2008年01月28日

セキュリティ余談

 日曜日の最大のイベントは、グラフィックボードの「換装」でした。などと書いていると、日記みたいで自分では嫌なのですが、けっこう感動しました。バッファローのGeForce 6200を搭載したグラフィックボードをアマゾンで購入して日曜日に届きました。本当はソフマップで買ってワランティをつけておきたかったのですが、取り寄せ状態になっていたので、届く時期が悪いと、そんなことしてられるかとなりそうだったので、在庫を持っていたアマゾンで注文しました。驚いたことに、PCのパーツまでレビューがついていて、たいていは高い評価なのですが、最新のレビューにBIOSでひっかかるとあったので、注文した後で気がついたのですが、届いて大丈夫だろうかとドキドキしました。素人さんにありがちな話です。

 とりあえず、旧PCから周辺機器をすべて取り外して電源を抜き、マシーンの「蓋」を開けようと背面を覗くと、ほこりだらけ。慌てて、掃除機で取り除きました。長いこと手入れを怠っていたのでひどい状態でした。デルのケースは、古いタイプということもありますが、お世辞にも高級感はないのですが、操作が楽で、ボードを取り替えるために中を開けるのも気軽です。誤解のないように書いておくと、上下のボタンを押さなくてはならないので、まず勝手に開くことはありません。デフォルトのグラフィックボード(グラボ)を抜いて、びっくり。これはPCIじゃなくって誰が見てもAGPです。注文する前に見ておけばよかったとがっくり。確か、AGPだと3000円ぐらい安いはずで、しまったなあと。これも素人さんのやりそうなミスです。大丈夫かなと思いながら、PCIバスに取り付けて、ほいほいとキーボードやマウス、スピーカーなど必要最小限のモノだけ取り付けて、最後に電源ケーブルを挿しこんで、スイッチオン!なんのことはない、普通に起動してドライバをインストール後、再起動してあっという間に終わりました。この間、30分程度。

 ねらい目は、GeForce 7600でしたが、ほとんどがPCI Express対応型だったので、無理かなと思って、6200にしましたが、私には十分すぎるぐらいの性能です。あらぬことに、欲求不満の原因の一つだった『三國志11』を起動すると、完璧に動作して感動しました。画像解像度が1024×768ピクセルでは画面を正常に表示できないのが不思議でしたが、他はほとんど完璧で、強いて言えば、ちょっと重いかなというぐらい。こちらは、CPU(Pen4の2.4GHz)とRAM(512MB)の問題が大きいのでしょう。この程度なら、まだまだ現役という感じでしょうか。ついでといってはなんですが、ウィルスバスターも2008にアップグレード。

 実は、年々、ウィルスバスターも重くなって嫌になっていたので、2007で大変だなあと思っていて2008へのアップグレードを避けておりましたが、トレンドマイクロのサイトではメモリを食わなくなりますよと書いてあったので、早速、試してみました。アップグレードには数十分要することがあるという趣旨のことが記されていたので、ちょっとだけドン引きしましたが、ADSLで約15分程度かかるというファイルのダウンロードが1分たらずで終わって、ありゃまという感じ。インストールも数分で終わって、再起動して最新のパターンファイルを更新。ここまで10分で終わって、念のために検索をかけた状態にして外出しました。さすがにこれは時間がかかりそうなので、パソコンが「お仕事」をしている間に散歩をしましょうという魂胆でした。

 これで、AGP対応のグラボを買って、PCI対応の方を新しいパソコンに回せばとうまくゆくかもというのは素人の浅知恵でしょうか。新しい(とはいっても、買ってから半年が経過しましたが)PCはもちろん、PCI Express(x16)なので、もっとよいのがほしいのですが、ロープロファイル対応でこれというのが見当たらず、言いにくいのですが、ATIはドライバが今一つという感じなので、旧世代のグラボでも、CPUやメモリーの量(ムダに3GBをとっています)でカバーできるかなと。ちょっとだけ不安なのは帯域の問題ですが、たぶん、大丈夫でしょう(本当か?)。グラボの問題が解決したら、旧PCはネットに接続して、新しい方はスタンドアローンで仕事専用にしてしまおうかと。完璧にはほど遠いですが、なんとかわが家の「情報セキュリティ」は確保できそうです。


 さて、本来の「セキュリティ」が気になるところですが、『溜池通信』383号に気になる表現がありました。『溜池通信』(2008年1月25日号)から引用します。

 これまでの日本外交は、基本的に「現状維持勢力」であった。簡単にいってしまえば、「金持ち喧嘩せず」であった。そのための重石が日米同盟であり、みずから問題設定をしなくとも、受け身で構えていればいいというところがあった。さて、これから先はどうすれば良いのか。
 答えは簡単には出ないだろう。


 先進国と途上国のパワーバランスの変化を受けて、このような問題提起をされているものと思いますが、微妙な感じです。まず、中国の台頭が大きいのでしょうが、これで日本が「現状維持勢力」でなくなるわけではなく、むしろ、そのような立場がより強くなるだけだと思います。端的に言えば、これまで日米同盟に真正面から挑戦する国は極東、あるいは東アジアや東南アジアに出現することはありませんでした。例外は冷戦期のソ連でしょうが、極東でも日本の領域を侵す勢いを示したものの、経済がもちませんでした。ソ連の場合には欧州が最前線であり、極東はそれに次ぐ位置でしかなかったわけですが、極論すれば、日米安保条約の枠組みを基本としてF15を大量に購入して、なにより優秀なパイロットを育て、さらに、イージス艦にP3Cと空と海の「防衛」をきちんとしていれば(陸自がでてくるのはよほどのときに限られるでしょうから)同盟国としては十分だったということでしょう。結果的に軍拡には軍拡で対応するという形になりましたが、1980年代には日本は同盟国として、(1)自国の防衛力を高める、(2)米軍との交流によって有事における米軍のコミットを確実にする、(3)基地の提供という日米安保条約で明記されている双務性を予算措置で高める、などの措置によって、もともと、日米に有利であったパワーバランスを維持しました。

 現状維持といっても、それを打破しようとする勢力が存在する以上、なにもしないわけにはゆかず、実際に、憲法そのものというよりも、内閣法制局の変な憲法解釈の制約の下にあったとはいえ、現状維持を図るべく努力をしていたのが実態だと思います。現状維持勢力が単なる「受身」やそれ相応の準備のない「金持ち喧嘩せず」では現状を維持することはできないでしょう。

 それでは中国の台頭でなにが変わるのか。実は、現状維持という点ではなにも変わらないと思います。そして、無為無策では現状を維持できないという点でもまったく同じではないかと。冷戦期にソ連が仮想敵国であったことは明白ですが、それをあからさまに表現しないだけのことであって、問題設定はあったわけです。今日でも問題設定そのものは簡単で、中国の台頭にどのように対応するかであって、別に難しいとは思わないです。問題は、米ソ関係のように安全保障上の対立があることが明確な上で様々な信頼醸成措置を講じた時代のように、極東情勢が日米対中国という単純な図式にはなっていないことでしょう。もちろん、台湾海峡で中国が間違えない保証はありませんし、米ソとは比較にならない経済的相互依存関係があるのにもかかわらず、中国がアメリカを敵に回すリスクは十分にあるのでしょう。いずれにせよ、現段階では能力として現状を打破する勢力になりうる存在は中国であり、他方で、米中が決定的な対立関係にいたっておらず、日本がとりわけ経済のレベルで「衰退傾向」にあるために米中が接近してアメリカから日本が無視されることを過度におそれる傾向が日本人の少なからぬ人たちに存在するというところではないでしょうか。

 このブログの核となる「イデオロギー」は、集団的自衛権に関する現行憲法でさえ要請していない不要な留保をやめ、日米同盟を普通の意味での同盟に強化すれば、人間のやることですから100%はありまえませんが、乱暴に言えば、中国が台頭しようが、ロシアが台頭しようが、現状を変えることはできないでしょうということです。なにもアメリカに卑屈になる必要はなく、自国の安全という自己利益のためにアメリカとの同盟を結んでいるのであって、同盟戦略が要となるというのは変わらないと思います。ただし、集団的自衛権の問題以前にあまりに解決できていない問題が多く、通常の同盟と同様の双務性までゆかなくても、解決すべき問題はあまりに多い印象があります。最低限、米軍基地の確保と情報保持体制の確立はクリアーすべき課題だと思います。

 現実問題として、仮に集団的自衛権が限定的にであっても行使できるという状態になったとしても、この問題がクリアーできなければ、双務性は画に描いた餅になってしまうでしょう。また、双務性といっても、「主動者」はアメリカであって、日本が「被動者」の立場だということは、変わらないと思います。悩ましいのは、この点があるために、「無為」が現状維持と解釈されやすい傾向があることではありますが。日米関係で政治的リーダーシップがすべての面で欠如していたとは思いませんが、戦略に従属する具体的な個別の手段のレベルでは政治的リーダーシップが発揮されていない部分は多いのでしょう。

 再度、極東における情勢を単純化してしまえば、米中は日米から独立している側面が強い関係であり、現状では「対立」と「協調」という一見、相容れない側面が混在しており、現段階ではどちらの側面が支配的になるのかは決定的ではないという状況だと思います。中国が巨大な存在に見えてくると、米中関係に日本がおよぼす影響力の乏しさが目立ってしまいますが、日本が動かせる変数は限られている分、明白だと思います。同盟国としてこれまで怠ってきたことをきちんとやる。双務性の中核部分に踏み込むリーダーシップがないのなら、それ以外にやるべきことはあるでしょう。

 基地問題は、いまだに「解」をえていませんが、この問題に道筋をつける。それ以上に、情報の秘密保持をきちんとする。あまり話題にならなくなりましたが、安倍前総理が集団的自衛権の問題を急いでいたのは、長期的な戦略も視野に入っていたのでしょうが、現実にはMDの問題もあります。これは、憲法解釈の問題が大きいのですが、この問題でもやはり情報の機密性を保てなければ、危険なことになりかねないでしょう。米中関係への日本の影響力はほとんど無視できる程度でしょうが、逆に日米関係で日本が動かせる変数はけっして少なくないと思います。米中が「対立」と「協調」という相反する傾向のうちどちらが支配的になろうが、日米で解決すべき問題はあり、日本側が動かすべき変数はあまり変わらないと思います。

 露骨にいえば、どうも「米中融合」と日本の「衰退」をめぐる議論には違和感を覚えます。私が非常識なだけかもしれないのですが、大国間関係で「対立」一辺倒であったり、「協調」一辺倒であることはむしろ稀ではないのかという感覚があります。日本の影響力が限定されていることは明白ですから、限定されている範囲内でベストをつくすしかなく、なにが難しいのかがまるでわからないというのが率直な「寝言」です。すべての願望を満たす手段をもつことなどほとんどありえないのが、個人であろうが国であろうが、浮世の常ではないかと。
posted by Hache at 01:12| Comment(3) | TrackBack(0) | まじめな?寝言
この記事へのコメント
お久しぶりです。
グラフィックボードの換装ですが、DirectXの再インストールをボードのドライバの前にやっておくのがいいです。さらに、これも案外知らない人が多いのですが、例えば9.0cとバージョンが書いてあっても何年何月の9.0cかを確認せねばなりません。今だと2007年10月のが最新のはずで、特に発売間もないグラフィックボードを使うには必須です。この付近からダウン。ちなみにWindows Updateでは分かりません。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=2da43d38-db71-4c1b-bc6a-9b6652cd92a3
ちなみに私はRADEON派です:−)ロープロファイル対応の安いカードもそっちのほうが多いように思います。ドライバも最近は問題少ないですね。フラットケーブルでアナログ出力を引き出しているブラケットの部分を交換してDVI専用で使いましょう。
Posted by カワセミ at 2008年01月28日 21:59
書き忘れたので追加と、本題。
このショップ、画面の一覧が写真付きで見やすいので利用しています。値段も最安値ではないことが多いですが、納期も早いのでたまに使っています。今回のようにAGP限定とかでも分かりやすいですね。
http://www.ark-pc.co.jp/imagelist/VGA/cat/c25

さて、集団的自衛権の話ですが、今の日本の状況は結構面倒です。強いリーダーシップを持った首相が明示的に課題を提出して、それこそ郵政選挙のように国民に問い、大義名分を得た後強引に進めるという事でもしない限り、堂々めぐりになる可能性が極めて強いと思われます。こういう日本の政治的現状がどこから発生してきたのかというのは、日本人の我々でもやや理解に苦しむところがあります。元来孤立主義的な安全保障政策を好む日本が、それが不可能な状況にあるが故の屈折の現れ、というのが実態かもしれませんね。既成事実を積み上げるようなやり方でお茶を濁してはいますが、地雷を抱えながら進んでいるような感もあります。

国によって、国民の求める安全保障の絶対水準は違います。日本は世界の他の国に見られないほど要求水準が高いのですが、そのためのコストを可視化して分かりやすく説明する啓蒙的な立場を示す人物が少ないですね。米国などは即物的というか、そこらを遠慮なく数字にしてしまう傾向もあって、すっきりしてるなぁと思うこともありますが。政治学者とかも良心的な人はテレビなどには出てきませんし・・・・

沖縄にしても、あの付近は本質的に紛争が起きやすい地域で、それ故現状以上の良好な環境を現実化するのはなかなか難しいのですが、皆はっきり言いませんよね。まぁ言ってもそこから前向きな議論が発生するかどうか、これまた微妙かもしれませんが。

ミサイル防衛にしても、本来はもう少し深刻な議論になると思うんですよね。例えば中立の第三国がミサイル攻撃を受けそうで、日本のイージス艦が近くを航行していた場合、それは落とすのが、それとも大量の犠牲が発生するのを座視するのかという選択。突き詰めれば、中立国どころかやや険悪な関係にある国でさえ、市民の生命を守るという人道的観点からともあれ落とすという選択はあるはずなんです。しかしそれだとそのまま紛争に巻き込まれる可能性も高い。だから事前にこういう理念で運用するからそのつもりでいてくれと各国に事前にアナウンスしておくというのが外交でしょう。米国などはこういう手順で進めると思うんですよね。自国が何をどうするかというのを極力可視化しておく。それが紛争を減らすのだという考えが確固としてある。そういう声がまるで聞こえてこない今の日本は、お寒い限りではないでしょうか。

Posted by カワセミ at 2008年01月28日 22:32
>カワセミ様

RADEON派のご意見は助かります。「本題」の方はなるほどという点が多く、「寝言」本体で取り上げる予定です。「RADEON友の会」のFAQで書いてある手順をすべて試したのですが、ダメで諦めておりました。出荷時の状態ではCatalyst7.4のようなのですが、最新のものではかえって不安定、7.4も似たような挙動でした。7.3は安定している感じがしましたが、3Dだけはどうにもならなくて、当初は、サウンドの方が問題だらけだったのですが、昨年9月頃から突然、調子が悪くなって参りました。

御教示いただいた手順を土日に試して(旧PCはデュアルコアを経験すると遅く感じますが、動作に不安定感はないので)、これでダメだったら、出荷元に送ろうかなと。自作されている方はさすがだなあと感心しました。心より感謝いたします。
Posted by Hache at 2008年01月29日 00:41
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