2009年08月31日

「封じ込め」でも"G-2"でもない米中関係

 選挙結果は散々、報道でも出ていた数字なので、あまり意外感もなく、「ねじれ」がかなりの部分、解消されて好ましい側面も感じます。意外だったのは海外の報道で、たいていはサイトのトップにきておりましたねえ。"landslide"自体は海外では珍しいことではなく、小選挙区制によって増幅される部分が大きいにしても、比例区で民主党が自民党に対して優位であったことは否定しがたく、大政党間の連立の調整コストを考慮すれば、はっきりと勝敗がついたこと自体は、悲観すべきことではないと思います。事実関係が不明瞭なまま、党首討論で鹿児島県の国旗問題をとりあげた麻生首相の精神状態を疑いましたが、選挙戦が終われば政権の引き継ぎに不安をもたせるような言動はなく、ホッとしました。問題は、民主党サイドでしょうか。「変化」と「断絶」ではずいぶんの差ですので、今回の選挙結果を受けて、意図した結果であろうが、意図しない結果であろうが「断絶」とならないことを望みます。

 日曜日に鳩山由紀夫民主党代表の"A New Path for Japan"(New York Times, August 26, 2009 (参照))を読みました。日本の政治家が英語でオピニオンを発すること自体は歓迎しますが、発表当時ですら、次期首相の可能性が高い方がなんちゃってなのかは理解しかねますが、「強い円」のようなメッセージを出すのは、どうかなと。外需に依存する国内産業は海外で活躍して下さいなということなのでしょうか。

  The financial crisis has suggested to many that the era of U.S. unilateralism may come to an end. It has also raised doubts about the permanence of the dollar as the key global currency.


 あとはアメリカの"market fundamentalism"によるグローバル化が人間の尊厳を貶めたという冒頭の指摘にもかかわらず、後段ではアジア通貨統合で結局、カネかいと。と思ったら、次のような話も出てきてカネだけじゃないよ、日本国憲法があるのだとなって、苦笑を禁じえません。「反米」ととる向きもあるようですが、私みたいな「外道」には、どうぞどうぞ、やれるものなら、やってご覧なさい。コケるのを楽しみにしているからとなりそうです。

  I believe that regional integration and collective security is the path we should follow toward realizing the principles of pacifism and multilateral cooperation advocated by the Japanese Constitution.


……前途多難ですな。まあ、頑張って憲法の精神を中国共産党に対して、そして中国国内で布教して下さいな。一国の総理大臣ですから、破壊活動家として拘束するとかむごい目にはあわないでしょうから。(追記)日本国憲法の下における「八紘為宇」という印象もありますね。しかも、他国におけるナショナリズムの高まりに言及しているだけに、このオピニオンがどのような印象を与えるのかには鈍感なご様子。

 思ったより前段が長くなってしまいましたが、Kissingerの"Rebalancing Relations With China"(Washington Post, August 19, 2009 (参照))は興味深く、私自身、考えじゃなかった「寝言」を整理できていないので、メモ程度です。

 この論考自体はそれほど難解ではなく、米中関係を経済的相互依存の面から説き起こして、乱暴に前半をまとめると、経済危機以前は米中関係は経済の側面で互恵的な関係にあることは自明であったが、経済危機の後、両国の関係には相反する傾向が生じている。経済的な相互依存そのものは変化していないが、中国は米国の意思決定に依存するのを避けようとする姿勢を執拗に追求している。米国のエコノミストはこの傾向を軽視しているが、中国の世界経済への意思決定にかかわる影響力を高めることを認めないと、米中関係は対立関係に陥るだろう。

 最後の部分が私の拙さで論理的に飛躍しているように見えますが、キッシンジャーの主張が妥当かどうかは本当に難しいのですが、19世紀末(世界恐慌後ではなく)からの経済のブロック化を警戒しているようです。おそらく、キッシンジャーの大国間協調の理想は彼の複数の著作を読めば自明なようにナポレオン戦役後の「ヨーロッパ協調」であり、協調が失敗に終わった後、事実上、イギリス中心のブロックとドイツ中心のブロックに分裂したことが秩序の終わりの始まりであったことを想起させようというところなのでしょう。

 後段で、アメリカが"containment policy"に傾けば、中国はアジアブロックを形成するだろうと指摘しています。それに続いて、ヨーロッパ協調が崩壊し、リアルポリティークが独走した19世紀末から20世紀初頭にかけての時期と対比しています。

  America and China should not repeat the process that, a century ago, moved Britain and Germany from friendship to a confrontation that drained both societies in a global war.


 ただし、このような選択をした結果、協調が形成できない場合、現代では大国間戦争のリスクが高まるという指摘はなく、エネルギーや環境、核拡散防止、気候変動など国際協調を支える上で必要であろう共通する問題が後景に退いてしまうという指摘です。

 "G-2"は米中の意思決定から疎外されたと感じる国で硬直的なナショナリズムが高まるだろうと指摘しています。具体的にそのような懸念をもつ国をキッシンジャーは指摘していませんが、おそらく筆頭は日本で、ロシアやインドも含まれているのかもしれません。キッシンジャーの思考(日本への認識は違和感を覚える部分も多いのですが)がどの程度、アメリカの現在の政治的指導層に影響力があるのかはわかりませんが、"G-2"への批判論があること、その批判は主として米国の国益からきているとはいえ、ナショナリズムの高揚を招くがゆえに国際協調を困難にする可能性があるという理由付けがされていることには留意した方がよいでしょう。「友愛」ですら、異なる立場から見ればナショナリズムとして映ることを新政権は覚悟した方がよいのかもしれません。

 キッシンジャーがアメリカ外交へ提言しているのは1950年代に形成された大西洋同盟です。"the Atlantic region could deal with unprecedented upheavals"という表現は常識的であり、つい惹かれてしまいます。あらかじめ、どんな"upheaval"が生じるのかを予見するのは非常に困難ですが、備えは必要でしょう。もちろん、大西洋同盟と同等のものが太平洋において実現する可能性があると考えるほど、キッシンジャーはナイーブではありません。米中関係を緊密にした上で、その関係から太平洋の主要国が協調に参加するインセンティブが大切だと説いているわけです。露骨に言えば、日本のおける親中派よりもアメリカの親中派は利口だということなのでしょう。また、それは、裏を返せば中国から見て優先順位がどのように与えられているかということを如実に示していると思います。


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2009年08月30日

メタボじゃない?

 職場の定期健康診断に乗り遅れたので、7月初めに個人で指定された病院で受診しました。忘れた頃に、「通知簿」がきてどっきりしましたが、胴囲以外はメタボの基準(?)には達しなかったようで、要するに単にデヴだよ、お前という結果でした。しかし、変に気合を入れて歩いたり、ジムでも下半身を動かすと、まだむくみがひどく、さすがに定期健康診断ではD−ダイマーを計測することはないのですが、毎月の血液検査ではワーファリンを減量する段階にきているのにもかかわらず、8月に入ってワーファリンを3mgに減量してから、むくみがさらに悪化してちょっと困っております。

 その代りというわけでもないのでしょうが、毎日の睡眠時間が増える一方で、食べる量も減っていますが、太る一方なので困ります。とにかく眠くて、すべてが睡眠には勝てない状態です。土日は合計すると、20時間は寝ていて、この土曜日は朝7時に目が覚めて、午前中はなんとかもったのですが、午後から急激に眠気が来て、爆睡。気がつくと、夜の12時を回っていて、さすがにお腹が少し空いていたので、パン一切れと牛乳を飲んだら目がさえてしまいました。で、たまっていた英字紙の記事を読みだしたのですが、今度は眠い。内容がつまらないというより、話についてゆくのがやっとで、論点もはるかに広がっているので、中々つらいです。

 国内の問題に触れないのも不自然ですので、某巨大掲示板群から拾ってきました。自民党のHPを見ると、ダメだこりゃとなるのですが、「地上戦」を展開している個々の政党関係者はまともなんだなと思ったりします。それにしても、鹿児島県霧島市の民主党の集会における国旗の問題に事実関係が不明確なまま、民主党への攻撃を執拗に続ける人たちの心情は理解不能です。このような報道もあり(この報道の内容の真偽を確かめる術はありませんが)、なにが事実か不明瞭な状態で、政権交代への不安感からただ煽るというのは非常に不愉快に感じます(参照)。

(コピペ開始)

390 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 17:17:26 ID:v0rXAeIm
瀬谷おわた。体調よくないんで直ぐさま抜けてきたら、いた場所で子供中心桃太郎始まっててホームから眺めた俺涙目www

二俣川より人はいたのかな。。固まって話し易そうではありましたがとことん静かな聴衆だた。
さかいさん、松下政経塾だから理論熱いんだけどイマイチ華がないので。。総理の手応えが聞きたいくらい。。
総理も熱いけど、明らかに二俣川よりは固い感じだったな。続けて見れたのはある意味眼福?
てこっちが俺の選挙区なのにorz

それに、ちと言わせて〜。わずかな時間でもお手伝いしたいと思って、バラバラ・日の丸・ギャンブルパンフもっていき、スタッフさんに「撒いていいですか?」って聞いたら、
最初の人は「これ何ですか?(知らない!?)」
次の人は「これネガティブな奴ですよね?うちで撒かないことにしたんですよ(さらに俺のパンフ束没収)ここで待ってもらえます?(名前質し危険人物扱い)」
最初の人「撒くならこれ撒いてもらえません?(とさかいさん公式チラシ渡されかける)」
俺「…あの。自分ここに今さかいさんの演説聞きにきたんですけど」

愚痴ってスマソ。とりあえずパンフはさくっと回収してきたが、この取り澄ました危機感のなさは何だ。。いいたかないが何が起きてもおかしくないかも神奈川5区。

416 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 17:58:03 ID:UHMqOpJa
>>390
「現場」がピリピリしてるのは仕方ないでしょう、特に神奈川5区なら。

うちの地元の候補者も麻生ageには無縁な人だったので、
候補者の意向を聞かずに「ネガキャン」パンフを自分の意志で各戸にポスティングしてます。

(コピペ終了)

 これが事実かどうかはなんともいえませんが、まあ、投稿者の意図とは逆の意味でそんなに自民党全体がおかしくなっているわけではないんだなと思いました(総裁とホームページ作成の部分は異常だと思いますが)。自宅に投函されていた自民党のパンフはネガティブキャンペーン色がゼロでした。それにしても、自民党の候補者から通常の消印の代わりに選挙という消印が入った葉書が届いたのにはちょっとびっくりです。どの範囲で届いているのかはわかりませんが、様々なレベルでコミュニティが解体しつつある都市部では、「地上戦」もかなり難しい時代なのかもしれません。葉書にあった比例代表に関する記述は簡潔でしたが、ずっと違和感があるスローガンが完全に変更されていて、大いに好感がもてました(候補者陣営独自の判断可能性もありますが)下野後は組まないのでしょうかね。ネットで選挙区情勢を見ると、かなり厳しい情勢のようですが、民主党の主要政策にすべて反対といってよい状態なので、非常にわかりやすい選択です。

 『読売』のボートマッチは首を傾げる部分も多いのですが、やはり世の大勢にはついてゆけず、旧来通りの投票パターンになるのかなと。それにしても、ここまで民主党との相性が悪いというのはさすがにびっくりでした。共○党と社○党は支持者の方には申し訳ないのですが、両党はそもそも選択肢として考える必要がないのですが、次期政権を担当する可能性が高い政党との「相性」が○民党や○産党並みだとしたら、われながらちょっと極端かなと。職場ですと、40代後半から50代前半の方とは政治の話がまるであわないので、極力、避けておりますが、まあ正解でしたね。

vote_match.JPG

 アメリカの医療保険制度に関してはギブアップ気味です。活字や全国ネットのテレビではどうしてもわからないところがあるので、向こうのCATVの録画を送ってもらったら、リスニングにまるで自信がないので60%も聴き取れているかどうかという状態ですが、どうも、オバマが余計なお節介をするなという雰囲気は伝わりました。これではあまりに内容がないのですが。完全に反対一色というほどではないようですが、どうも経済学者や評論家が好む「市場対国家」、あるいは大きな政府か小さな政府かという問題よりも、個人の領域にオバマが介入しようとしているという印象を与えており(それ自体はまあそうなんでしょう)、しかもオバマが提示しているプラン自体、少なからぬアメリカ人の感覚では急進的すぎる(個人の領域に踏み入りすぎる)という点で内容が適切かどうかという以前に生理的な反発を招いているような印象があります。本音を言えば、この国の医療保険制度もよくわからないことが多く(単に理解力不足ですが)、率直なところ、後期高齢者医療制度があれほど反発を招く理由がわからなかったので(体力のない企業の健康組合の解散が生じたのがむしろまずいかなと思うぐらい鈍い)、単に経済的負担の問題だけではなく、生き死にの問題にオバマが口出しするのは嫌だという感じなのでしょうか。

 個人的にはKissingerの"Rebalancing Relations With China"(Washington Post, August 19, 2009)が印象に残りましたが、寝る時間の確保が最優先でちょっとつらいです。まあ、鬱になる作業を先延ばししてきたので、体はメタボではなくても、仕事はたまる一方で、頭が痛い日々が続きます。


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posted by Hache at 02:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言

2009年08月25日

政権交代リスクとどう向き合うか 塩川正十郎氏の場合

 土曜日に国内政局のことを書いてぐったりしました。「寝言」というより愚痴になってしまいまして、なんとか視野を広げたいものですが、なんともいえない不安と重苦しさがとれませんでした。もはや私ごときがない頭をしぼってもどうにもならない情勢です。考えない方が精神衛生にはよく、実際、あまり考えていません。

 月曜日に『産経』が「証言・政権交代」というタイトルでインタビュー記事を載せていました。それぞれに1993年の政権交代について語っておられて興味深いのですが、内容的に出色だと感じたのは「塩爺」こと塩川正十郎氏のインタビューでした(参照)。タイトルを見たときには率直なところ、つまならい話のようだなと思いましたが、読んでみて私自身では整理できない問題に断片的ではありますが、ふれられていて、悲観ばかりしてもしかたがないなという気分になりました。短いので、私自身の勝手な思い込みも多々あるかと思いますが、私自身の精神安定には非常によかったので、自分用のメモです。

 記事の冒頭の引用は短いのですが、『産経』の悪口ばかり書いておりますが、概ね的確だと思いました。

 「政権交代は国民の政治選択のひとつとしては良いことだと思うが、(野党から与党になる)対立政党がきっちり成長しているかどうかが重要だ」と語るのは、自民党政権で数々の大臣を歴任した塩川正十郎元財務相(87)。


 細川連立政権とおそらく実現するであろう民主党政権の類似点は、さほど興味がわきません。鋭いのは、自民党で活躍してきた塩川さんが、実現するであろう民主党政権の問題点よりも、より幅広く、政権交代後、生じうる政治的危機を捉えている点です。率直なところ、私自身は政権交代を望まない立場ですが、民主党のマニフェストへの攻撃や現状では自民党へのブーメランとなりかねないネガティブ・キャンペーンにうんざりしていたので(自分でもその反発で感情的になりすぎていたことに気がつきましたが)、常識的な指摘で、「漠たる不安」をはっきりと示された方がよいのだと気がつきました。もっとも、それをわかりやすく表現できるのは塩川さんの力量なのでしょうが。

 今回の選挙で与野党が逆転し、民主政権ができたとしても、すぐに政権が崩壊すれば議会政治自体への不信が芽生えることが最も懸念することだという。「『もう議会制民主主義はだめだ。もっと国家主義的な政治をやれ』という声が出てくる可能性だってある。それは独裁政治にもつながりかねない危険なことだ」


 民主党を支持されている方には申し訳ないのですが、今回のマニフェストや民主党幹部・議員の発言は私にとっては心が折れそうになる状態で、自民党の混迷を考えると、一度は民主党へという大勢自体はいかんともしがたいと感じつつも、その後の混乱の方がおそれていました。塩川氏ははるかに幅広く、単に民主党の政権担当能力を批判するのではなく、懸念すべきは「議会制民主主義への不信が芽生えること」という指摘はなるほどと思いました。土曜日の「寝言」で単なる雑感にすぎないのに疲れ果てた原因は、民主党政権が誕生した後、政治的混迷が深まった場合、戦前の繰り返しにはならないのでしょうが、この国の政治システムを建て直すのは非常に困難な情勢になり、内外の危機に対応できなくなるという懸念でした。戦争という発想はあまりに乱暴で、さすがに政治家として活躍されてきただけあって、議会制民主主義が機能しなくなるリスクを端的に指摘されていて、納得しました。短いインタビューですが、世論の大勢が民主党政権を選ぶこと自体がバカだといわんばかりの雑音がなく、常識的ではありますが、冷静な観察だと思いました。

 これだけならば、参考にはなっても、それほど深みはありません。さすがに政治家として活躍されてきた方でも、議会制民主主義が機能不全に陥るリスクを指摘した上で、危機に直面しない、あるいは危機に直面してもそれを克服するための条件を明示されていのは、塩川氏の厳しい現状認識が少しでも建設的な方向を見出そうとする、強い意思に裏付けられたものであることを感じます。

 ただ、下野して気づいたこともある。塩川氏は野党議員に求められる資質として、「批判精神」と「評価能力」をあげた。与党政治の問題点を正しく評価したうえで、対案も含めた丁寧な批判を行う能力が求められるからだ。「こうした能力があれば、野党も、やりがいのある仕事かもしれない」という。その一方でその能力がない議員は、いずれ淘汰(とうた)されるとみる。「政策本位で当選した能力ある議員は下野は恐れていないと思う。下野すれば、自民議員が、きちんとした政治家なのか、それとも利権政治家かを峻別するきっかけになるだろう」。


 どこかの政党のキャッチコピーを剽窃するならば、既存政党で「たしかな野党」として、私の主観的評価にすぎませんが、期待ができそうなのは自民党です。報道では小泉純一郎氏も自民党が下野することを恐れるなという趣旨の発言をされていたようですが、選挙後、仮に政権交代が実現したとして相当の時間がかかるでしょうが、「野党業」を自民党がしっかり務める以外、議会制民主主義の危機を回避するのは難しいのかもしれません。逆にいえば、今回の政権交代後、危機に直面する確率は高いと感じております。その理由は、民主党が批判がメインで、政権交代な野党として育ってこなかったという実情です。

 「批判能力」と「評価能力」の説明が塩川氏の肉声ではないので、「脳内補完」ですが、前原氏がメール事件で民主党代表から降りた後、民主党は混乱しましたが、小沢一郎氏が代表になりました。その後、混乱しきった党内をまとめるためにはやむを得ない側面もあるとは思いますが、「批判能力」に偏って「評価能力」(私自身は与野党の相違はあれど、評価できる、あるいは党派に関係なく選択肢が少ない問題についてはコンセンサスを築く能力だと考えております)に関してはあまりにおろそかにしてしまったと思います。2007年の参院選後のテロ対策特別措置法をめぐる議論や2008年の日本銀行総裁の同意人事をめぐる混乱などは、民主党の「評価能力」の欠如を如実に露呈したと思います。小沢氏は単に「批判能力」に偏っているだけでなく、『世界』に掲載された論稿が示すように、外交・安全保障では法律家的なアプローチが目立ち、とても一国の切り盛りを任せられる人物ではないと感じておりました。そのような偏見もあるので、バイアスが相当、強いかもしれませんが、民主党は2007年の参院選での勝利から「評価能力」を急速に失いました。元々が高かったとは言い難いかもしれませんが、前原氏の対案路線ならば、すぐに政権交代は無理でも、「評価能力」を養った上で政権交代ということもありえたのかもしれません。

 塩爺のインタビューから離れてしまいましたが、今の自民党を見ておりますと、「評価能力」を養えるのかが野党となった場合の最大の課題だと思います。現状では民主党と同じ轍を踏むリスクも無視できず、負けが込んだ場合には、「国民政党」、あるいはキャッチ・オール・パーティという自民党が政権を担ってきた最大の源泉を失うのかもしれません。その場合、議会制民主主義にとって代わる制度が出現するとは思えないのですが、政治システムは完全に麻痺し、個人や個々の組織では対応しきれない危機への対応ができなくなるでしょう。

 塩川氏は今回、初めて衆院選の投票に行くことになる20−24歳の有権者の投票率に注目している。その数字が政治そのものに対する信用の度合いを表すと考えるからだ。「若者たちに『投票にいってもしょうがない』と思われては議会政治に将来はない」と断言した。


 一見ありきたりなようですが、私の周囲で初めて選挙に参加するという若者の政治意識は決して低くはないと感じております。そして、彼らが積極的に政治の話をしてくるときに、自民党と民主党の選択で困惑していることも感じます。混迷する政局ばかりが目立つ状況で、20代前半の投票権をもったものの、意思表明をするプロセスに不慣れな人たちが、まず投票に行く「費用」に耐えることができるのか。このあたりは塩川氏の常識的ですが的をえた観察に脱帽です。

2009年08月24日

経済危機と政治的危機

 年始のNHKBSの『地球特派員スペシャル 壁崩壊から20年 グローバル資本主義の未来』を見て、当初は書きませんでしたが、妙に印象に残った発言がありました。司会の藤原帰一先生が今回の金融危機に続いて政治的危機、あるいはもっと明確に戦争とおっしゃっていたのかもしれませんが、起きるのだろうかと。素朴ではありますが、妙に印象に残って、経済危機と政治的危機の相関について考えておりましたが、非常に難しいです。この問題そのものについては今のところ、絶句するほかなしというところでしょうか。もし、私が日本人でなければ、次のように観察するかもしれません。今の日本の現状は海外の金融危機によって生じた経済的な危機に与党が適切な対応策を打てず、先が見えないまま、政権交代で危機に対応しようとしているようだ。おそらく、この賭けは分が悪く、失敗に終わるだろう。私は日本人なので、そこまで冷淡になりきれない部分があります。

 物事がよく見える人には世論がぶれるのが怖いのでしょう。しかし、民主制なんて世論が極端に振れることを恐れていては怖くてつきあいきれないでしょう。景気変動と投票行動に相関があること自体、現代の民主主義が欠陥だらけのシステムだいうことを示しているとすら思います。というのは、経済のことは最終的には民間部門が努力するほかなく、景気が回復するのは政府が介入してくれたからではなく、民間部門の試行錯誤と努力の結果以外には勝ちとれないものだと感じるからです。2003年を底に回復した経済は「実感なき経済成長」と評されましたが、息の長い景気回復から好況へのプロセスでした。

 表現が悪いかもしれませんが、食べることは自分でなんとかしてくださいなというのが、小泉政権の「構造改革」の「寝言」的解釈であり、出た当初は、ドン引きしましたが、追加経済対策が常態化していた予算編成を、実際には森政権から「出口戦略」を図っていたようにも見えますが、巧みに演出しました。食べることは民間でと突き放すのが困難な時代ですが、小泉氏の政治的説得力がそれを可能にした希有な現象でしょう(医療分野はやはり失敗が多かったと思いますが、この点はまだ考え、もとい「寝言」が整理できないので別の機会に)。外需主導の経済成長というのも微妙なところで、海外の需要に応えることができる経済も限られています。「外需依存」というとネガティブな価値判断が暗黙に含まれていますが、外需に応えること自体、企業の側からすれば決して容易ではないことを見落としている点で一面的だと思います。

 「改革なくして成長なし」というスローガンは、あくまで結果論でしかありませんが、食べることは自分でなんとかするしかないという緊張感を生み、公的部門に寄生せずとも回復できる分野から逐次的に、あるいは産業部門間の連関もあって、回復したのが実態でしょう。極論すれば、格差問題が注目されるようになったのは経済回復の結果でしょう。みんなが明日は食えないと感じている状態では格差どころではありません。自分と異なる見解を異端視するのは好まないのですが、格差問題が2003年頃にどれほどの人たちが意識していたのかは疑問です。概ね、悲惨な状態が克服されると、それまで意識している余裕がなかった悲惨さに目が向くというだけではないかと思います。ひどいあてこすりですが、格差問題がまだ話題になるということはデータ上の経済活動の急激な縮小にもかかわらず、まだ余力があるというのが現状であることを示しているのかもしれません。

 政府による古典的な総需要管理政策は、よいところ、痛み止めにすぎず、財政の専門家でも、今回の危機に財政政策が有効かどうかについては意見がわかれています。直接的なファイナンスの問題もありますが、需要不足を埋めるだけで終われば、供給サイドの調整が停滞したまま、経済成長に至らず、支出に見合った効果がえられず、長期的に財政の維持可能性に疑問符がつく状態も考えておいた方がよいのでしょう。他方、私が理解していないだけでしょうが、財政政策の効果をめぐる論争はコンセンサスといえるほど強固なものはなく、政府が長期的に経済成長を刺激するであろう分野に戦略的に投資できるほど、賢明な財政政策が行えるのかは疑問があります。オバマ政権がハブになって各国が財政政策を行う、ある種の政策カルテルが形成されていますが、オバマ政権が国内への説得に半ばしか成功しておらず、効果が不明瞭な状態が続けば、ある種の政策カルテルが崩壊する可能性も十分にあるでしょう。そうなった場合、国際通貨体制の危機に直面する可能性が生じるでしょう。

 2年近く前にこんな「寝言」を書きましたが、正確には1年と8か月を経過して、現状ではブレトンウッズ体制に代替する国際通貨制度を構想するのは困難を感じます。他方、現状の政策カルテルは問題点も多いでしょう。まず、ドル価値の維持がG7というよりはG20の枠組みでしょうが、各国共通の利益であるという認識がどこまで共有されているのかは疑問です。より正確には、ドル価値の維持によって国際的な交易と資本移動が安定的な環境で行われることによって各国がえられる、広い意味での便益と公的支出の増加にともなう公的債務の増加による諸費用(交際の増加にともなう直接的な金利上昇(現時点では限定的ですが)だけではなく、より長期的な担税力の低下による公的債務の持続可能性への疑義が生じる可能性を含む)との勘案が十分に検討されていない印象があります。また、最近のオバマ政権は財政支出の拡大をともなう政策にあまりに手を広げる一方、やむをえないと感じる部分もありますが、安全保障に関する支出を抑制する傾向にあります。これは経済活動との直接的な連関は希薄かもしれませんが、アメリカの国際政治における説得力の基盤を侵食するリスクもあります。ただちに、アメリカ主導の国際協調、あるいは政策カルテルから離脱すべしという主張ではなく、安定化のための協調に必要な費用とリスクを明確にする努力をした方がよいということです。

 冒頭の経済危機と政治的危機の関係については、恥ずかしいことを書けば、両者が重なって起きる必然性というのは乏しいのでしょう。ただ、国家が直面する資源の制約はリスクへの対応を困難にするという点で関係があるのかもしれません。もう一つの側面は、経済的な活力が低下しているアメリカを侮ることで自国の外交上の選択肢を誤るリスクでしょう。現行の政策には問題点も多く、その点をクリアにした方がよいと思いますが、勝手な思い込みで自滅した国は枚挙にいとまがなく、パワー足りえない国の場合、軽挙妄動が最も危険だと感じます。


 

2009年08月22日

自由民主党の「敵」

 『朝日』や『読売』、『日経』などの世論調査の結果を知ったのが、こちら経由というのはわれながら忸怩たるものがあります。Googleのリーダーで読んでいて、やっぱりそこまできましたかという程度ですが。ちょっとうがった見方をすると、公示日前後では民主単独で過半数は確保できそうだという予測があって、いよいよマスコミが民主党の勝ちすぎを警戒して、民主党の予想議席の高い方を公表している印象もありますが。まあ、マスコミというのは日本に限らず、自分にとって心地のよい「事実」を拾う傾向があるもので、バーナンキの慎重なスピーチ(参照)もアメリカのマスメディアの手にかかると、"Bernanke: U.S. Economy Near Recovery"(参照)となってしまうわけで、まったく出鱈目な記事ではないのですが、"exit policy"を模索する発言の言葉尻をとられてると、大変ですね(個人的には、現段階では"No Exit"ではないかと感じておりますが)。

 総選挙の議席予想ですが、半年ぐらい前でしょうか、『読売』や『朝日』の2005年の総選挙の開票結果を見ながら、自民党が議席を確保した選挙区の5%程度が民主党候補に回ったら、正確な数字が手元にありませんが、民主党の議席が260を超える結果になってびっくりした覚えがあります。個々の選挙区データがわからないので、無党派層の動向がまるでわかりませんが、すごいことになっているなあと。かつて小泉元首相は「無党派層は宝の山」という趣旨の発言をされたと記憶しておりますが、麻生自民党にとっては無党派層はまさに敵なのでしょう。まさか、総裁自らが国旗の問題で民主党を攻撃するとは思いませんでした。この問題自体は不謹慎極まりないのですが、あれで民主党には入れないとなりそうな層は数%もあるかどうか(さらに言えば、今回の件があろうがなかろうが自民党に入れそうな層ですから、あれでネガティブキャンペーンをしてもほとんど意味があるとは思えない)。老婆心で書けば、国旗をズタズタにしたかのようにタイトルで煽るので、写真を見てぽかんとするのがたいていの反応のようです。

 再生回数が少ないのが救いですが、「【自民党ネットCM】ラーメン篇」を見て喜ぶのは、森内閣末期に森政権を支持した人たちぐらいでは。「保守層」固めというより、自民党中心の政権でなければ日本が崩壊するというぐらいの信者が傷をなめあっているのが現状かなと。もう、自民党のネットCMを埋め込むこと自体、汚らわしくさえ感じるので、アドレスだけにします。

http://www.youtube.com/watch?v=rAjj1CGxhY8

 どうも報道各社もネットでも「自民党にお灸をすえる」というのが今回の傾向だと分析されているようですが、それなら2007年の参院選で終わっただろうと。もちろん、あれでも足りなかったという延長と見ることもできるのでしょうが、今回の傾向は、有権者といっても多様ですからおそらく全体の2割もあるかどうかでしょうが、自民党の統治の不備がどうにもならない水準にきて、明確に政権交代を求める層が増えてきている状態だと思います。現時点では民主党への期待感そのものは希薄ですが、小泉政権後の自公連立政権のドタバタぶりに失望して、麻生さんがとどめを刺しつつあるというところでしょうか。報道では日に日に麻生さんの演説は、『産経』の記事の中でもオピニオン色が非常に強い内容と似てきているようで、いわゆる無党派層は眼中にないご様子です。

 単なる嫌味ですが、『産経』の「【09衆院選】『選択の焦点』(3) どうなる日本の教育 教員免許更新制の凍結・廃止を狙う民主 影響力強める日教組」(参照)という記事は象徴的だなあと。民主党の日教組あがりの議員の発言が香ばしいのはまあそうだなと思いますが、最後でびっくりしました。「教員免許更新制度は、学力不足などの不適格教員の排除と教員の指導力向上を目指し、今年4月から導入された」。案外このぐらいが世間一般の理解かもしれませんが、文部科学省のHPでは「教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです」とあります(参照)。それに加えて、わざわざ囲みで「更新制は不適格教員を排除することを目的としたものではありません」とあるのですが、たぶん、『産経』の記者というのは、『経済財政白書』といい、教員免許更新制といい、まともに公文書を読むことができない人が多いのではと思います。文部科学省が本音を書かないから書いてやったという感覚なのでしょうか。

 ちょっと話がそれますが、もちろん、日教組の先生にはこの制度の評判は最悪です。というのは、浜松市の場合、中学校の教職員の組合組織率が80%を超えるそうで、友だちも日教組の教員ですが、意味がわからないとこぼしていました。問題は、30時間以上の講習ですが、浜松市ですと、浜松大学あたりが実施することになるそうです。ここで浜松大学が講習参加者に不可を出す基準がはっきりしないので、たぶん、ほとんど全員が修了認定をもらうだろうと。そうすると、今度はお手盛りじゃないかという話になって、揉めそうですが、制度の趣旨からすると、やはりほとんど「通し」にしかならないだろうと。「要は、そんなくだらないことで夏休みが1週間も短縮されるのがムカつくということ?」と尋ねると、否定はしないが、部活の顧問もあるのに(大会が近いと土日がない)、そんな時間があったらもっと生徒指導に時間を使いたいという話でした。日教組、正確には日教組の元幹部の発言を報道で見ると、さすがにひきますが、日教組に加入していない教員も敵に回しそうで、しみじみバカな教育改革をやったものだとため息がでます。『産経』の記事を信用するなら、「不適格教員」36人をあぶりだすために、約4万5,000人が講習を受けたわけで、記事を書いていて変な制度だと感じない方が不思議です。

 無党派層というのはつかみどころがないので、はっきり自公連立政権の「敵」になりそうな代表として義務教育課程の教員をとりあげましたが、身近なところでは医師でしょうか。小泉政権時代の医療制度改革の全体を追える力量がないので、伝聞ですが、診療報酬の引下げは確実に医師を怒らせており、開業医レベルでは電子カルテや電子レセプトの導入で水面下で猛反発があるようです。診療報酬の引下げが最大の要因のようですが、カルテやレセプトの電子化を病院サイドが負担する制度になっているようで、これはさすがにひどいなと思いまいた。こちらは教員とは異なって小泉改革から否定する傾向があり、都市部では自民党の強固な「敵」となる可能性が高いのでしょう。

 というわけで専門職の中でも、ここ数年で自由化どころか規制強化が実施されたところは確実に自民党離れが進んでいるのでしょう。麻生政権の最大の貢献は、まだ迷いのあった、業種・職種もバラバラの無党派層を敵に回したことなのでしょう。正確には、侮りを招いたというところでしょうか。安倍政権の場合、閣僚のカネの汚さに対応できず、古い自民党に戻ったのかという憤激を招いたのでしょう。麻生政権の場合、蒸し返すのは不本意ですが、「もうろう会見」に象徴される、「ああ、終わったな」という感覚でしょうかね。検察が頑張ったおかげで、一息つけたのが実態でしょう。

 ただ、民主党が政権をとる可能性が非常に高い状況とはいえ、自公連立政権が維持された場合と大して変わらないリスクに直面するでしょう。危機対応という受け身の統治というのは、その性格上、どうしても成功したがゆえにリスクが顕在化せずに危機の回避に成功した成果よりも、対応に失敗して危機が発生した失政の方が大きく映るものです。議会制民主主義である以上、選挙に勝とうとするというのは政党のある種の「本能」でしょうが、どちらの党派が勝っても、危機対応という点でコンセンサスを築けない場合、党派間の対立だけが強まり、政治的な解が見いだせない不確実性に直面する確率を無視できないと感じております。現時点では仮定の問題にすぎませんが、政権交代が実現することそのものよりも、その後、危機対応でコンセンサスを築く努力(かなりの水準が要求されるでしょう)を民主党が怠った場合、再度、政権交代が行われるという議会制民主主義では当然のプロセスが生じるのなら、それほど「痛み」も軽いでしょうが、政治プロセスが麻痺する不確実性が生じることを恐れます。

 いまだに、アメリカの健康保険制度が理解できていないので、表面的ですが、オバマ政権は思ったよりも早く危機に直面しそうです。悲観的にすぎる見方でしょうが、経済的な危機では個人にとって、より生命、あるいは安全に直結する危機に対応する資源が大きく制約されるでしょう。個人あるいは個人の自発的な協力のみでは対応できない問題に国家がどこまで対応すべきか、また、国家とはいえやはり資源の制約がある下でどのように優先順位をつけるのかはいつの時代でも難しい問題です。また、国家の介入は個人が対応できない問題を直接解決するものではなく、多くは個人が対応できるまでのつなぎの役割でしかないことも少なくありません。

 かなり大袈裟ですが、おそらく、この数十年でもっとも個人も国家もタイトな資源の制約に直面している現状は、社会の基本単位というミクロのレベルから統治のあり方というマクロのレベルまで、どの程度、頑健なのかを試される時代なのかもしれません。私自身は、必然だとは思いませんが、しばしば、このような変化の時代は戦争によってミクロからマクロのレベルまで再編が進んできたことも事実だと考えております。果たして、「平和的」に危機を克服できるのかという問題には今のところ絶句するほかありません。

2009年08月21日

PC地獄

 本格的に仕事にとりかかる前に、情報機器関連を整理しておきましょうというぐらいの軽いきもちで始めました。まったくもって見通しが甘かったです。結局、地獄の一週間になってしまいました。自作機はいらざる作業を増やしてしまい、ノート型に関しては付属のソフトが使いこなせず、もうダウン寸前ですね。

 まずは、Windows7ですが、ブルーバック・スクリーンが頻発する理由がサウンドボードとはね。オンボードデバイスの操作性があまりに悪いので(XPだとスピーカーなどを接続するたびに音響機器の検索が起動して凍る)、「Sound Blaster 5.1 VX」を入れてみましたが、これがWondows7との相性が現時点では悪いようです。PCのサウンドにこだわりがないので、スピーカーも過去のメーカーの付属品を使いまわしにしている状態なので、サラウンドとかまったく興味がない。そんなわけで最も安いボードで済ませているのですが、Windows7との相性がよろしくない様子。ボード自体の相性というより、ドライバの問題なのでしょうが。しょうがないのでダメもとでオンボードのデバイスを有効にして立ち上げたら、なんのことはない、ドライバを導入する必要すらなく、音が出るようになり、ブルーバック・スクリーンも出なくなりました。それまでは音無さん状態だったわけでちょっとだけ感動しました。

 おまけで便利になったのが、メディアプレイヤーの11が使えることがわかったこと。ずっと9できたのですが、最近は国会中継も再生できず、ちょっと不便だなと思いましたが、11は嫌だなあと。10と勘違いをしているのかもしれませんが、コーデックが不足しているのか、過去にダウンロードしたものが再生できなかったりしましたが、windows7では再生できないものがないぐらい。メディアセンターがVISTA以降、標準装備になったおかげなのかはわかりませんが、これはありがたいです。あとはVHSで溜め込んでいる放送大学の講義をPCに取り込みたいのですが、いかんせん3倍速で画像の質があまりに悪い。数学関連がほとんどなので、数式が微妙にぼやけるとつらいです。理科系の方には笑われてしまうかもしれませんが、2001年春期の長岡亮介先生の線形代数は文科系の者にとっては神懸り的にわかりやすいのですが、最新の放送で我慢するのしかないのかも。

 地獄の本命は、ノート型PCのHDD交換でした。アイ・オー・データの80GBを買ったのですが、データの移行ソフトが添付されていて、「HD革命back up pro」のバージョン6でした。名前を見た瞬間にちょっと不吉な感じ。なぜHDD革命ではないのだろうと。それはさておき、このソフトのこのバージョンは操作性があまりに悪く、所詮は付属のソフトだからとは思うのですが、マニュアルがPDFファイルで100頁あって、一応、全体に目を通したのですが、起動ディスクの作り方がすっきりしませんでした。どうも、CDもしくはDVDでバックアップをつくる際の1枚目が起動ディスクになるようなのですが、どうもはっきりしない。夜中にバックアップを始めて、時間がかかりそうなので寝て放置したら、うまくバックアップがとれない。おまけに、ノートがこんなに熱くなるのかというぐらい熱いです。

 次の日も寝ている間にもう一度、バックアップをとりましたが、今度は成功したものの、起動ができない。イライラして、「HD革命」は「反革命」で追放、もといアンインストールして、True Imageを使おうとしたのが最悪でした。これはさすがに無理筋で、復元しても、起動は無理。もう思い出すだけでバカバカしいのですが、結局、リカバリーCDで新しいHDDを初期状態に戻して、不要なソフトが多数、入っているのですべて削除してイメージリカバリーで最新の状態に戻して、Perfect Diskで念入りにデフラグをかけました。びっくりしたのは、OSの起動時間が体感的には2分の1ぐらいになったことです。メモリーを1GBに拡張したときも、こんなに速くなるのかと感動しましたが、今回はさらに驚きました。ネットとオフィスソフトが動けば十分なので、液晶がやられない限りは、2014年まで使おうかなあと。問題はパーティションですが、バックアップを保存するにはちょっと厳しくて、悩ましいです。

 あとはデジカメのUSBケーブルですが、メーカー純正品でないと、無理な様子。ネットで1万円ちょっとだったのでとびついてしまいましたが、どうも損をした気分です。今となっては、元々、附属品が欠落していたのか、私が失くしたのか、わからないので、やむをえず、取り寄せることに。最近は大した差がないのかもしれませんが、個人的にはビックカメラはこういう細かい部品でも丁寧に対応してくれる印象があります(どこが対応が悪かったのは書きませんが)。しかし、PCとの接続で特殊なUSBのB端子を必要とする端末は勘弁してほしいです。こちらは仕事ではそれほど使う機会はないのですし、プライベートでもめったに使わないのですが、富士フィルムのデジカメは買わないかも。まだ、PCにデータを落としていないので画質がわからないのですが、バッテリーやPCとの接続など、ユーザーへの配慮を感じませんでした。安物とはいえ。300万画素の古いデジカメで私には十分だったと後悔しきりです。


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2009年08月19日

中学校の先生の悩み 成長戦略と教育

 ティアル編はめたぼろの評価になりました。それでも、スペインからの独立という大義名分のおかげで、殲滅もとい商会そのものを解散まで追い込む必要がほとんどなく、覇者の証があれば威圧して傘下に収めてしまうことが可能です。要は、収奪が楽しめるシナリオというところでしょうか。クーン商会など殲滅しないと覇者の証が手に入らないシナリオが多い中で、比較的、裕福な商会を傘下に収めることができるという点で、序盤から中盤までエスカンテ軍に収奪されている状態の報復ができるというところでしょうか。

 あとは、Windows7ですが、とりあえず、セーフモードでノートンのインターネットセキュリティをアンインストールして、様子をみましたが、ブルースクリーンが登場しなくなったので、当面は、面倒ですが、デュアルブートを維持することにしました。もう一度、インターネット・セキュリティを再インストールして、サウンドデバイスもオンボに代えたら、音がでるようになりました。エクスペリエンスの結果は勘違いしておりまして、CPUが6.5、メモリーが6.8とこんなものかなというところですが、エアロ用のグラボやゲームグラボの評価が非常に厳しく、5.8でした。総合評価は5.8でWindows7を動かすには苦しいスペックなのでしょうか。よくわからないです。動作自体はさくさくですが、なんだかずいぶん低い値だなあと。

win7experience_index

 それはさておき、中学校の先生も悩みは尽きないようで、浜松で義務教育の問題点はなんだろうという話題になって困りました。直接ではないとはいえ、中央の監督官庁が霞ヶ関の他の省庁から第三者評価を受けたら、おそらく○○労○省と同じ程度か、もっと悪い評価を受けるようなところが方針を決めているのが一番、問題ではとつい本音を出してしまうと、さすがに困った表情をしておりましたなあ。いわゆる「ゆとり教育」を打ち出したと思ったら、いつの間にか「全国学力・学習状況調査」を実施しだす有様で、まあ露骨に言えば、朝令暮改の最たる官庁だろうと。「学力テスト」は無意味でしょと振ったら、無意味ならまだしも、有害だとのこと。静岡県は自慢できるほどの成績ではありませんが、全国平均を上回っているので、なんとなくできるという意識がでてしまって、この程度のテストでできると思ってもらっては困るという説明には納得ですね。あの程度のテストで正答率が極端に低い都道府県の状況がわからないのですが、静岡県の場合、西部、中部は公立学校が崩壊しているわけではないので、実際にお住まいの親御さんからすれば、学校で教えている内容がやさしすぎたり、逆に難しすぎたりと濃淡はあるのでしょうが。

 むしろ、地元の小中学校を見て回ったのですが、やはり後者の老朽化が目立ちます。工事を行っている学校もいくつかありましたが、耐震補強とのこと。小中学校は義務教育の場でもありますが、同時に災害時の避難場所にもなるわけで、そこが静岡県のように東海地震が予想されている地域で地震で倒壊するようではしゃれにならないので、もう少し公共事業といっても、予算の使い道を整理した方がよいのだろうと思いました。もっとも、公立学校の校舎の営繕関係は、監督省庁の利権の巣窟という気がしないでもないのですが。

 やはり気になるのは少子化が進んで、私どもの頃と比較すると、大学進学までは競争をほとんど意識しないぐらいでしょう。他方、高校卒業時、あるいは大学卒業時に想像を絶するぐらいの競争に直面するという過酷な状況でしょうか。高校を卒業しても職にありつける確率が極端に低下しているため、大学進学率が上昇していますが、私に言わせれば、こんなのは若年失業率が上昇するのを先延ばししているだけで、大学をでても大して就職があるわけではありませんから、あと十年もすれば大学自体が半数程度になるであろうと。

 存在意義がない大学が消えること自体はやむをないのですが、大学進学時まで競争が極端に緩く、わずか4年後には極端な競争に直面するというのはあまりに過酷なわけでして、義務教育段階で打てる手がそれほどあるとは思えないのですが、高校卒業時、大学卒業時に要求される単にスキルだけではなく、競争の水準を考慮して教育全般を見直さないと、ただでさえ数が減っている将来世代を社会で活用する力自体がこの国から失われつつあるし、今後、十年ぐらいで本当に喪失するのではないかと危惧していると話したら、真剣に聞いてくれました。中央教育審議会でなにが話し合われているのか、文部科学省のHPではまるで理解不能なのですが、常識的に考えて、数が減っている将来世代の長期的な生産性を高める教育を真剣に考えてほしいものだと思います。

 成長戦略というと、特定の産業振興のレベルに留まっているようにしか見えないのですが、産業の担い手はヒトであり、人口減少社会でも生活水準を維持してゆくためには、今後、社会人になるであろう若者の生産性を高めてゆくための教育というものをもう少し考える必要があるだろうと。もちろん、教養の水準や情操なども大切ですが、世の大半は親の資産では生活できない勤労世帯であり、そのような新しい世帯の担い手がより高い生産性を確保し、それに見合う生活水準を享受できることが大前提だと考えております。

 以上のことは、さすがに長いので話しませんでしたが、義務教育段階で問題が多いのは国語であろうと。「ディベートの『効用』?」という「寝言」でも述べましたが、「自らテーマを設定し、そのテーマを論じるにはどのような論点について考える必要があるのか、論じるための材料が十分にあるのかなど、自ら学びとるという意味での『学力』は、私自身がそのような教育を受けていないのではありますが、非常に危機的な状況にあります」と後で読むと、大上段に構えたことを書いておりますが、現在でも、表現が調子がやや高く、断定調であることを除けば、現状認識自体にはあまり変化がありません。

 浜松の友だちには話しきれない部分もあったので、国語教育や総合学習などで考えてほしいの下記の点でしょうか。ありきたりのことが多いのは、「時の最果て」の限界ですので、ご容赦。


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2009年08月18日

大航海時代IV 総集編(part2)

 はあ、休みが終わったら、「寝言」も浮かぶようになりました。浜松の話は尽きないのですが、デジカメ用のUSBケーブルが入手できないことには話も進めにくいので、『大航海時代IV』の総集編第2部(今回にて終了予定です)です。それにしても、こんな滅茶苦茶な話題の展開のブログをご覧頂いているというのは嬉しい反面、奇特な方がこの島国にもゼロではないのだなあと。

 さて、いよいよティアル・チャスカ編です。微妙にク○ゲーの香りもする『大航海時代IV』ですが、なんでここまでのめりこんだのかと。ふと気がつくと、BGMがテレビゲームとしては完成度が高く、クラシックを聴くほど音に飢えていないときにはちょうどよい感じです。ウッディーン編がよいのも主人公のごとのBGMではほどよく退廃的で、ほどよく海の彼方を見つめているような雰囲気で、それほど手の込んだ曲ではないのですが、ゲームを進めていなくても、ウィンドウを開いておけば音楽は流れるので、他のことをしていたりします。本物のアラブ、あるいはイスラムの音楽に詳しいわけではないので、民俗音楽がどの程度、反映しているのかはわかりませんが。

 音楽としてはティアル・チャスカ編もよい感じです。どこか哀調がありながら、大海原へ前進する気分がよくでていますね。オープニングはいきなりキスシーンがあって、ずいぶん気合が入っていますが、コーエーのゲームとしては違和感があります。序盤はやはり厳しいです。毎月、手持ち資金から1%を上納金としてエスカンテ軍に納めます。最初の3ヶ月ぐらいで金貨10万枚程度を稼ぐこと自体はなんでもありませんが、1ヶ月に金貨1000枚をとられるのは意外と厳しいです。よって、街に投資する、あるいは船を買うというあたりが妥当ですが、商売と同時にジャマイカでフェルナンド、ベラクルスでエミリオを抑えておかないと、初期メンバーはティアル以外にはサムウェルだけですので、船を動かすのもままなりません。サムウェルの能力自体は悪くはないのですが、ナオを動かすには、操帆手2名、操舵手1名はほしいです(ナオの場合、マストが2本ですので操帆手が2名いないと帆が半開での自動調整ができません)。というわけで、仲間集めが第1、資金稼ぎが第2というところでしょうか。

 実は、これが3回目のチャレンジですが、どうも新大陸でナオを5隻揃えてから、地中海やアフリカに繰り出すのでは遅くて、2年ぐらい資金稼ぎで新大陸にいると、ラスパルマスとマディラをそれぞれバルデス軍、アルブケルケ軍が抑えてしまうので、地中海はもちろんですが、北海方面へも移動が大変になります。もっとも、ヴェルデやシエラ=レオネは投資状態が甘いので、アフリカ方面へと進出する手もありますが、エスピノサとの戦闘でナオではやや辛い印象です。今回は1年目の9月頃にナオ4隻でヴェルデ、シエラ=レオネ、サン=ジョルジュへシェアを確保し、その後、北上してラスパルマスの80%、マディラの60%を抑えました。1年目ですと、地中海勢力も投資状況が甘く、リスボンにもシェアを20%ほど確保して北海、地中海、アフリカと三方面へのアクセスを確保しました。あとは、新大陸から出る前にリョケ・シサを仲間にしておきました。といいますよりも、カエンヌとペルナンフーゴでシェアを100%にするとおしかけ女房ならぬおしかけ同志でコーエーの反帝国主義のイデオロギーをけしかける鬱陶しいキャラですが、猫の手も借りたい状態なので、選択の余地はないかと。見張りでもやらしておくぐらいしか使い道がないのですが。

 リスボンでジェナス・パサー、アレキサンドリアでチェザーレ・トーニが入ってくると、航海もずいぶん楽です。ジェナスに測量士を任せると、ほぼ自動移動です。実際にはそれ以前にサン=ジョルジュでマヌエル・アルメイダを仲間にしました。詩人であり、敬虔なクリスチャンの顔をもつ人物ですが、やはりありがたいのは船大工の腕です。嵐の後、破損した船体をコツコツと補修してくれるのは助かります。

 さて、リスボンまで到着すると、先ほども書きましたが、進出ルートは三方面です。(1)地中海で勢力を広げる。(2)北海を制圧する。(3)アフリカを経由してインド洋まででてしまう。どうも、(3)が戦略的には筋がよいようですが、地中海で自動移動ができる程度のシェア(1−5%程度)を確保して北海へと進出するルートを選びました。というのは、地中海とアフリカ(ソファラでアル・フェリド・シンが仲間になりますが)では仲間が増えても、戦闘向きの人材はいません。これではエスピノサとの対決では苦戦しそうなので、北海でゲルハルト・アーデルンカッツを仲間にしておきたいところ。

 迂闊でしたが、新シナリオではロンドンでクリスティナ・エルネコが仲間になります。まだ慣れていないので、フリオが仲間になっており、かつフリオが孫を連れてゆこうと提案しないとクリスティナが仲間にならないという旧シナリオの話が頭に残っていました。新シナリオではクリスティナを仲間にしていると、マラッカでフリオが仲間になります。女性キャラですので、クリスティナはHPこそ低いのですが、剣闘術はかなりよい値です。エミリオもピカドールをやっていたぐらいですからそれなりではありますが、クリスティナは剣闘術と運のバランスがよく、ゲルハルトが仲間になるまで斬込隊長役にしました。

 というのは、ハンブルグでハンザ同盟のマルティン・シュパイヤーがゲルハルトが私設の海賊討伐隊を見送るイベントの後、ロシア政府の後ろ盾で北海を荒らしているグラゴーリ・トルーヴィンとゲルハルトの戦闘でゲルハルトの側に立って参戦した上で、トルーヴィン隊を解散させるか、もしくは威圧して傘下に収めないと、ゲルハルトが仲間になりません。わがクンティワイラスはカエンヌとペルナンフーゴを独占しているとはいえ、根無し草の集まり。仲間が揃ったものの、今度は資金不足です。まず、トルーヴィンを追い詰めるためには、コペンハーゲンとストックフォルム、リガなどの港のシェアを奪う必要がありますが、地中海ほどではないものの、金貨50万枚はほしいところです。また、戦闘にナオでは不安が大きいので(武装砲台がない)、せめて旗艦ぐらいはピンネース級へグレードアップしたいところです。というわけで、ラファエル編と同じく、リスボンのサフラン、あるいはヴェルデのタリマンドをカエンヌで売却し、バニラを仕入れてカエンヌ、もしくはリスボンで売るという地味な作業で時間がたちます。ナオでの移動は航海可能な日数が長いのですが、速度は遅いので、往復で3ヶ月近くかかります。これがきつくて地中海はあっという間に投資の余地がなくなりました。まあ、ペルナンフーゴで金を仕入れて地中海、もしくは北海で売却すると、それほど苦痛ではないのですが。

 北海を優先した、もう一つの理由は、ロンドンでクリフォード軍が同盟してくれたことでしたが、この勢力は泣きたいほど役に立たないです。中盤から終盤にかけて新大陸に進出してくるばかりで、補助戦力にもなりません。結局、メイン艦隊の航海士と北海特有の商船と戦闘艦を兼ねることができる船が頼りです。そんなわけで金貨100万枚を用意してトルーヴィン隊との戦闘に入りましたが、クリスティナの活躍が目覚しく、一騎打ちで5連勝でした。ただし、貧乏人と喧嘩しても戦利品や賠償金がたいしたことがないので、コペンハーゲンとストックホルムを抑えて、リガに閉じ込めました。あとは交渉文書で親善度をあげて停戦。

 意外に思われるかもしれませんが、北海での覇者の証が割りとスムーズに入ったので、威圧でトルーヴィン隊を傘下に収めようというわけです。まあ、潰しちゃてもよいのですが、まだ砲撃戦主体にするには心細いので、トルーヴィンが本格的に海賊になると苦戦するリスクもあり、威圧しました。ムカつくのですが、トルーヴィンの野郎は2度も蹴るので、リガでフェルナンドの策略でシェアを削って、あと一息で解散というところまで追い込んだら、傘下に入りました。ゲルハルトはこの後、仲間になります。クリスティナで十分じゃないと思われるかもしれませんが、さすがはゲルハルト。レベルも他の航海士とは比べものにならないほど高く、武器・防具は今ひとつでも、地中海で斬込隊長用のアイテムがすべて揃いますので、白兵戦では怖いものがなくなりました。

 ちょっと記憶が曖昧なのですが、アムステルダムのギルドの依頼かなにかで、ブルターニュ半島の北東部の付け根(航路としてはナントとブルージュの中間)にサン=マロという街をつくることになります。所属がフランドルというのはフランスが海上勢力としては登場しないのでやむをえないのですが、ちょっと違和感がありますが。ここがクンティワイラスの事実上の母港になりました。武装度・発展度ともに9999まで投資して(実際はカネが足りないので交易で苦労して稼いでからでしたが)、戦列艦級とシップ級が利用可能に。再び、地中海に乗り出したときには、旗艦が戦列艦、以下2番艦から5番艦までシップ級とほぼ中盤以降の艦隊が揃った状態でした。

 北海の「後始末」ですが、クリフォード軍をロンドンから策略で追い出して、同盟関係はそのままにしておきました。シュパイヤー商会はリューベックに閉じ込めて傘下に。メイン艦隊が戦闘主体のときには収入がないので、他の商会・軍を威圧して傘下に収めると、大した金額ではありませんが、金貨5万枚程度は毎月、上納金で入ってきます。大型船になりますと、船の移動だけで1ヶ月あたり金貨1000枚単位の支出になりますので、エスカンテ軍の傘下のチャスカ率いるクンティワイラスが他の勢力を傘下に収めるのは邪道でしょうが、このあと戦闘メインになりそうな上に(したがって、交易品を積むための積荷船倉はゼロ)、地方艦隊を組む余裕がないので、よほどのことがない限り、この後も勢力を解散まで追い込まない方針でゆきました。まあ、実際にはメイン艦隊を戦列艦1隻、シップ級4隻にした段階でナオ5隻を遊ばせておくのがもったいないので、マヌエルを北海方面の地方艦隊として送り出しましたが。

 地中海ですが、こちらはバルバロッサ・ファーズル・ハイレディンと対チェントリオネ商会で同盟関係にあります。とはいえっても、北海制圧に想像以上に資金面で手こずったので、チェントネリオ商会との戦闘はしていなかったのですが。プツンとチャスカ、もとい私の頭でなにかが切れる音がしたのは、ジェノヴァでパオロ・チェントネリオが策謀でたった1%のシェアを削ってきたときでした。このチェントネリオ商会が貧乏でして、2、3回ほど戦闘して没収できる資産の少なさに絶望して、やむなく投資で追い込んでとどめはゲルハルトとの白兵戦と緊張していたら、しょぼいガレオンに旗艦の戦列艦が接触したら、敵旗艦を拿捕して戦闘があっという間に終了しました。まさに鎧袖一触です。また、北海方面を制圧している段階からフェルナンドを操舵手にしてレベルを上げていたので、謀略術も高く、パシャ軍とバルデス軍のシェアを削ったら、あっという間に地中海ナンバーワンになりました。

 ここからが記憶が曖昧ですが、いったん、ソファラだけを避けてバスラ、マラッカなどを回って確かバスラに立ち寄ったあたりでネディムの噂を聞いてアレキサンドリアに戻りました。例によってフィボナッチ数列の話がピラミッドの黄金比とからんででてくるのですが、チャスカ編ではやはり浮きます。まあ、それでも大型船では人数不足なので助かりますが。ついでにピラミッドの謎を解いてもらって、「クレオブロスの布地図」を入手しました。この後、策謀でパシャ軍をまずイスタンブールから駆逐して、アレキサンドリア、クレタ、キプロス、ラグーサと戦闘なしで勢力を一掃しました。

 ここで、黒死病がイスタンブールで流行して街を救うというイベントが発生しました。確か、これはティアル編だけのイベントだったと思います。フランス文化圏に属するマルセイユ(ゲームではイタリア文化圏なのでかなり違和感のあるイベントです)かナント(こちらはフランドル所属)で13−14世紀に黒死病を克服したという話がでてきて、ちょっとゾッとしたので、本気になってマルセイユに直行しました。街の人たちはイスタンブールから来たというだけで冷たいのですが、宿屋のおばさんが親切で、曽祖父の代に鼠と感染して死亡した人を火葬することなど治療というより公衆衛生の面での記録を入手して、イスタンブールに行く前に感染が広がったアテネに寄り、イスタンブールに寄航すると、「真鍮のランプ」が入手できます。これで地中海の覇者の証を入手すると、水戸黄門の印籠も霞む効力でして、金持ちのバルデス軍、パシャ軍をはじめ地中海勢力がクンティワイラスの傘下になりました。

 これが強烈です。既に、バルデス軍は既に金貨3.000万枚、パシャ軍は金貨2,000万枚を超える資産をもっていたので、両軍だけからでも毎月金貨50万枚、地方艦隊3ー4部隊分程度の収入です。もろもろの収入が入ってきて金欠が完全に解消しました。まだ、中堅どころですが、それでも金貨500万枚の資産をもつ事実上のパワーへ。ここでハイレディンがサン=マロでの実績を高く評価してベンガジの街づくりを依頼してきます。トリポリとアレキサンドリアは遠いというほどではありませんが、確かにここに街ができると便利ですね。というわけで資産も十分ですのでサン=マロのときとは対照的に、資産をありったけつぎ込んで3ヶ月で武装度・発展度9999でギルド以外は揃っている街の完成です。

 これだけですと、単に街づくりの請負人ですが、ハイレディンのお礼が素晴らしい。軍用戦列艦1隻がお礼ですが、重カノン砲102門(武装砲台4船倉)、海兵詰所が3船倉というまさに軍艦です(ラファエル編の最後でハイレディンがバルデス戦の前に置き土産を残すのと全く同じタイプでしょう)。金貨50万枚弱ぐらいの値打ちがある船でして、チャスカも思わず剛毅ねともらしていましたが、この後、メイン艦隊の「不沈艦」(もちろん旗艦です)として大活躍をしました。大砲をキャロネードに換えると、もうすさまじい破壊力です。地方艦隊を解散してマヌエルとシェールをメイン艦隊所属にしました。戦闘時には海兵詰所にゲルハルトとクリスティナ、武装砲台は操帆手と操舵手以外の人員を配置するためです。

 この旗艦の迫力はすさまじくて、アフリカではほとんど戦闘にならないほどでした。シルヴィエラ商会は軍用戦列艦が接触しただけで一騎打ちどころが常に拿捕されてしまう悲しい運命に。しかも、チャスカが内心、貧乏商会は投資でいいでしょと囁いているように見えましたので、とっとと解散させて終了。エスピノサは金貨2,000万枚を溜めているので傘下でもいいかなというところですが、こちらは連戦してもゲルハルトとクリスティナもほとんど傷つかない状態なので、船の修理と水夫の補充だけです。金貨2,000万枚までこちらが達したら用済みなので、投資で締め出してとどめを刺して終了。バルデス軍も傘下にあるクンティワイラスがエスカンテ軍を排除してスペインから独立するというシナリオが台無しですが。

 問題は、インド洋です。ウッディーンは好意的ですが、同盟はもちださない。ぶよぶよ魔人はどのシナリオでも対立するので、どうするかというところです。ここでインド洋への投資は後回しにして、東南アジアに航路を向けました。これがチャスカの運命が暗転した瞬間でした。


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2009年08月17日

終戦の日から平和の日へ

 社説みたいなタイトルになりましたが、そんな高雅な話ではなく、まずはPCの不調から。8月13日頃から、パソコンを起動させると、メモリー診断ツールなるものが画面に表示されていました。どうも、OSの選択画面で無人状態のまま、Windows7が起動させてから、この表示が出るようになったようです。とりあえず、Tabボタンで移動してツールを起動させると、あらまあ、エラーが。memtest86+でチェックしようとすると、なぜかフロッピーディスクでは反応しません。BIOS画面でデバイスの優先順位を確認しても、FDDがトップになっていますが、なぜか、フロッピーディスクを読み込まないようです。しかたがないので、最近はほとんど使っていない、ある意味で貴重なCD-RWにisoファイルを焼いてデバイスの優先順位を変えたら、一発で起動したのでびっくり。現状では2GB×2の状態で使っていてそのままテストしたら、エラーの嵐でした。

 面倒なのはここからでして、1枚挿しにしてメモリーのテストを行ったところ、2枚ともエラーを吐き出します。ちょっとうんざりです。ちなみに、BIOS段階ではエラーを吐き出さないので、物理的な破損の可能性は無視してよいだろうと。問題は、OSなどがちゃんと起動してアプリケーションにも異常が生じないのにもかかわらず、エラーが検知されることです。レイテンシーの設定が一番、エラーの元になりそうなので、マニュアルでタイミングを4−4−4−12へ設定しているのを、BIOSにお任せの"Auto"で5−5−5−18の状態で再度、テストをすると、なんのことはない、エラーが消えました。

 簡単に書いておりますが、実際はこのおかげで14日は徹夜状態でした。疲れていると余計なことをしてさらに疲労するというのが最近の自滅パターンでして、Windows7にノートンのインターネットセキュリティをはじめ、若干ですがソフトをインストールしてみたところ、思ったより快適に動くんだなあと思いつつ、OSを最新版にして再起動したところ、OSの起動が終わって、ログインも正常に終わっているのにもかかわらず、アンチウィルスソフトが起動を始めると、ブルーバックスクリーンになって、再度、ログインすると前回の深刻なエラーから回復しましたというメッセージとともにブルーバック・スクリーンになるという悪い冗談はVISTAだけにしろと叫びたくなる、ダメさ。ちなみにエラーがでる前にエクスペリエンスでしたか、一応、試してみたら、総合的には61という期待を下回る低い評価でがっくりしました。さすがに70越えは無理かなと思いましたが、60台前半とはね。ダメなOSに評価してもらっても嬉しくはないのですが、起動するたびにブルーバック・スクリーンがでるOSにはこの程度のスペックでは無理ということかなと。

 本当は、Windows7自体、マシーンから消えてもらおうと思っておりましたが、15、16日と浜松にでかけたので、今でも放置状態です。結局、エラーのおかげで金曜日からほとんど寝ていない状態でゆきましたが、気温自体は高いものの、毎度のように湿度が低く、非常に快適でした。当初、予定では沼津に足を伸ばして魚重食堂で深海魚をたらふく食ってやろうと一週間前はやる気満々でしたが、徹夜が続いた上に、禁漁期間があるというのを知らず、がっくり。代わりにといっては失礼ですが、浜松市楽器博物館で2日目を過ごしたましたが、1階と地下しかないのにもかかわらず、2時間近く見学しても飽きないので、これで400円は安いなあと。アクトシティの一角ですが、午後から込んできて、規模はそれほどではありませんが、もう一度、入ってみたいものです。

 「訳あり」で買ったデジカメで撮影したのですが、どう「訳あり」なのかを確認していなかったのですが、たいていは生産停止直前だろうと思っていたら、やはり今年の8月で生産停止になった製品でした。別の意味で訳ありだったのは、まず、電池のもちがわるいので驚きでした。2日間で30枚近く写真をとったので、私にしては多い方ですが、これで電池切れとはちと安物ゆえの悲しさでしょうか。Finepix F15fdという機種ですが、添付されているはずのUSBケーブルがなく、購入してから2ヶ月ぐらい放置していたので、文句を言いづらく、通常のミニピンのケーブルでは接続できず、どの型番だったら大丈夫かとネットで検索しても対応機種にでてこないので、参りました。デジカメ自体、めったに使わないのですが、私自身が変わっているせいか、楽器には萌えてしまいまして、本題に入る前に愚痴を書いていたら、本題がどうでもよくなってしまいました。


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posted by Hache at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言

2009年08月10日

ぶよぶよ魔人の悲劇 大航海時代IV 総集編?

 とりあえず、自作機の2台目のHDDにWindows7を導入してみました。RC版ってやつです。ISOファイルをDVDに焼くのですが、思ったより、時間がかかったのでびっくり。OSのくせになんてファイルサイズが大きいのでしょうというところでしょうか。たいていは、適当に作業を開始して、お湯を沸かすなり、軽く料理をするなり、洗濯物を干している間に終了ですが、思ったより時間がかかってびっくりしました。あわててパーティションを変更してシステム領域を90GBに拡張しました。うーむ、本格的に導入するには640GBのハードディスクを用意する必要がありそうです。

 操作性は悪くないのですが、既にアンチウィルスソフトを3台のマシンにインストールしているので、本格的な利用にカネがかかるので断念しました。画面はきれいなのですが、かえってわかりづらいところもあり、慣れが必要なような。たぶんですが、PCが初めての人にはきれいですし、直感的に作業ができそうなので良いのではと思いますが、以前のOSを使っていた人間にはちょっとつらいかも。地雷のVISTAを使っていたら、ちょっとはスウィチングコストが低いのかなあ。まだ、ソフトを入れていないので評価しかねますが、OS導入当初の動作はさくさく動きます。まあ、当然ですが。

 あとはノートPCのハードディスクの交換なんですが、すっかり疲れて集中力がないので、今回の日曜日は見送りました。IDEの2.5インチなんてもうなくなるのかなと思っていたら、160GBのHDDが1万3千円でネットででていて、ちょっと後悔しました。まあ、ノートなんてネットとオフィスソフトが動いてくれれば御の字なので、160GBもいらない気もしますが。しかし、PenMの1.3GHzでもとくに不便ではないのがかえって驚きです。知り合いが東芝のダイナブックSSでデュアルなのにエクセルの計算が重いとこぼしておりましたが、そういうのはデスクトップで(以下略)。日本のメーカーの製品は異常に安定していますね。BIOSもいい感じです。問題は、交換した後、古いHDDの処理ですが、数週間、寝かした上で、物理的に内部のディスクを粉砕してしまおうと。家にある3月の『産経』が役に立ちそうです。新聞紙にくるんで、トンカチでこなごなにしてしまおうという乱暴なことを考えております。

 自宅のデルのPCは放置状態です。自作機に不具合が生じたときに、使う程度ですので、この半年ぐらい、電源を入れたこともないぐらいです。そのうち、デスクトップPCで職場以外ではメーカー製は姿を消す予定です。とりあえず、試作機のメモリーを2GB×2に換えた後、特に異常もなくさくさくと動くので、問題なかろうと。時間がとれたら、CPUのグリスの塗り替えを行うぐらいでしょうか。作業環境は非常に快適です。


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posted by Hache at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言