2008年12月19日

いろいろな「終わり」

 ふわあ。もうとにかく眠いです。クリスマスとか、正月とか、どうでもよいので、とにかく寝たい。ぐっすり眠りたい。不景気な割りに、この時期はさすがに居酒屋は混むものだとびっくりします。ただ、濃淡が激しいような。年々、酒に弱くなる一方なので、酔っ払ったときの会話をまるで覚えておりません。個人的には、お昼の洋食屋さんで店主さんと話をしたときの方が記憶に残る始末。やはり景気の落ち込みは厳しく、本当は値段を上げたいけれど、ただでさえ客が減っているので厳しいとのこと。ハンバーグ定食が950円でだいたい完売しているそうですが、もっと高い価格帯(焼肉その他)では苦戦気味のようです。口に含んだときの香りでだいたいですが、使っているお肉の質はわかるもの。それにしても、景気の話から教育の話までいろいろ会話しているとおもしろいものです。「教育改革」をやる前に、トップご自身に漢字の読み方のお勉強でもしていただいた方が教育効果が高いでしょうにと呟くと、「そりゃあ、そうですね」と苦笑されてしまいましたが(この話はやはり盛り上がるのですが、以下略。 「大阿呆峠」「大阿呆峠(続き)」はGoogle様にキャッシュすら残していただけない、心無い扱いを受けておりますので(涙))。

 しかし、教育への危機感は意外に強く、学校がどうたらこうたら以前に親や家庭、地域に問題がという話になって、ああ、やっぱり意識されないことの方が多いんだなあと感じたりします。家族という単位が食生活のレベルで崩壊しているので、20代前半あたりの若い人だけを集めて忘年会をやろうとしても、まず、予算を決めて前金を集めることができない。さらに、大皿を頼んでみんなでつつくということができない。他社も似たようなもので、職場で集団生活をする躾からしないと、仕事にならないというのが現状。ただし、あまりに労力が大きすぎるので、新人さんを育てようという余裕のあるところが少なく、短期間で安直に退職してしまうので、不正規雇用が増えてしまう。国会で与野党がなにやら議論してますけれど、あんなの骨が見えるような怪我(かいがじゃないよん)をしているところに絆創膏を当てるようなものですよと話していたら、びっくりしていました。

 悩ましいところですが、従来どおりの集団生活になじませる躾を続けるのか、現状に合わせて組織のあり方を変えてゆくのか。学校教育への期待値は非常に低く、せめて集団での活動になじませる躾の場とするのか、逆に個のままで学力を追及する場にするのか。あまり、多くのことを期待してもムダでしょうね。というわけで、教育は医療よりも目に見えない形で終わっている感覚すらありますが、年末も近いですし、雑記風に、いろんな「終わり」を「時の最果て」風に。

 イラクから航空自衛隊が年内に撤収すると聞いて、なんとなくホッとします。決して華々しい活動ではありませんが、地味に活動された方々に感謝します。「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法
」8条の6に定められた規定は変なものですが、変な「法的制約」の下でも粛々と任務を続けられたことには頭が下がります。

 自衛隊の部隊等が対応措置として実施する業務には、次に掲げるものを含まないものとする。

  一  武器(弾薬を含む。第十八条において同じ。)の提供
  二  戦闘作戦行動のために発進準備中の航空機に対する給油及び整備

 形式的には法的制約ですが、当時の政治的な制約を反映したものなのでしょう。率直なところ、「自衛隊の海外派遣反対」というステレオタイプの批判は、私が過小評価をしているかもしれませんが、あまり影響がなかったように思います。簡単に言えば、戦後、50年近く自衛隊を国外で積極的に活用するという発想にこの国の多くの人はなじんでいないのでしょう。また、慎重論の少なくない部分は、自衛隊員を危険にさらすような重い決断に耐えられないという感覚が根底にあると感じることもあります。あるいは、自分は安全地帯にいて自衛隊だけを戦闘地域か否かという神学論争以前にやはり危険のある地域に派遣するのはどこか後ろめたいという気分でしょうか。

 やや「優等生的な」見方のように響くかもしれませんが、周囲でよほど特異な思想の持ち主でない限り、5年前の周囲の議論を思い起こすと、そんな危ないところに自衛隊を派遣して大丈夫かという話がほとんどでした。この問題を当時の小泉総理は政治的リーダーシップで押し切った。ひどい言い方をすれば、国会での質疑では「無理が通れば道理ひっこむ」という感もありましたが、政治的にギリギリの線を抑えて派遣したのはやはりよかったのだと思わざるをえません。やはり、イラク戦争とその後の占領統治は評判が悪かっただけに、変な法的制約が自衛隊の活動を過度に抑制したとはいえ、成果を収めることができたと思います。

 まったく平和なところでは第21期竜王戦七番勝負が終わりました。渡辺竜王が5期連続でタイトルを保持し、初代永世竜王の称号もあわせて獲得しました。おめでとうございます。それにしても、不思議なシリーズでした。実際のところ、偶然、第1局から観戦しましたが、素人にはお手上げの戦型の連続で、なんとなく一手損角換わりの意味がわかったら、今度は「急戦矢倉」。26手目、渡辺竜王の△3三銀が欲張った手というのは棋譜コメントがなかったら、まったく意味がわからなかったでしょう。もっとも、コメントがあっても、私の棋力では難しいのですが。素人目には81手目でコメントにある▲2二銀をなぜ羽生名人が選ばなかったのかが気になりますが。最終局のせいか、感想戦のコメントも少なく、ちょっと残念。

 タイトル戦をフルセットで追ったことがないので、的外れかもしれませんが、先手番で2勝、後手番で5勝というのは不思議な感じです。「先手の利」と「後の先」のどちらが勝るのかはわかりませんが、「後の先」をはっきりと感じたのは、第3局と第6局でしょうか。棋力があまりに低いので、わからないところがありますが、第3局と比較すると、第6局は後手渡辺竜王の方がより挑発的な印象をもちました。第7局も第6局と同じく急戦矢倉でしたが、▲3三銀という主張を羽生名人がとがめることができたのかはわかりませんが、先手がよいと思える局面が何度も出てきたように思います。いずれにせよ、棋力の低い私では渡辺竜王と羽生名人でどのような秘密の会話をしていたのかはまるでわからないのですが。

 渡辺竜王は羽生名人を相手に3連敗後、堂々とした将棋で4連勝というのはたいしたものだと思います。初代永世竜王に将棋のタイトル戦7番勝負で3連敗後に4連勝は初めてとのこと。今後の活躍に期待します。


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posted by Hache at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 気分しだいの寝言