2007年09月19日

骨休みの「寝言」

 連休明けから、いきなり力んでしまったので、気楽な話で済ませましょう。断片的な話ばかりです。

 「組織の改革案」なるものを書かなくてはならないのですが、文章にしようとすると、難しい。私に一任されたわけではなく、多くの人が携わっているので、気が楽なんですが。私の案がさっくり実行に移されるとなったら、「とんずら」ですな。無責任男ということで。組織がなにに"devote"すべきなのかは浮かぶのですが、"how"が難しい。実を言えば、手段は思い浮かぶのですが、実現可能性や他の手段とのトレード・オフが避けられず、整理しようとすると、けっこう頭が痛い。「若手」とのことなので、すき放題でもいいのかなと思うのですが、どうも、意外と保守的な性格らしい。既存の制度や活動でなにを守るべきかに目がいってしまいます。私が「改革」を実行する立場だったら、状況にもよるのでしょうが、「抜本的な改革」よりも、既存の制度で残すべきものを明確にしてから、変えるべきものを明確にすると言う、われながら志の低いタイプになりそう。それも、「改革」というより、余計な仕事を増やさないことに専念しそう。ただ、統率者というタイプじゃないですね。今のように、「一兵卒」のままで、臨機応変の対応をしている方が楽しい。こういう不向きなことをしていると、月並みですが、「傍目八目」で他人の打つ手を批評するのは楽だけれど、「案」を練るだけでも、意外と難しく、「実行」となると並大抵ではないことを実感します。

 かんべえさんへそこはかとない揶揄、いやらしい嫌味を書くことが少なくないのですが、一度、読者の方が誤解をされる文章を書いてしまったようなので、言い訳をしておきます。かんべえさんへメールを送っても、たぶんですけれど、数年前の数十倍近いメールが来ていそう。こちらをお読みかどうかは存じませんが、たまには覗いているだろうという前提で、ちょっとだけ「釣り」感覚。「不規則発言」で反応しているかなと見るのが楽しみ。とはいえ、「敵」もさるもの。豪快に「一本釣り」を決めたいのですが、軽挙妄動が少なく、ちょっとつまんない。SWF(Sovereign Wealth Fund)の紹介はさすがと申すべきか。そうそう、「替え歌」の才能は、かんべえさんよりもご夫人の方がはるかに上では思ったしだい。 「大御所」からトラックバックが届きますようにって、ブログじゃないから無理か。

 何じゃ今更と思いつつ、寝起きに「寝言」を書かされるとは思いませんでした。イラク戦争の「本当の理由」が石油の確保一点だったら、ブッシュ政権というより、アメリカ人があそこまで引き裂かれることもないでしょう。「陰謀論」を読んでいないので、わからないのですが、石油が戦略性の高い資源であり、アメリカの「合理性」を理解するのは難しい(私とて断片的)のでやむをえないのかなと。グリースパンの発言が本当のことを語っているすると、戦争の決断では経済は従属変数となるという見方は説得力がありますね。それにしても、WTIや北海ブレント、ドバイのチャートを見ると、異様ですね。投機資金が動いているのはかなり前から指摘がありますが、どの価格も8月にいったん落ち込んでから、9月に入ってから急激に上昇しています。「マネー変調」の副産物なのか、中東情勢の不透明さなのか。この辺りは、詳しい方にお任せするとして、地方都市は大変でしょう。ガソリン価格は8月でも高水準。代替エネルギーの開発が成功したとしても、一般に普及するまでにはあまりに時間がかかります。揮発油税の引下げは、「財政健全化」派が主流では無理でしょうが、案外、地方への「配慮」となるかもしれないと、ぼつりと「寝言」。

 以前、キッシンジャーとナイのアプローチの違いについて雪斎先生から「宿題」を出されましたが、集団安全保障と集団的自衛権の関係について素人談義を書こうとして、教科書レベルの本を読んでいると、共通性の方に目がいってしまいます。湾岸戦争の両者の評価があまりに異なるだけに、かえって集団安全保障に関するナイの評価の方が厳しく感じます。まとまったら、雪斎先生に「採点」していただきたいのですが、「0点」となる可能性もあって、やぶ蛇か。

 『毎日』(2007年18日)の特集の第一弾、「アブグレイブの屈辱」を読みながら、複雑な気分に。ここ数ヶ月、海外紙を読むのが手抜き状態ということもありますが、アメリカの世論の多様性は相変わらず。日本にとってだけでなく、国際秩序全体においてアメリカは最大の変数。同時に最大の不確実性。台湾の総統選挙や韓国大統領選挙なども大切でしょうが、アメリカ大統領選挙は、世界最大のリセットボタン。まだ気が早いですが、アメリカの世論のブレを観察するのは大変ですが、こんなありがたいブログもあって、助かります。それにしても、「一枚岩の政権はメッセージのコントロールに強く、予想外の内乱にも足を掬われ難い。その意味で選挙に臨むには適している。しかし、行政運営という観点ではマイナスの要素もある。第一に、ともすれば『悪い情報』が上に上がりにくくなり、グループ思考の罠に陥りやすい。第二に、能力よりも忠誠が重視されると、適材適所の人材配置が難しくなる。第三に、特にブッシュ政権では、忠誠心が共和党の政治的な勝利を目指す方向に向いており、これが党派対立を激化させる要因になった」という叙述は、「未熟児」で終わったどこかの島国の「ひ弱な花」を想起させます。もっとも、「ひ弱な花」は、メッセージの発信でつまづき、「内乱」を鎮めるのも失敗し、選挙にも耐えることができませんでしたが。しばらく、「混迷の10年」が続くと覚悟した方が、利巧ではありませんが、精神衛生にはよいのかも。死語となった「温情ある保守主義」の「懐の深さ」を実感できなかったのが残念ではありますが。 
posted by Hache at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言