2014年07月30日

アルゼンチンの債務不履行の可能性に関する一部邦字紙の報道

 ご飯というのは一人で食べるよりも、二人、あるいは大勢で食べる方がおいしいと独り身できた私でも思うのですが、例外もありますね。たぶん、万単位で奢って頂いているのに、まったくありがたみを感じないというのは私が薄情だからでしょう。舌は美味しいと感じているはずなのに、気持ち的にはまずく感じます。独りで食べる定番のサバの味噌煮定食などは高々、800円ですが、よほどおいしく感じます。集団的自衛権の問題に限定すれば、法学部ご出身の方に、安倍政権の基本的な方向は正しいと思いますよと話しました。現行の政府解釈は権利はあるけれども使えないというのはバカにしているのかと。はっきりと申し上げますと、戦後生まれだけれど、まだ子供の頃には傷痍軍人の人がいてねと、さも戦争を知っているかのような話をされると、ここ数日はまだ過ごしやすいとはいえ、疲れがどっと出てしまいます。

 相性というのも大きいものでございまして、最近、感じるのは、かなり私自身が心が狭いんだなあと。これは私自身も過ちを犯すことがあるので、他人に対して極端に厳しくなり過ぎないように努めているつもりですが、事実関係をあまりに不正確に説明されると、本気でイライラします。『朝日新聞』の読者でも、個人差が多いように思いますが、集団的自衛権の問題で傷痍軍人がどうたらこうたらで早く帰りたいなという状態のところに、アルゼンチンが債務危機で世界の金融システムが滅茶苦茶になりそうなんだけれど、知っているかと尋ねられたので、そんな話、存じませんと。英字紙を読んでいて、そんなことも知らないのかと言われたので、不勉強で恥じ入りますとお答えしました。

 まあ、知らないならいいやと優越感が満たされたようで、これでまた金融危機だね見たいな話をされるので、はあと。アルゼンチンは正確な時期は失念いたしましたが、既にデフォルトを経験しているので、他国の金融機関も融資には慎重でしょうし、ほとんど影響はないのではと説明しましたが、そうだといいねとバカにしたような反応でした。

 で、『朝日』は紙ではまったく読まなかったので、デジタル版を見ていると、「アルゼンチンの債務問題再燃 主要市場に動揺拡大の恐れ」という記事が2014年6月19日付で配信されておりました。紙媒体では見出しや記事がどうだったかは確認ができないので、わからないのですが、国際的に金融システムが崩壊するというのは読み手側に飛躍があるとはいえ、そうもとれないことはない内容です。もっとも、『朝日』は遅すぎる気もしますが、2014年6月28日付で「アルゼンチン、債務不履行の危機再び 影響、限定的か」という記事を配信しており、軌道修正をしています。どの記事が紙媒体に掲載されたのかはわかりませんが、両方とも掲載されていれば、最初の記事だけを読んで2番目の記事を読んでいなかったり、単純に読み手サイドの読解力の不足の問題かもしれないです。ロイターが7月29日付で配信した「アルゼンチン、デフォルトでも市場大混乱しない=IMF専務理事」という記事が、ロイターという点がやや気になりますが、普通の感覚ではと。集団的自衛権の話で、地球の裏側まで米軍と行動をともにするというのかとか、お前みたいな若造(もう中年のオヤジなんですが)は戦争を知らないとか、疲れていたところに、アルゼンチンの債務不履行で世界経済破綻みたいな話まで聞かされて、疲れ果てました。リベラルの人は適当な論拠で適当なことを主張して、自分と意見が異なると罵倒して、本当にお気楽なんだなあと実感しました。


 ウクライナ、イスラエルあたりが焦点ではあるのですが、暑さとの戦いに敗れつつあるのと、なぜかは説明できないのですが、なんとなく食指が伸びないです。是非が前面に出ている話が苦手なのかなあ。集団的自衛権についても、自分から話題にすることは皆無ですね。相手からふられて、しかたなく賛成の意思を伝えて、お説教や罵倒を我慢して聞く感じですね。この件は、それでいいとすら思っています。まともな反論に出会ったことがないので。

 そうでありながら、アメリカ国内政治に目が行く私もどうなんだろうと。米紙の報道よりも、Dionneなどのコラムニストが参加している"National Memo"が、共和党に対するネガティブキャンペーン色を強めているのを見ると、もしアメリカ国民だったら、オバマ政権に対して不支持だと思うのですが、こうも世論が極端になるのはちょっと怖いなと。他方で、オバマ政権に対する支持率が下げ止まらない現実もあって、オバマ政権に一貫して懐疑的なのですが、さすがにこれはという感じです。

 種々のデータ、とりわけ成長率を見れば、私自身は景気の良し悪しで政権への対応を決定すること自体、違和感を覚えるのですが、例外も少なくないとはいえ、景気と人気はたいていの場合、一致する傾向にあります。まして、金融危機後の不況から脱出がはっきりと見えてきた状態での支持率低下は、アメリカの世論の分裂が想像以上に深刻になっている印象を受けます。反オバマ陣営の方はといえば、ヘルスケア改革を推進するたびに、事実を書いた上で、また混乱してますねと肩をすくめている印象で、こちらの方が余裕がある印象です。現実問題として、オバマに代わるほどの人材が共和党側にいるのかといえば、私にはいるとは思えないのですが。

 財政上の制約が最も現実的には効いていくるとは思いますが、大統領の説得力が落ちてくると、アメリカが軍事行動を起こすことは、非常に難しくなるでしょう。それは悪いことばかりではなく、強大な軍事力を、より効果的に活用することが要求されるというもあります。他方で、米軍に行動を抑止されている立場の国からすると、選択肢が増えることになる可能性があります。アメリカの軍事力による抑止力の低下を、集団的自衛権の行使だけでは補うのは難しく、勢力均衡を保つ、あるいはもっとシンプルに現状維持のための議論が必要なのに、集団的自衛権の行使の是非だけが、具体的な情勢から切り離されて議論されている現状は、私個人としては関わり合いたくないというところでしょうか。 
posted by Hache at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
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