2007年05月22日

愛の格闘チアガール 後編

 週の初めからボロボロです。疲れる「相談」が3件も入り、すべてがデリケートな話でくたくたになってしまいました。日曜日に暇つぶしに書いていた記事をすぐに使い果たしてしまうとは…。それにしても、渡仏後の雪斎先生切れ味たるや、おそるべしです。これぞ、「馬は馬、鹿は鹿」とばっさり袈裟懸けにしてしまう「非道」そのもの。恐れ入りまする。

 ヨレヨレなのであまり言葉が出てこないのですが、集団的自衛権の行使に関する政府の憲法解釈を変えたところで、アメリカ本土の「防衛義務」(除くBMDなど)が生じるわけでもなく、どうしてそのような発想がでてくるのか、素人にはわからないです。日米(広い枠組みでは日米豪)の絆をベースに抑止を確実にし、中国や韓国はもちろん、北朝鮮とも「対話」を行い、その上に地域的な集団安全保障で局地的な紛争をできうる限り抑制し、アジア太平洋地域の安定を図るというのが、図式的ではありますが、基本的な絵です。その際、日米同盟が堅固でなければ、自国の安全や繁栄を守ることができず、アジア太平洋地域の安定など守ることなど不可能でしょう。露骨に言えば、この国は現状維持から多くの利益を享受しているので、国際秩序を破壊する勢力に対して日米同盟で抑止を図り、自国にとって有利なバランス・オブ・パワーを維持するために同盟強化を図り、その基礎の上に、利害関係を異にする国々との不断の調整を行って、同盟を補完するというのが基本だと思います。私が現在、関心があるのは、考えているのは、日米同盟の双務性が高まったとして、それをいかにアジア太平洋地域の安定に活用してゆくのかということです。同盟は、当事国以外の国々との関係を硬直化させてしまう危険もあります。集団的自衛権が行使できるということが前提にはなりますが、同盟が現状不満勢力との関係を硬直化させないように同盟強化と同時に現状不満勢力との信頼醸成を図ることが不可欠だと思います。


【今日の『らんま1/2』】


 アニメ版を最初に見たときに気になったのは、この作品では風林館高校の生徒は、「おさげの女」が乱馬の変身した姿(女らんま、あるいは単に「らんま」と表記)だと知らない設定になっていることです。「大好き! 私のうっちゃん」(熱闘編23話)では原作どおり、紅つばさ(原作でも第10巻のみの登場ですが、ファンでの人気はなぜか高いらしい)とらんまがお昼にお好み焼きの販売合戦をするのですが、このとき、らんまはボロ負け。理由は、簡単でありまして、紅つばさ(実際は変装と女装が好きな女好きの、ホ○が大嫌いな男)の正体を知らない男子学生が、紅つばさに殺到し、らんまが乱馬の変身姿であることを知っているがために一枚も売れず、バニーに変装して売り切るという話が出てまいります。この回に限らず、「おさげの女」=「らんま」というのが熱闘編以前から周知のはずですが、突如としてらんまの正体が「愛の格闘チアガール」で明らかになるかのようなシナリオになっていて、違和感がありまくりです。原作では九能帯刀以外の生徒は乱馬と「おさげの女(らんま)」が同一人物であることが当然の前提になっています。

 もっと、根源的な「矛盾」があって、バトンを回すことすらできないあかねが(高校時代に文化祭のクラスの出し物で女子生徒に強制されてやむなくバトンを回したことがありますが、そんなに難しいとは思えないです)バレーで活躍できるのか、疑問。この点は原作でもアニメでもスルーされていますが、運動神経はよくても料理ができないという設定なら理解はできます。しかし、格闘新体操でも不器用さは運動神経が鈍いといっても差し支えのないレベルで、他方でバレーやソフト(原作では野球にも見えますが)などもこなしているので、キャラの設定に疑問を感じます。

 しかし、それはそれ、これはこれ。今日も、失礼ながら、原作から技の名前を抜き出してみました。なかにはアニメで完全に無視されているもの(原作21巻PART.10「互角の愛」では九能ちゃんの性格を知り尽くしたらんまがス○ベ心を煽るものの、今条マリ子のより高度な心理的テクニックによって互角にもちこまれます。このあたりはTVアニメではすべて省略)や名前が微妙に変わっているもの、アニメにしか出てこない技などもあります。なお、驚くべきサイトを発見しました。TVアニメのセリフが、一部の作品だけではありますが、おそらく完全に収録されていて、「愛の格闘チアガール」は前編、後編ともにしっかり収録されています。このブログ程度で私を『らんま1/2』オタクと思っている方は甘いのであります。私程度で漸く初級の上というぐらい『らんま1/2』の世界は奥が深いのであります。

【『らんま1/2』21巻】

PART.9 愛は勝つ

○愛のバスケットトス(今条マリ子)
→今条マリ子のジャンプを他の応援団員が弾みをつけるだけの話。
○恋のライバル撲滅キ――ック(今条マリ子)
→要するにキック。嫉妬の分だけ強烈か。

PART.10 互角の愛(アニメではほぼ省略)

○乙女心ラブレターシャワー(今条マリ子)
→ポンポンからラブレターが乱れ飛ぶ。日付は不明。
○必勝 メモリーアルバムアタック(女らんま)
→乙女心ラブレターシャワーへの対抗技。「おさげの女の豪華生写真」(「飛竜昇天破」編よりも後の作品であるため、ラン○ェリー姿の写真あり)が乱舞する。
○愛のブーメランアタック(今条マリ子)
→身を引くと見せかけて、九能にひきとめさせる心理的な技。会って間もないのに九能の性格を的確に把握するとは、今条マリ子、バカバカしいながらも、おそるべし。

PART.11 愛の激突!!

○必殺バトンカッター(今条マリ子)
→今条マリ子の基本技。バトンが回転しながら、敵に向かう。
○バトンランデブーなだれ落ちアタック(女らんま)
→「必殺バトンカッター」で「白面の剣士」へと回転しながら襲いかかるバトンをバトンを投げて叩き落す。

○バトンカッターアゲイン(今条マリ子)
→「必殺バトンカッター」と同じ技。

○格闘チアリーディング秘技 如意棒バトンクラッシュ(今条マリ子)
→「秘技」だそうですが、単に文字通りバトンが如意棒のごとく伸びてらんまの喉元を直撃するだけ。
○団体秘技・雲上蟻地獄(今条マリ子&青春学園応援団員)
→応援団員の集団の上に敵を乗せて身の自由を奪う技。「技」と呼ぶべきかどうか、まして「秘技」と呼べるのかどうか。
○愛のファンファーレ金管痛撃破(女らんま)
→「白面の剣士」を拘束している応援団員にトランペットを痛烈に鳴らす「技」。コメント不能。
○愛のとりこ蜘蛛の糸フライングテープ(今条マリ子)
→敵から武器(この場合、竹刀)を奪う「技」。
○愛の助太刀両断キック(女らんま)
→「愛のとりこ蜘蛛の糸フライングテープ」への返し技。キックで応援用のテープを一刀両断。おそらく、物理的には不可能。

○「おめー、不器用だなー」。(女らんま)
→変身しようとしまいと、言ってはならない一言。OMAKE(オー エム エー ケー イー)おまけ。
○愛のウエーブポンポンサーフィン(今条マリ子&青春学園応援団員)
→チアリーディングらしい唯一といってよい技。ポンポンの上を今条マリ子がサーフィンのように翔る。
○飛天ポンポンウニボンバー(今条マリ子)
→「ボンバー」ではないがウニのように鋭くとがったポンポンが竹刀をもささら崩しにしてしまう。

【『らんま1/2』22巻】

PART.1 それでも愛は勝つ!!

○愛の応援直下型キューピッドアロー(今条マリ子)
→要するに落下時の加速を利用してバトンでらんまの頭上を直撃。
○愛の羽交絞めツープラトンアタック(今条マリ子&九能帯刀)
→単にス○ベな九能があかねを後ろから羽交絞めにしただけだが、そこへ今条マリ子がバトンで襲う。
○愛の裏切りキ――ック(天道あかね)
→要するにキックですが、珍しくあかねが「九能せんぱーい」とらんまのように甘えるシーンの後だけに、あかねの怖さがよくでていますね。アニメでは日高のり子のセリフの切れ味が実に冴えています。
○団体秘技・よみがえる愛の亡霊(九能帯刀&青春学園応援団)
→気絶している九能を無理やり立たせて、空中へ「発射」。
○愛の空中一心同体(今条マリ子&九能帯刀)
→気絶したまま空中をとぶ九能の背後に今条マリ子が隠れる。
○愛の影法師バトン流星弾(今条マリ子)
→九能の背後に隠れることによってバトンの軌道を見えにくくする。
○格闘チアリーディング最大奥義 愛の背後霊アトミックボンバー(今条マリ子&九能帯刀)
→そりゃあ、九能の下敷きになるのはつらいですわね。
○最終応援・背後霊軌道修正両脚除霊クラッシュ(女らんま)
→九能ちゃん、死んだことにされてます。この技、『らんま』ファンサイトでも、軽く流されていますが、あかねを抱きかかえながら、両脚で落下で加速しているアトミック・ボンバーこと九能&マリ子ペアを吹き飛ばす、意外と難易度の高い(?)技です。名前が大袈裟なのはナンセンス度をあげるためでしょうが、冷静に考えると、落下のスピードや二人の体重を考慮すると、これをはねのける脚力やタイミングの勘などはとてもバカにはできません。話自体はバカバカしい限りではありますが。

 それにしても、今回の山場はなんといっても、(2)です。らんま(林原めぐみ:綾波レイとのギャップがすさまじい)の「おめー、不器用だなー」が、実に素晴らしく冷静で呆れた感じで、ふだんよりもむしろ厳しいのがお見事。あかね(日高のり子)の「愛の裏切りキ――ック」は実に切れ味がよく、シナリオやキャラ設定の「矛盾」などを忘れさせる名「演技」です。


愛の格闘チアガール 後編 『らんま1/2』熱闘編137話

(1)  http://www.youtube.com/watch?v=_RdEpNkuRQE(9分39秒)
(2) http://www.youtube.com/watch?v=PdfVkFb-VCw(8分04秒)
(3) http://www.youtube.com/watch?v=QW4gnAcENGY(5分34秒)


(追記&お詫び)いくつか「技」が抜けておりました。お詫び申し上げます。下線部を加筆・修正いたしました(2007年5月23日)。