2013年06月17日

供給超過の世界

 金曜日から、昼は書生論議に明け暮れ、夜はうまい酒、おいしい肴をつまんで団欒を楽しみました。お付き合い頂いた方々には感謝の念があるのみです。一番、長く時間を過ごして頂いた方には独身最後の貴重な時間を割いていただいて、感謝の気持ちを言葉でうまく表現できないですね。

 簡単に備忘録ですが、酒を飲みながら、電力会社の方とガス会社の方とお話しして、とても楽しかったです。東北地方太平洋沖地震が起きた直後は、本当にひどい話がまかり通っていて、50Hzと60Hzの変換所がなんでこんなに少ないんだとか、周波数を統一しろとか、耳を疑う話が横行していましたが、送電線を引っ張り込むためには、用地取得から容易ではないわけで、昔のシムシティでいえば、発電所に金をかけて電線を引く金が足りなくなるようなバカな話ですなと。これを日本みたいな急峻な国土でやるわけですから、容易じゃないことぐらいはわからんのかとつぶやいていたら、あんたみたいな人の方が例外ですよと言われて、苦笑しました。まあ、柄も悪いし、口も悪いですから。

 それにしても、経済学者というのはなんでバカばっかりなんだろうという話になって、とある国立大学で本まで出版された方を引き合いに出したところ、「いやあ、あの方はものを知らないだけで、話せばわかる人ですし、悪意がないですから全然、良心的ですよ」と言われて、なるほど。学者は世事に疎いんですね。かなり図々しい話ですが、社から朝、こんなメールが届くんですよという話になって、なるほど、ある火力発電所で1基が故障して、60万kWが飛ぶと、異常気象でただでさえ需給がタイトになっているのに、これは怖いなあと。火力をベースにするという発想は、父上のように中部電力の営業エリアでは仕方ないのかなと思うのですが(PWRは実質的にベントにフィルターを付けている間に寿命が来てしまう勢いなので)、こういう綱渡りを電力会社に強いるのだなあと。

 ふと、思ったのですが、経済学者が電力問題に関して発言するときに、なにかずれるのは電気工学など理科系の知識が不足しているからでもなく、現場の知識が不足しているからでもなく(もちろん、無視はできないとは思いますが)、単に需要量と供給量が一致する状態が均衡だという発想に過剰適応しているからではないかと。そんなことをぼそぼそしゃべっていたら、電力マンが黙ってしまったので、まずいことを言ったのかなと思ったら、その発想はなかったみたいな反応でした。まあ、父上の話では予備率が4%を切ると、なにがおきるのかわからない、あるいは何が起きても驚かない世界になるそうでしたが、高卒のロートルの感覚は侮れないようでして、5%でも十分、怖いようですが、4%を切る前に手を打たないとまずいとのことでした。基本は原発の再稼働が最優先で一致していたのですが、実は原子力発電所は低格以上に稼働させるのは原理的に無理なのに対し、火力は定格が100万kW(火力発電所のプラントとしてはかなり巨大ですが)であっても、一時的になら105万kWぐらいまで頑張れるので(火事場の馬鹿力みたいな話なので筋が悪い気はしますが)、短期的な変動には火力発電所の方が柔軟性があるとのことでした。ただし、長期的にそのような利用をしていると、故障する確率が上がるのは自明ではありますが。

 単なる自己満足ですが、供給量が需要量を超過している状態が安定的な世界は電力と通信ぐらいかなと。道路もいけそうでしたが、渋滞という形で供給制約が顕在化するのが日常茶飯事ではありますし。ガス会社の方に聞いてみたいので、まずは電力会社の人の前では言えませんが、オール電化はもにょもにょと裏切ります。昔、『選択』というカストリ誌をとっていましたが、やめるきっかけになったのは、ガス会社の軍門に電力会社が下るという下世話すぎる記事を読んだおかげでした。現実は、震災の後でも、オール電化にガス会社が押され気味であって、ガス業界の新聞でルサンチマンをまき散らしている、ある種のメディア関係者にしか取材してないんじゃねえのと呆れたせいです。やはり、料理はガスに限りますし、ストーブもガスですよと、よいしょではなく、事実なのでそう話をすると、やはり人間関係ですから、ガス会社の方も警戒心が薄くなります。

 このガス炊飯器がおすすめですよと、スマホで見せて頂いたのが、直火炊という炊飯器で、嫁がいたら、これはいいなあと。一人なので、ご飯は一日半合しか食べないのですが、すくないぶん、おいしく食べたいという願望もあるので悩ましいです。あとは、ガスコンロによっては自動で炊飯してくれますよと教えて頂きましたが、家に帰って確かめたら、それでした。鍋を買って、ご飯を炊くのもいいかなと。おかずは電子レンジでも問題ないのですが、ご飯はまずいです。

 で、実は電力会社の方と供給量が上回っていないと、まずいので、経済学者がバカな制度設計をするんじゃないかと話していましたと率直に申し上げると、いえいえガスも同じですとのことでした。ちょっと端折りますが、LNGを専用船で運びこむ際にも、ガス会社と電力会社で協力関係が以前よりもはるかに強化されているようで、ガス会社が電力会社にとって代わるという記事を2年前に読みましたが、どう思いますかと尋ねたところ、円安もあり、競争ではなく、協調が主流ですとのことでした。ガスの方は暗いので、供給超過というよりも、在庫を抱えるという話のような気もしました。このあたりはもう少し勉強したいところです。

 明日から通常出勤ですが、とりあえずはこんなところでしょうか。まあ、お世辞にもロジカルではありませんが、この程度のメモはしておきましょう。


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posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言