2012年12月31日

人外魔境(『ぷよぷよ通』編)

 年末年始にかこつけて、どう見てもよい兆しがない現状から逃避している日々です。自分の仕事とかはともかく、自国の政治にせよ、海外情勢にせよ、とりわけ英字紙を読めば読むほど、希望を感じなくなるので、忘れたいなあと。まあ、「財政の崖」を回避する妥協が成立したこと自体は悪いことではないのですが、"debt ceiling"はどうすんのよとか、不安材料が多いですなあ。ちなみに、為替の問題では安倍政権の経済政策はアメリカとの意思疎通に不安を残しますが、財政政策が極めて拡張的であるという点ではオバマ政権とよく似ているので、案外、会話に困らないのかもしれませんね。将来世代がどのように負担するのかということに無神経だという点でもウマが合いそうですし。

 毒づく程度には見ているんですが、よい意味で刺激を受ける動画の方を熱心に見てしまうのは、しょうがないのかなと。暑い時期にはまった初代の『ぷよぷよ』ですが、それなりに助走期間はありまして、2012年8月29日の「寝言」ではお茶を濁していましたが、4月下旬にはどっぷりと『ぷよm@s』にはまっていたのがマイリスト(「とりあえず」では他の動画が見つからなくなるので、公開マイリストがあるのにもかかわらず、独立したフォルダーに全話と番外編を登録しております)の登録日からだいたいわかります。浜松に高跳びしていなかったら、おそらく連休がまるまる『ぷよm@s』を見るのにとられていたことはほぼ確定的に明らかでしょう。

 他方で、リアルで話をすると、『ぷよぷよ通』以降の方がメジャーであるという厳然たる事実に突き当たります(まあ、それほど大事でもないのですが)。以降と敢えて書きましたが、現実には「通」がかなり下の世代までスタンダードで通用します。床屋で気がついたのですが、20歳ちょっとでも、通が好きという人がいたので、10代はさすがにわからないのですが、20代はなんとか話のネタとしては困らないです。長い連鎖が組めないというと、理髪店の人が組み方をそれぞれの好みで語り出すので、頭の中でぷよを組むトレーニングになります。囲碁や将棋と同じく、暗譜ができないと話にならないので、そういう練習をしたわけではないのですが、いつの間にか、頭の中でぷよが組める体になりました。実際に落ちてくるぷよを組むのはまだまだですが。「時の最果て」らしく、将棋だと、小学生の高学年から中学生の頃がピークでして、棋譜をなにも見ずに50手ぐらいまでは並べられました。まだ、中原・米長戦が華やかな時代でした。

 私みたいな「にわか」が『ぷよぷよ』について書くのもどうかなあと思うのですが、通で最初に衝撃を受けた動画はミスケンさんの動画ですね。だいぶ目が慣れてきたので、「傑作選1」あたりの連鎖モーションは目で追える(発火点がどこであるとか、何連鎖かとかは動画を止めないとわからないことは当然の前提と考えて下さい)ようになりました。実は、最初は、動画の画質の問題もあるのですが、えっと思うところがつながっているので、たった7列12段(厳密には13段ですが)のフィールドで連鎖モーションを追うこと自体が困難でした。ちぎりを極限にまでに減らした、精密で速いぷよ操作は、特にセカンドの構築時には素人目にも明らかで驚きでした。これだけの不定形をこなすのはちょっと信じがたいです。相殺があると、連鎖が10を超えるのは当たり前になるのですが、そこで折り返すのかとか、連鎖がとんでもないところでつながっていたりして、素のスピードで目で追うのも最初は大変でした。通関係の動画はいわゆる四強の方の動画をみたおかげでだいぶ筋のよい組み方を見ると、慣れてきます(とくに好みはないのですが、ALFさんの動画は、収録時間が他の方と比べても短いのですが、何度も見返してしまいます。失礼ですが、見た目の派手さでいえばそれほどでもないと思うのですが、なんか見入ってしまいます)。



 こうしてみますと、相殺のあるなしでゲームの幅がこんなに異なるのかと驚きですし、相殺がない初代でさえ、いろんな可能性があるのは驚きです。ただ、現状は相殺がない初代では2連鎖マルチが有力な戦法で5連鎖が対抗するには積む速度を極限まで上げるしかないのかなあと思ったりします。ちなみに、『ぷよm@s』par31を見ながら、しみじみpart30を超える厨二動画ですねと苦笑いしました。番外編のpart6の最後で小鳥さんがこれは試さなくてはと言っているのをあらためて見て、2年後ぐらいでしょうが、決勝戦は小鳥さんの"quadrule"対カウンター(真)orクイック(雪歩)or4連鎖ダブル(亜美)のどれなんだろうと。一番、厨二対決になりそうな小鳥対雪歩戦が見たい反面(ニコマスを見ていてフヒ歩でないと物足らなくなるようになってしまいました)、最初の頃に小鳥さんに叩きのめされた亜美にも活躍してほしいなあと。真は使っている戦法がカウンターor5連鎖なので、小鳥さんが"quadruple"を使うことが前提ですが、厳しいのかなあと。

 話が脱線しすぎましたが、相殺のあるなしで本当に違う世界なんですね。動画の「人間やめましたシリーズ」水準の人はさすがに身近にいないのですが、連鎖完成までが40秒、連鎖モーション込みで60秒前後というのではだいたい初代の私のやや遅いレベルです。まだ、配ぷよに左右されますし、思うように組めないことが多いのですが、うまくいくと、30秒で連鎖が完成して40秒で連鎖モーションが終わるので、通はやることや考えることが多くて大変だなあと。ただ、2連鎖マルチだといい配ぷよだと13手とか14手で発火して30秒で勝負がつきますよと話すと、通以降の人はきょとんとしていましたね。意味不明といった感じなのでしょうか。

 見た動画を片っ端から貼ると、重たいだけですので、もう一つだけです。下の動画は実況があるので、なんとなく見ているよりも助かりました。ミスケンさんの動画は、コメントを見ても狙いがわからないことがあるのですが、こちらは対戦者の方も解説者の方も「人間やめましたシリーズ」(石仮面を被った吸血鬼というより柱の男に近い感じ。赤石(スーパーエイジャ)を与えると、手に負えなくなる)に入っている方々で、なおかつ解説は人間にもわかる程度に落として頂いておりますので、知能・動体視力・筋力が劣る人類の中でも仮想に属する者でもかろうじてついていける動画です。本当は止めてみたいのですが、止めて見ていると、見入ってしまって、何時間あっても足りない吸血動画になりかねないのと、やはり目を鍛えるには少々、苦しくとも、止めずに見ないとダメだという面もあります。もっとも、2回ぐらい止めずに見たら、じっくり止めてはみているのですが。おかげで20分足らずの動画を見るのに2時間近くかかりました。本当にありがとうございましry



 初代でぷよ操作が正確かつ迅速だったら通にも手を出しかもしれません。へぼなおかげで、見るだけで終わりそうで、寂しさはありますが、これでいいのかなと。初代が通以降の部分集合なのか、かなり異質の世界なのか、私レベルでは否定も肯定もできないのですが、通で要求される手数を考えると、初代のように長くても20手で勝負がつくあたりでもかなり苦しいなと。私程度のレベルですと、まずマルチじゃない2連鎖を確実に組みましょうというところです。バカじゃないのと思われそうですが、自分でもかなり変な組み方をしているのか、連鎖を後ろに伸ばすのは苦じゃないのですが、前に伸ばすのは異常に苦手でありまして、まずは2連鎖をいろんな形で組めないとダメだと実感しました。

 しかし、通の「人間やめましたシリーズ」の連鎖には絶句します。上の動画も既に古い部類なのかもしれませんが、解説のおかげで勝負の駆け引きがわかってなるほどです。ぷよm@s』のすごいところは、瞬時瞬時の判断の目的を初心者でもわかるレベルで解説している点でしょうか。実戦譜の解説ではないとしても、ぷよ譜とともに解説にもゾクッとすることがありますね。人外魔境の通動画はそれすらも超えて、すごいです。

 このあたりで『ぷよm@s』に戻って締めておけばよかったのですが、うっかり下の動画に手を出したおかげで眠れないかも・・・・・・。実況がないので気がつかないことが多いと思うのですが、この駆け引きは恐ろしい・・・・・・。

 
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2012年12月29日

平和な人類滅亡?

 単に、下の動画をマイリストに入れただけなのですが。まあ、とりあえず、平和すぎて噴きました。



 「あまりまやのこよみじゃない」というタグは、よくできていると感心するがどこもおかしくない。ちなみに、長い方で聴く方が好きですが、コンパクトにまとまっているのが下の動画です。まったくもってどうでもいいのですが、ニコニコ大百科にビーフストロガノフの項目がありますね。



 さすがに、人類は滅亡しなかったようですが、いろいろ困ったことが。脳が溶けれぅを実体験して、正月を迎える準備が面倒になったしまったとさ。
posted by Hache at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言

2012年12月27日

年の瀬

 2012年も終わるようですが、なんとも実感がなく、他方で、毎年、年末の仕事がつらくなる一方です。そのうち、給料を削られるのですから、仕事を減らしてくれというのが本音でしょうか。仕事が増えているのに、給料を削られるのはさすがにひどいなあという感じです。

 第2次安倍内閣に関してはとくに感想もないのですが、麻生太郎氏が副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融)デフレ脱却・円高対策担当とのことで、これで財政再建は当分はないでしょうし、2001年9月以降、7年間かけて歳出削減を行った遺産を麻生政権がぶち壊しにして、民主党政権がそれを「上限」にして意味もなくばらまいた路線を引き継ぐんだろうなと。失礼ながら、政権が戻っても、これは私の主観でしかないのですが、好ましくない財政政策だけが継続するのでしょう。止めてほしいのは、エコポイント等の実質的な特定産業への補助金政策でして、補助金が切れたとたんに、家電メーカーの業績が悪化しているのは、国際的な競争で敗れている企業の問題とはいえ、産業の衰退を早めます。とにかく、愚策だけは勘弁してほしいというところでしょうか。完全に脱線すると、ネット上では、政権交代直前に金融危機と最悪の状態で総理大臣の任にあたった麻生氏に同情が多い印象がありますが、私自身もタイミングという点では惻隠の情ぐらいはありますが、無能という点では厳しい評価をするのは当然だとすら思っております。

 あとは、公共放送様によると、オバマの覚えがめでたいとのことですが、露骨な円安誘導はアメリカ側の理解をえているんですかね。中国と同程度に為替操作国と指定されても不思議ではない発言を、総理大臣を筆頭に繰り返している印象があるのですが。あとは、短期的に株価が上がっても一喜一憂しないことが大切では。2001年9月から総理大臣を務めた方は、「株価に一喜一憂しない」と明言していましたが、政治家もしみじみ軽くなりましたね。上がったことを功績であるかのように述べると、下がったときには責任を負わなくてはならなくなります。少しは頭を使ってほしいものだと思います。

 また、今回、失敗したら自民党も民主党と同じ運命をたどるという認識自体は特段、間違っているとは思わないのですが、力まないで下さいね。2001年9月に自民党総裁、そして総理大臣になった方は、「痛みをともなう構造改革」、「改革なくして成長なし」と述べたおかげで、すぐに実績を上げなくとも、期待値を下げることに成功しました。おそらく、意図せざる結果で、本気で改革を目指していたのだと思いますが、すぐには成長はないよというシグナルを、結果論ですが、発することによって、2003年の株価の底を潜り抜けたと思います。既に手遅れですが、景気が活発になる主役は民間部門であって、公的部門ができるのはそれを邪魔しない程度だということぐらい理解して頂きたいと存じます。おそらく、安倍総理にそのようなことを願うこと自体、私自身が夢想家と思われてもやむえをませんが。

 fiscal cliffはなんとかなるだろうと甘く見ておりましたが、WaPoのコラムニストの大半がオバマ勝利でげんなりしていたのは、さすがだなあと。ただ、ロムニーが勝っていても、共和党内の対立、あるいはティーパーティに加えて、小さな政府志向の穏健派を宥めることができたのかは疑問なのですが。この問題を軽く見ていた私の勘の悪さは明記しておく必要がありますね。正直なところ、オバマで継続した方が、ロムニーが勝利して、新政権発足までにゴタゴタするより、話が片付きやすいという程度で見ておりました。さすがに、一時的とはいえ妥協が成立すると思いますが、性急にヘルスケア改革を進めて反対を封殺しただけに、アメリカの財政問題は、政治的に落ち着く目途がまだ見えないのでしょう。

 ヨーロッパは、今年を乗り切ったという点で、驚きの粘り腰でした。問題は、緊縮財政に債務危機が顕在介していない国も含めてどこまで耐えられるかですが。ちゃんとデータを見ての「寝言」を書く余裕がないので、現時点ではとくに見通しすらないです。

 脈絡がないのですが、高校時代に読んだ高坂正堯氏の『文明が衰亡するとき』のような話を老後の楽しみにしようかなあと。まったく、現代への関心から切り離されているといえば、嘘になりますが、なにかそこから「歴史の教訓」をえようとか、小賢しい高邁な関心ではなく、人が生まれ、生を営み、老い、やがて死んでいくプロセスと同じように文明を表面的にでも眺めていたいという程度の話ですね。


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posted by Hache at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言

2012年12月20日

前途多難

 毎年12月は余裕がなくて、今年が特別というわけでもありません。ただ、今年は加齢を感じるようになりました。疲れてくると、精神的にハイになったりすることもありましたが、今年に入ってから、どよーんとした気分になるだけですね。回復するには、寝るしかない状態で、食べて精をつけるとかは愚策もいいところという感じでしょうか。

 リビアの話はいったん棚上げです。クリントンが指名し、マイク・マレン提督やトーマス・ピカリングが率いる委員会のレポートが出て、私の想像を超えて事態は深刻でした。簡単に言えば、治安が悪い地域では命がけのアメリカの外交官を守る基本的な安全さえ確保できないところまで来ているのかと驚きました。帝国としてのアメリカを地球規模で維持するのは困難になっているのではないのかとすら感じます。この委員会は各地域の情勢を正確に把握する能力も相当、低下していると指摘しています。

 他方で、締め切りを乗り切って(正確には全く守れていないのですが、もっと遅い人がいるというだけですね)、英字紙を読む時間が増えると、嘆息するばかりです。Wall Street Journalが2012年12月19日付で配信したEleanor Warnock and Takashi Nakamichiの"New Japan Government to Bust Budget Caps"という記事を読んでいると、憂鬱になります。特段、目新しいことは書いていないのですが、内心、嘆きながら、自民党に投票したのですが、是非に及ばずという心境でした。あえて白票を投じた方がよかったのではないかとすら思います。記事は、民主党政権が国債の新規発行に44兆円という上限を設けていたと述べていて、それ自体は間違いではないのですが、麻生政権を超えるのはさすがにまずいという程度の話で、ちょっとどうなんだろうという記述も目立ちます。

 しかし、これから誕生するであろう安倍政権はその枠すら突破しそうというのはなんとも重苦しいです。海外の投資家と比べて、国内の投資家の方が来る安倍政権の経済政策に懐疑的であり、そのことを長期国債や10年を超える超長期国債の利回りの上昇が示しているというのは納得です。私自身は金融のど素人なので下のリンク先を見ればよいと思っていますし、聴かれたら、そう答えています。

http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html

 まあ、実際に予算編成が済んでからが問題だと思いますが、実質的には、麻生政権以後、自民党は小泉政権以前の、「失われた十年」をもたらした、拡張的財政政策と金融緩和の組み合わせに戻りつつあるのでしょう。言ってみれば、糖尿病患者に先がもうないのだから、好きに暴飲暴食をしなさいというのはある種の優しさかもしれませんが、真顔で、暴飲暴食をすれば治りますといわれると、ドン引きします。日本の未来は、借金を返済するために増税するという状態でして、これはお先真っ暗というところでしょうか。

 なんだか疲れが取れないまま、ぐったりしました。二度寝したいですね。


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2012年12月16日

有権者に優しい? 日本の総選挙

 とりあえず、昼間に投票を済ませました。腕時計で計りましたが、投票所に入って出るまで約3分でした。最高裁判所裁判官の国民審査の用紙を渡す段階で少し混乱があったようでしたが、アメリカ大統領選挙と比較すると、実に快適でした。小選挙区は造反者がいつの間にか戻っているので、ここだけ外しているので、2009年とまったく同じ行動パターンでした。報道では自公で320議席もありうるようですが、時代も変わりましたねという感じ。選挙特番を見ていましたが、もっともらしい議論をしていらっしゃるのですが、興味がわかないので、ニコ生に切り替えたら、割と丁寧に各党関係者のインタビューをしていたのでよかったですね。というか、地上波の議論の一部が電波すぎてついていけませんでした。民意はすばらしくて自公に320議席を与えることでねじれ国会を乗り越える力を与えようとしているそうで、自公が320議席取ると地獄ですよと話していたので、やはり有識者の見方は私のようなど素人と異なって凄いなあと。簡単に言えば、来年の参議院選挙は安倍政権で松岡氏の自殺など混乱しきった2007年の次の改選なので、よほどのことがなければ、自民党が議席を伸ばすと見るのが普通ですが、念のために、現状維持がやっとという線も考えなければならないでしょう。なにぶん、景気がこのままずるずると悪化するというのも考えにくい気もしますが、弱いのは間違いないのでしょう。他方で、財政政策にせよ金融政策にせよ、それほど効果のある政策は残っていないのが現状だと思います。したがって、なにもやる気がないと見られるのはあまりに稚拙なので、やっているぶりを真剣にやる、あるいは効果があまり期待できないというのはおくびにも出さずに、やっているように世論に映るようにしながら、期待を適度に抑えていくのがよいと思いますが、言うは易く行うは難し。景気以外でもいくつもの政権が失敗しているので、やはり難しいのだと思います。したがって、次の参院選までおよそ半年なので、2010年の参院選ほど極端にはならないだろうと思いますが、3分の2を抑えてしまうと、迂闊に解散ができない安倍政権以降の困った状態になるリスクがあるので、素直には喜べないと思うのですが、有識者様はさすが違うなあと痺れました。

 まあ、始まって見ないとわからないことが多いので、とりあえずは様子見ですし、議席も確定してからでいいかなと。面白そうな動画でもと探したら、下のような動画が出てきました。



 じっくり見たいのですが、いかんせん、月曜日が終わるまでに仕上げないといけない仕事がありますので、今は辛いです。作業をしながらでも、作業の妨げにならない程度がよいので。これは終わってから、階段連鎖が自由に組めるようになってからかなと。まだ、年賀状は買ってもいない状態で、今年は禁煙の効果のおかげか、体力は回復しているのですが、いつになく予定がタイトなので、アップアップの日々です。というか今週は生きて終わるかなという感じです。


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posted by Hache at 23:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言

2012年12月13日

善意の怖さ リビア

 『ぷよm@s』part31を何度も見ているのですが、その度に元気になる私はやはり厨二病というビョーキなんだろうなあと。あまりよい見方ではない気もします。ツイッターで鱈Pの周りでルヨルさんのサイトの評判が良いので見たら、納得でした。実は、Bぷよでルヨルさんの千早式究極連鎖法を、動画を見ながら真似をしようとしていた時期もありました。ふと、気が付いたのですが、初心者レベルなら、その前に階段連鎖、あるいはズラース法をやっておいた方がいいなと。なぜと言われると困るのですが、確実に5連鎖が組めるようになりたいのと、デスタワー、あるいは2連鎖マルチのどちらも組んでみたいという欲張りな気持ちがあって、階段連鎖、あるいはずらすというのが連鎖の基本だと気が付いて、これが正確にできないと連鎖のセンスが行き当たりばったりでしか向上しないと思ったからです。Bぷよにはまってから、鱈Pの番外編を真剣に見た影響でしょう。SFCでやっていた頃はpart8を見て組んでいたら、不思議なぐらい5連鎖が簡単に組めましたが、ぶっちゃけまぐれでした。Bぷよを始めて、これはいかんと。以上はpart31を見る前の話です。

 しかし、いい動画を見ていい気分になると、ダイエットの一環で一駅前で降りるどころか、1時間ぐらい散歩しても平気だったり、階段の上り下りも6階ぐらいまでならまったく息が上がらないとか、かなり元気が戻った気がします。気が付けば、禁煙して1年を超しましたが、まだ禁煙前の集中力が戻らないものの、以前だったらタバコを吸わないとできなかった作業も楽にできるようになりました。さすがに仕事となりますと、他のことを一切忘れて、せめて一日のうち、14時間はそれだけに2年ぐらいは専念したいのですが、漸く金曜日を確保できるかもという感じです。これだけは本当に悲しい限りで、私の年齢ですと、私自身のキャリアの問題ですね。

 そんな廃人の目から世界を眺めると、ヨーロッパは相変わらず安定化したと思ったら、不安定要因がでてくる感じで、なかなか楽しいです。地味に怖いのはアメリカの国内政治と対外政策です。以前、「善意」の怖さ 摂津・遠江・尾張(上)」などという「寝言」を書いておりましたが、今回は「リビア」編、あるいはといったところでしょうか。ただ、今回取り上げる記事以外で裏がとれていないので、冗談半分、あるいは「寝言」として読み流していただければ幸いです。これは逃げ口上やヘッジクローズというより、こんなところまで読まないと、オバマ政権の外交政策が分からなくなっている気がするからですね。

 とりあげるのは、New York Timesが2012年12月5日付で配信した James Risen, Mark Mazzetti and Michael S. Schmidtの"U.S.-Approved Arms for Libya Rebels Fell Into Jihadis’ Hands"という記事です。まずは冒頭部分ですが、この部分で地味ですが、記事の内容の信憑性が高いのなら、事態は深刻でしょう。

WASHINGTON − The Obama administration secretly gave its blessing to arms shipments to Libyan rebels from Qatar last year, but American officials later grew alarmed as evidence grew that Qatar was turning some of the weapons over to Islamic militants, according to United States officials and foreign diplomats.

No evidence has emerged linking the weapons provided by the Qataris during the uprising against Col. Muammar el-Qaddafi to the attack that killed four Americans at the United States diplomatic compound in Benghazi, Libya, in September.

But in the months before, the Obama administration clearly was worried about the consequences of its hidden hand in helping arm Libyan militants, concerns that have not previously been reported. The weapons and money from Qatar strengthened militant groups in Libya, allowing them to become a destabilizing force since the fall of the Qaddafi government.

The experience in Libya has taken on new urgency as the administration considers whether to play a direct role in arming rebels in Syria, where weapons are flowing in from Qatar and other countries.

(ワシントン) 昨年、オバマ政権はカタールからリビアの反政府勢力への武器輸出に対して極秘裏に承認していた。アメリカの政府高官や外国の外交官によると、カタールがイスラム武装勢力に兵器を渡している証拠が増えるにしたがって、政府高官の間で懸念が広がった。

 ムアンマル・カダフィ大佐に対する反乱の間にカタールによって提供された武器と、今年の9月にリビアのベンガジにあるアメリカ領事館で4人のアメリカ人が殺害された攻撃とを結びつける証拠はなかった。

だが、数か月前には、オバマ政権は明らかにリビアの武装勢力へ武器を援助することにひそかに手を貸すことの帰結を憂慮し、それまで報告されていなかった懸念を抱いている。カタールからの武器と資金はリビアの武装勢力を強化した。このことによって、武装勢力はカダフィの政権が崩壊してから不安定にする力として作用するになった。

 リビアにおける経験は、カタールや他の国々から武器が流れ込んでいるシリアの武装した反乱分子に政権が直接的な役割をはたすべきかどうか考慮するよう、緊急の問題を提起している。


 ベンガジのアメリカ領事館襲撃は、対外的にアメリカの権威を失墜させたオバマ政権への信認を地に落とし、アメリカ大統領選挙を左右しかねない、深刻な事態でした。うろ覚えですが、ロムニーがオバマにこの点で厳しく追及しなかったため、アメリカの各紙が痛く失望を表明していたことを思い出します。ロムニーがこの問題をあえて追及しなかったのは、一面では見識ではないかとも思うのですが、そのような捉え方はアメリカ国内では手ぬるい印象しか与えなかった状態だったのかもしれません。

 これに続いて、国防総省の高官の発言として、リビアのイスラム武装勢力について「より反民主主義的で、より信仰に凝り固まっており、イスラム過激派により近い」という評価を紹介しています。上記で引用した部分でも述べられているように、この記事で問題となっているのは、オバマ政権がアメリカ国内で直接的に批判されたベンガジの領事館襲撃ではなく、リビア国内のイスラム勢力へカタールから武器を輸出していたことを黙認していた政権の姿勢です。読み手としてはまず、カタールから武器がリビア国内のイスラム武装勢力の手に渡っていたのをオバマ政権が実質的に黙認していたのは事実かという点が問題です。この記事を読む限りは、信憑性が高いと思いますが、残念ながら、私の語学力ではこの記事を検証する、あるいは反証する記事が見つかりませんでした。

 あまり、この種の空想は「時の最果て」とはいえよろしくないと思うのですが、抽象的に、イスラム武装勢力を強化することが妥当かどうかという問題であれば、オバマ政権の中東政策はアメリカの利益から説得するロジックが十分ではなく、同じことはアジア政策にも言えると思います。「アラブの人のため」、「アジアの人のため」ではなく、アメリカ人にとっての利益計算が外交政策の基礎になければ、それは持続的な政策たりえないでしょう。率直に言えば、2011年の段階でベンガジでカダフィ政権側が虐殺を行うのを防止するという「人道的な目的」で介入を是認する意見(藤原帰一氏など)を冷笑的に見ておりました。端的にその気分を書いたのが、「アメリカはリビアに深入り無用?」という「寝言」です。ハースは私ほど冷笑的ではないので、人道目的で港湾の中立化などに触れてはいますが、これもアメリカの利益にかなうのかはやや疑問です。露骨に言えば、アメリカの理想主義というのは、アメリカをその気にさせるには一番ですが、しばしば意図とは全く逆の結果を招く傾向がありますから。

 オバマ政権のアジア重視政策もなんちゃってじゃないのとからかってしまうのは、どうもアメリカの自己利益とどのように結びつくのか、面倒でもロジックが十分ではない印象があるからですね。ロジックといっても、学者先生の論理ではなく、リビアの内戦に介入すると、アメリカにとってどのような利益があるのかということです。もう一つは、やはり投入できるアメリカの外交上・安全保障上の資源の制約です。この両者を明確にすれば、外交政策が定まるというよりも、アメリカの取りうる選択肢がそれほど多くないことが理解できるのではと思うのですが。経済だけ決まるわけではありませんが、ブッシュ政権のように、クリントンが倹約した金を湯水のように使うわけにはいかないですから。

 それにしても、オバマ政権は中東で善意にもとづいてのみ行動したわけではないと思いますが、リビアの反政府勢力への支援は、カダフィ政権が崩壊した後も、リビア情勢を不安定化させた可能性があるという点で、理想に傾き、現実的な打算を欠いていたと思います。後知恵ならいくらでも批評できるとはいえ、2009年にカイロ演説に代表される理想を前面に出した演説は、現実的な打算を欠いていたのだと評価せざるをえないと思います。もっとも、この点は、子細に検討した場合、反対の結論になることもありうることをお断りします。

 人間が自己利益だけで動くというのは粗い単純化ですが、自己利益で動く側面を明確にしないと、「善意」はしばしば、他人を陥れようとする自己利益からくる「悪意」よりも自らを滅ぼしかねないきわどさをもっているというのがエゴイスティックな「時の最果て」のスタンスです。NYTの記事から話が逸れてしまいましたが、「善意の怖さ リビア編」を完結させる余裕ができたら、書きたいですね。あっという間に再生数が3万を超えてしまう動画と違ってこちらは期待されていないので、のんびりできて助かりますね。


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2012年12月11日

たかが5連鎖 されど5連鎖

 体調が思わしくないのですが、休まずにおります。というのも、少しでもあいている時間があると、『Bぷよ』でCPU戦をしているので、休んではいくら社壊人とはいえ、いくらなんでもまずいでしょうと。まったく、どうでもいいのですが、CPU戦のAIは「part13,14小鳥さん 基本速度8」で速度は8では私が相手にならないので0に落としてからなんとか速度6でイーブンになるところまできました(「まわし」は当然ですがONです)。速度8はつらすぎるので、0から6まで上げるのに何時間かかったのかは内緒です。ネット対戦もできるのですが、ぴろ彦さんと雨宮さんの対戦を見てしまうと、正直なところ、今のレベルでは相手に申し訳ないです。ボロ負けするのは仕方ないのですが、弱すぎるというのは対戦相手に失礼な気がするので、CPU戦でことりん相手に基本速度8でイーブンになるまで頑張るといったところでしょうか。

 そんなわけで夜更かしではなく早朝に『Bぷよ』をやって一日が始まるという状態でした。ここのところ、ニコニコ動画にログインする際に「取り戻す」おじさんがうるさいので、結果の見えている、くだらない就職活動がとっとと終わらないかなという気分でして、オートコンプリートは危険な気がするのですが、こういうときは本当に便利だなあと。ログインして自分のユーザー名をクリックすると、ニコレポが表示されて、驚きました。

 『ぷよm@s』part31が2012年12月11日1時28分で投稿されたのに気がついたのが同じ日の朝でした。取りつかれたように2周してまだ物足らず、帰宅して再度見て、とうとう3回目。対戦結果は予想通りでしたが、プロセスで鱈Pのすごさを実感します。まさかのpart29の伏線回収イベントがあって、驚きました。今、私自身が欲しい能力に関することなんですが、これ以上はネタバレになるので伏せます。とにかく真の強さ、千早の強さをわかっていないことを理解させられました。



 この二人の域にいつかはいきたいと思いますね。深読みですが、弓削Pの『アイドルたちのジャンケン大会』と真と千早の能力がミラーイメージになっている気がします。

 とにかくいい作品を見ました。それに尽きます。

 以下はネタバレ成分を含みます。part31をご覧になった方だけどうぞ。


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posted by Hache at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 幸せな?寝言

2012年12月06日

期待の調整

 相変わらず副鼻腔炎とのどの炎症が落ち着かないですね。気温の変化もめまぐるしく、体がついていけない日々です。

 Wall Street Journalが2012年12月3日付で配信したMichael Auslinの"Abe Can't Revive Japan"というオースリンのコラムは会員限定ですので引用して訳すのを省略させて頂きますが、タイトルこそ「安倍では日本を再生できない」となっており全体の4分の3程度は自民党の政策が、(1)財政政策では1990年代のケインズ主義的な景気刺激への逆戻りへの警戒、(2)TPPへの参加に消極的であり、伝統的な農業の保護政策に傾きすぎていることを中心に失望感を表明しています。また、政治的意思決定システムが機能しないことにも配慮しています。他方、小泉純一郎元総理の構造改革をあらためて想起して、自民党が立脚すべき点は、構造改革ではないかと提起しています。

 このコラムを読んで、なるほどと思い当ったことがあります。何かと言えば、次の総選挙に私自身が希望を抱きすぎていたのだと。だから、あべしの発言にいちいちイライラしてしまっていたんだなあと。まあ、なんとか期待を現状に合わせようとして四苦八苦しましたが、次の総選挙で実施する前の状態よりも実施後の状態がよくなるというのが暗黙の前提になっていて、それがどうもそうなりそうにないと感じて、苦痛だったんだなあと。選挙後の方が悪化すると割り切ってしまうと、このことで大して考えることはないのですねえ。問題は、小選挙区ではどの候補者へ、比例代表ならばどの政党ならダメージが少ないかということですが、この判断を下すのは容易ではないです。

 自国の選挙のことを考えるのに海外のメディアの論評を利用するのは日本人としては恥ずかしいのですが、国内のメディアがさすがにどれも碌でもない政党ではないが、ここはまだマシとはかけないでしょうから、WSJの記事がちょうどよかったです。 
posted by Hache at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言

2012年12月03日

あべしの物価目標への海外の一反応

 土日が『ジョジョの奇妙な冒険』という名の吸血鬼に時間を吸い取られているのは、誠に遺憾です。週末にかけて党首討論がありましたが、そちらはまともに見ずに、『ジョジョ』のアニメ版をタイムシフトで予約しておいた上で、生で見てしまいました。そういえば、何人かにニコニコ動画にどっぷりはまっているのがばれた上に、「プレミアム(笑)」と言われて、ショックでした。まあ、プレミアムの画質を見せつけると、みんな羨ましそうなので、課金されて運営の「奴隷」になるのがよほど嫌なのか、「プレミアム(笑)」と言われてるのがよほど怖いのか、なんなんでしょうね。

 ネットであべしが一度たりとも日銀に国債の引受けを求めたことはないと主張しているそうなので、買いオペでも、文字通り「無制限」にやれば同じですがなと思うのですが、まあ、言ってわかる頭だったら恥ずかしくて言えないでしょうから、あべしになにをいってもムダ。記者クラブ主催の党首討論をニコ動で見ましたが、コメントを見ていると、自民党に対する拒否率が公明・共産を上回りそうになったので、コメントを消して最初の方だけ見ました。民主党の政権交代前夜ぐらいから、私自身も党派性が強くなりましたが、ここまで極端になると、嫌悪感を与えるだけなので、自制した方がよいと思うのですが、言ってわかるのなら、とっくに気がついているでしょうから、これもムダ。「教祖」の周りにはそれなりの「信者」がよってくるという感じでしょうか。

 まあ、金融政策、それも物価目標の是非で次回の総選挙が決まるとも思えず、その意味ではどうでもいい話ではあります。他方で、あべしの発言の端々に、日銀の独立性とは金融政策の手段の選択に限定されるのだという前提があって、日本銀行法(参考)が変わったのですかねと不思議です。日銀の金融政策の目的は、日本が法治国家である以上、当然ながら日銀法1条から3条で定められているように、「物価の安定」と「信用秩序の維持」という目的を達成するよう、「通貨及び金融の調節」を行うこととあります。あわせて、政府の経済政策との整合性を保つことと同時に日銀の独立性を尊重するよう、行政府の関与を制限しています。あべしは日銀法の改正を求めるようですが、他の問題でも似たような傾向を感じますが、問答無用で選挙で選ばれた私の言うことを聞いてもらうという態度が、紳士的な態度の端々から伺えて、この方には民主主義国でのリーダーシップ、すなわち説得と誘導という二つをこなす能力が皆無なんだなあと感じ入ります。時代が時代だけに、トップダウンという名の独裁も場合によっては必要だと思いますが、あべしでは担う能力がそもそもないだろうと。

 景気回復に使える資源が限られているだけでなく、具体的な手段も公共事業ばかりで手詰まり感が強い中で単に政治家が成果を上げるために、日本銀行への圧力が強まっているのは、あべしに始まった話ではなく、民主党政権から継続しているといってよいと思います。「リーマンショック」を合言葉に小泉政権の5年と愚かな後継者でもなんとか維持した2年間で築いた財政規律を崩壊させたのが阿呆さんであったように。

 財政規律が崩壊した後に、あべしで金融政策が政府の支配下に入りそうですが、この動きは、それなりに海外でも注目されているようです。日本語の方を先に読みましたが、ブルームバーグ日本が2012年11月28日付で配信したウィリアム・ペセックの「安倍氏のフェイスブックに『やだね!』ボタンを」という記事をまず読みました。抄訳とあったので、英語版の記事も読みましたが("Facebook Needs a Dislike Button for Abe’s Ideas", Nov 27, 2012)、検証している暇がなかったので、英語の原文と日本語訳を対応させるだけに留めます。まあ、ざっくりとしたメモと言ったところです。

  For Shinzo Abe, it isn’t enough to see Sony Corp. and Panasonic Corp., two icons of industrial Japan, reduced to junk-debt status. The man who probably will become prime minister next month might do the same for the yen.

  That is the upshot of his desire to browbeat the Bank of Japan into unlimited easing. Granted, his Liberal Democratic Party did that for most of the half-century it was in power until 2009. But Abe’s designs on the BOJ smack of a monetary jihad that would do more harm than good.

  Polls suggest Abe will get a second crack at running Japan after a Dec. 16 election. His first one, from 2006 to 2007, was an exercise in mediocrity and focused on education and military matters. Round two will home in on ending deflation. To Abe, that means opening the monetary spigot indefinitely.

  Abe may well revolutionize the central bank, though in unhelpful ways. He would get to pick the BOJ’s top three jobs, including replacing Masaaki Shirakawa with a more compliant governor. Yet Abe, in a series of comments, stepped way over the line of ignorance and veered into financial irresponsibility. Maybe the BOJ could do more. It might, for instance, pay greater attention to how the strong yen is gutting Japanese companies such as Sony and Panasonic, which Fitch Ratings Ltd. lowered to speculative grade on Nov. 22.

 11月28日(ブルームバーグ):自由民主党の安倍晋三総裁は、日本の産業界の象徴的存在であるソニーとパナソニックのジャンク級(投機的水準)への格下げに遭っただけでは不十分なのだろう。来月の衆議院選挙で首相に選出される可能性が高い安倍氏は、円相場でも同じことをするかもしれない。

 それが日銀に無制限の緩和を迫る安倍氏の願望の行き着く先だ。だが、日銀に金融政策上での聖戦じみたことを迫る安倍氏の狙いは利益よりも害をもたらすだろう。

 世論調査では12月16日の衆院選後に安倍氏が政権を奪還してもう一度チャンスを得る見通しが示されている。安倍氏が2006−07年に首相に初めて就任した当時の政権運営は平凡で、重点は教育と防衛問題に置かれていた。再び首相に就任すれば、デフレ終息に狙いを定めるだろう。安倍氏にとってそれは金融の蛇口を無期限で開くことを意味する。

 安倍氏は日銀に革命をもたらすだろうが、それは役に立たない方法によってだ。首相就任となれば、日銀トップ3人を選ぶ機会も得ることになり、白川方明総裁をもっと従順な総裁に交代させるだろう。ただ安倍氏は一連の発言の中で、無知の一線を越えて財政上無責任とされる領域に踏み込んだ。


 党首討論の発言を聞いていて気がついたのですが、あべしは政権の座にあった当時の日銀の利上げによってデフレが定着したと考えているようです。本文中で興味深いのは政権運営が"mediocrity"(月並み)と評価しているあたりでしょうか。あべしの第1期は、小泉政権下でスキャンダルがまるで出ずに欲求不満に陥っていたマスコミに付け入る絶好の隙を与えたという点で、月並みというより愚劣であったと思います。また、政策面では能力を超えてテーブルに政策課題を目一杯置いてしまったため、なにが焦点なのか、普通の人にはわからない状態になりました。この点は前任者と対照的と言ってよいでしょう。そして、「消えた年金」問題では、マスメディアを引き込むことに失敗して、安倍氏の失策として記憶されることになったのは、政治家として凡庸以下であることを示しているのでしょう。

Abe’s interest in creating inflation ignores the dilemma hovering over Japan: the largest public debt in the industrialized world. Let’s say Abe gets his wish and the BOJ achieves 3 percent inflation in short order. That would drive up the ultra-low borrowing costs on which Japan depends. Sub-1 percent bond yields are the glue holding together a rickety financial system. A jump in yields could devastate the economy and trash the yen.

That would end badly for a nation with a rapidly aging population, waning competitiveness amid China’s ascent and risk- averse public and corporate sectors. A chaotic plunge in the yen is in no one’s interest, least of all a government that needs to import more oil to offset the nuclear reactors that were taken offline after last year’s enormous earthquake.

The BOJ’s global clout is already in doubt. When it intervenes in currency markets or adds new stimulus, traders yawn. Making the BOJ a more formal creature of politicians, turning it into a People’s Bank of China, isn’t the answer.

 インフレ醸成に関心を示す安倍氏の姿勢は、先進国で最大の公的債務残高という日本のジレンマを無視している。安倍氏の望み通り日銀が素早く3%のインフレ目標をを達成したとしよう。日本の頼みの綱である超低水準の借り入れコストは押し上げられ、がたつく金融システムをつなぎ留めていた1%未満の債券利回りが急上昇すれば、日本経済は壊滅し、円は投げ売りを浴びる恐れがある。

 急速に高齢化が進み、中国の台頭で競争力が衰え、官民ともにリスク回避ムードが広がる日本にとって、それはひどい結末だろう。円が無秩序に急落すれば誰の利益にもならない。昨年の大震災後の原子炉運転停止で石油輸入を増やす必要に迫られる日本政府にとってはなおさらだ。

 日銀の世界に対する影響力も既に疑わしい。新たな景気刺激策を追加するなどしても、トレーダーはあくびする。中国人民銀行(中央銀行)のように、日銀が政治家に支配されるものにしてしまうことは解決策ではない。


 海外では3%のインフレ率を求めたという認識になっているんですかね。まあ、2%でも大してかわりませんが。頭がおかしいのがトップとなれば、円の信認が下がり、長期金利の上昇もあり得るのでしょう。この記事のような読みもありだとは思いますが、インフレ率が上昇してありがたいのは債務者である政府ではと。たかが2%でも、毎年、インフレ率が一定の割合で上昇すれば、消費税率を引き上げるよりも楽に債務負担が軽くなる一方で、税収も増えてたまりませんなあと。長期金利を見ている限りは、債券市場の中の人はあべしがなんか言ってるみたいと本気にしていない感じですね。円安のデメリットは日本国内ではまるで指摘されないので、まずい気がします。エネルギー政策でいくら原発の再稼働を打ち出しても、国内を説得するロジックが弱くてまずい気が。どの道、天然ガスや石炭、石油の輸入が増えるので、円高は悪いことばかりではないと思いますが。


Abe is backpedaling a bit. His call for the BOJ to buy construction bonds to support government spending ran afoul of many Japan watchers. Abe took to Facebook to clarify, a rare step for a Japanese politician and one that has many economists clicking the “like” button to follow his monetary musings.

Not that they necessarily actually agree with what he is proposing. One of the more pointed rebuttals came from former Finance Minister Hirohisa Fujii. At 80, Fujii is one the few policy makers who recalls growing up amid the insanity and devastation of World War II.

“The central bank underwrote the government’s war machine, allowing the government to fight foolish wars,” he said last week. Of Abe’s desire to alter the BOJ’s charter, Fujii added, “Revising the BOJ law would mean a revival of the 1942 legislation.” The law made the BOJ an instrument of government, a relationship that wasn’t really ended until 1997.

Scary stuff. It makes claims that Federal Reserve Chairman Ben S. Bernanke has gone too far look quaint. Hard-money enthusiasts, such as Texas Congressman Ron Paul, would be aghast at what Abe has in mind for the monetary authority that backs one of the three main international currencies. Compared with Abe’s expectations for his central bank, Bernanke looks almost hawkish.

 安倍氏は少しペダルを逆に踏んでいる。政府の支出を支えるために日銀に建設国債の買い取りを求めたが、多くの日本ウォッチャーと衝突し、フェイスブック で真意を明確にした。これは日本の政治家としては異例の行動で、金融についての安倍氏の考えをフォローする多くのエコノミストに「いいね!」ボタンをクリックさせている。

 安倍氏の提案に彼らが必ずしも実際に賛同したわけではない。鋭く反論した人たちの中には民主党の藤井裕久元財務相もいる。第2次大戦中の狂気と荒廃の中で育った数少ない政治家の1人である藤井氏(80)は先週、日銀が政府の戦費を賄うために国債を引き受けたことで、政府が愚かな戦争をすることを可能にしたと指摘。安倍氏が日銀法改正を望んでいることについて藤井氏は、改正することは中銀を政府の道具と位置付けていた1942年制定の旧日銀法の復活を意味するものだと付け加えた。


 フェースブックを使わないのでわからないのですが、ネットでの反応は確実に偏るので、あべしのように普通の意味で日本語のリテラシーが弱い人は使わない方がよいと思いますが。戦中に戻るのかどうかはわかりませんが、多分、日銀法を改正して「インフレ目標」を導入したところで、現状と大して変わらないだけで終わるのでは。変わるのは、あべし政権第1期では、日本版NSCは民主党の国家戦略なんとかと同じく看板倒れで終わりましたが、日銀の中の人が疲れ果ててミスを連発するんじゃないですかね。お気の毒ですね。

Has it not occurred to Abe and the LDP that monetary stimulus alone won’t revitalize Japan? There seems to be little recognition that deflation is a symptom of Japan’s two-decade- long economic drought, not its cause. Far more good would come from taking a fresh look at fiscal and tax policies. Ending Japan’s balance-sheet recession requires new strategies to increase demand from all directions.

 金融刺激策だけでは日本は再生しないと安倍氏と自民党は考えなかったのだろうか。デフレ は20年にわたる日本経済の低迷の原因ではなく症状であるという認識がほとんどないようだ。財政政策と税制を見直せばはるかに良い状況になろう。日本のバランスシート不況を終わらせるには、あらゆる方向から需要が増えるような新戦略が必要だ。


 日本の現状を「バランスシート不況」と認識しているようなので、この評論は外れの部分も多い気がします。まあ、社会保障でざっくり給付を3割減すれば、今の現役世代ももらえそうな水準になるので、年金不信は収まるのではと思いますが(70代以上はさらに不信を募らせるのでしょうが、もうもらいすぎでしょうし、そのうちry)。

The year ahead promises to be another rough one for the world economy -- no end in sight to Europe’s crisis, America’s recovery proceeding slowly and China struggling to support growth. As 2013 unfolds, economists will wonder what Prime Minister Yoshihiko Noda was thinking when he raised consumption taxes in such a shaky environment.

Why not put Japan’s next finance minister and BOJ chief in a room together and demand a new course? Japan’s debt already equals more than twice the size of the economy, and the days of trying to generate growth with huge public-works projects are over. So is the time when monetary stimulus could save the day. The financial levers must be re-assessed. The same goes for deregulating the economy with more-flexible labor markets and fewer barriers to trade.

Perhaps it’s all talk. Maybe Abe will pick up an Economics 101 textbook over the holidays and think better of hijacking his central bank. At the very least, Abe’s monetary fixation portends something troubling about his second turn as prime minister: He is coming to the job with some bad ideas. If only his Facebook (FB) page had a dislike button.

今後1年も世界経済にとって再び厳しい年になるだろう。欧州危機には終わりが見えず、米国の景気回復は鈍いペースで、中国は成長の下支えに苦慮している。2013年になれば、これほど不安定な環境で消費税を引き上げた野田佳彦首相は何を考えていたのかと首をひねるエコノミストも出てくるだろう。

日本の次の財務相と日銀総裁を一緒に部屋に入れて新しい道を要求してみてはどうか。日本の債務は既に経済規模の2倍強の水準にあり、巨額の公共投資で成長を生み出す時代も、金融刺激策が経済を窮地から救う時代も終わった。金融をてこにする方策は見直されなければならないし、経済の規制緩和についても同じことが言える。

安倍氏が休日に経済学の入門書を手に取れば、日銀を乗っ取ることを考え直すかもしれない。どう控えめに見ても、安倍氏の金融政策への執着は、不正確なアイデアを持って首相に再び就任するという厄介な問題の前触れだ。安倍氏のフェイスブックに「やだね!」ボタンがあればいいのだが。


 労働市場の柔軟化と国内市場の開放はやったらよいとは思いますが、労働市場改革はスペイン並みに外圧がないと無理じゃないかなと。あと、公共投資そのもので成長を促すのは無理だと思いますが、メンテナンスの財源確保をしないと、1970年代から80年代のアメリカみたいになりますから、使えない道路、通れない橋が増えないようにするのは成長を促しはしないものの、妨げない政策になるだろうと。国土強靭化は微妙で、復興予算の流用が増える可能性もあり、それとは区別してインフラのメンテナンスは行う必要があるのでしょう。

 金融政策の議論ですので、経済学の入門書でも読んで出直して来いという気持ちはわからないでもないのですが、それ以前の問題で、経済学を知らなくてもわかることが多い気がします。それ以前に、あべしはほとんどの政策課題についていらざる仕事を増やす傾向が変わらないので、現段階では時期尚早な感もありますが、根底から、絶望的に、総理大臣に向いていないのではないしょうか。まあ、なんでも、いいですけれど。


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