2008年10月09日

金の切れ目が縁の切れ目か、縁の切れ目が金の切れ目か?

 日経225が盛大に下げてくれたおかげで、今度は年配の方が「早く売り抜けていてよかったよ」とホッとした様子。不謹慎ですが、1,000ポイント以上下げて、下落幅の金字塔を築いていたら、「ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ 」てな感じになったら、みんな凍ってかえっていいかもと思いました。外国人投資家がリスクマネーを回避しようとする状態では、国内の買い方が弱く、国内の投資家をを食い物にしてきたツケは大きいですね。それにしても、日経平均よりもTOPIXの方がひどい状態で、あまりバカなこともいってられないですが。

 こちらではアイスランドが"natinal bankrutcy"に陥りそうでご覚悟を決めたご様子(まだ債務不履行まで至っていないので、「国家破綻」というのはあまりに大袈裟な気もしますが)。こちらも不謹慎ですが、アイスランドの地理的位置が微妙だなと思って、"Google Earth"で見てみると、冷戦期ならICBMのコースにありそうです。ただ、地図を拡大したり縮小したりしてみると、北西にグリーランド、南東にフェロー諸島があり、冷戦期でも地理的にはソ連の潜水艦が北大西洋に進出するのを扼する位置にあります。軍事音痴なので適当な感覚でしかないのですが。現在では、ソ連の原潜がどれほど稼動できるのか疑問ですし、グルジアやウクライナなど陸続きのところがロシアの狙い目なのでしょう。さすがにアイスランドのねらいがロシアに頼るぞと脅して欧米諸国に金を出させようということではないのでしょうが。

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 外務省HPのアイスランドに関する記述ではNATO加盟国で2006年9月までケフラビーク空軍基地に米軍の駐留を認めていたようです。ロシアが本気でアメリカと冷戦期のような対立関係に入り込む能力と意思があれば別ですが、地政学的な価値はかなり低下しているのでしょう。クルーグマンは9月30日のコラムでGlitnir Bankへの6億ユーロの救済策がアイスランドの人口を考えると、アメリカでの8500億ドルに相当すると指摘していて、既にアイスランドの国力を超えている印象です。こちらの記事では2009年末までにアイスランドの金融システムを維持するためには100億ユーロが必要なものの、アイスランドの中央銀行は45億ユーロしか調達できないと指摘されていて、今のところ、ロシアぐらいしか資金を出してくれそうなところがないという状況のようです。仮に、ロシアの融資が本気だったとしても、実質的には地政学的な意味は希薄で、あったとしても心理的にNATOの弱みに付け込む程度でしょう。ただし、Kaupthing破綻の影響は大きく、FTも同情的な記事を載せていましたが、もはや見当たらず、イギリス政府は冷徹にアイスランド「潰し」に動いているご様子。

 英字紙のメインは"rate cut"ですか。邦字紙では「協調利下げ」。FRB、ECBをメインにイギリス、スイス、カナダ、スウェーデンが一律0.5%カット。なんちゃってと言っては失礼ですが、中国も「協調」。それなりのメンバーが揃ったので、一息ぐらいはつけそうですが、ECBの金利が4.25%から3.75%に低下したという報道にため息が出ます。FRBはCPまで買い取ろうという非常手段まで採用しようというときに、3.75%ですか。インフレがまだ怖いんですね。わかります。

 言いにくいですが、FRBが各国の中央銀行にゼロ金利政策を強制するぐらいの思い切ったことをしないと、短期でもあっという間に効果が薄れそうな感じです。これなら日銀も参加できたでしょうに。不思議な因果で日本の政治システムと株式市場の麻痺のリスクが協調利下げを促したという観測もあって、微妙な感じ。日本の政治システムは自民党と民主党の密室談合「大人の解決」に向かっているようで、今のところ、日本にとっては「北風」が吹いたおかげで「太陽」が出現したというところなのかもしれません。しかし、FRBの政策金利が1.5%、ECBが3.75%では欧州市場は収まりますやら。FRBの「蛮勇」には敬意を表しますが、拘束力を欠いた「協調体制」がどの程度まで機能するのか、試練が続きそうな感じです。


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posted by Hache at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言