2012年09月13日

統治の自死

 正直なところ、いくら眺めていても、経済はわからないです。ユーロ圏に関してはメルケルがタフになっていて面倒なのは今に始まったことではないのですが、困るといえば困ります。ただ、現実にはQE3を期待しているのでしょうか、ドルが弱くて、FXの類は一切やらないのですが、現物のドルをまとまった金額で買ったのですが、ヘッジを手抜いていたら、あっという間に含み損が万単位になってありゃまという感じです(これにレバレッジなんかかけていたらゾッとするのでFXには手を出さないのですが)。為替相場一つとっても、この程度ですので、私の経済の話など「寝言」以外のなにものでもなく、よほど暇で時間を持て余している方だけがお読み頂ければと存じます。

 それにしても、中国の反日デモのしょぼさには涙が出ました。習近平の消息がわからなくなっているのはサーチナでざっと読みましたが、あまり深入りするつもりもないです。共産党内部の権力抗争なのか、人民解放軍が絡んだ大規模な権力闘争なのかすら、私では目星がつかないですから。ただ、中国共産党の統治の劣化は想像以上に進んでいる可能性があり、共産党支配が揺らいだ際に権力を担うのは人民解放軍でしょうから、共産党支配の弱体化や極端な形では共産党支配の崩壊が中国の対外強硬姿勢を変化させるという見通しは甘いと思います。民主化しても実は変わらないのではというのがより長期的な見通しじゃなかった、「寝言」なんですが。

 海外情勢がこれだけ動いている時期に国内の、それもくだらない話に時間を割くのはくだらないのですが、松下忠洋の自殺は呆れました。公人、とりわけ閣僚の自殺には『奇妙な弔辞』という「寝言」でも書いたように、手厳しいです。NHKの夜の9時のニュースを火曜日に見た程度なのですが、「ご冥福をお祈りします」とキャスターが神妙な面持ちで述べていて滑稽でした。死人にムチを打たないというのは、この島国のよき美徳と思うことも多いのですが、なにかあればその決断が国民の生死を分けることもある閣僚が自殺というのは論外だろうと。松岡利勝のときには安倍氏を支持していたこともあって、つい抑制しており、いま読み返すと手ぬるい感じです。今更ですが、文句なく不適格者を選んだ任命責任は総理大臣にあり、安倍氏の任命責任は重いと考えます。同様に、不適格者を選んだ豚はさっさと責任をとって辞職するのが筋だと思います。適当に職場で新聞を読みましたが、そりゃあ官僚が惜しい人を亡くしたというのは松下の経歴なども考えれば当たり前で、意味がないのではと。自殺の原因などどうでもよく、閣僚の責務に耐えないのなら、さっさと辞職するのが当然であって、その判断すらできない人物を選ぶというのは、どの党派に属するという問題前に論外だというのが「時の最果て」におけるスタンスです。

 驚くのは、首相官邸HPの「第2次野田改造内閣閣僚名簿」(参照)から松下忠洋の名前が消されているだけで、後任は誰になったのかもわからない状態のままだということです。これでは不用の人物をひな壇に挙げただけではないのかという印象すら持ちます。対照的に、安倍内閣の閣僚名簿を見ると(参考)、松岡利勝の名前があって在任期間もわかる状態です。豚が松下の自殺を大いに悲しんだと新聞には書いてありましたが、都合の悪いものは消してしまうようですね。前の民主党代表選挙で第一声が消費税率の引上げで、あまりに評判が悪いので撤回したのを見て、鳩山と菅を超える「逸材」と思って、ある種の敬意をこめて豚と呼んでおりましたが、本当にお二人を超えたなあと。自民党も総裁選モードということもあって現政権の悲惨さが隠れていますが、豚は歴代民主党政権が破壊してきた統治にとどめを刺したなあと。前の二人は統治の体をなしていなかったのですが、豚は統治そのものを破壊したという感じでしょうか。

 例の維新の会とやらが伸びれば、冗談で大阪市が日本を破滅させる"final weapon"を霞が関潰しに送ることになりますよと言っていますが、統治の自死が先に来るとまでは思っておりませんでした。維新の会は廃墟をかき回してがれきの山にするだろうと。統治機構の再建には数十年単位の期間が必要でしょうが、まず手を付ける人物がいなけばならず、まだ成熟する過程を見守ってその任に堪えうる人物かどうか、期待はしつつも、それなりに厳しく見ている状態でしょうか。


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posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言