2007年10月09日

飛ブガ如ク

 インテルからAMDへ乗り換えてから、パソコンが驚くほど静かになりました。古い方はPen4の2.6Gですが、たまに起こすとうるさい。以前はファンの音を気にすることは余りありませんでしたが、乗り換えてしまうと、異常にうるさい。アンチウィルスソフトがやや重たいことを除くと、Windowsやアプリケーションの起動時にストレスがほとんどなく、3Dのネット対戦ゲームでもやらない限り、インテルはイランのおという感じ。あとはノートの買い替えですが、欲しいと思えるほどの機種がなく、インテルばかりでやたらと高い印象。

 ふと最近の世の中を見ていると、司馬遼太郎の『翔ぶが如く』の一節を思い出します。萩の乱、神風連の乱のあたりで前原一誠が日記に「――全身震動、頭浮クガ如ク、飛ブガ如ク、マタ閉ヅルガ如シ。且、顔色甚ダ赤シ」と記しているあたり。太政官「政府」から明治政府への移行期のすさまじさと現代を比較するのは明治の人々に申し訳ありませんが、なんだか地に足の着かない議論を聞いていると、まさに「飛ぶが如く」だなと。小説の読み方としては「外道」そのものですが、倒幕で使い道がなくなった西郷隆盛という巨人が崩壊してゆく様を描いたというのが、昔読んだときの印象でしたが、ちょこちょこと読み返しても、印象はあんまり変わらないです。

 現在の日本を見れば、昔もそうかもしれませんが、日々を平穏に暮らして葉っぱが落ちるようにして一生を終える人がほとんど。私もそうですし、「終わり」もそうなんでしょう。特別の感慨もなく、日常に埋没して一生が終わる。他方で、西郷のように本人が望んだのかどうかは別として英雄もいなければ、大久保のような大俗人もいない。たいした人はいないのだから、「翔ぶが如く」など目指さず、静かにやってくれないと、「飛ブガ如ク」で終わり、鬱陶しいだけだなあと。大真面目にやってらっしゃる方には大変失礼ですが、大して期待していないので静かに、そこそこ上手にこなして頂ければ、それでいい。巧拙が大切なのであって、政治に限らず、動かせる変数などたいていは大して多くはないのですから。
posted by Hache at 09:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言