いているという点では、「貧力虚脱灸」変よりやや劣りますが、ナンセンス度ではなかなか逸品。原作ではラブコメという点ではちと物足らない方も少なくないでしょうが、作品の完成度は、『らんま1/2』らしく「気分しだい」のように見えて、構成の完成度はかなり高い作品だと思います。後編がおもしろいのですが、前編を見ていないと、「深み」がわからないので、まずは前編をどうぞ。