2010年04月29日

平和な日々

 なんだか春なのか実感がわかない気温の日が続いたせいか、風邪をひきました。頻度が高いので、ああ、またかというところですが、なかなか性質が悪いです。鼻詰まりがひどくて、寝ているときに口で呼吸しているようで、のどをやられました。珍しく発熱するに至ったので、休日はこれ幸いと寝ることに。野菜がそれなりに高いので参りますが、余計な外食や買い物(含むタバコ)は控えてしまうと、驚くほどカネがかからないですなあ。1日500円で生活できてしまう。ルーピー政権が失政の結果として目指すであろう消費税20%も怖くねえなあという気分になります。

 アクセス解析をボーっと眺めていたら、月曜日が異常値を示しているのですが、アクセス元がわからず、ユニークアクセスで一件だけ秀吉をローマ字にしたアドレスの某巨大掲示板群に貼ってあったようです。あそこには貼らないでほしいのですが、そう書くと貼りたくな人が出るというのもあり、難しいところですが。とりあえず、迷惑なので控えて下さい。アクセス数が増えても、なんのご利益もないのは過去に経験済みですので、まあ、こんな扱いでしょうか。貼った人の意図として考えられるのは、変なコメントが増えて、炎上させようというあたりですが、どうも「萌え」要素がまるでなくて、ホッとしたというところでしょうか。もっとも、カウンターで500を超えるのが珍しいだけで、よく見ると、400を超える日はポツポツありますね。

 リーダーで読んでいたら、「政治的危機」と書かれた記事があって、思わず苦笑をこらえました。ギリシャと比較するのは、向こうの人たちに悪いような気がします。日米関係が日米安保が切られないという最低ラインに到達しているのは気もち悪いのですが、バカな政権ができてから、半年経っても、郵便局が図に乗っているのが腹が立つ程度で、警察官や自衛官など公務員がストライキをやるわけでもなく、役所も事務手続きが滞るわけでもなく、よくまあ支障が出ないものだなあと。電気やガス、水道は止まらないし、電車はいつも通りダイヤきっちりで来てくれますし、ネットバンキングだとほとんどの決済が無料で終わってしまう。いやあ、これはギリシャの人たちに申し訳ないでしょうと。以前、こちらで書いたことが大筋で実現してしまっているので、ユーロ圏が崩壊するまでどれぐらいかかるのだろうという、気の利かない「寝言」ぐらいしか浮かびませんね。

 ヒヤッとするのはSSECの動きで、中国の高度経済成長が終わりに近付いているのか、さっぱりわかりませんが、中国頼みでなんとかやってきた景気回復もそろそろ終わるのかなあなんて適当なことしか頭に浮かばないですねえ。人身御供になって個人消費に貢献しようなんて健気さの一片もないので、ひたすら財布の紐を締めて、日銀券を愛する時代が続くのでしょうか。


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2010年04月28日

レーガン政権の「核なき世界」

 タイトルと無関係ですが、元の切上げに関する議論で不思議だなあと思っていたのは、中国国内の制約をあまりに軽視しているのでしょうが、元の価値が上がれば、中国企業による外国企業の買収は容易になるだろうなと。私自身は、乱暴かも知れませんが、フロート制に移行してしまえば、中国は相場を維持するためのドル買いを行う必要もなくなりますし、現行レートが適正だという主張も、市場に委ねてしまえば、中国が立証する義務を免れることができます。日本では「強い円」のメリットはほとんど認識されることはありませんが(言いにくいですが、日本の通貨政策をめぐる外野の議論は重商主義的な印象すらありますが)、中国はもう少し怜悧かなと思っていましたが、過大評価ですかね。ただ、中国が「強い元」を目指したときには、貿易の分野ばかりが問題になりますが、海外での投資では有利に働く側面もあります。まあ、中国の経済的台頭をおそれるのは感情のレベルではわからなくもないのですが、ある特定の政策を採用して中国が不利益ばかり被る政策というのはあまりないのではと思うのですが。クルーグマンの個人攻撃にいったと思ったら、今度はやはり元の切上げが必要だとなったり、経済に関して中国を不利な立場に置こうとすると、立論が極端にブレて、わけがわからなくなる印象があります。

 それはさておき、核セキュリティサミットではわずか10分の日米の非公式会談ばかりをとりあげるのも、物悲しい印象もあります。他方、オバマの「核なき世界」という理念は、特別、新しいものではなく、レーガン政権のときにも同様の理念が打ち出されました。冷戦期と冷戦後という戦略環境の相違があまりに大きく、両者を同列に扱うことは私自身が乱暴だと思います。他方で、核不拡散とテロリストによる核使用の防止という現実的な政策目標と「核なき世界」という理念は一見、ストレートに対応しているようですが、冷戦後に核武装を実現しつつある国に対する、どのような"implementation"があるのかが私には率直なところ、まったくわかりません。対照的に、レーガン政権では冷戦期において、一方で核戦力の増強を図りながら、レーガン大統領(当時)が核廃絶を打ち出したときには、私自身は大学生でしたが、悪い冗談なのかと思いました。まだ若かったとはいえ、そのような感想があまりに皮相的であったことをキッシンジャーは次のように描いています。

 どんな平和運動家でもロナルド・レーガン以上に雄弁に核兵器の使用を非難することは出来なかったであろう。一九八三年五月一六日、彼はMX大陸間ミサイルを配備しつつあるという宣言をするとともに、どこかの時点で現在の流れが逆向きになり、すべての核兵器が根絶されるという熱烈な願望の表明も併せて行った。

 私はこの種の兵器が双方に存在し続ける限りは、いつの日か愚か者や変質者や、何らかの事故により我々すべての終わりとなる戦争が起こることなく、この世界が我々の世代を超えて、次の世代へと継がれていくとは信じられない。


 レーガンはSDIを推進するに当たっては、あらゆる大統領が受ける官僚の「加筆訂正」を通過してはいたが、情熱的かつ非伝統的なレトリックを用いた。軍備管理交渉があまりに長く続く場合には、アメリカはSDI建設により核の危険を一方的に終了させるだろう。アメリカの科学は核兵器を時代遅れにするとレーガンは信じていた。
 ソ連邦の指導者達は、レーガンの道義上の呼びかけには感銘を受けなかったが、アメリカの技術力と、たとえSDIが不完全な防衛であるにせよ、その戦略的影響を真剣に考えざるをえなかった。一四年前のニクソンのABM提案の時と同様、ソ連邦の反応は軍備管理の支持者が予想したものとは反対だった。SDIは軍備管理の扉の鍵を開けた。ソ連邦は、中距離ミサイルの問題をめぐる、かつて自ら決裂させた軍備管理交渉に復帰した。
 批判者達は、すべての核兵器の廃絶というレーガンの壮大なビジョンは本心からのものでなく、軍拡競争に拍車をかける努力を隠すものだと考えた。しかしそれは、必要なものはすべて達成可能であるというアメリカ人特有の楽観的な信念を表明したものであり、レーガンは本気だった。実際、核兵器廃絶に関する彼の雄弁な発言はすべて、準備なしに行われたのである。

キッシンジャー『外交』下、日本経済新聞社、1996年、468頁。


 レイキャビクの叙述の直前ですが、冷戦の末期であるがゆえに、「アルマゲドン」の回避という当時の特有の感覚を反映しています。他方、SDI(Strategic Defense Initiative)は当時「スターウォーズ計画」と半ば揶揄されましたが、レーガンが核廃絶という理念に心底からコミットしていたがゆえに、ソ連を動かす"implementation"として機能したという描写です。ソ連を動かすことが核廃絶につながるという冷戦期の環境は現代では異なっていますから、今回の「寝言」は昔話でしかないのでしょうが、率直なところ、NPR2010からこのような明確なコミットメントと"implementation"を読みとることは難しいというのが率直な実感です。核不拡散と核テロの防止という、一見、現実的な目標の設定は、おそらく、よくできた作文の域をでないのでしょう。

 レーガンのSDI構想は、より戦略的な意義をもっていました。ニクソン政権下のABM(Anti-ballistic missile)構想に深く関わったキッシンジャーは、この構想がもつ意義を次のように述べています。

 レーガンのSDI提案はアメリカの防衛の基礎に関する議論の痛いところを突いた。核時代以前には、敵の攻撃に対する自国民の脆弱性を防衛の基礎に置くことは非常識とは考えられただろうが、その後、戦略論争は新しい性格を帯びた。その理由の一部は、論争の大部分が全く新しく参加した集団によって行われたことにある。核時代よりも前には、軍事戦略は参謀本部内あるいは軍の幹部学校において練られ、それ以外は、B・H・リデル・ハートのような戦史家を中心とする二、三の外部の評論家の手によってのみ、作り上げられていた。しかし、核兵器の大量破壊性により、軍事専門家の専門性は以前ほど有効ではなくなり、新技術を理解する者は誰でもゲームに参加出来るようになった。参加者の大部分は科学者で、他の分野の若手の学者も参加した。

(中略)

 相互確証破壊の理論は、防御の基礎を自殺の脅威におくことで、戦略理論上の合理性から意図的に逃避した。現実にはそれは、相手が全面核戦争で対抗せざるをえないような挑戦を投げかける能力のある側に広範な利益、少なくとも心理的な利益をもたらした。一九六〇年代と一九七〇年代には、この利益を得たのは明らかにソ連邦の側だった。ソ連邦の通常戦力は一般的に、西側のそれをはるかに上回ると考えられていた。同時に、相互確証破壊戦略は、核戦争が文明そのものを破壊することを確実にしていた。それゆえSDIは、降伏か終末戦争かというどちらも受け入れられない選択を回避しようとする者の間にとくに支持者を見いだした(前掲書、464−465頁)。


 ABMに対する反対の欺瞞性、すなわち、自国民を危険にさらすことが自国を安全にするという、ある種の自家撞着をレーガンのSDI構想は白日の下にさらしたのでした。今日でも、ミサイル防衛に関する批判には、技術的な問題と絡んで、少数ではありますが、同工異曲の意見があることは興味深く感じます。

 当時、いかなる防衛手段もそれを上回る攻撃によって対抗されるという主張が流行したが、それを上回るということは直線的に可能ではないという事実は無視されていた。ある段階までは、SDIはほとんどレーガンが描写した通りに作用するであろう。その後、有効性は段々と減少するだろう。しかし、核攻撃を行うことはもともと高い経費を要することを考えれば、特に攻撃する側はどの目標に向かったどの弾頭が目標に到達出来るかを知ることは出来ないので、抑止力は増大するだろう。そして最後に、ソ連ミサイルの相当数を迎撃することの出来る防衛力は、新しい核保有国による、より小規模な攻撃に対してはさらに効果的である(466頁)。


 あまり私が補足することがないのですが、ミサイル防衛の戦略的な効果の基本が示されていると思います。今日のミサイル防衛に対する疑義というのは、大半は冷戦期と変わらないことを実感します。戦略環境からすれば、中国が第2撃能力をどの程度、確保しているのかという点が問題でしょう。この点で、核不拡散と核テロの防止にあまりに高いプライオリティを置くことは危険な面もあります。核兵器が冷戦以降に「使えない兵器」になったわけではなく、日米戦争における例外を除けば、やはり実質的には「使えない兵器」であり続けました(現状からすれば、使えないがもたないわけにはいかない兵器でしょう)。ミサイル防衛は、第2撃能力をもつ国に対する核使用の費用を高めるというのが第1でしょう。核抑止の問題は、やはり現代でも軽視するのは危険だと思います。第2に、核不拡散に有効な"implementation"を模索する状態が続くのなら、ミサイル防衛の効果は高まります。北朝鮮の核に対してはミサイル防衛がさらに効果的でしょう。イランの核武装に対しても、断念させることができなかった場合、ミサイル防衛がもつ効果はやはり高いのでしょう。

 あらためて感じるのは、「アメリカの戦略核兵器近代化のためにそれほどの貢献をした大統領が、同時にその非合法化に大いに寄与したというパラドックス」(469頁)です。オバマ政権の「核なき世界」を実現するための大方針であるNPR2010、その後の核セキュリティサミットは、理念そのものはレーガン政権と大きく異ならないと思いますが、その手法は実直と言えば実直であり、他方で、レーガン政権のようなダイナミクスに欠けるという点では成否についてはあまり期待できないというのが率直な印象です。



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2010年04月26日

今、明かされる政権交代とルーピーの戦慄の真実(ドドーンと二大巨編一部公開)

 日本政治の状況をまともに論じるのは苦痛です。普天間飛行場の移設を考えるだけで抑鬱状態になります。というわけで、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンの物語から、日本政治の現状を考察してみましょう。「ふまじめな寝言」ですので、碌でもない結果が待っている悪寒(って、お前が書いたんだろうが!)。


第弐拾弐話 せめて総理らしく


ルーピー:!

ルーピー・オバマ:…

オバマ:心を開かなければ、世論は動かないわ。

ルーピー:心を閉ざしてるってえの?この私が!

オバマ:そう、世論には心がある。

ルーピー
:あの愚民に?

オバマ
:分かってるはずよ。

ルーピー:はん、あんたから話掛けてくるなんて、明日は雪かしらね!?

オバマ:…

ルーピー
:何よ、私が沖縄に徳之島を説得できないのが、そんなに嬉しい? 心配しなくっても、中国が攻めてきたら無敵の海兵隊がやっつけてくれるわよ!

ルーピー:私たちは何にもしなくていいのよ、海兵隊だけがいればいいのよ!

ルーピー:あ〜ぁ、あんたにまで同情されるとは、この私もヤキが廻ったわね〜。

オバマ:あなたは人形じゃない?

ルーピー
:うるさい! 人に言われたまま動くことしかできないのよ! 私、イチローが辞めろといったら辞めるしかないのよ!?

オバマ:そうよ。

ルーピー
:!

ルーピー
:やっぱり人形じゃない! 私って人形みたいで、ほんと昔っから諦めているのよ!

ルーピー:みんな、みんな、私を操って!

――――――――――

外務官僚A
:オバマの発言を米紙で確認、電子版です!

外務官僚B:「民主党政府を相手にせず」から動きませんねぇ。

外務官僚A
:日本政府からは、一定距離を保っています。

オケラ:てことは、外圧による屈服の機会をうかがっているのか、その必要もなく中国と手を組むのか。

外務官僚B
:こりゃ迂闊に動けませんね。

オケラ:どの道オバマがこちらの交渉に応じてくれるまで近づいてくれないと、どうにもならないわ。総理はオバマの意思決定には、なんの影響も与えられないもの。

オケラ:ルーピーは?

外務官僚C:トシミ共に順調。行けます!

オケラ
:了解、トシミ発進、辺野古案受諾用意、ルーピーは、バックアップとして発進準備!

ルーピー:バックアップ? 私が? トシミの?

オケラ:そうよ、後方に廻って。

ルーピー:そんな話、聞いてないわよ…ルーピー、発進します!

イチロー:ルーピー!

オケラ
:いいわ、先行してやらせましょ。

外務官僚B:大臣!

イチロー:ここでだめなら、ルーピーもこれまでと言う事ね。

外務官僚C
:ラストチャンス、ですか?

イチロー:総理の交代、考えとくわよ。

外務官僚C
:…はい。

――――――――――

ルーピー
:イヤぁあああああ!

ルーピー:私の、私の中に入ってこないで!

ルーピー
:痛い!

ルーピー:ひっ!

ルーピー:イタイ!

ルーピー
:痛い!

ルーピー
:いやぁ!

ルーピー
:イヤぁ!

ルーピー:嫌ぁ!

ルーピー:私の嘘まで暴かないで! お願いだから、これ以上嘘を暴かないで!

オケラ:ルーピー!

外務官僚C
:心理グラフ限界!

イチロー:もともと精神回路がズタズタだわ…これ以上の過負荷はルーピーですらいられなくなるわ。

オケラ:ルーピー辞任して!

ルーピー:イヤよ!

オケラ:これが国民の声よ、ルーピー、辞任しなさい!

ルーピー:嫌、絶対に嫌! 今辞めるなら、ここで死んだ方がマシだわ!

オケラ:ルーピー…

外務官僚C:だめです! この関係悪化で、オバマの信頼をえるには、腹案がまるで足りません!

外務官僚A:しかし、検討は限界です! もう、これ以上は!

外務官僚C:ルーピー、心理グラフシグナル微弱!

イチロー:内閣支持率の防壁は?

外務官僚C
:だめです、事業仕分けの効果もありません!

イチロー:独裁政権維持を最優先、ルーピーからの逆流を防いで!

外務官僚C:えっ!?

イチロー
:(この米紙の報道はまるでルーピーと国民の心の壁を探っているみたいだわ…まさか、同盟国がルーピーの内閣を壊そうとしているの?)

――――――――――

ルーピー:なんで私うすら笑いをしてるんだろう。もううすら笑いは浮かべない、って決めたのに。

(ルーピーママ:どうしたのルーピー?新しいママからのプレゼントよ。気に入らなかったの?)

(ルーピー:500万円では足りないの。)

(ルーピーママ:いくらがいいのかな?)

ルーピー:私は子どもだわ! まだ子どもでいたいの。500万なんてはした金なんて、私には要らないわ!

(ルーピー:だから私を見て! ママ! お願いだからもっと手当てを増やして!)

(ルーピーママ:これを子分に配って頂戴!)

(ルーピー:ママ! ママ! お願いだからもっと手当てを増やして! 嫌ぁ! 私はママのお金がなかったら政治活動ができないじゃない! 自分でなにも考えず、自分で気ままに生きるの!)

(ルーピー:ママが必要なの、一人では活動できないの!)

ルーピー:嫌っ!こんなの思い出させないで!せっかく忘れてるのに掘り起こさないで!

ルーピー:そんな事まだ続けているの!もうやめて!やめてよぉ…


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2010年04月25日

オバマ政権の理性崇拝へのNATOの賢明かつ慎重な留保(後編)

 帰ってきて『日経』の夕刊を見たら、「普天間移設 『現行の辺野古案受諾』」とありました。ほおと思って読むと、米紙、それもワシントン・ポスト紙の報道とのこと。嫌な予感ですね。あれかなと思って、リーダーで開くと、やはり、John Pomfretの"Japan moves to settle dispute with U.S. over Okinawa base relocation"という記事でした。『日経』の記事では電子版となっていました。Pomfretが伝えるところでは、オバマ大統領は"During the 10-minute encounter, Obama told Hatoyama that the two countries were "running out of time" and asked him whether he could be trusted."と語ったとのこと。日米両国は時間を浪費してきたと述べた上で、「信用できますかね」というわけで、かなり厳しいですな。この記事は、観測記事の匂いもします。

 辺野古への移設を概ね受け入れたとしても、それが交渉のスタート点にすぎないということが米政府関係者の話として示されているからです。向こうは、日本政府の手の内を知っていて、辺野古案以外ではまとめられないことを読み切っていると思った方がよいのでしょう。さらに中国の挑発にも触れています。

  Other events might also have pushed Tokyo to modify its tune.

  In mid-April, warships from China's navy conducted one of their largest open-water exercises near Japan. China did not inform Japan of the exercise, and during one of the maneuvers a Chinese military helicopter buzzed a Japanese destroyer, prompting a diplomatic protest from Japan.


 事前通告なしの演習だったわけで、アメリカさんと手が切れたらいつでも沖縄をとりに私たちが来るわよというシグナルを送って頂いていたわけですね(台湾より日本が先に一国二制度を適用されるのかもね。本州ぐらいかな、香港程度の扱いを受けるのは。沖縄は直轄領でしょうね。地図を見れば、太平洋の西側を支配するための要衝ですから)。ありがたや、ありがたや。止めを刺すようにPomfretは、"loopy"を一躍、流行語にしたAl Kamenのコラムと4月14日の党首討論の内容にも述べています。

 Hatoyama also has faced pressure from inside Japan. When Washington Post columnist Al Kamen deemed Hatoyama the "loser" of the summit in a column on April 14, it caused a media storm in Japan. On Wednesday, Hatoyama surprised many in the Diet, Japan's parliament, by seeming to agree with the thrust of the piece.

"As The Washington Post says, I may certainly be a foolish prime minister," he said, because he had sought to reopen the Futenma issue. "If I'd settled . . . last December, I can't say how much easier things would have been, but we weren't in a situation where we could work on reclamation work," he said, referring to long-standing opposition in Okinawa to Futenma's relocation to a landfill site on its east coast.


 「愚かな」が"foolish"になっているのがポイントですかね。『時事通信』がネットで配信していた「最近の首相発言のぶれ」という記事はコンパクトで、内外政ともに混乱していることを簡潔にまとめてくれています。

「全身全霊で、ある意味、当然命を懸けてという思いも含めて、職を賭すというのはそういう思いで連日努力している」(同日夜、記者団に)

 次の段階として矢印がついて「?」となっているのは異例ですな。正常な読解力があればわかるだろうってことでしょうか。それにしても、まあ鳩の首を使うとしたら、名護市で焦げ臭い鉄板の上で土下座でもしてもらうぐらいですかね。本当に、使えねー。

 そんなわけで、オバマ大統領のあやうさなんて書いていましたが、率直なところ、うらやましいですね。この政権と民主党が多数の国会で決まった子ども手当ても混乱だらけ。もちろん、政府は存在しますが、なんだか衆愚政を通り越して無政府状態に近いような。いや、トップがあのざまで、与党もでたらめで、それでも政府が一応、機能しているわけですから、日本の官僚というのは優秀なんだなあと、しみじみ感じ入ります。嫌みはまったくありません。事業仕分けという茶番で斬られ役までやっていただけるわけですから、公務員の年金は削減対象から外しても無問題です。グーグルでも「民主党 最悪 日本滅亡」(参考)が「官僚 最悪 日本滅亡」(参考)を上回りました。まあ、「自民党 最悪 日本滅亡」(参考)には両者とも勝てないのがなんともですが。

 日本政治をうっかり見ますと、めまいがしますが、気をとり直して、大西洋同盟とNPRです。チャーチルの胸像をイギリスに送り返すなど古女房に心ない仕打ちをしているオバマ政権ですが、NATOはさすがに核軍縮に「待った」をかけました。基地の外で基地外(くるっぽー)のせいで基地でゴタゴタしている日本の方がかまってもらえるという奇妙な状態になっているわけでして、なんとも悩ましいです。


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2010年04月24日

オバマ政権の理性崇拝へのNATOの賢明かつ慎重な留保(前編)

 オバマ大統領の仕事ぶりを好意的に描いたDavid Ignatiusの"President Obama's 'regular order'"(Washington Post, April 15, 2010)というコラムの描写を読んだおかげで、オバマ政権へのなんともいえない違和感の所在がわかったような気がします。普通に読んでいれば、実直な仕事ぶりなのですが。

  A top aide explains what would happen if a senior official tried to just walk into the Oval Office and brief the president on a pet policy initiative. President Obama would send the petitioner away, telling him that his pitch hadn't been reviewed by the staff and was "not regular order," explains the aide.

  Regular order means "proper procedure" for this group, in other words. It's a mundane but characteristically Obamian vision of how government is supposed to work: orderly, systematic, no surprises.

 主席補佐官は、もし、高官が執務室に足を運び、大統領に持論の政策イニシアチブを説明しようとするときに、なにが起こるのかを次のように説明する。オバマ大統領は政策を説明しにきた高官を、計画はスタッフによって精査されておらず、「正規の秩序」ではないと話して、送り出したであろうと。

 正規の秩序は、言いかえれば、オバマ政権のスタッフの集団にとっての「適切な手順」を意味する。それは、平凡ではあるが、政府がいかに機能するべきかということに関するオバマのビジョンを特徴的に示している。秩序立っており、システマティックであり、不意打ちがない。


 イグネイシャスはブッシュ政権の2期目の混乱がひどかったことを描写しています。対照的に、オバマ政権の意思決定は実に整然としており、統治として望ましいのでしょう。皇帝が官僚たち(オバマが官僚を指導して、適切な解を見出してゆく。ここで「皇帝」という表現にはネガティブな意味はありません。リーダーシップの発揮としては、結果として皇帝が官僚を手足とするのが理想なのかもしれませんから。率直なところ、就任から1年たって、整然とした意思決定のメカニズムを築き上げるオバマ大統領の力量はやはり驚くべきものがあります。鳩山政権がこのような意思決定過程を確立することは、おそらくはないでしょう。

 これに続くイグネイシャスの描写では、"White House officials think they are finally hitting this bureaucratic cruising speed, well into the second year of Obama's presidency."とあり、オバマは役人を駆使して、政権発足から2年目にして適切な「巡航速度」を実現したと、役人の表現を借りて表現しています。日本語で「官僚的(bureaucratic)」と言えば、ほとんどの場合、ネガティブな意味ですが、ここではオバマ大統領の意向が強力に意思決定を支配し、整然と職務が遂行されることを意味するのでしょう。

 他方で、イグネイシャスのコラムを読みながら、やはり"bureaucratic"という、やはり英語でもネガティブなニュアンスを含む形容詞が平然と出てくることに違和感を覚えます。繰り返しになりますが、オバマ政権のスタッフは、大統領への忠誠心が強く、大統領に仕えることに喜びを見出していること自体は、オバマの統治が行き届いていることを示しているのでしょう。そのような良好な統治が、なぜ"bureaucratic"と形容されるのか。それは、オバマが発するリベラルな理念にもとづいて計画が立てられ、手足となる官僚がその細部を詰め、作業を行う。オバマの意図にしたがって、世界を変える作業がメカニカルに進む。大統領府ではオバマの理性が支配している世界があり、その住人にとっては、その世界は"bureaucratic"なのでしょう。以下は、核セキュリティサミットの成功の描写に続く話です。

  Behind all the commotion, a big strategic initiative has been rumbling down the policy pike: The idea is to move away from the old paradigm about nuclear danger -- the image of warheads atop missiles -- to the new threat of nuclear terrorism. Even with rogue states such as Iran and North Korea, most strategists view the big danger as a leak of fissile material into terrorist hands, not the old version of nuclear Armageddon.

 騒動のすべての背後では、大きな戦略的イニシアチブが政治的な先鋒の水面下で鳴動している。概念は、核の脅威に関する古いパラダイムから離脱して新しい核のテロリズムの脅威へ進むことだ。古いパラダイムとは、核ミサイル弾頭のイメージだ。イランや北朝鮮のようなならず者国家に関してすら、戦略家の最大多数は、核(分裂)物質が漏れてテロリストの手にわたることが大きな危険だと評価している。もはや古臭い核のアルマゲドンではないのだ。


 興味深いのは、イグネイシャスのような視野が広いコラムニストでも、昔ながらの核抑止(しかも、「アルマゲドン」という表現が象徴するように抑止が破れた状態のみを想定している)ではなく、核拡散と核によるテロリズムだと、両者があたかも代替的であるかのように捉えていることにあります。そこでは、核を背景にした恫喝や通常戦力での劣勢を覆い隠すための核武装の意義などはまったく考慮されていません。NPR2010はここまで単純ではありませんが、そこで示されている戦略の変化の本質をイグネイシャスは理解し、そして賛同しています。私自身は、それ以前の政権は、ソ連崩壊後、核抑止の問題と核拡散と核テロの脅威の双方に目を配ってきたと思います。とくに、ソ連崩壊から数年は、ロシアの統治機構の混乱により、核物質の流出に関する警告が数多く行われました。オバマ政権が提示した核拡散と核テロの脅威はもう20年近く警鐘を鳴らされてきた、それこそ、伝統的な核抑止に比較すれば新顔ですが、既に新しいとはいえないものでしょう。これが新しい脅威だという現状認識には違和感を覚えます。また、核抑止の問題と核拡散・核テロの脅威が補完的ではなく、代替的だという認識には大いに違和感を感じます。

 NPR2010の新しい点は、核抑止の問題と核拡散・核テロの脅威が補完的ではなく、代替的であるとされた上で、後者にプライオリティがおかれたことでしょう。その根本には、当然のごとく「核なき世界」を目指すオバマの理念があるのでしょう。この崇高な理念を遂行すべく、アメリカの統治機構は"bureaucratic"に機能しようとしています。オバマの理念にもとづいて、世界を理性によって変革する。イグネイシャスのコラムは、オバマ政権のリベラルな本質をよく描写したコラムだと思います。


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2010年04月23日

不思議な可能性の世界

 仕事は無関係に日本語で一番、熱心に読んだのが、第68期名人戦七番勝負第2局だったというのはさすがに冗談がすぎますか。一応、モニターで「米国に力を見せつけた中国の最新鋭潜水艦」(参照)を読み通しましたが、ああ、これだともう米海軍の抑止力は崩壊して台湾海峡の軍事バランスは中国が優勢じゃないかと思いました。ところが、この記事の冒頭で紹介され、最後の部分で分析されているソン級潜水艦の事件がいつなのかが最後まで読んでもまったくわからない。この記事だけを読むと、最近の出来事のように読めますが、記憶がない。まあ、私がうっかりしているだけでしょうと、念のために"song class submarine kitty hawk"で検索してみると、がっかりする結果になりました。予想通りと申しますか、Wikipediaがトップにきて、2006年だそうで。せっかく、潜水艦という地味ではありますが、記事にもある通り、弱者にとっての有力な兵器の分野でなるほどということが書いてあるのに、この事件が2006年だったという記述がないだけで、白けた目で見てしまいます。私が当たり前だと思うことが、しみじみ世間では非常識なんだなあと思うので、たぶん、私が普通だと思うことは普通じゃないのでしょうが、(1)米軍がこの事件をどのように評価したのか、(2)その後、中国の潜水艦の脅威に米軍がどのように対処しているのかという説明がほしい。軍事に関する話は機密が多く、民主主義国でも完全な透明性というのはありえないと思いますが、この2点が抜けてしまうと、いたずらに不安感を煽るか、説得力がないと感じるか、いずれかになってしまうと思うのですが。

 上記の記事では「国際関係は経済だけでは分からない。この記事を機に安全保障にも目を向けていただければ、望外の喜びである」とありますが、国際関係に興味をもつ人が経済だけにのみ関心をもつというのは、ビジネスマン向けのサイトだからつい力まれたのでしょうが、ほとんどありえないと思います。相場一つでも、イラク戦争開戦直前には「地政学的リスク」というのが合言葉になる世界です。淡々と事実を整理して述べてもらうのがベストなんですが。もちろん、そこに多少、感情が交じっていても、書き手が人間である以上、当然だとは思うのですが、やはり冷徹に理に徹してほしい。徴兵制がない時代には、安全保障というのはやはり遠い存在になります。したがって、事実をまず知ってもらうというのが肝心であって、ソン級潜水艦の事件もこの記事で初めて知りましたが、「いつ」という事実の記述の基本中の基本がないだけで価値が下がってしまう。名人戦の棋譜解説と比較するのは無理があるのでしょうが、素人が読んで、少しでも視野が広がれば、それで十分ではないか、そんな印象をもちました。

 そんなわけで、気分としては将棋の名人戦に関心が向くのですが、三浦八段が研究熱心なだけに、素人にはさっぱりわからない手の連続でした。後手三浦八段が28手目で△8六歩と指した時点で、棋譜解説にプロの最新形との趣旨の記述があり、わからなくて当然という感覚に。素人目には△7四歩かなあと思うところですが、この手が成立するなら、先手の7六歩を狙いながら、飛車が縦横無尽に動くのかなあという感じです。あくまで、感じであって、それ以上ではありませんが。その後、31手目、羽生名人の▲3五歩までは△8六歩とした後の展開としては、素人目にもなるほどという感じ。続いて32手目の△8五飛も一貫して、飛車をはたらかせますよという感じでしょうか。プロ棋士がおそろしいと感じるのは、ここで棋譜解説に△8二飛として後手が負けた実戦例がパッとでてくるあたりでしょうか。後手の完敗だったとのことですが、素人目にはここで△8二飛とするのは、28手目で△8六歩と指した手からすると、一貫性がまったくない感じです。しかし、棋譜鑑賞とはいえ、ど素人がよくこんな難しい将棋の感想を書いているなあと自分の面の皮の厚さに恥じ入りますが。

 この後、46手目まで進んで一直線の攻め合いになって1日目が終了。実は、最初に棋譜を見たのが、水曜日の終局直後だったので、勝負の結果は知っていた状態でした。ただ、棋譜を見ていると、悲鳴を上げそうなぐらい直線的な攻め合いになっていてびっくり。封じ手予想は▲3九歩が多数だったようですが、それにしても激しいなあと。二日目の午後で終わりそうな勢いで、びっくりしました。

 この程度で驚いていてはダメで、封じ手は▲5三桂成。水曜日に見た時点では、目がくらみそうになりました。駒の損得よりも速度という点ではもはや終盤という感じでしょうか。もっと目がくらみそうになったのは、棋譜解説で羽生名人、三浦八段ともに意外感なく、この手でしょうねえという会話をしていたようで、この将棋はこの二人しかわからないのではと思うぐらい。実際に指している棋士は、お茶を飲みながらのほほんと棋譜を鑑賞している人間にはまったくわからない、不思議な会話を将棋盤の上でしているのだと実感します。以下、61手目まではなんとなくわからないでもない手の応酬が続くのですが、▲5三歩が不思議でした。最初見たときには、まったくわからなかったです。たぶん、それなりの棋力があったとしても、この局面を与えられて、一生考えても、思いつきそうにないです。解説を見ると、この、一見、ねらいがわからない一手が好手だったとのこと。よく見ると、歩ではとれない。放置もできない。先手の2五の桂馬がよく利いていて、△同玉の一手。ここで先手に手がないと、後手は5筋から4筋をたどって、3八のと金が守っているところまで逃げる道が見えてきます。まあ、素人なので、確実に的外れな感覚でしょうが。で、ぴったりと▲4六銀。

 驚いてばかりですが、やはりびっくりしたのは三浦八段が△同角ととったことでして、パッと見た感じでは、持将棋狙いをするつもりはありませんという強い手を指したことです。鑑賞される側としてはこんなど素人に「寝言」とはいえ、感想を書かれること自体、迷惑でしょうが、この手に関する対局者の感想は載っていません。この手以降は、69手目に羽生名人が▲9八玉と引いて、よくなったという感想が載っているだけです。以降、先手玉は、久保利明二冠の表現では「ゼット」で、駒をいくら渡しても、「絶対に」詰まないようです。自分で読み切ったわけではないので、プロがそういうのなら、そうだろうと。とあれこれ考えていると、64手目の△4六同角は、実質的には三浦八段が首を差し出した形ではないかと思ったりします。このあたりの会話は、素人があれこれ詮索することではないのでしょう。しかし、なにか△4六同角は、想像をかきたてます。「死中に活を求む」というのとは異なる、高い風韻を感じました。将棋ならではでしょうか。現実世界ではもはやこのような感覚を覚える機会がまるでなく、わがブログを見ても、不躾な者が汚らわしい言葉をコメント欄で書き散らした上で、魚拓までとって、いったいなにと戦っているのだろうと首を傾げることもあるのですが、最近は歴史と芸術以外でしか味わえない、人間の尊厳というのを感じる一手でした。この一手は、勝負という点からすれば、あまり意味がないのでしょうが、今、同じ時を生きている方が指されたのだと思うと、結果だけではない、なにか気高さというものを生身で久々に感じました。


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2010年04月22日

"The Toxic VAT" 付加価値税は「どくいり きけん たべたら しぬで」?

 お金の話はデータが出ている割に適当な話が多いので疲れますなあ。データを無視してでたらめな主張をするのは簡単ですが、読まされる方はうんざりします。ルーピー鳩山の党首討論の答弁なみ。1995年から2008年の期間は、名目成長率が低下していますし、マイナスを記録した年も少なくないのですが、平成20年度国民経済計算確報(参照)をみれば、1995年の名目国内総生産は495兆1,655億円、2008年の名目国内総生産は505兆1,119億円で名目値で成長していないわけではありません。ちなみに2007年の名目国内総生産は515兆5,204億円です。下記に、1995年から2008年の名目成長率を載せておきます。なお、小泉政権の構造改革の是非は別として、2003年度から2007年度、2004年から2007年は名目でも連続してプラス成長です。こんな基礎的なことも知らない人がいるとはびっくりします。景気が回復したのは否定できないので、ルーピー党が格差社会論にのっかったようなもの。まあ、こんなざまだからルーピー政権ができちゃうんでしょうけどね。

 あ、ネタにマジレスしちゃったw

  年 度            暦 年 
1995/4-3. 1.7 1995/1-12. 1.4
1996/4-3. 2.3 1996/1-12. 2
1997/4-3. 0.9 1997/1-12. 2.1
1998/4-3. -2 1998/1-12. -2.1
1999/4-3. -0.8 1999/1-12. -1.4
2000/4-3. 0.9 2000/1-12. 1.1
2001/4-3. -2.1 2001/1-12. -1
2002/4-3. -0.8 2002/1-12. -1.3
2003/4-3. 0.8 2003/1-12. -0.2
2004/4-3. 1 2004/1-12. 1.6
2005/4-3. 0.9 2005/1-12. 0.7
2006/4-3. 1.5 2006/1-12. 1.1
2007/4-3. 0.9 2007/1-12. 1.6
2008/4-3. -4.2 2008/1-12. -2
2009/1-12. -6.1


(出所)内閣府HP
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe094-2/gdemenu_ja.html

 ちなみに、暦年では2009年までです。年度では2008年度まで。2009年の1-3の確報がまだですので。あ、こんな程度の資料をつくるのに12分59秒もかかっちゃったわ(恥)。この程度の作業を4分30秒以内にこなせなければ、紐緒さんにどんな罵倒を浴びせられるかと思うと、胸がときめきますな(謎)。以上。

 世の中にカリカリしすぎて頭がルーピーになりそうなお方は、将棋名人戦の棋譜を見て幸せになる人は少数でしょうから、下の動画でも見てなごんでくだせえ。エンディング字幕の「彼女は、いまだに怪しい研究をしているけれど」というあたりがポイントですね。



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2010年04月21日

寝たきり日本?

 血管内科の診察と検査が終わって、清算へ。頸動脈のエコー検査でドキッとしましたが、動脈硬化はないですねと看護士さんがニコニコしていました。そんなわけで、気分がよい状態でしたが、受けとった診療明細を見てぶったまげました。実は、それまでの領収書でも、「初・再診料」とか「医学管理等」とか「検査料」とか「投薬料」とか点数が表示してあって、こんなに細かい明細が必要なのかと。今回受けとった明細はさらに詳細が示してあって、笑ってはいけないのでしょうが、初・再診料に、再診が69点で回数が1、明細書発行体制等加算1点でやはり回数が1。以前ですと、休診のお知らせと領収書が1枚で済んでいましたが、今回からは領収書には収まらず、わざわざホッチキスで留められていました。思わず、「これが噂の」と思わず漏らしたら、窓口の人が苦笑していました((追記)こちらの記事を以前、読んでため息がでました)。誰のためにこのような明細を出すのか、まったくわかりませんでした。

 もっと驚いたのが、調剤明細書でした。いわゆる「医薬分業」で診療所(実は○○クリニックというのは診療所だというのはまったく知りませんでした)とは別の薬局で薬を受け取るのですが、ここでも薬剤明細書がでてきました。調剤明細書には区分があって「調剤技術料」(項目名 調剤基本料(40)、調剤料(89)かっこ内は点数)、「薬学管理料」(項目名薬剤服用歴管理指導料(30))、「薬剤料」(項目名 伏せますね(525))とありました。思わず目が点になったので、これって厚生労働省の嫌がらせですかと尋ねると、薬局の方も大笑いになって、困ったものですと漏らしていました。申し訳ないですが、シュレッダーにかける書類が増えるだけですねと話すと、次回からは不要ですよということでしたので、喜んでなしでお願いしますと申しておきました。

 実に些細なことではありますが、医療機関側と患者側のどちらにどのようなメリットがあるのかまるでわからないことが実施されること自体、なんとなくその背後にある政府の無能さを感じとってしまいます。面白半分で別のお医者さんに見せたら、コピーしてもいいですかと尋ねられたので、どうぞどうぞと。勤務後で思った以上にへとへとになってしまっていたので、私の理解が怪しいのですが、政権交代で長妻氏が厚生労働大臣になって、この方針が出たとか。私は繁文縟礼の類は亡国の兆と感じてしまう方なので、やはり世も末かと。勤務医が不足しているので開業医(診療所)の診療報酬を下げて、勤務医をほんのちょっとだけ上げて、開業医になるインセンティブを抑えて勤務医を増やそうとしているとのこと。経済の立場からはどう思いますかと尋ねられて、経済以前に普通に考えてアホですなと一言。先生も思わぬ反応だったか、大笑いになりました。朝三暮四ならぬ逃散防止でしょうが、制度いじりをちょっとやったぐらいじゃ医者になりたいという奇特な方が減るだけでしょうと。

 まあ、もっともらしいことを付け加えるならば、医療への需要が増えていて供給不足が続くというのは、医療の場合、政府規制でがんじがらめなわけですから、市場に代わって需給を調整する役割を担っている政府がアホでしょう(全然もっともらしくないなあ)。根本的な問題は、健康保険あるいは公的医療保険制度ですが、現役負担が3割というのは私のように病気が多い人間には厳しいのですが、他の健常者の方の保険料を食いつぶしていることになります。どの程度の負担ならば耐えられるのかというと悩ましいのですが、本人負担5割あたりが上限でしょうか。もっとも、妻、子どもがいないので普通の世帯の感覚からはかけ離れているかもしれません。扶養者に関しては上限はもっと低いでしょう。その上で、高齢者の自己負担を増やすよう、説得せざるをえないと思います。医療費全体の抑制はやはり困難であり、この点での小泉改革はやはり問題が多かったと思います。


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2010年04月19日

混迷する普天間飛行場移設問題とグアムへの海兵隊の移動 問題を複雑にするルーピー鳩山の混乱

 米中は一時休戦というところでしょうか。中国はベネズエラに20億ドルほど突っ込むそうで("China Gives Venezuela $20 Billion", Wall Street Journal April 18, 2010 (参照))。おまけに、Petroleos de VenezuelaとChina National Petroleumが6対4の出資比率で合弁企業もつくるそうです。中国の資源外交は、アメリカの裏庭まで到達しつつあります。その対象の多くは、非民主主義国であり、反米色が強い国でしょう。対イラン制裁に関する中国の協力は、たぶんに行動の自由をえるための方便でしょう。中国共産党の意図は知りませんが、やっていることは結果として反米色が強い国との協力になっています。あえて割り切った表現をすれば、米中は事実上、勢力圏争いをしていると見た方がよいと思います。

 以下は、一国の首相に対して非礼を多く含む表現が出て参ります。それでもご不快にならないという方だけ、お読みください。


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2010年04月17日

ルーピー政権が日本を再起不能にまで叩きのめす

 Washington Postが配信した"Among leaders at summit, Hu's first"という記事を最初に読んだきっかけがこちらでした。リーダーで読み込んで元の記事を読みながら、伊藤さん、あの御仁にいちいちイライラしていると、私みたいにお腹を壊しますよと余計なお世話、もとい「寝言」が浮かびました。なにしろ、まともに『日経』を読んでいると、この国は滅亡に向かっているのではないかと不安になりますから、胃腸がやられて以来、読まないようにしたら、ずいぶんと回復しました。ざっと見渡した感じでは、ニコニコ大百科の「ルーピー鳩山」がよくまとまっていますね。だいたい、WaPoの元の記事自体が、"Meanwhile, who did give Hatoyama some love at the nuclear summit? Hu did."と"who did"と"Hu did"をかけて遊び半分なのがミエミエなので、抗議する官房長官とか駐米大使は見苦しいなあと。まあ、強いて丁寧に読む必要があるとすれば、"increasingly loopy"が登場する直前の部分で、 the opinion of some Obama administration officials"と複数形になっているあたりでしょうか。本当に言われていることはコラムではかけないでしょうから、"In The Loop"だし、おどけた感じで"loopy"と書いたのでしょう。あいつとまともに話を損をするというのがオバマ政権の役人の間では共有認識になっているということなのでしょう。

 もっとも、核サミットの前後から先週はアフガニスタン情勢を書いていて欝気味だったIgnatiusが今週に入ってヘブン状態ですから、ワシントンポスト自体がワシントンの雰囲気を反映しているのでしょう。ヘルスケアがらみがとりあえず解決して、オバマ政権に心地よいサミットが開かれて、嫌な現実は見たくないという状態なのではと。あまりかりかりする必要もなかろうと。かといって、ここまでくると、やはり民主党自体がくるくるぱー党(Loopy Democratic Party: LDP 直訳すると衆愚党かな(為念)正式名称はDemocratic Party of JapanでDPJが通常の略称です。なんちゃって日本の民主党ってな感じ。米民主党の日本支部にしては頭というより出来が悪すぎる)なのかなとなるほどと思いますな。惜しまれるのは今、会ったらぶぶ漬けストームでも浴びせるしかない状態なのになんだかんだで首脳会談もどきを実現させてしまう日本外務省の中途半端な有能さでしょうか。ルーピーがなんとかしろと命令しただけなんでしょうけど。

 しっかし、ルーピーは本当に厚かましいなあ。安倍さんは確かに政策の優先順位が変だったし、いっぺんに物事を進めようとしすぎたし、閣僚の人選もミスが多かったけれど、一年の任期をまっとうしたからといって俺にもやらせろとはね。半年でここまで外政・内政ともに滅茶苦茶にするのは、余人をもって替え難し。銃殺にならないだけマシと思ってほしいものですなあ。

 ルーピー鳩山がトップですと、政権自体がルーピー政権ですなあ。久しぶりに『日経』を読んだら、やはり胃なのか腸なのかわかりませんが、違和感を覚えて嫌だなあと。左上は以前は別の意味で読んではいけないと思っておりましたが、タイトルからして、「膨らむ公的金融 迷走の行方」となっていて、民主党の「成長戦略」に郵貯に日本政策投資銀行とお金を使いたい様子。だから、「成長戦略」自体、やめておけと思ったのですが。政府が社会保障だけでもひどい状態なのに、また税金で民間の成果をかっさらって、無駄遣いするだけなのだから。私みたいな一般ピーポーはどこかで政府なんていかがわしいものだと距離感をもっていた方がよいだろうと。どうせ人様からむしりとったカネですから、責任感をもって使える人などほとんど聖人君子を求めるのに等しい。記事では「大きな海外プロジェクトなど成長分野に投じる(原口一博総務相)」とあって、「成長」とあれば、「成長戦略」となる政治の実態をよく示していますね。ルーピー政権の偉大さは、政治というのは必要悪であって、あくまで必要悪でしかない以上、余計なことには口を挟ませないことがベストという古来の政治論の傍流が真であることを、あくまで列挙にすぎませんが、示してくれていることでしょうか。

 今後、20年ぐらいのこの国の事情を書き残せば、民主制というのはときとして自殺するというトゥキュディデスの仮説を補強する事例となるのかもしれません。この国の人はお人よしだから「苛政は虎よりも猛し」を実感するのにはもう少し時間がかかるのでしょうが。


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posted by Hache at 23:20| Comment(0) | TrackBack(1) | ふまじめな寝言