2006年03月25日

鈍感な日本人

 「ワシントン妄言集」はバカ受けです。当方のブログを読んでいて『溜池通信』を読んでいない方は同業者以外の方では非常に稀だと思いますが、読んでいない方は、『溜池通信』をどうぞ。「寝言」の上を行く「妄言」とこられては当方の防御力では壊滅です。書きたいなあと思いながら、考えがまとまらずにいたことをアメリカの現地で書かれると、すっきりします。問題自体は深刻なんですけどね。書くことがなくなったので、おやすみなさい。



 ちょっとだけ寝る前に「寝言」をむにゃむにゃしておくと、日本人は嫉妬という感情に鈍感すぎると思います。嫉妬する側に回っても、嫉妬される側に回っても。戦前は、嫉妬される立場に近づいていていながら、英米に嫉妬する側に回って滅んだわけですが、90年代以降も嫉妬される側に回ってからほとんど無策ですね。戦争で負けた相手が同盟国としてほぼ完全に安全を保障してくれてカネは有り余っている。周辺諸国が嫉視しないわけがありません。嫉妬されたときに、どうするか。まず、嫉妬の対象となっている事柄が、この国にとって死活の利益であれば、野蛮な方法に訴える余地を減らすことが第1です。用心深く軍備を整えながら、現状を変更しようとしているのは誰であるのか、やむをえず軍備を整えている理由は何であるのかを明確に説得しなければなりません。冷戦期は自明だったからよかったのです。しかし、冷戦が終わると、自明なことが自明ではなくなった。この点、中国は巧みでしょう。台湾海峡の問題一つでも、自国の既得権であるということを細かいコミュニケ・共同声明で相手に言い逃れの余地を与えながらも、現状を変えることがあたかも自国の既得権を守るかのように説得しています。



 第2に、嫉妬をしている主体に嫉妬心を和らげる方策です。「宥和」ではなく、自国の利益のために計算づくで偽善的に振舞うことです。旬がすぎましたが、韓国に対して「私たちが優勝できたのは、あなた方の実力、闘争心、愛国心によって厳しい敗北を喫し、鍛えられたからだ」ぐらい言って欲しかったな。野球というジャンルで世界を制する人を愛する人たちでもこういう感性は少ないのでしょうか。



 それにしても、やたらと「愛国心」を強調する傾向がこの国のエリートと目される人たちに見られることは残念です。北朝鮮の拉致問題、中国の領海侵犯、韓国の竹島問題など普通の日本人の愛国心を刺激する出来事がこの数年で多数、生じているわけです。これらに対する国民感情の反発、そして愛国心の高揚は自然現象のようなものです。問題は、政治家や言論の世界でエリートと目される方々の少なからぬ人が、必要な手立てを打ちながら、正当な国民の怒りを上手に説得し宥めるどころか、煽っているという現状は異常というほかありません。このあたりは、私には信じられないです。教育基本法に「愛国心」を盛り込めとなると、本当に愛国者なんだろうかと思います。愛国心というのは、この国に生まれ、育ち、国がよく治まっていれば、自然に育ちます。言わずもがなことを明文化しようというのは理解しがたいです。



 憲法改正はもっと絶望的です。私は、9条は改正した方がよいと考えております。しかし、露骨に言えば自衛隊を使える軍隊にするという改正を行うならば、それが何のための改正であり、国際情勢と照らしてやむをないことであることを自明のこととせずに、明確に説明する必要があります。事前に各国に説明するとかそういう問題ではなく、まず自国民を納得させることが第一です。さらにその経緯をできるだけ透明にすることです。憲法を改正すること自体が目的であれば、96条1項から入ればいいわけです。そうでないならば、改正をしたのちにどのように外交・安全保障を行う明確な戦略を明示することが大切です。もちろん、そのような議論は行われていますが、自国の内外にわかりやすく示すという点では絶望的なものを感じます。



 私は、日本人の大多数は善意の人だと思います。しかし、言葉と行動でそれを示さなければ、独善にすぎません。偽善は、自分は善意であっても他人はそうではない世界で善意を貫くために不可欠の徳です。偽善の効用を認めようとしない、頑固な方の文章に接すると、ため息がでてきます。アウグストゥスの偽善を「底意地が悪い」と感じる感性では偽善がなぜ徳であるのかは理解できないでしょう。



(追記)「兇悪」シリーズ完結編を読みたい方は「続き」をどうぞ。このシリーズのおかげで善良な読者を多数、失いました。「時の最果て」のスタンスを維持するためにはやむをないとはいえ、払った犠牲はあまりに大きかったというのが率直な実感です。

(兇悪のパラディン)



D:『クロノ・トリガー』やったことないんすか?
:聞いたこともない。
D:まったくおっさん(当時26歳)はこれだから・・・。うちに来てください。
:いいよ。



(Dの家で)
:なに、このコギャルみたいな子?
D:いいから、いいから。ほらっ、ちゃんとエスコートしてあげてくださいよ。
:しょうがねえなあ。
D:あと、女の子の名前を入力してくださいね。
:ふーん。とりあえず「○○」っと。うげっ、「○○ディア」ってどういうこと?
D:ぷぷぷ。ところで「○○」って彼女の名前ですか?
:(冷や汗)いやあ、て、適当につけたんだけどね。
D:まあ許してあげましょう。それにしても、「○○ディア」は笑えますね。
:・・・(怒)。君と違ってロリの気はないから。
D:・・・。いいから黙ってさくさく話を進めな!!



(30分後)
:し、死刑?
D:ここまできたら、逃げるしかないでしょ。
:げっ、「えいへい(衛兵)」が襲ってきた。殺すわけにはいかんのお。
D:なに寝言言ってるんですか。ウルティマでロード・ブリティッシュを襲ったくせに。
:・・・。なんで知ってるの?
D:やっぱりねえ。カマかけてみただけだったんですけどね。日頃を見ていれば、すぐにわかりますよ。



(解題)
 『寝言@時の最果て』のネーミングの元である『クロノ・トリガー』との懐かしく、うるわしい出会いの光景です。実を申しますと、『クロノ・トリガー』をそれほどやり込んでいないので、知らないことも多く、知識不足な点が多くあろうかと思いますが、お許しください(SFCのセーブデータで、なんでクロノのレベルが★★になっているのとか、エイラの武器が「ごうけん」ってどういうこととか、「ワルキューレ」とか「げっこうのよろい」をしっかりゲットしているのはなぜとか、「にじ」が7本あるのはなんでとか、PSのメモリーデータですべてのエンディングをクリアしているのはこれいかにとか、厳しいつっこみはご容赦のほどを)。ウルティマ??(PC88版)は3日でクリアーしました。スタートが性格占いみたいなシステムでパラディンでしたね。確か、クリアーまでにかかった歩数が記録されるシステムだったと思いますが、周囲では「驚異的」な短さでした。ま、本当に自慢するとですね、当時は攻略本なんてないまま、クリアーしてからアイテムもコンプリート(たぶん)してやることがなくなって遊びでつい「王殺し」を・・・。



・・・。もう、お前の性格は見切ったからって?



「時の最果て」で一生、「寝言」でもこいてなって?



・・・。ビ、ビネガー、ぴ??んちっ!!



・・・・・・。さらばじゃ。



(完)

posted by Hache at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | まじめな?寝言
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