2007年05月17日

東アジアの「冷戦」と日米同盟(2)

(@「時の最果て」)

○あなた、かんべえさんが師匠でしょう?

→か、かんべえさん?ど、どなたでしょうねえ。私こと、Hacheは、時の賢者様の名代として「時の最果て」で夜な夜な「寝言」を綴っている、「生まれも悪いが育ちも悪い」いかれた「外道」でこざいます。

成仏してほしい戦前生まれの政治家って誰でしょう?

→…。し、知りません。わ、私は、政治家に限らず、ご、ご年配の方々に置かれましては、長生きしていただくことを心より願っております。

○あんたが「極道」なんて書くから、ここまで書いたらどうせ気が小さいからついてこれねえだろうとカマをかけたんじゃないの?

→あ、あのー、「さくらのブログ」管理画面ではどなたが見たかを確認することはできません。こ、このようなですね、「過疎地」がそのような影響力をもつとはとても、とても…。

それにしても、こえー。越中は怖いよお(上海馬券王先生は、ティー・オー・ケー・ユー・ビー・イー・ティー・ユー(TOKUBETU)と・く・べ・つ(はあと)。カワセミプリンセスとの「玉砕」、お見事でございます)。太平洋岸でのほほんと生きてきた者としては、「成仏」などというおっかないことは頭もよぎらないのであります。やっぱり、「党○○論」がトリガー?あんなもの逃げておけばよいのに。安倍総理相手に勝ち目がないのはミエミエですね。「成仏」しなくても、終わってますがな。なにも「強制終了」しなくても…。

…。失礼しました。取り乱してしまいましたが、「平常心」(やっぱり、こちらが「本命」?)でまいります。本題に戻りますが、長島昭久さんの『翔ぶが如く』「訪米報告 その1」(2007年5月7日)を「寝言」風味で読んだだけですので、こちらを読まれた方が理解しやすいと思います。なにしろ、「ABLってAirborne Laserの略でよかったっけ?」というレベルなので、いたるところで勘違いをしている可能性が高く、私が無断で勝手に「感想」を書いているだけですので、間違いはすべて私の責任です。

 まず、北朝鮮が核を手放すことはないという情勢判断は、それ自体は意外性はないのですが、北朝鮮の対米外交のみならず、対中外交にも影響するというのは、素人的にはうっかりするところ。邪推ですが、やはりミサイル発射は「狙い撃ち」というところでしょうか。

 驚いたのは、それを踏まえたマイケル・グリーンの「対策」です。何が驚くかというと、これが実現してしまうと、書くべきではない気もいたしますが、対北朝鮮だけでなく、対中国についても日米同盟の軍事面での抑止力はこれ以上ないほど高くなってしまうことです。BMDで発射前のミサイルだけでなく、発射後のミサイルをABLで「迎撃」するというのは、北朝鮮が核のコンパクト化にも成功することを視野に入れたものでしょうけれども(すでにできているという「有力な情報」というのは本当に驚きですが、北朝鮮が独力でできるはなしなのかどうかに、いかれた「外道」の関心はいってしまいます)、場合によっては南西の防御にも使えるでしょう。よけいな話ですが、嘉手納に配備されているF22は「期間限定」できており、暗黙の北朝鮮へのプレッシャーとして解釈されているようですが、北西に飛べる戦闘機が能力的に南西に飛べないということはないんじゃないかな。まあ、軍事音痴なので、「寝言」以外のなにものでもありませんが。

 さらに驚くのは、戦術核の「復活」。北東アジアや西太平洋への配備となると、事実上の「冷戦」といってよい状態でしょう。もちろん、マイケル・グリーンの私見であって、直接、アメリカ政府がこのような政策をとるわけではないでしょうが、このような見解があること自体、驚きです。日米共同管理となると、日米同盟の双務性どころの話じゃないですね。策源地攻撃能力を日米で共有となると、もうこれは完全に本来の同盟そのもので、事実上、安全保障に限定しても、「戦後」は名実ともに死語となります。これらのことが完全に実現したとしても、日本の安全が完全に守られるというわけではないでしょうが、望みうる選択肢の中で最も望ましいものであると思います。もちろん、以上のことは、あくまで北朝鮮の核武装を受けての話であり、通常の同盟では「名指し」しない仮想敵国が北朝鮮であることは明白ですが、事態の推移によっては、中国も日米同盟の抑止の対象となりうるほど、強力な関係になると、いかれた「外道」の目には映ります。誤読をしていただかないよう、念を押しますが、以上のことは、長島先生の記事を「寝言」風味に私が勝手に解釈したものであって、無断で引用させていただいているものであって、端的に言えば私の「深読み」にすぎません。インドの評価など他にも興味深いことが多いのですが、本題からそれますので、省かせていただきます。

 寄り道ですが、前回の記事が、岡崎久彦「台湾の戦略的価値」で論じられている対象をシーレーンに限定したかのような印象を与えたならば、責任はすべて私にあります。あるコメントを拝見して、趣旨はそこではないと断られながら、シーレーンのことばかり問題にされるので誤解を生んでいるのではないかという懸念をもっております。全文を英語でお読み頂ければ、原文の趣旨は、シーレーンの問題を説明した上で、中国による台湾併合は英米の覇権への挑戦となる意義をもつことだと岡崎先生が主張されていることが理解できると思います。当該記事その他を再検討して、私の国語力や英語力のなさによって誤解を生む可能性があると私自身が判断した場合、該当する記事および訳文、その他関連する記事すべてを、一切の予告なく、全て削除いたします。

 本題に戻ります。もちろん、日米同盟の強化にもリスクがあります。北朝鮮と事実上の「冷戦」に入ること自体はやむをえないとしても、中国が日米同盟への「敵視」を強める可能性があるでしょう。同盟そのものは当事者どうしが「共通の利益」というやむをえない事情があることが前提ですが、他方で、それ以外の国との関係を硬直化させてしまうリスクもともないます。北朝鮮の核開発とミサイル発射を受けての話でしょうが、中国、場合によってはロシアにとっても脅威でしょう。だから、よろしくないということではありません。結局、中国とロシアにとって「脅威」となるのは、半ばよりも多くは彼らの行動にかかっているからです。

 それにしても、この記事を拝読して感じたことは、北朝鮮という「虫歯」に対応するにしても、日本が自分の国は自分で守るという延長線上に日米同盟の強化という戦略を明確に位置づけることが、最も筋がよいということです。率直なところ、上記のことはあまりに日本にとって有利なので本当に実現可能なんだろうかと思う部分があるぐらいです。そして、あらためて複雑な気分になるのは、日米同盟の現状はあまりにアメリカの「善意」に依存しているということです。基地を「提供」していること自体は、もちろん、双務性の重要な要素でしょう。また、日米同盟によって日本外交の選択肢も狭まる部分があるのでしょう。同盟の運用しだいでは、最悪の場合、極東、あるいは東アジアで新たな「冷戦」に生むこともあるのでしょう。

 厳密な意味での日米同盟の「費用対効果」は、素人の私には手に余ります。ただ、この国を守ることを基本に考えた場合、この国独自でできることには限界があることは、もっといえば限界があまりに多いことは自明だと思います。それをこの国単独で限界がありつつも、選択肢を拡大するのが望ましいのか、日米同盟を本来の同盟として機能させるのかが望ましいのかという問いに厳密な意味で「解」を与えることは私の能力を超えます。日米同盟の強化は、日本の選択肢を狭める側面があり、同盟の強化を図るならば、現在以上に国際協調を図ることによって、日米同盟によってこの国がえる利益と他国の利益を調整してゆく、用心深い、不断の努力が要求されます。しかし、このことは、この国がアメリカとの同盟なしでも同じことであり、なおかつアメリカとの同盟がない以上、アメリカが敵となる事態も想定しなければなりません。日米同盟によってこの国が選択肢が狭まることによって、アメリカの選択肢も、アメリカの広い意味での「パワー」によってこの国よりもはるかに広いでしょうが、ある範囲内に限定されてくるでしょう。

 繰り返しになりますが、日米同盟の強化を脅威と感じる国は北朝鮮だけでなく、けっして少なくないでしょう。日米同盟の双務性を高めることは、安保改定時に論点がぼやけてしまった(あるいは反対派が論点をぼかしてしまった)印象もありますが、アメリカのためにするものではなく、この国の安全と繁栄を守ることが基本でしょう。そのような利己的な目的から発した同盟がアジア、あるいは極東に限定しても、安定をもたらす保障はどこにもありません。同盟の強化と近隣諸国との積極的な外交は、矛盾するものではなく、むしろ、同盟を強化しようとするならば、近隣諸国との外交を活発にする必要があるでしょう。これは、現政権が既に着手し、実行していることの後追いにすぎないのかもしれませんが。

 日米同盟が極東の平和と安全の礎になるか否かは運用しだいです。しかし、素人にもほとんど自明のことと映ることがあります。自国の安全を守れない国が、地域の平和と安定の礎などなることなどありえないということです。このようなナイーブなことは、専門家ならば、恥ずかしくて書けないでしょう。この国を守るために、日米同盟をさらに双務的にし、自国の平和と安全を確実にすることが、地域を極東に限定しても、国際的に貢献を行う、不可欠の基礎であると考えます。