2012年04月16日

東京電力福島第一原子力発電所4号機

 鼻とのどの粘膜の炎症が慢性化しているので、通院するしかないという状態でしょうか。今週は寝る時間まで調整して午前もフル活用したおかげで、週5回と開業している日はすべて通いました。厄介なのは、まだ、炎症を抑えるために必要だという目安の半年(約24週間)からすると、ごく初めという状態で、「短距離走」よりも「長距離走」の方が好みの私でも気が遠くなります。それでも、今週は、扁桃腺が腫れかけて、微熱とはいえ発熱もありましたので、通院に関する強いインセンティブが生じたのですが。こちらを内科で診察して頂いたところ、マクロライド系では効かんだろの一声で別の抗生物質へ切り替えました。急性の疾患では内科の先生、慢性の炎症に関しては耳鼻科の先生の言うことを聞くという、あまり好ましいとは思えない状態です。

 自覚症状が相変わらず乏しいのですが、マスク越しに話をしていて、やはりのどがつらいなあと。傷んだり、乾燥したりするとも異なって、異物感が半端ではなく、なにか変なものでも飲み込んでしまったような感覚があります。他方、鼻は自覚症状が乏しく、治療を始めてから、鼻水が止まったぐらいで、元々、副鼻腔炎で通っていた頃のような頭痛もなく、穏やか過ぎるので、かえって気もち悪いぐらいです。問題はのどで、炎症があるレベルにまで落ち着くまで、感染症にかかりやすいリスクが高いのでしょう。むせているのか、咳なのかの区別が自分でも難しいのですが、咳もあるので、マスクをつける期間が長くなりそうです。5月いっぱいが限界かなと思いますが。

 性格が自分でも悪いなと思うのですが、北朝鮮のミサイル発射なんて万が一のことだけ備えて、安保理で形を整えた上で無視すりゃいいのにと思っていたら、発射失敗。ついつい内心で「ざまあ」と思ったことは正直に告白します。すぐにWaPoが核実験の可能性が高まるよという記事を配信していたので、やはり英字紙は助かります。どうでもいいのですが、時事通信が英字紙の記事をまとめた記事を配信していたのですが、それぐらい自分で分析できないのかとため息が出ます。北朝鮮より関心をもっていたのは、スマトラ島沖地震による津波で、もちろん、被害もさることながら、日本のマスメディアでは取り上げられる地震関連の研究者でインタビューを受ける人がいるのかなというのを毎日のように確認しておりました。すべての記事を読んだわけではないので、確信はないのですが、私が見た範囲では皆無でした。まあ、スマトラ島沖地震の方が東北地方太平洋沖地震よりも「歴史」が古いですし、英語という壁もあるので一概に比較するのは酷でしょうが、1990年代に金融システム不安を起こしたのに、2008年の金融危機では日本人の研究者がインタビューを受けたという話がほとんどないのと同じでしょうか。1980年代の終わり頃から1990年代半ば頃には、日本叩きがひどかったのが、今ではあってもなくてもたいして変わらない国のようです。 

 そんな訳で、日本の話題というと、原発の再稼働ぐらいなのですが、naked capitalismというブログが、"Fukushima Dai-Ichi No. 4: An earthquake before spent fuel rods are moved to safe storage would be “the end”"というタイトルで記事を配信していたので、へえと思いながら読みました。他人事みたいですが、おっかないですね。少なくとも、4号機の使用済み核燃料プールで事故があると、首都圏を含む東日本は人が住めなくなる勢いで、恥ずかしながら、記事に貼られていた番組も知りませんでした(WOWOWで録画した映画を見ているのですが、『ハート・ロッカー』が怖すぎてまだ途中という有様)。英語にまで翻訳されているので、ちとびっくりです。



 テレビ朝日の番組では、関西電力大飯原子力発電所の再稼働の問題で、再稼働に反対する立場から東京電力福島第1原子力発電所の事故の検証が終わっていないことを指摘して、とくに、4号機の使用済み核燃料プールの危険性にクローズアップしたようです。この議論の進め方には疑問を感じますが、自分なりに整理しておこうかと。

 まず、福島第1原子力発電所4号機の建屋内における水素爆発です。経済産業省のサイトで「原子力発電所に関する四大臣会合(第2回)配布資料」(参考)の「原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準(案)」では4号機の建屋内の水素爆発について、「特に、4号機については、3号機のベント操作により、3号機で発生した水素が非常用ガス処理系を経由して、建屋に滞留したと推定される」とあります。まともに議事録を残さない現政府の推定をうのみにするのは危険な気もしますが、現時点では、4号機の爆発は、使用済み核燃料プールの水位が下がって、核燃料が崩壊熱によって露出したからではなく、稼働していた3号機のベントによって水素ガスが3号機からやってきたことが原因だというのが有力なようです。使用済み核燃料プールにも注水を行っていたことを考えると、それでいいのかなと思いますが、留保づきで、いったん政府の見解にしたがっておきましょう。

 この場合、大飯原子力発電所をはじめ、他の原子力発電所の運転再開と福島第1原子力発電所4号機の建屋内における水素爆発との関連を無視することは困難でしょう。これは私の事実誤認を含んでいる可能性が大ですが、4号機の爆発は使用済み核燃料プールの水位が下がり、核燃料が露出したために、水素ガスが発生したのが原因だと素朴に考えておりました。そうではないとすると、やはり、稼働中の原子炉で電源の喪失が生じて冷却が行われないことが惨事を招くと考えた方がよいのでしょう。政府の「原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準(案)」にある「ベント配管の独立性確保による水素の建屋への逆流防止や建屋側に漏えいした水素についての処理装置の設置などによる水素濃度の管理及び適切な放出による水素爆発の防止対策を進める。【対策23〜24】」で十分なのかは私の判断能力を超えますが、3号機のベントによって4号機に水素ガスが漏れ出たのが事実であるならば、一応の対策ではあるのでしょう。

 順番が前後しますが使用済み核燃料プールに関しては、「使用済燃料プール又は使用済燃料ピットにおける冷却給水機能の多重性及び多様性を確保するなど信頼性の向上対策を進める。【対策17】」とされており、軽視されているわけではないのでしょう。経験を一般化するのはあまりに危険ではありますが、福島第一原子力発電所の事故では、やはり稼働中の原子炉のメルトダウンとそれに伴う水素爆発がメインで、使用済み核燃料プールの問題は深刻とはいえ、従の問題なのかもしれません。

 この問題を関西電力大飯原子力発電所の再稼働と絡めるのは微妙な部分がありますが、やや乱暴に単純化すれば、現時点ではやはり再稼働させた方が事故のリスクは高くなり、それに応じた対策が講じられる必要があるということでしょう。他方、運転しない場合には事故のリスクは下がるものの、使用済み核燃料の問題は厳然と残る側面もあると思います。それ以外にも、安全対策に関する議論が整理されないまま、豚政権が話をこじらせている印象があります。冷静に考えて、菅氏から豚が政権を引き継いだときに、なにか新しいことを始めるよりも、前の政権がこじらせてしまった問題を一つ一つ解きほぐしていくのが課題ではと思いましたが、見るところ、正反対なのが豚政権の大きな特徴でしょうか。


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posted by Hache at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言