2010年11月13日

第23期竜王戦第3局 有利を意識すると……

 なかなか、まあ、そのお、不潔な部分にできたおできというのはしつこいようで。まだ、「治療」をはじめてから1週間たらずですが、またまた長期戦の気配です。来週でも治らないようですと、民間療法では無理でしょうから、専門医のお世話になるのかもしれません。肛○を人前でさらしたら、ただでさえ恥知らずの破廉恥な人間がどうなるのだろうと不安がありますが、まあ、いいか。どうせ、終わってますしね。

 お尻が冷えないように工夫はしていますが、やはり座っての作業は微妙に苦痛です。そんなわけで、夜中に寝転がって録画しておいた竜王戦第3局の中継を見ていたら、うとうとしてしまいました。棋譜解説を読んでいると、横歩取りの最新形とのこと。素人には無理だなあと思いつつ、見ていましたが、夕方の段階では羽生名人の攻めが続いてはいるものの、細いなあという感じ。渡辺竜王がやや指しやすいかなというところ。攻め駒を一掃する85手目、▲6五馬は丁寧すぎる感じもしますが、後手の攻めを切らしてから反撃すれば、一気に形が決まるでしょうから、難しいところです。中継では攻めきる手順が並べられていて、渡辺竜王自身はさほど楽観はしていなかったのかも。地味に羽生名人が金をお尻から引き上げてほほおという感じ。その手は食いませんと、▲2九香としたところで、棋譜解説では「下アタック」(参考)。確かに、なんだか強そう。ただ、香車から成り込む手順が消えたので、損得は難しいところです。羽生名人は苦しい感じですが、細かく利かしていく手順はさすが。92手目の△7六金はびっくりです。攻駒の金がじわりと上がってくるのですが、ほとんど攻めが切れている感じです(余計ですが、今回のj○は切れる方ではなくていぼの方です)。

 さて、ここで▲7八銀として棋譜中継ブログには「先手勝勢」とあるのですが、そこまで差が開いているのだろうかと。他方、▲4五角から先手が決めにでると、寄りそうではあります。したがって、中継中は▲7八銀として、後手からなんとか勝負手をひねりだす△6七金を防ぐのがよさそうに見えたのが、機を逃す変調の始まりだったのかなあという感じです。しかし、歩切れを解消するとはいえ、△7五金はすさまじいです。横歩取りの将棋は、最初の段階で先手が歩を二つ、後手が歩を一つ手に入れる形が基本になりますが、後手は歩切れに苦しむことが多く、この将棋も、62手目から羽生名人の駒台に歩がない状態が続きました。94手目で歩切れではなくなったものの、攻めにも受けにも歩がほしい。ここでさすがに渡辺竜王も▲3五桂と攻めに出ましたか。このあたりの呼吸は素人にはまったくわからなくて、羽生名人はらしからぬ直接的な手(ほとんど素人が好きな俗手に近い)が多く、渡辺竜王も中盤までは「だ、大丈夫?」と思うぐらい踏み込みがよかったのが、85手目から一つ一つ相手の攻め筋を消していく慎重な手順が増加しています。感想でははっきりとはおっしゃっていないのでわからないのですが、やはり有利だと感じていたのでしょうか。

 木曜日の晩に棋譜をざっと見ているときには、98手目△2五飛の時点で、既に情勢がもつれている感じでした。飛車交換しては、中住まいに一段目に飛車を打たれてはたまらないので▲2五歩。解説にもあるように、後手からすれば2筋からの圧力が大幅に緩和されて、飛車が横に動いただけとも見えなくはないのですが、利かした形です。終盤ではスピードが最優先とはいえ、飛車が直射している状態を敵から止めてもらえるのだから、実質的には自分が指した以上の効果でしょう。羽生名人の感想では102手目の△7九角に代えて△5二角がよかったとのこと。確かに、本譜の進行は、ほとんど無理筋に近い攻めです。111手目の▲2四歩はびっくりしました。2三の地点は数からいえば3対2で先手が多いのですが、寄りますかと。さすがに、低レベルでも△5九馬は見えるので、これを見落とすはずもなく、この時点で渡辺竜王は情勢を悲観していたのかなと思いました。しかし、飛車が成り込んでも、2八飛と引いて、竜と交換してもなんとか指せるという算段だったようです。この損得計算はかならずしも間違っていたわけではなく、119手目に▲4九桂としておけば手順が伸びて、一分将棋ですから、羽生名人も間違える可能性もあったようです。しかし、▲4九金に△6一香ではっきりと後手がよいのでしょう。128手目で素人でもこれは寄りますなとなりました。

 第2局を見て、この第3局を羽生名人が落とすと、番勝負としては興味がもてないなというのが戦いの前の感覚でした。プロの最新形なんてど素人には猫に小判ですし。ただ、まだ本調子という感じはしませんが、羽生名人の終盤の細かい技芸を久しぶりに見た感じでお値打ち感のある一局でした。こんなところまでスクロールする方は、過疎地にお越し頂いている人の、おそらくは1%程度でしょうが、どちらの応援をしているのかを疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。私自身は、どちらが第23期竜王となられても、お給料が増えるわけでもなく(仕事は増える一方なのはどうにかなるならどうにかしたいのですが)、どうでもよいのですが、見ごたえがあればいいかなと。この2人なら、相振り飛車とか変態変わった将棋になる確率は少なく、相矢倉のがっぷり四つに組んだ将棋もよし、横歩取りのような空中戦もよしというところでしょうか。

 とにかく楽しい。


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posted by Hache at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言