2008年04月21日

国際金融と国内政治の不安

 「寝言」を書く意欲がわいてきたというわけではないのですが、なんとも脱力する話が多く、まったくの私的なメモです。

 まずは、大御所替え歌で恥ずかしながらはじめて知りましたが、LIBOR(London Inter-Bank Offered Rate:ロンドン銀行間貸出金利)の信頼性に疑問がもたれているとのことです。BBA(British Bankers' Association:英国銀行協会)のHPでは虚偽報告と算定方式の見直しに関するお知らせがでています。素人なのでアバウトな話になりますが、まっとうな報告ができないほど資金繰りに苦しいのかという印象を与えるという点で、欧州の金融市場が逼迫していることを感じます。それ以上に怖いのが、LIBORが信用できないとなると、債券をはじめ価格が機能しない状態になりかねない状態です。ぐっちーさんが素人にもわかるように、こちらの記事で価格が機能しないメカニズムを描いています。

 当面の国際的な金融システム不安のマグニチュードは、市場で価格が機能しないというあたりだということが見えてきました。これは最悪の状態です。金融市場で需給のバランスが崩れている場合の方がはるかに劇的に財市場にも影響が出ますが、価格そのものが機能しない状態というのは財市場への影響は目立たないかもしれませんが、収拾するのが大変だろうと。当面は、金融政策では日本の金融システム不安の最終局面で出現した「ゼロ金利政策」やさらに進んで「量的緩和」に近い政策と公的資金による資本強化のミックスという対応が必要なのでしょう。ただし、「証券化商品」に関するルールづくりは時間がかかると思います。財市場への影響は緩慢かもしれませんが、短期的な対応も不十分な状態では、信用不安が収まるにはかなり厳しいと思います。また、証券化商品に関するルールが整備されないと、金融市場において価格が機能する状態にならないでしょう。「ルール」といっても、金融市場における価格形成は古くは金に頼っていたわけで、現代ではそのような時代に戻ることもできず、為替の面ではドルが機能不全の状態が続くと思います。

 もう一つは、日銀総裁に関する「検証」です。出所は『毎日』の記事です。同意人事の日程はある程度わかっていたはずなので、政府が民主党とあらかじめ「取引」をしなかったのか不思議でしたが、あまりのお粗末さに唖然としました。民主党に自制を求めるのは正論だと思いますが、これでは政争になるのも当然だなあと思いました。記事では携帯電話によるコミュニケーションの危うさに力点が置かれていますが、やはり福田総理の見通しの甘さ、「官邸主導」ならぬ「総理主導」の危うさが目立ちます。小沢氏が財務省を敵に回すことのリスクを認識していたものの、政府側、正確には総理の粗雑さによって逃げ道がなくなってしまったという叙述は、鵜呑みにはできませんが、説得力を感じます。

 直接は関係のない二つの話題をとりあげましたが、国際的にも国内政治でもまだまだ混乱が続きそうです。分析できるほどの力量はないので、自分用のメモとして「寝言」にしました。