2009年12月31日

不思議な世の中への素朴な疑問

 クリスマスは縁がないまま、仕事をしていたら終わっていました。いよいよ年末ですので、年賀状を書いて、CPUを取り替えたら、年末にしては気合が入って、ふだん整理しない書類を整理したら、大変でした。ほとんどがシュレッダーにかけざるをえないのですが、これがない。そんなわけで、平気で2007年のドコモの請求書が残っていたりします。しょうがないので、アマゾンでコクヨのKPS-X80LS(アシュラテ)が安かったので、注文をかけました。大晦日にシュレッダーを使うのは無粋ですが、それどころじゃないというところでしょうか。

 書類の整理をしながら(なくなると困る書類が多いので迂闊に触れないのですが)、『日経CNBC』を見ていたら、経済討論番組でしたが、みなさん世代間扶助には怒り心頭で、メンバーを見ながら、意外な感じがしましたが(伊藤元重先生が入っていて過激な議論というのは、ふだんはバランス感覚がよすぎて退屈なぐらい(失礼!)なのに)、もう年寄りだけ別枠にして勝手に世代内で所得再分配しろというあたりで落ち着くのが麗しい光景でした。まあ、高齢者が見ていそうな地上波では本音に近い議論は無理だろうなと。私がこの問題に辛くなったのは、『文語の苑』からしきりに会員になる勧誘が来ていたのに、金壱萬円を今年の正月に入金したら、音沙汰なしでして、ああ、高齢者というのは現役世代からボッタくるのがデフォなんだなと実感したという私怨でしかないのですが。この手の話をしだすと、「寝言@時の最果て」がネット上から消えてしまいそうですが、個人的には日本の平均寿命が上昇するたびに、嫌な世の中になったものだなあと。なぜか年金は物価上昇にはスライドしますが、デフレのときには下がらない。「年金の下方硬直性」という表現はないのでしょうが、現役世代の賃金は伸縮的なのに、働かない世代の収入が硬直的だというのは不思議なものです。

 まあ、そんな話程度なら不思議というほどでもありませんが、経済から政治までわからないことが多いなあと。以下、思いつくままです。

(1)長期債務残高の累増、金融緩和にもかかわらず、デフレが生じる。

 白川方明日本銀行総裁が出演されていたWBCを見ましたが、全体として当たり障りのないやりとりでやや不満が残りました。ただ、番組の最初の方で白川総裁が説明されていたフリップは、基本的ですが、欧米諸国と比較して1980年代から日本の物価上昇率が低いことが一目瞭然で、なるほど。民主党の経済政策への批判として成長戦略がないというタイプが多いのですが、現実問題として、1980年代から欧米と比較して物価上昇率が低い状態が持続して、なおかつ1980年代には先進諸国の中でも相対的に高い成長率を記録したわけですから、やはり外需依存の経済ということにつきるのだろうと。気どった表現をすれば、GDPギャップを埋めてきたのは内需ではなくて外需であろうと。海外の所得に依存しているわけですから、成長戦略であろうが、内需拡大であろうが、あまり効果が見込めないと思います。

 しっかし、無利子国債とか政府紙幣の話が大真面目にでてくると、本当に長期金利が上昇するのは意外と近いのかもしれません。近いといっても2−3年後、すなわち民主党政権が財政を滅茶苦茶にした後だろうと考えておりますが、それよりも速いのかも。公的信用が機能しなくなるとお手上げでして、あまり考えない方が精神衛生にはよさそうです。

(2)アフガニスタン増派とテロ未遂

 年末に飛び込んできた嫌なニュースです。オバマ米大統領ののアフガニスタン増派は延び延びになってこれはまずいなあと思っていたら、出口を求める演説をしちゃったものだから、これは厄介だなあと。筋としては出口を考えるのが当然ではあるのですが。そこへテロ未遂。出口を残す余地を求めようとするほど、出口が狭くなる。対テロ戦争で「勝利」を口にしては政治的には拙劣なのですが、オバマは8月の演説で口にしてしまった。そのあたりから混乱が始まったと思いますが、個々の出来事は偶然であっても、不思議なことにアフガニスタンから米軍が離れにくくなってゆきます。あるいは、嫌気がして孤立主義が強まるのか。後者ですと、日本人は畳の上では死ねなくなるのかも。

(3)成長の限界

 「成長の限界」といえばローマクラブが公表した報告が有名ですが、再生不可能資源の枯渇以前に、先進国は成長の限界に直面するのかもしれません。漠然とした感覚ですが、経済に限定しても、規模に関する収穫逓増が未来永劫、続くはずがないというところでしょうか。要素投入を増やすだけではダメだから、生産性を上げるということになるのでしょうが、産業や職種によってバラツキはあるものの、 人間の能力開発にも限界があるのでしょう。技術進歩は無視できないのでしょうが、既に生産性が高い状態では追加的な技術進歩の効果も薄れてくるのかもしれません。このことは社会全体が割けるリソースが限定されてくることを意味するのでしょう。

(4)バターか大砲か

 冷戦期と比較して各国、とりわけアメリカの軍事費のGDPに占める割合がはるかに小さいという指摘があります。ただ、これは、成長率が鈍化してくれば、追加的に軍事に割ける資源が限られてくることを意味するのでしょう。これは非常に悩ましい事態です。最近は鳩山首相まで抑止力とか言いだしているようですが、大国間戦争が生じない大きな要因はやはり核抑止がベースにあり、冷戦後も大きな枠組みでは変化がないのでしょう。他方、通常戦力を用いた武力行使に限定しても、アメリカが自制しているから、まだイラク戦争でも一般市民の犠牲がまだしも少なくて済みました(映像で見ると、正視に堪えない悲惨さですが)。本気でアメリカを怒らせて世論の歯止めがかからなくなれば、通常兵器でも瓦礫の山だらけになるのでしょう。だから、十年ぐらいは大国間の戦争という事態は生じないと考えても差支えなかろうと。

 問題は、中国の経済よりも軍事的な台頭によって勢力均衡が破られる可能性がでてくることなのでしょう。インド包囲網はかなり危険な話でして、ディエゴ・ガルシアが文字通り、孤島になるリスクも生じてくるのでしょう。さらにアフリカへの浸透は単なる資源ナショナリズムでは説明がつかない部分もあります。インドを包囲した上でアフリカへ中国が軍事的に影響力をおよぼすようになれば、西太平洋・インド洋・大西洋が中国の影響を受けるようになるでしょう。あまりにナイーブですが、日本人は中国の海洋権力に関する戦略に鈍感な印象があります。

 最後の項目は私らしく非常に内向きなので、「追記」に回します。まあ、最近、ページビューが減って過疎化が著しいので、ちょっと寂しいということもありますが(訪問者数が1日あたり400を超えるぐらいでこちらは激減というほどでもないのですが、ページビューが少なくて1300−1400で推移)。あとは、長いと揶揄されるのには慣れましたが、たまにリーダーではなく他の方のブログを覗くと、「時の最果て」のトップページの長さが異様に感じて、恥ずかしいということもあります。


続きを読む

2009年12月28日

E8500からQ9650へ

 うーん、このタブだけがエラーを起こしました。なんだか喜びすぎで書いている途中で天罰でも受けたのでしょうか。無事、CPUの交換が終了。途中経過を事細かに書きましたが、二度も同じことを書くのはむなしいので省略です。

 室温が摂氏19度でCPUの温度がアイドル時で18度。室温よりも冷えます。1,280円で買ったグリスのおかげでしょうか。マザーボードまでよく冷えて25度です。やはり負荷をかけると、IE8の挙動が怪しいのは仕様のようなので、やむなしでしょうか。現在、負荷を重めにしたら、同じ室温でCPUが摂氏22度、マザーが29度です。心配だった温度に関しては、現時点ではトラブルがありません。

 時代はCore2から"Core i7"に移っているようなので、時代遅れかもしれませんが、E8500でも過剰かもと思いましたが、Q9650に替えてあと3年は粘りたいところです。やはりDDR3は高い。極端にパーツが変わるわけではないのでしょうが、やはりまだ1台しかつくった経験しかないので、新しい環境に移行するのは勇気がいります。Q9650でも過剰なスペックかもと悩む部分がありますから。あとは、HDDが落ち着いたところで500GBに換えるかどうかと、SATA接続の光学ディスクドライブの入手でしょうか。HDDの交換は準備が大変で先送り状態、光学ディスクドライブはDVDのままにするのか、BDへ移行するのかで考えてしまうので、こちらも先送りです。

 途中で混乱があったものの、CPUの換装という大手術を無事に終えてホッとしました。午前は年賀状の印刷、午後はCPUの交換と日曜日とは思えない慌ただしさでしたが、予想に反して一発で動いたので、かなり満足しました。ちょっと荷物にはなりますが、ギガのGH-PSU23-PBの予備を確保したので、マザーがとんじゃうとか反則に近い故障でなければ大丈夫かなと(i7にも対応してますし)。やはりモーターですから寿命がどのあたりなのかわからないので、予備を置いておこうかと。自分でもこれだから体だけではなく、押し入れまでメタボになるんだなと苦笑するのですが、本音は電源の予備もほしいぐらいです。

 明朝、電源を入れたら起きないというのが怖いのですが、今日は幸せな気分なので、このあたりで。夜中に来られた方には恐縮ですが、おやすみなさい。


続きを読む
posted by Hache at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報通信技術関連

2009年12月26日

地底に落ちた日本国総理の地位

 鳩山氏が総理を続けるそうで。呆れたのは国民の声を聞いて決めるそうで、「国民の声」なるものがマスメディアが公表する世論調査の結果ですと、マスメディアが支持率が低くなる誘導的な質問を行って数値を操作したら、進退を決めるのは報道側になります。『日経』では社説とは一面の論説で別に指導力のなさを指摘していましたが、この部分はさすがに書かないようです。日本国の最高位の大臣が進退一つをご自身でお決めになることができないというのがこの国の現状のようです。軽蔑しかありません。自公連立政権下では総理大臣がコロコロ代わって値打ちが地に落ちましたが、鳩山氏の最大の「成果」は、その地位を地下にまで貶めることなのでしょう。脱税が問題ではないとは思いませんが、ご自身の進退を最終的には世論に委ねる旨の発言はあまりにひどく、まだ小沢幹事長に委ねると率直に実態を語っていただいた方がよいのではと思いました。

 クリスマスというより、年末モードです。今日でほぼ年内の仕事が片付きます。年賀状は日曜日に。そんなわけで正月の前に、自作機のCPUをCore2 Duo E8500からQ9650に替えることにしました。LGA775でクアッドの性能を試したいということが最大の狙いです。20万を超えるソフトを買ったので、これをフルに使いたいのですが、流れ作業ならぬ「ながら作業」が増えそうです。使っている人によると、シングルコアでは計算に1時間を要することもあるそうで、これは厳しいです。「寝言」で使っているデータ加工などは片手間でエクセルで一瞬ですが(データ入力の方が時間が面倒な程度)、本業はさすがに。勤務先で使用するのが望ましいのですが、なにしろ、メモリーが1GBしかなく、IE8のタブを複数開くと、既に重かったりします。そんなわけで自宅のPCを過剰なまでに進化させるしかなく、時折、E8500でも重たく感じる作業が生じておりますので、Socket775でこれ以上、進化させるとなると、Q9650でしょうか。口コミでもこの型番の評価は上々で、E8500を1年半で引退させるのは惜しかったのですが、売れるうちにグレードアップを図ろうというところです。

 本当のところはもっとマシなマザーをとも思うのですが、頼みのギガはFDDの差し込み口の位置があまりに悪く、代わりがないという状態。CPUクーラーですが、やはり当面はギガバイトのGH-PSU23-PBでしょうか。リテールクーラーがあまりにしょぼかったせいでしょうが、とてつもないお値打ち感があります。室温が摂氏18度程度ですと、CPUの温度は摂氏20度を超えるのがやっとぐらいまで冷えます(アイドル時)。これ以外にもよいブツがあるのかもしれませんが、かなりのお気に入りです。難点を強いて挙げれば、マザーを替えるたびに裏の金具の使いまわしができないために、買い替えが必要になりそうなことでしょうか。作業手順を確認したところ、今回は買い替えが不要ですが、不測の事故もありうるので、予備で1台だけ買っておきました。

 ちょっと神経質ですが、グリスにはGELIDのハイエンドメタルフリーグリスを選びました。シルバーのグリスを塗ったのですが、ソフマップで落とすのが大変ですからねえと言われて、ありゃま。私がシルバーグリスを使ったのを知らずに教えてくれたのですが、しまった、塗り替えるときのことを考えずに、前はツクモでとりあえず高いのを選んでしまったなあと。組み立てるときはすべてが新品ですから、作業が意外と楽なんだなあと思いました。今回はメンテナンスそのものではありませんが、こういう作業が丁寧にできるかどうかが意外と大切だなのかも。実際の作業は年賀状の印刷が終わってからになりますが、これ以外にも、ちょっとシビアでデリケートな作業が続きます。


続きを読む
posted by Hache at 11:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言

2009年12月22日

増税による財政再建は可能か?

 『日経』2009年12月21日朝刊5面に平田育夫論説委員の「日本国債いつ火を噴くか」というオピニオンが掲載されています。周囲で、財政危機の到来を予想されている方は、概ね、この論説の内容と似通っています。第1の前提は、現在は内国債で財政赤字をファイナンスしていますが、その原資は家計金融資産であるということです。

 この論説では、「個人の金融資産は、個人負債を除き1065兆円」とあります。日本銀行が公表している「資金循環統計」から四半期計数で「2009年7−9月期速報」(参照)を見ると、「金融資産・負債残高表」を見ると、家計の金融資産・負債差額が1,065兆4,628億円です。『日経』のオピニオンを疑っているわけではなく、最近、原データを見ないと、なかなか掴みにくいという感覚があります。ちなみに、個人の金融資産が1,400兆円という数字は、グロスの資産である1,439兆4,837億円を指しているのでしょう。資金循環表では、家計に関する貸出は、非金融部門貸出金94億円が資産の部にあるのを除けば、負債に計上されます。負債に計上されているのは、貸出311兆9,964億円、企業間・貿易信用50兆7,742億円、未収・未払金3兆8,929億円、金融派生商品3,720億円であり、これに金融資産・負債差額を加えて資産と一致します。長期債務の持続可能性を考える場合に、グロスの数字がよいのか、ネットの数字がよいのかは判断がつきかねますが、ここでは制約をタイトに考えるというバイアスをかけて『日経』のオピニオンのネットの数字がよいとしましょう。

 次に国と地方の長期債務残高です。『日経』では825兆円とあります。こちらは、財務省の「財政関係諸資料(2009年8月)」(参照)の中で12月に更新された「国及び地方の長期債務残高」のうち、12月に更新された「平成21年度末2次補正後」の825兆円程度という数値でしょう(リンクはPDFファイルが開きます(参照))。これが鳩山政権後成立後の数値とみなしてよいのかは私にはわからないことをお断りします(おそらく麻生政権下での補正後の数値であると見ております)。なお、財務省が2009年11月10日に公表した「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」(2009年9月末現在)では2009年9月末の「国債及び借入金現在高」は864兆5,226億円です。この数字は国のみであり、なおかつ政府短期証券を含みますので、長期債務残高がよいのでしょう。

 煩雑で恐縮ですが、データは粗雑ではありますが、なんとか揃いました。「日本国債はいつ火を噴くか」では、まず、第1の前提である、国と地方をあわせた政府の長期債務残高の原資は家計の金融資産であることを前提にした上で、第2に、内国債ではファイナンスが困難な状態になるのが迫っていることが前提です。この前提も留保はありますが、認めておきましょう。第3に、選択肢として、家計の金融資産による資金調達が飽和したときに、(1)外国人投資家からの調達、(2)日本銀行による購入の増加を挙げています。前者は投機の対象になるという指摘がありますが、海外の投資家から見れば、現状では公債の金利が異常に低く、したがって債券価格は高いわけですから、海外の投資家はそもそも投機の対象としてJGBを扱っても、投資対象としてはみないのでしょう。おそらく投機の影響自体はそれほどではないと思います。もっとも、追加的な国債増発による投機が債券価格の形成に無視できない影響を与えることも考慮した方がよいのかもしれません。このオピニオンでは投機対象としてJGBが扱われると不安定になるということで日銀による国債買い入れの拡大の検討に移っていますが、インフレと金利高騰を招くとしています。

 タイトルがやや扇情的な印象を与えるので、好ましくないのですが、結局、財政再建と経済成長の両立を目指すべしというあたりがこの論説の落としどころです。結論自体は、考慮に値するとは思います。問題は、これだけ成長戦略が必要だといわれながら、長期の経済成長を政府が促す具体的な政策が見当たらないことです。GDP成長率を1%上昇させるためには、雑に表現しても、毎年、5兆円の付加価値を生み出すことが不可欠です。財政再建と経済成長の両立は実現すればベストですが、具体策がまったく見えない印象があります。

 「日本国債はいつ火を噴くか」では日銀による国債購入の拡大によるインフレーションの進行、長期金利の上昇を「惨劇の幕が上がる」と描写していますが、私自身はそれほど悲観することもなかろうと。真の財政再建のはじまりは、この予想が正しいかどうかは疑問がありますが、この地点なのかもしれません。ここまで追い詰められないと財政再建は無理なのではと感じております。

 一般会計予算における最大の費目である社会保障費の抜本的な削減は、財政破綻を実感する状態になっても難しいのかもしれません。しかし、財政再建のために消費税率の引上げを主張する方から、セットで年金・医療を中心とする社会保障関係費の抜本的な削減を求めることは寡聞にして知りません。また、防衛関係費の増額を求める方から自らの恩給や年金を返上してでもという主張すらありません。財政破綻という表現は人々を不安に陥れるでしょうが、財政の非効率の根源である、受益と負担の世代内・世代間の不均衡をもたらす社会保障関係費を徹底的に削減するためには、他に手段がないのが実情でしょう。海外でも日本の財政を問題にする論調の主流は、単に日本を嘲笑しようというのではなく、非効率の根源である社会保障関係費にメスをいれることができない日本政治の機能麻痺を重視しているのが現状です。財政破綻による日本の国際的な影響力はゼロになるでしょうが、他国の経済危機に連鎖しないのなら、単に現状維持で終わる程度でしょう。

 既に長くなったので、今回の「寝言」のテーマである「増税による財政再建は可能か?」という問題は「続き」に記しました。前ふりが長すぎて申し訳ないです。


続きを読む

2009年12月20日

とてつもない時代 景気後退とデフレと温室効果ガス削減

 コペンハーゲンでバカな議論をやっているなあと。とっくに中国をはじめ新興国の二酸化炭素排出量がぐんぐん伸びているのに(参照)、先進国だけが削減目標というのは笑えます。しかも、自主目標(笑)とでもしたくなるような話。無脳政権は、きっと産業が立ち直れなくなるような目標でも設定してくれることでしょう。不謹慎でしょうが、温室効果ガス削減でイニシアチブ(笑)をとろうとする現政権、微妙な距離を置こうとするマスメディアともに笑えます。スリムとはいえないものの、中肉中背のオヤジが、太ったままのお年寄りや肥満著しい若者に向かってダイエットしろといっても、聞く耳をもつわけがなく、滑稽な感じです。なにしろ、不況対策どころか、不況促進政策を実施する無脳政権の下では経済活動が不活発な状態が当たり前になり、二酸化炭素を排出する量が自然に減るのでしょう。人口も減りますし、究極のエコ政権ではないかと。

 どこそこで2、3年前には3,000万円以上したマンションが2,000万ちょいで買えるからどうという話が多いです。勤務先でそんな会話になるとは思わなかったので、ちょっとからかってしまいました。

「○○で3LDKが3,500万だったのが今では2,000万だ。ローンぐらい組めるだろう。」

「まだまだ地価が下がるというのに借金ですか。しかも、デフレで実質金利が重い時期に借金しろとは、高い実質金利を支払って私が人身御供になって日本経済に貢献しろとでも。やっぱりお金持ちはど○すだなあ。」

「……。そういえば、7−9の名目GDPは470兆円だったなあ……。いったいどこの国だ……。」

「まあ、四捨五入すると471兆円ですね。いずれにしても、現政権で個人レベルで投資しろというのはリスクが大きすぎて無理ですなあ。」

 30歳をちょっと超えた年収500万円のご婦人が雇用不安に苛む時代に家やマンションを買えというのはご無体な話。わらにすがるように現政権の経済政策に期待をされているようなので、あれで景気が回復するなら、「ホイミ」とか「ケアル」で傷が治りますよと個々の政策を批評したら、絶望感に襲われちゃったようです。じゃあ自民はとなりますが、そのうち野党が板について民主党化するんじゃないですかねと話すと、ますます希望を失ってしまうので、難しいなと。なんで政府に期待をもてるのかがわからないので、私の感覚がずれているのでしょう。だって、どちらが政権を担おうが、生活には打撃ばかりで、よりダメージが少ないであろう方を選ぶしかない(低能か無脳かという選択)。

 それにしても、専門家まで増税で財政再建とはね。政権交代の唯一の成果は、与野党問わず、財政政策に効率や厚生の判断がなく、財政再建だけを考えれば、確かに増税しかないのでしょうが、増税という選択肢(逃げ道)を与えてしまえば、非効率を温存し、厚生を低下させても平然としていられるインセンティブを多数党に与えることぐらい素人でも一瞬でわかりますが。なんなのだろう、この非現実感。さらに、個人所得税の恒久的な減税の廃止は減税のとりやめであって、増税ではないというなんともいえない財務省の出先機関言い分のような話。景気回復期に増税措置がなかったというのは、そもそも事実認識からして、私みたいな素人には口あんぐりなのですが。バッカじゃなかろかルンバ♪(ry

なんだか、とてつもない時代を目撃しているのかもしれません。




続きを読む
posted by Hache at 17:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言

2009年12月19日

雇用不安

 「私、悲観的で物事を悪く考えるんです」と言われてきょとんとしました。不景気なのに、身ぎれいにされているかたでしたので、なんだろうと。話していて背景に雇用不安があるのがわかって、なるほど。私自身、雇用不安がないのかといえば、ゼロとは言いませんが、おそらく、かなり鈍感なんだろうと。1997年の終わり頃から始まった不況期には雇用を気にする必要がありませんでした。正確には労働力人口に分類されない身分だったことが大きいのですが、実質的にはフリーターのような状態だったものの、所得自体は増えておりましたから。2001年頃には非正規雇用の状態で留まるのか、志を曲げて再出発するのかという不安に襲われましたが、不思議なもので開き直ったら、正規雇用になっていたものでした。学者連中の議論では正規雇用と非正規雇用の相違とかあれこれおっしゃっているようですが、私に言わせれば、会社なり事業体なりが存続不可能になれば、同じく職を確実に失う。個人のレベルでは対応できないという点では、速いか遅いか(これはやはり個人レベルでは決定的な差ではありますが)の程度の差こそあれ、個人の努力には限界があります。同時に、家族や地域社会の変化にともなって、もはやバッファとなる受け皿がなくなってきている。

 そこで政府の政策はとなるのですが、あまり政府に期待しない方が精神衛生にはよいですよとしかいいようがないです。自民・民主問わず、碌でもない政権が連続しているのだから、自力で生き残る努力を続けるしかない。政府がなにかをしてくれるのを待つより、自分で運命を決めた方がよいでしょうというのが私の薄情というより、「外道」のアドバイスでしょうか。あまり人生相談には向かないタイプですな。

 『日経』の夕刊一面を見て口あんぐり。日銀の政策委員会・金融政策決定会合の報道ですが、何がどう変わったのか、騒ぐほどのことなのか記事を読んでもさっぱり。全文を読んでも、「脱デフレ」というのがイメージできませんでした。これはやむをえないのでしょうが、「我が国の景気は、国内民間需要の自律的回復力はなお弱いものの、内外における各種対策などから持ち直している」とあって、雇用不安におびえている人が読んだら、さらに不安になるだろうなと。実質成長率からすれば穏当な表現なのでしょうし、まあ妥当でしょうが、やはり名目成長率の落ち込みは大きく、デフレートの方法のおかげでデータ上は実質成長率がちょこんと戻したものの、この4、5年程度で景気後退の前に戻るような感覚をとてもではありませんが、もてないです。名目・実質ともに民間企業設備の成長率が下げ幅そのものが低下しているものの、長期的に経済成長率が鈍化する可能性が高いと思います。さらに、民間住宅投資の落ち込みは建設業に決定的なダメージを与えるでしょう。公共事業は既に衰退産業になりつつある建設業への構造調整とすら見ています。

 ため息がでるのは次のあたりでしょうか。まあ、妥当な見通しだとは思いますが、海外の所得増加に依存しなければ、成長できない日本経済が続くと。「内需拡大」では無理でございますと。

 先行きの中心的な見通しとしては、2010 年度半ば頃までは、わが国経済の持ち直しのペースは緩やかなものに止まる可能性が高い。その後は、輸出を起点とする企業部門の好転が家計部門に波及してくるとみられるため、わが国の成長率も徐々に高まってくるとみられる。物価面では、中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移するとの想定のもと、石油製品価格などの影響が薄れていくため、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比下落幅は縮小していくと考えられる。

 「食べることは民間に」という政策がとん挫した今日、政府がよけいなことをするなというのが本音でしょうか。政府がよけいなお世話で公債発行残高を無暗に積み上げる傾向が収まらない限り、増税をお願いする資格などないだろうと思います。なんで結婚して子どもをつくらないのですかと尋ねられると、たいていは面倒ですからモテないからですよと適当に済ましますが、本音でしゃべるときには、来年に子どもが生まれたとして2030年に成人を迎える計算になります。率直なところ、わが子に明るい希望があるという確信がまるでもてず、どこの政党が政権を担っているのかは知ったことではないのですが、どうせ碌でもない政府が借金ばかり押し付けるのだろうと白けた目で見ております。


続きを読む
posted by Hache at 01:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言

2009年12月17日

景気の「底冷え」

 「寝言」にちゃんと「寝言」で返していただいて恐縮です(リプライする方が力量を試されているようなので週末までお待ちいただきますよう)。時期もあってじっくり考えることができないのですが、最近、気になるのは「二番底」がくるんですかという質問が多くて、とっくにもう悪いだろうと答えています。統計というのは基本的には粗いものですが、2009年7−9月の2次速報はすさまじいです(内閣府のHPのリンクはこちら。ただし、10−12が公表される頃にはリンクが切れているでしょう)。実質成長率が1.2%から0.3%へ低下。問題は、内需でありまして、ほぼ民間最終消費支出の伸びを民間住宅と民間企業設備、雑に言えば投資の減少で帳消しになっている形。「リーマンショック」なる俗語が定着してしまったおかげで今回の景気後退がなにか一時的なショックであるかのような印象が多いようですが、おそらく長期不況の入り口だろうと。

 紙・ネットを問わず活字では財政出動の是非を巡る議論が多いようですが、単純化してしまうと、(1)財政再建路線→ゼロ成長→税収低迷、(2)財政支出拡大→低成長→国債費の増大という二者択一になるのでしょう。どのみち、財政の硬直化は避けられず、なおかつ社会保障関係費の増加は、よほど大胆な政策転換を行わない限り不可避ですから、財政規模の拡大をほんの少しだけ和らげるのか、加速させるのかという程度の差でしかありません。露骨に言えば、麻生政権から財政政策への期待値を高めるアナウンスが増えてしまい、低能政権から無脳政権へ交代したがために、外野も同じく小人ばかりの島でせせこましい議論をしているだけだと思います。暴論を「寝言」として流してくれる年配の方に年金の一律2割カットを試していますが、やはり「長生きリスク」への感応度は高く、無理筋なので公的債務がどんどんと積み上がる状態を想定した方がよさそうです。繰言になりますが、現状では国民年金だけではなく、厚生年金も含めて運用益を期待できない状態が長期的に続くでしょうから、確定給付を維持するのは可能かどうか、政治的なバイアス抜きの議論が必要だと思うのですが。

 というわけで問題は国債管理政策になりますが、現状では長期金利は低いのですが、名目成長率が長期間にわたって低い状態が続くと、消費税率の引上げは当然として法人税率の据え置きが続くでしょう。これは長期的に経済が縮小する期待を形成するでしょうから、財政政策が無効になる可能性が高い。財政に明るいわけではありませんので、まさに「寝言」ですが、マスグレイブの財政の三機能のうち、景気循環を和らげる機能は麻痺すると考えた方がよいと思います。無脳政権への期待値は、総選挙以前からマイナスでしたから、空しい「寝言」ですが、よけいな再分配を増やさずに資源配分の問題に絞るのが苦痛は苦痛でもまだマシだと思いますが、やっぱり空しいな。


続きを読む

2009年12月16日

小澤一郎民主党幹事長は正しい

なぜなら、政権交代によって小沢幹事長が憲法となったから。

生きた憲法に造反する宮内庁長官は即刻、辞任すべし!!
posted by Hache at 07:00| Comment(4) | TrackBack(1) | ふまじめな寝言

2009年12月13日

まるで異邦人になった気分

 体調不良で寝ていたおかげで精神衛生に悪いものを知らずにいたが、国会が閉まってから、民主党が本領を発揮し始めたようだ。まるで、別の国になったような気分だ。あるいは私が外人なのか。かつて日本という国があったことを私自身が記憶しておきたいし、多くの人に記憶しておいてほしい。これが最低でも4年も続けば別の国だろう。観察対象に愛着がまるでわかないようでは観察者失格だ。日本政治にはもはやふれまい。
posted by Hache at 01:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言

2009年12月12日

手抜きの難しさ

 政治関係の記事を読むと、日本茶もコーヒーもまずくなります。さらに、本当は40歳でタバコをやめたかったのですが、念願がかなっておらず、ストレスを感じるのでよけいに吸いたくなります。これだけよいところを探してもみつからない政権というのもちょっと珍しい気がします。まあ、アメリカの下院の金融規制改革法案をめぐる報道を読んでおりますと、野党の時期に単に選挙に勝つこと以上の準備をするのは難しいものだと思います。

 それとは無関係に今週の水曜日から体調がおかしくなりました。まずは気候の変化に体がついてこないのでしょう。第2に、疲労がなかなかとれません。とにかく、無理をしないのがベストなのですが、年々、作業量が増えてくるので、ちょっとした負荷の増加でもまいってしまいそうになります。生まれて初めてですが、活字を見るのも嫌になりました。よほどない頭を酷使したのか、食欲も失せ、ダウンしました。

 ちょっと前後しますが、法科大学院に通っていた方から合格しましたとの旨のお便りを頂きました。法学部出身ではない方ですので、司法制度改革の趣旨に沿った例なんだなと思いました。まあ、法科大学院は「供給側」からは評判が散々でして、ダブルスクールを追放しようとしたら、法科大学院の建物の隣に司法試験関係の予備校が入居している大学もあるとかないとか。考えると碌なことが浮かびませんので、素直に朗報を伺った喜びを思い出しましょう。

 それにしても、金融規制強化はアメリカでも厄介だなあと。ワシントンポスト紙がバーナンキFRB議長を擁護する主張を載せていて、プリントアウトした記事を読みましたが、なんともはや。結果的にはリーマン・ブラザーズを破綻させなければよかったのでしょうが、なんともいえない後知恵としか感じず、苦痛ですなあ。もちろん、直後にAIGを救済しているのでちぐはぐした感覚はあるのですが、あの時点でまずリーマン・ブラザーズの破綻を防ぐ手段があったのか。私自身は検証していないのでなんともいえませんが、後からであればなんでもいえるのでしょう。

 やや自虐的かもしれませんが、スケールが異なるとはいえ、三洋証券の破綻のショックから銀行間市場が動揺し、北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行と大型金融機関の破綻が連鎖した日本と比べれば、はるかに迅速に対応しているようにも映ります(当時の日銀への嫌味ではありません。こちらはこちらで難しいものがあったとと思います。念のため)。米議会がFRBを監視すること自体には反対ではありませんが、「有事」の際には議会が迅速に対応できるのか、疑問があります。もちろん、バブルへの予防措置が可能であればそれに越したことはないのですが、実際に機能するのだろうかと。より根源的には金融危機以前のような資産価格の持続的な上昇が生じるような状況までアメリカ経済が回復するのかさえ、現段階では疑問に感じます。バブルを抑制することができるのなら、それはそれでけっこうなのですが、民主党主導の議会は一度はTARPを否決したという「実績」があり、なおかつ果たしてバブルと呼べるような事態が生じたとしても、果たして冷や水をかけることができるのでしょうか。私自身は、政治という営みを人間が担う以上、どんなによく考慮されたルールも、結局、担うのは不完全な人間でしかないということを忘れてしまえば、機能しないことをおそれます。

 ああ、手短にするつもりが長くなってしまいました。本業で年配の方に「上手に手抜きされますなあ」と感心して漏らしてしまったら、誤解されてしまいました。「寝言」が象徴するように、頭が悪い人は話が長いのですよ。もう少し年をくって短くなれば、お互いに利益がありそうな気がしますね。それにしても、こんな「寝言」を私以外に読んで頂けること自体がなんとも不思議でして、ありがたい反面、生き恥をさらしているようなものだと面映ゆくも思います。


続きを読む
posted by Hache at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言