2010年11月08日

一難去ってまた一難

 土曜日に歯医者さんに通って歯の治療が一段落しました。几帳面な先生なのか、歯茎に子どもの頃からできているできものを大きな病院の歯科口腔外科で見てもらいましょうということで紹介状をいただきました。悪性腫瘍の可能性は低いようですが、念のためとのこと。静脈のときにも通った病院なので、予約をとるのが大変だなあというのはありますが、大きな治療は終わったという感じでしょうか。

 3週間ばかり、通常の時期には切れない程度でしかできない「本業」への配分を、通常ならば8:2ぐらいのところをほぼ逆転させて2:8に変えておりました。お給料をもらうための仕事を削るわけにはいかないので、結局、24時間を完全に「効率的に」配分するしかなく、安直に睡眠時間を削るのは避けたいのですが、最近の一週間は、気候がこの一年間でも比較的、安定したこともあって、無理ができてしまうので、この反動もくるのだろうなあと。しかし、おかげで見通しが非常によくなるので悪いことばかりではないのですが。依頼先には申し訳ないことに、私自身としては自分の仕事に辛い評価になりますが、とりあえず一回分はもたせたので、感謝はされましたね。時々、本業の線がとぎれそうなぐらい細いところを歩いているので不安になるのですが、今までやってきたことを違う視点から見つめ直す機会になりました。他人がやったことをなぞっただけですが、ふだんは避けている手法だったので、きつかたったものの、それ自体、勉強になりましたが。こうしてみると、高校2年生のときに、「確率・統計」(上の世代の数Vの一部。下の世代のカリキュラムは理解不能)をもう少しまじめにやっておけばよかったなあと。二項分布から正規分布による近似、大数の法則がすっきりしなくて、よくわらかないから公式を覚えるだけでしたので、試験では学年で唯一の満点でしたが、とても理解した感じがしなくて、さっぱり。解析というほどのレベルではありませんでしたが、「微分・積分」(上の世代の数Vの一部)だったかな、公式がちゃんと極限から導けるし、なるほどという感じで、点数はこちらは今一つでしたが、気もち悪さがあまりなかったような気がしますね。ロピタルの定理は、よくこんなことを思いつくなあと思いましたが、40歳を過ぎてから使うことがあるとはちとびっくりしましたが。

 完全に話が明後日の方向に行きますが、当時の文科省の指導要領では高校3年生配当でしたが、母校では数学の先生が妙に張り切っていて、文系・理系がわかれる前の2年生の段階で理科系の3年間分の数学を詰め込んでいました。「灘でもここまでやっていないんだぞ」と胸を張る教師を見ながら、田舎の学校というのは恥ずかしいものだと。向こうは眼中になぞ全くないのに。もっとも、進学した大学が理系は一流ですが、文系は文学部を除くと二流もしくは三流あるいは三流未満だったので、入試も楽勝で、入学初年次の数学も簡単すぎた感じ(というよりも受講者の8割方がほぼ満点だったのですがなぜ99点なのかがわからない。質の低い嫌がらせだったようですが)。大学に関しては高校よりも教育水準が落ちる印象がありますね。英語はテキストを買わずに単位がとれてしまう始末。おかげで22歳をすぎてから苦労させられました。経済学部なんだから数学は理学部・工学部の1、2年生程度の内容を同じペースでやった方がいいんじゃないのと思います。ついていけなければ、学部を変えるか、クビじゃなかった、退学させればよろしいでしょう。

 それはともかく、数理とは物理ほど密接な関係ではないので、でてきた結果の解釈が難しく、うーんという感じ。「時の最果て」にしては、仕事の内容に踏み込みすぎておりますが、たまには、「寝言」として書くのもよいのかなと。市場を活用する上で、1960年代前後までの政府規制が障害となっているのは否定できないと思うのですが、自由化のプロセスでは、図式的にいえば、「事前規制から原則自由化と事後規制の組み合わせへ」ということなのでしょう。ところが、競争がなかった市場で競争入札を行うためにあれこれ事前に既存事業者に規制をかけようという動きがEUでは10年前ぐらいから強くなっています。アメリカでも、1980年代かから1990年代にかけて経済学を機械的に適用してやろうとしたし、実際に実施したのですが、だんだんと疲れてきたのか、ブッシュ政権あたりになると、善悪の評価は難しいのですが、レーガン政権からブッシュ政権をはさんでクリントン政権に至る時期と比較すると、かなりアバウトな規制緩和が実施されました。EUは競争政策にはかなり厳格なご様子で、私が調べていたのはそのような動向にかなり否定的な見解です。こちらが、私には近い。独占の弊害を抑えるための規制と競争を促すための規制とは大いに違いがあると考えてよいのですが、実際には、自由化後の市場動向を事前に予測することは難しく、規制当局が事前に市場をセグメンテーションしてしまうと、その後の変化についていけないという不確実性があります。そこまで踏み込んだことは書いていないのですが、市場の特性を無視した競争の促進のための規制も、独占に対する規制と同程度に非効率を招くだろうと。整理していた話はそこまで根拠も薄いまま、強い主張をしているわけではないのですが、費用効率の点から実証的に分析していて、私の衰える一方の計算能力では見通しがひどく悪かったのですが、なるほどという感じ。もろの話は避けたいので、読んでもほとんどの人にはなにを「寝言」を書いているのやらというところだと思いますが、対数を使うモデルは変数が0から1の間の値をとると、困るんだなあというわけで、20年近く前の話が漸く意味がわかりました(いわゆる範囲の経済性を推定する場合には対数が負の無限大になってしまうので、通常ならばフレキスブルでよい近似を与える関数形が、極端な振る舞いをしてしまう)。ちなみに、AT&Tの分割に影響を与えたとされる実証分析を検証しているものも改めて読み返しましたが、普通は若いときにできたのが年をくってからできなくなるのが、今回は若いときにはちんぷんかんぷんだったのが、そういうことだったのかという珍しいことが起きました。

 別の場で、卒業した大学の先生がきていましたが、参入障壁を取り除くのにも社会的・経済的費用(例えば、収穫逓増が無視できない状態で競争入札を行う際に地域の範囲の設定が不適切だと規模の経済性が利用されないまま、費用効率が低下する可能性がある。また、範囲の経済性が存在する場合にはアンバンドリングによってやはり費用効率が悪化する)が生じうることを理解していなくて、ダメだこりゃという感じ。入ったときから、例外的にまともな先生がいるなあと思いましたが、相変わらずの低レベルでびっくりでした(反論した相手の主張が稚拙すぎるという問題があるにしても)。話がうってかわって、ある大企業の同世代が50代が使えなくて、どうやってあのごく潰しの連中の食い扶持を減らすのか頭が痛いとあまりにストレートな話に移ったので、ちょうどその世代だったらしく、沈黙。助け船を出すつもりもなく、そうはいっても、彼らも若いときには上の世代を支えていたのですからと一見、フォローするように見えて、地獄に落とす算段で話をふると、俄然、学者先生が元気になってそうなんだよと。しかし、今の20代後半から30代は、不景気でも賃金が十分に下がらないだけではなく、バブル時代に定昇はありの、ベースアップもありので、働きに関係なく高給を搾りとっていた世代のおかげで転職をやむなくされ、20代前半にいたっては職にありつくのも大変ですなあと。重くて重くて、とてもじゃないですが、支えられませんよ。実際は上の世代を支えているふりをしながら、おいしい思いをしていたのだから、因果応報ですねととどめを差しておきました。前も、団塊の世代がどうたらこうたらと言っていましたが、彼らは人数が多くてバラツキが大きいが故にひどいのが目立っただけで、今の50代というのは少数精鋭というわけでもなく、団塊の世代を劣化・縮小コピーしただけであろうと(言いにくいが政治とイデオロギーが関係がない分野だと世代に関係なく有能な人、無能な人、平凡な人(いてもいなくても大勢に影響がない私みたいな者)の3種類しかないだろうという感じ)。完全に沈黙させたので、あとは同世代と、やはり世代など関係なく、年齢を重ねると、ダメになると思うと憂鬱になりますねと不安を語っていたら、ますます、隣で落ち込んじゃったっけ。世代論など知ったことではないのですが、次の十年を過ごして、どんな役割を果たせるのか(あるいは果たそうとは考えてもいけないのか)は考えておかないと。そんなことが頭をよぎりましたね。

 本業の方は、見通しがよくなったので、ヘッドラインを読むだけにしていた英字新聞を読んでいたら、もう眠いです。クリントン米国務長官のベトナム訪問とカンボジアへの圧力など整理したいのですが、まずは疲れをじっくりととらなくては。と思っていたら、インドを訪問したオバマ米大統領が印パ関係で学生にきっつい質問を受けて、まともな受け答えになっていないですなあ。中国包囲網も結構なのですが、容易じゃないですよという程度で、今週は養生に努めます。虫歯の治療が終わったら、今度は次の病気が暴れ出して大変ですので。こちらは本文に書くのが若干ですがためらいを覚えるので、よほどお暇な方のみどうぞ。ただし、食事中に読まれて、不快になっても当方は一切の責任を負いませんので、悪しからず。それにしても、再来年は大厄ですが、一難去って、また一難。やや気が重い部分もありますね。


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posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 不健康な?寝言