2014年07月04日

包括的な安全保障法制の整備

 『ぷよm@s』がいつ更新されても不思議ではない状態なので(投稿時で進捗25分30秒)、そちらと区別できるように、この「寝言」を記す、じゃなかったつぶやいておきます。まず、マスメディアの報道、といっても、国内は『日経』ぐらいしか目を通していないのですが、だいぶ印象が異なるなあと。集団的自衛権の問題ばかりが異様にクローズアップされていましたが、まるで異なる光景です。もちろん、日本国が集団的自衛権をもっているが行使できないという政府の憲法解釈を変えること自体は重要だとは思いますが。記者会見(参考)の最後の方で抑止の話がでてきたのですが、このあたりは文書化が難しいかもですねえ。

 素人的には記者会見そのものよりも、「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」という閣議決定の文書の方がわかりやすいです(つぎのリンクはPDFファイルが開きます。http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/anpohosei.pdf)。大雑把に言って、(1)武力攻撃に至らない、いわゆる「グレーゾーン」の対応、(2)集団安全保障、(3)自衛権の行使の3項目が柱かなと。以下は感想文程度ですが、メモです。なお、見出しは閣議決定された文書に従っています。

1 武力攻撃に至らない侵害への対処

 治安出動というのはさすがに古いかなあと。今回は、自衛隊と海上自衛隊など軍事組織と警察機関の連携など以外は原則論がメインのようなので、日本側が周辺諸国を刺激したかのような印象を与えないように留意しながら、次の政権でさらに踏み込んだ見直しが必要かなあと。この点に関しては行政府への一定期間の委任と立法府による事後的なチェックのしくみが必要だと思います。

2 国際社会の平和と安定への一層の貢献

 後方支援の整理は若干、陳腐な感じで、見直しというほどでもなく、これまでの解釈を踏襲したのとほとんど変わりがないでしょう。「戦闘地域」を「現に戦闘行為を行っている現
場」と言い換えただけで、自衛隊が活動している地域が「非戦闘地域」と発言した小泉氏からほとんど進歩がない感じ。政治的に妥協したのでしょう。ゼロじゃないからマシといったところか。PKO活動における武器使用も曖昧で、わかりづらいです。形の上では、武器使用要件を緩めた上で、武器使用が制限される条件をより明確にしたというところだとは思いますが。もっとも、PKO活動でどこまでリスクを取るべきかというラインとしてはこれで十分な気もします。

3 憲法第9条の下で許容される自衛の措置

 ここは、かなり妥協しましたね。国会の事前承認を書き込む時点で、よほどのことがない限り、自衛権の行使はないとも読めます。もっとも、よほどのことも考えておかないとまずい環境ではあるわけで、国会の事前承認を要件としていてはスピード感が皆無ではあるのですが、行使する可能性がゼロではなくなっただけでも前進と申すべきでしょうか。集団的自衛権の行使の可能性がゼロではなくなっただけであって、現実問題としては、過去の解釈を前提にしても集団的自衛権の行使をそうだとは言わずにやってしまうという選択肢があったわけですが、ゼロではなくなったことを評価する方がよいのでしょう。

 こうしてみると、安全保障法制の整備としては包括的ですが、安倍政権で変わるのは個別的および集団的自衛権の行使がゼロではなくなったというところでしょうか。現行法制では、集団的自衛権以前に個別的自衛権の発動すら難しいので、国会の事前承認は要件としては慎重すぎるぐらいの気もしますが、いい加減なマスコミにほいほい戦争したがってますよみたいに言われないようにするには、このぐらいの留保が必要なのかもしれません。根本的な問題として、事前承認は相当、慎重な留保だということが理解されない可能性があるのですが。そうはいっても、自衛権の行使の要件が明確化されることによって、抑止が高まることは期待できそうです。

 私の読解力が足りないのかもしれませんが、報道から受ける印象とは対照的に、見直しの範囲は包括的なものの、過去の政府解釈とそれほど極端に乖離しているわけではないと思います。むしろ、これまでの政府解釈を踏まえながら、実をとったというところで、留保が厳しい印象はあるものの、何も進まないよりはマシといったところでしょうか。


 スマートフォンを使いませんというと、びっくりされるので、こちらがびっくりします。バカなるだしで、LINEというアプリはご存じないでしょうが、無料通話もできて、一斉にメッセージが送れますよとご丁寧な説明をしたとても素敵な方がいましたっけ。昨年の話ですが、別の人がLINEをインストールする前に、表示される使用許諾書を声を出して読んでもらって、これって、怖いですよと話したら、ギョッとしてました。意味しても理解力がまるでなさそうな、かわいそうな方には面倒なので説明を省かせて頂いております。ガラケーで毎月2580円をドコモに払っていますが、受信可能性などを入れると、妥当な金額かなあと。

 ハード面での安全保障法制の見直しを見ると、こんなものかと。集団的自衛権の行使についても、観念的な議論が多かった印象があるのですが、閣議決定となると、国会の事前承認が必要と明記されているわけですから、これ以上、慎重な留保はないと思います。もう少し踏み込んでもよいのではと思う反面、通信機器やアプリケーション、その他の精密機器に関しては輸入に関しても慎重に規制を検討した方がよいのでしょう。いくら専制国家でも、正面から民主主義国と戦争するのはハードルが高く、今回の見直し程度でも、十分でしょう。したがって、武力攻撃寸前まで煽りながら、実際には軍事力以外のハードパワー・ソフトパワーを駆使する方が普通ではないかと。歩きスマホの規制も結構なのですが、情報セキュリティにも鈍感なお国柄だけに、公権力の介入には慎重ではあるのですが、意識があまりに低いので、やむをえないのではないかと最近はとみに感じます。
posted by Hache at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
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