2013年01月29日

戦争じゃなイカ?

 本題の「寝言」の前に、さらに斜め上の「寝言」ですが、高校生に「体罰」というのは理解しがたいです。大阪民国だけの問題かもしれないので、あまり触れないできましたが、愛知県の事例を見ると、暴行ではないかと。他方、どの地域にも、あえて死語を使うと、DQNはいるので、体罰をする方が熱心だととる(その責務を事実上果たせない)保護者もいて、なかなか難しいでしょうなというところです。駅伝選手に体罰とは中々、新鮮でありまして、私が部員でしたら、体の一部とはいえ、教師風情が触ろうものなら、即刻、退部させていただきます。単に嫌な奴という気もしますが、私だったら、怒鳴るのもどうかというレベルで、陸上のように、相対的に練習成果がストレートに結果がタイムなり、記録で反映する競技なら、練習メニューを工夫できない指導者は無能呼ばわりするだけでしょう。ちなみに、高校時代の部活で体罰どころか、怒鳴られたこともないです。どちらかと言えば、遅い方だったので、ハーフマラソンで1時間18分程度でも、顧問の先生(女性です)や女子部員(いい子ばかりだったのでさっさと手を付けておけばよかったみたいな感じ)が心から喜んでくれたので、よほど励みになりました。今の時代には合わないのかもしれませんが、高等学校ともなれば、「体罰」よりも退部や退学の方が強い措置なので、それを実施しないということは、単に気に食わない生徒を暴行して恐怖で自分の意思を集団的に強制したいたととられても、やむをえないのでしょう。

 「底辺校」の「現実」を見ない空理空論だと言われれば、あえて反論する気もありません。ただ、ある確率で納税の義務すら果たさずに、生活保護をはじめ、憲法25条で定められた権利を享受する人たちが生じるのも現実でありまして、体罰をしたところで確率が下がるわけでもなく、さじ加減もできない教師が無視できない以上、体罰自体を禁止するのもやむをえないのではと。この種の基準はバカに合わせざるをえないのでしょう。

 それはともかく、Wall Street Journalが2013年1月21日付で配信した"Rumors of War"という社説が翻訳される気配もないので、取り上げましょうという適当な話です。"The world keeps intruding on Obama's dreams of easy peace."というのはストレートすぎて面白みが欠けますが、「世界はオバマの安逸な平和のお花畑に侵入しています」と機械語翻訳っぽく訳すと、悪くないかなと。『侵略!イカ娘』に侵略された脳みそだと、「戦争じゃなイカ?」となります。

 悪ふざけはこの程度にして、このWSJの社説は会員向けではないこともありますが、反オバマというWSJの基本姿勢は別として、同盟国重視の傾向が鮮明です。この点がなければ、後で指摘する点を除くと、事実そのものに関しては大したことは書いていないのであえて取り上げないでしょう。同盟国重視の論調がアメリカに無視できない程度に存在することが大切な点です。むしろ、反オバマの修辞を無視すると、2001年のテロ以降、アメリカの外交政策が内向きに戻るのかという点で、同盟国の住人としては最も望ましい論説を、内容はやや粗雑な印象もありますが、展開していると思います。

 まず、社説は、現時点では北アフリカと西太平洋が注目すべき点だと指摘しています。第1に、アルジェリアのガスプラントをテロリストが襲撃した事件を取り上げています。アルジェリア軍の攻撃によって、イスラム過激派が数十人ほど死亡したものの、単なる処罰であればアルカイダの分派は襲撃は成功だとみなすだろうと指摘しています。

 誠に遺憾ながら、日本国ないではベンガジのアメリカ領事館襲撃事件は、せいぜいオバマ政権が問題を揉み消そうとしたという程度でしかとらえられていないようです。社説は、オバマ米大統領は犯人が司法の場に引き出されるだろうと述べたが、この言は、昨年9月、ベンガジでクリス・スティーブン大使と3人のアメリカ人が殺害されたときと同じだと述べ、もしテロリストが安全にアメリカ人を殺せると確信すれば、700万人に上ると推計されているアメリカ人の命が危険にさらされると指摘されています。

 さすがにアルジェリア軍の攻撃で3人のアメリカ人が命を失ったために(この時点でのWSJの社説を書いた人物の認識ですが)、アルジェリア軍の行動をストレートには肯定していませんが、オバマがベンガジのアメリカ領事館襲撃事件で見せた甘さを批判して、テロリストたちが秩序を脅かすのに対して秩序を守る側の覚悟を説いています。そして、アルジェリアの事件の背景にあるマリへのフランスの介入を強く支持すべきだと主張しています。

  The U.S. is also dithering over how much to help the French in their intervention to stop al Qaeda allies from overrunning Mali, which is south of Algeria. The French have now confirmed our report last week that the U.S. is reluctant to back them with drones and other assets.

  The French may have undermined the U.S. in Iraq in 2003, but this is the time to show the French that America isn't as flighty a friend. Even if we don't like the way the French intervened, now that they are there the worst outcome would be if they get bogged down or are forced to retreat. The U.S. needs to help them win as rapidly as possible.

 アメリカはマリから侵入するアルカイダの同盟者を食い止める介入に関してフランスにどの程度まで協力するのかということをためらい続けている。フランスは先週のレポートでアメリカは無人機や他の資産でフランスを支援することを躊躇っているとはっきりと述べた。

 2003年、フランスはイラクをめぐるアメリカの立場を弱体化させただろう。しかし、今こそフランスにアメリカは移ろいやすい親友ではないことを示す時だ。たとえ、われわれがフランスの介入のやり方を好まないとしても、もしフランスが二進も三進もいかない状態になったり、撤退しなければならない状態になったりすれば、最悪の結果となるだろう。アメリカは可能な限り速やかにフランスを助ける必要がある。


 さすがに、フランスには散々、煮え湯を飲まされてきただけに、説得のためのロジックという側面もあるのでしょうが、言いたい放題の面もあります。他方で、オバマへの批判を通して9/11後の安全保障は同盟国重視でいくべきだということが、まずテロ対策ででてくるのは興味深い点です。この点は、国家対国家という、古典的な問題が多い西太平洋ではより鮮明です。

  Meanwhile, rumors of war grow as China challenges Japan's control over islands in the East China Sea. Both countries are now sending military jet sorties into the area, and Chinese denunciations extended to the U.S. after Secretary of State Hillary Clinton said on Friday that the U.S. opposes "any unilateral actions that would seek to undermine Japanese administration" of the islands. She urged both sides to "resolve the matter peacefully through dialogue," but China denounced her for ignoring facts and confusing "truth with untruth."

  This is another case when stalwart solidarity with an ally is the best policy. Instead of mere words, the U.S. should send a signal to China by inviting new Japanese Prime Minister Shinzo Abe to the U.S. at an early date. Even better, send a U.S. carrier group to the area the way Bill Clinton dispatched a carrier through the Taiwan Strait in the 1990s.

 一方、戦争の風聞は東シナ海の日本の支配下にある島々に中国がちょっかいを出すにしたがって強くなっている。日中両国はこの地域に軍用機を出撃させており、ヒラリー・クリントン米国務長官が「日本の統治をゆるがせにするする一方的な行動に」反対すると述べてから、中国の批判はアメリカにまで拡大した。クリントンは「対話を通して平あて気に問題を解決する」よう両国に促したが、中国は、クリントンを事実を無視し、「真実と嘘と」を混ぜていると批判した。

 これは同盟国との強固な結束が最良の政策となる別のケースである。言い換えれば、アメリカは早い時期に新しい日本の安倍晋三首相を招いて中国に対してシグナルを送る方がよい。もっとよいのは、ビル・クリントンが1990年代に台湾海峡に空母を送ったように、この地域に空母打撃群を送り込むことである。


 社説の具体的な提言は疑問もあります。安倍首相の訪米が早いのに越したことはないと思いますが、対中政策以外にもTPPをはじめ、日米で固めておくべき内容があるので、事務的に目途がついてからでも手遅れにはならないと思います。空母打撃群の派遣はありがたいのですが、既に実施してるのではないかと思います。これは勘違いしているかもしれませんが。もちろん、象徴的に増派するというのはありうる手段でしょうが、アメリカの財政負担も無視できないでしょう。

 ただ、提言として魅力は乏しいものの、アメリカの有力紙が尖閣諸島の名を出さないとはいえ、"Japan's control over islands"と明確に述べたことの方が、日本にとって大きなモラルサポートになると思います。一般的には"disputed island"とされてぼかされていますが、米紙の社説でここまで明快に述べているのは、私の不勉強かもしれませんが、初めて見ました。この社説がオバマの外交政策への批判とともに、対案として同盟国重視という最もオーソドックスな姿勢を鮮明にしているからでしょう。この傾向がアメリカの外交政策の基調となれば、アメリカの軍縮という米軍の抑止力の低下を招く問題をクリアできることが条件となりますが、勢力均衡を破ろうとする勢力を断念させ、テロリストの行動を制約するのはオバマの「夢」ではなくなるのでしょう。他方で、アメリカのハードパワーの退潮傾向に加えて、同盟国を軽視すれば、既に単独で国際秩序を維持する能力を失いつつあるアメリカは負担に耐えることができず、戦争は単なる風聞ではなくなり、無法がはびこる世界が待っているのでしょう。


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2013年01月23日

大変じゃなイカ?

 最近のニュースでホッとしたのは、やはり米共和党が債務上限の問題で譲歩したことでしょうか。Washington Post-ABC News Pollの結果を分析している記事がありました。先週の前半当たりだったと思いますが、全体で見ると、調査対象全体では3分の2程度は共和党も妥協すべきだと答えているのに対し、共和党のコア支持層では原則を優先すべきだという意見が多数なので、共和党には妥協するインセンティブがないという分析を読みました。この予測が幸いなことに外れて、共和党が妥協してきたので、債務上限そのものの問題は残っているものの、とりあえず、執行猶予が伸びて少し楽になった感じでしょうか。

 他方、アフガニスタン関係はメモする気すら起きなくなりました。ちゃんと読んだといえる記事は3本程度ですが、斜め読みした記事や資料は10本ぐらいでしょうか。なんとも、気怠いですね。オバマ政権下のアフガニスタン増派の「成果」といえば、ビンラディンを殺害したぐらいでしょうか。カンダハールは実質的にタリバンの手に落ちている現状で、アフガニスタン現地の警察の指導にアメリカ人を残すかどうかなど、極論でしょうが、些末な問題でしょう。イラク戦争の2008年春のような治安の劇的な回復を経ることなく、アフガニスタンは、どのぐらいの時間がかかるのかまでは予想ができませんが、タリバンが跳梁跋扈し、ケシ畑に戻るんじゃねえのという、なんともはやわれながら無根拠・無気力・無定見な見通しぐらいしか浮かばないですね。このまま残ってもタリバンには勝てないので、カルザイがどうなるとか考えずに、すたこらさっさと逃げるのが上等ではと思うのですが。もちろん、あんまりみっともない逃げ方をすると、調子に乗る国が増えるので要注意ではありますが、アフガニスタンの治安情勢の改善に米軍の存在がほとんど役に立たない現状を認めないと、傷口が深くなる一方ではないかと根拠のない感覚でしかありませんが、まずいんじゃなイカ?

 あんた、真面目に考えてないでしょって?いえいえ、まともに見ていると、疲れることばかりなので、仕事だけはなんとかこなして、時間があれば『侵略!イカ娘』を読む日々でゲソ。読みすぎて、イカ娘というより、『侵略!イカ娘』に侵略されたでゲソ。うっかり寝不足の日に、会社でこの語尾を使ったら、ドン引きされたでゲソ。この年で漫画に毒されるとか厨二病にもほどがあるんじゃなイカ?

 というわけで、日常生活は極めて平穏ですね。とりあえず、アマゾンで1巻から3巻までポチッとなと。あっという間にはまってしまって、気がついたら、13巻まで読み終えて、OAD付の14巻を予約してしまいました。『大魔法峠』の、たとえば「参加することに意義があるなんてヌルい事思ってるんじゃないでしょうね☆の巻」みたいな「その発想はなかった」という驚きはないのですが、イカ娘というゆるいキャラが主人公なうえに、じわじわくるタイプのギャグが多くて地上波放送がとっくに終わってからですが、すっかりはまってしまいました。第52話「エコしなイカ?」あたりはイカ娘と栄子、千鶴の3人の絡みが絶妙な上に、「いい加減にしろ!!読者まで節約する気か!?」という栄子のツッコミが冴えていて、読めば読むほど味が出てきます。栄子は万能で10巻の第183話「やる気出さなイカ?」では、いったんはシンディにツッコミを入れる側に回った上で、「3バカと組んでお笑いを目指すとか」とボケもなかなかです。絶妙のボケに、シンディまで、「ボケが多すぎるのよ!!」というなかなかいいツッコミを引き出す、イカ娘以外とも相性のいい人です。

 変態キャラの動画を貼ってしまったので、誤解を招いてしまった可能性が高いのですが、基本的にはギャグ漫画です。鮎美の分類では、登場キャラ中の人外は(1)イカ、(2)怪物(千鶴)、(3)妖怪烏賊攫い(早苗)となっていて、なるほどと。萌えの要素もあるのかもしれませんが、個人的には、ゆるいキャラメインで笑える漫画というのは意外と出会わないので(週刊だろうが月刊だろうがまず漫画誌自体を読まないので、視野が狭いという問題があるのですが)、これは助かります。Bぷよはついつい真剣になってしまうので、気分を切り換えるのにはよいのですが、肩の力を抜くのには向かないのが難です。しばらく、『侵略!イカ娘』で楽をしようかと。


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2013年01月16日

宿題だらけ

 BぷよはバッファローのSFC仕様のUSB接続コントローラを使うと、本当に操作しやすいです。なので、Bぷよで止めておけばよいのですが、ついつい『通』に手を出してしまいました。といっても、SFCの対コンピュータ戦なので、実質的には無印と変わらない形で決着することが多くて、これもびっくりです。毎回、5連鎖や4連鎖ダブルを組むのは無理ですが、3連鎖マルチとか単なる4連鎖でも、相手の形によってはおじゃまぷよが致死量に達するので、(『通』にしては)速攻を決めることが多いです。相殺を生かして大連鎖というレベルではないので、2連鎖マルチ(といってもほとんどがダブルですが)を連発して、相手がどう相殺してくるのかを楽しむ感じです。あまり深入りする気はないのですが、下の動画を見ていると、奥が本当に深いなあと入り口の段階で実感します。ALFさんの連鎖尾はきれいですね。



 SFCのコントローラの一つが壊れてしまったので、秘蔵のホリコマンダーを使う羽目になっていて、びくびくしております。調べると、やはり中古しかもはやないので、本体付属の純正品は最後の砦ですので、これは寝かせています。以前、使っていた連射パッドが壊れるときに、『ドラゴンクエストX』のセーブデータが全滅して泣きたくなりました。シーザーとかロビンとかバトラーでも、仲間にするのは面倒なのに、はぐりんを仲間にするのは投げたくなるぐらい大変だったので、死にたい気分になりました。まともにやりだすと、本業も危ないぐらいですので、なんとか1週間ほどメモをしながら、1日のプレイ時間に上限を設けてエビルマウンテンに来るペースでセーブしております。昔は、3日ぐらいでミルドラースを倒すぐらいのペースだったので、かなり遅い感じでしょうか。ラストダンジョンはおいしい武器・防具が多いので、じっくりと攻略して、ラスボス戦は装備が整ってからというところです。

 お給料をもらっている仕事をちゃんとこなすのは当然として、3連休にサボっていた寒中見舞いを出し終えました。宛名も印刷という手抜きですが、一応、転居しましたので、出さないとまずいなあと。年賀状を出さなかったのはゲームをやっていたせいではなくて、年内にイラスト入りの年賀はがき(くじではA組になるタイプです)を買い忘れてしまったことが大きいです。家ではモノクロレーザーしか使わないので、年賀状を印刷するためだけにインクジェットのプリンターを買う気がしないです。かといって、イラストがないと字で真っ黒の年賀状で、頂いた年賀状を見ていると、みんなきれいだなあと感心する一方、字だけの年賀状では気が引けてしまい、出せずにいました。出さないよりはいいだろうと開き直って印刷を始めたら、よく見ると、住所が変わっている方が何人かいたりして、少し戸惑いましたが、なんとか一言添えたり、添えなかったりして、全員分を投函しました。明日あたりには着くでしょう。

 おせちを食べても、成人の日が終わっても、年が変わったという実感がありません。大した内容がないので、ユーロ圏の話は「続き」に回しますが、アメリカ経済が小康状態であるにもかかわらず(財政問題を抜きにしても、やっと小康状態に至ったというのが現状だと判断しております)、同程度の規模のユーロ圏が縮小するとなると、今年も相変わらずですね。アフガニスタンやアメリカの対ロシア外交の手詰まり感など安全保障のことも書きたいのですが、先進国の経済の不振は長期的に現状維持を打破しようとする中国を利するでしょうから、今は経済と財政問題を中心にして見ております。


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2013年01月08日

いい加減な話(おまけ:オバマ政権のなんちゃってアジア重視政策)

 タイトルは、「寝言」を言い換えただけですので、深い意味はありません。段々、タイトルのネタも尽きてきて、面倒なだけです。年末年始の米紙を適当に読んでいましたが、アフガニスタン関連ではソ連と同じ道を追っているのではないかという記事がありましたが、今一つ内容が弱い印象です。Pincusの記事は、落ち着いたらメモでもと思いますが、下手をすると、3月いっぱいまで死んでしまう可能性もあるので、生きているうちにメモ程度はしておいた方がよいのかもしれません。それにしても、Lagardeさんは危機は再び起こりうると悲観的で、経済も安全保障も厳しいようですね。単に、私がそういう記事を拾いやすい性癖なのかもしれませんが。

 最近はトラックバック自体が珍しくなったので、適当に承認しているだけですが、リンク先を見たら、なるほどと。ニコニコ動画を見る時間が圧倒的に長くなったので、某巨大掲示板群とかまったく見なくなりましたが、政治や経済以外の話題は面白いですね。ちなみに、エコポイントで家電メーカーを責めるのは簡単なのですが、ちと酷ではないかと。エコポイント制度の導入によって、新規需要の喚起がゼロであったとは思わないのですが、基本的には買い替えなどを前倒しするという意味で需要の先食いの部分が大半であろうと。このあたりは厳密な議論ではないので、問題はあります。そうすると、個々のメーカーは、エコポイント制度の対象となった製品の将来の需要が制度の終了とともに減少すると予想しますので、エコポイント制度に対応するために設備投資を行ったメーカーがどの程度あるのかはわかりませんが、制度存続中の需要に対応せざるを得なくなります。制度が終わってしまえば需要が縮小してしまいますから、それまでに生産・販売をすることが最優先になります。液晶パネルの場合、国内では地デジ化もそれに拍車をかけました。当然、競争がありますから、近視眼的と言われようが、当座の需要に対応する方が合理的です。エコポイント制度は、より長期的で国際競争も視野に入れた企業の行動に、近視眼的なインセンティブを与えてしまうことが問題です。

 エコポイント制度を導入した側からすると、エコポイント制度終了直後は確かに反動で需要が減少するかもしれないが、その頃には景気が回復しているだろうという見通しを立てること自体が重要だということになるのでしょう。残念ながら、あの時点でいつになったら景気が回復するのかについて見通しをもつこと自体が傲慢に感じます。また、特定の産業に補助金を与えても、産業が抱える問題の解決にはならないことが多いことも留意すべきでしょう。古くは、1960年代のエネルギー革命による石炭産業の衰退や、いまだに解決の見通しすら立たない農林水産業の衰退など特定産業の衰退を止めようとするほど、問題解決が難しくなる印象すらあります。電気機械産業が衰退過程にあるとまでは申しませんが、下手な政策を行うと、衰退傾向に入るリスクが高いでしょう。市場での競争を回避するわけにはいかないわけですから、政府に頼るのではなく、民間企業自身で対応することが基本でしょう。これは単なる個人的な感傷ですが、1950年代からバブル期まで公正取引委員会が機能しない代わりに、電気機械や輸送用機械ではアセンブラーのレベルでは企業間の合併が少なかったことが国際的な競争に対応することを困難にしているように思います。

 そんな小難しい話はともかく、トラックバックの送信先を見ていて、へえと思ったのがとある大学の入試問題でした。1問目から解けないというのは、この種の掲示板の衒いかと思いきや、意外と整式の除法ができないのかと思ったりして、コメントを見ると迷いますね。割り切れないのですが、組み立て除法を適当に使って1日目の数学の1問目は2でしょうねと。紙を使っていないので、真面目に答えを出したわけではなく、いい加減なんですが。さすがに理系の人なら、オとカは迷わないと思うのですが、コメントを見ていると、不安になりますね。マジレス無用だと思うのでこちらで書いておくと、1/9=3^(-2)、3を底とする3の対数の値は1に等しいので、オは−2ですね。カもべき乗の形に直せば対数の定義と初歩的な演算の問題です。コメントで理系と称している人は受け狙いでしょうが、高校の数学をやってから25年が過ぎましたが、基本ができているかどうかを見るという点ではよい問題ではと思います。

 いっそ、卒業後、10年ぐらいで本当に大卒にふさわしいかどうか試験をやったら面白いと思うのですが。不合格者は2年間の再教育を義務付けて、4年以内に修了できない場合には学位の剥奪をしますと。少子化で潰れそうな私立大学の救済になるかもしれませんし、文○科学省の天下り先になりそうなところが山ほどできそうです。カテゴリーは、「時の最果て」でも、アレなことを書くための「ふまじめな寝言」ですので、ご容赦のほどを。


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posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言

2013年01月07日

まとまりそうでまとまらない ばらけそうでばらけない

 本来でしたら、アメリカの債務上限について書く予定でした。記事を読んでいて、民主制というのはどうしようもないなあと。昨年12月から気温の変化についていけなくて、最低限の仕事はしているのですが、年賀状も出す気力がない状態です。そこで、どろどろのイデオロギーの話というのは、かなり胃がもたれる感じですね。共和党は、減税にこだわるわりには債務上限にはシビアで、かなりの部分はオバマ大統領への反発だろうと。茶会は財政の崖をめぐる年末年始で妥協しながら自分の言い分の何割かを通せば十分だという民主制の作法を学べたかどうか。しかし、一番、頭が痛いのはオバマ大統領です。債務上限に関しては、上限を引き上げるだけで歳出削減の余地がないという態度で、議会というか共和党と茶会とは妥協する気がないと明言して休暇に行ってしまいました。WaPoの政治欄を中心に見ているので、ややオバマよりの見方が多いのですが、それでも、それぞれの記事が指摘している政治家の言動を見ていると、オバマの言動が一番の不確実性の源のように私には映ります。

 「財政の崖」にせよ、債務上限の問題にせよ、日本国内ではアメリカ財政の硬直化と経済的影響に関心が多いようです。Walter Pincusが国防費関連でコラムをいくつも書いているのですが、裏がとれないので、紹介してよいものかどうか。単に、私の力不足で国防予算の全体像をつかめないだけなのですが。気温の変化で体がくたくたなので、記事名や日付などを省略させて頂きますが、アフガニスタンから撤退するだけで、これほど金がかかるとは参ったなあと。ピンカスのコラムはどうかなと思う提案もあったりするのですが、気になる部分を指摘していて、現状ではアジア重視といっても、米軍を動かす財政的な裏付け自体が厳しい制約の下にあります。米軍の抑止力が機能しなくなる水準がどの程度なのかがわからないので、アメリカ中心の秩序、あるいは勢力均衡が保てなくなる水準自体がわからず、本業を考えると邪道もいいところですが、アメリカの財政破綻が云々という話よりも、国防予算への影響が気になるという、「時の最果て」らしい「寝言」みたいなことが実は関心の中心にあったりします。

 これだけ中国が目に見えるプレッシャーをかけている以上、アメリカが負担しきれない部分を同盟国や友好国がシェアすることには合意ができやすいでしょう。特に、自民党へ政権が交代したことによって、国防軍とか憲法改正とか不安要素だらけではあるのですが、防衛費を最悪でも現状維持、可能であれば増額するというのは、世論のコンセンサスをえるのにはそれほど労を要しないでしょう。実を捨てて名をとる好みの指導者というのは、私みたいな外道にはたやすいとしか映らないことを平気で間違えるので、内心はびくびくしていることを告白しますが。

 昨年のユーロ圏がまさに「まとまりそうでまとまらない。ばらけそうでばらけない」といった風情でした。今年は、緊縮財政が本格的に実施されるので、いざというときのドイツ中心の支援に景気後退の痛みをこらえることができるかどうかという問題になるので、去年と比べると、論点が難しくなる印象があります。緊縮化でユーロ圏の景気が後退するのは当たり前なので、その手の記事はほとんど取り上げていないのですが、昨年は空中分解する危機を免れたという点でユーロ圏は政治的に粘りました。他方、アメリカよりも深刻だと指摘されている欧州のバブルが2008年の金融危機によって崩壊した状態で、債務危機が深刻とはいえ、緊縮財政へと舵を切るのは賭けに近いでしょう。ユーロ圏と相対的に近い形で金融システムが安定化して、成長経路に乗ったのは2001年の小泉政権ぐらいではないかと。それでも、所得税の「恒久減税」は継承して増税は封印していたので、緊縮というほどでもなく、小泉氏が掲げた新規国債の発行の上限を30兆円とするという目標も、現在のユーロ圏と比較すれば生温いともいえるでしょう。すぐには好転しない事態を打開の方向に向かう気分に国民をさせるには、成果がでなくても、何事かを演じる必要があるのでしょう。ただし、努力を積み重ねても、幸運が欠かせない要素であることも覚悟することが、なによりも肝要なのでしょう。


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2013年01月02日

鹿児島県南部近海における中国漁船の拿捕

 元旦の朝の『日経』の見出しを見て萎えました。まず、意味もなく分厚くて、なにかの作業用に1週間程度は新聞紙の備蓄があった方が便利ですが、さっさと捨てたいなと。おまけけに一面で「世界の5割経済圏」という見出しがトップですが、どこの地域の話しなのかが見出しを見てもわかりません。本文を斜め読みすると、2050年のアジアの話だそうですが、正直なところ、生きているかどうかも分からない先の話を新聞でなんでやりたがるのだろうかと。いまどき、新聞など高齢者向けの媒体でしかないと思うのですが、私も2050年まで生きてしまうと80歳になっておりまして、そんな先の話をされてもなあと。あと、中間層の定義が年間所得が5000ドルから3万5000ドルとなっていて、それ自体は国際的な定義なんでしょうが、幅が広すぎませんかと1分ぐらいで正月早々、くだらないものを見てげんなりしました。日本語の活字媒体を読んでいると、うんざりするので、適当におせちをつまんだら、PCに電源を入れて元旦から英字紙を読む羽目です。新年のご挨拶を省いておりますが、正直、そんな気分に全くならないです。財政の崖の記事も『日経』の一面にありましたが、債務上限の方にふれないというのはちょっと信じがたいレベルです。

 米紙だからといって鵜呑みにするわけではないのですが、会員限定でWall Street Journalが2012年12月31日付で配信したBrad Frischkornの"Japan Confirms Detention of Chinese Fishing Boat"という記事が目につきましたが、日本の新聞では全く触れていないので、驚きました。 記事によると、月曜日に海上保安庁が土曜日の夜に鹿児島県南部近海で中国漁船を拘束したことを認めたとあるのですが、私がよほどとろいのか、この記事で初めて知りました。記事は、尖閣諸島周辺ではなく、新しい紛争の種にはならないと指摘しています。おそらくは冷静な分析でしょう。あまりに日本語で記事がないので、「中国 漁船 拘束」で検索しましたが、WSJ日本語版だけでした。「中国 漁船」で検索すると、『読売』の記事がひっかかるので、私がとろいだけなのかもしれませんが、年末年始でマスメディアも日本だけは開店休業状態なんでしょうか。のんきですね。

 単発の違法操業なら対応できるでしょうが、日本の漁業自体が、担い手不足など、衰えつつある中、領海警備は相当の負担になるでしょう。WSJの記事は、そこまで触れていませんが、人口減少下で日本が領土・領海はもちろん、排他的経済水域を維持する費用は、中国側の攻勢だけではなく、日本の首都圏への集住が極度にまで進んでいることと裏腹の関係にあることも忘れるべきではないのでしょう。


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