2008年07月03日

NHKテレビ「フード・マイレージをへらせ!」

 ふう。情けないことに梅雨が明けたのかどうかも知らないうちに、既に体は夏バテ状態です。今週になって脳にも影響してきて、難しいことを考える気力が起きなくなってきました。もっとも、ふだんから知性とか「ロジカルシンキング」などとは無関係なのですが、体が弱ってくると、面倒なことはエロイ人にお願いという状態です。自分の調子を知るのにベストなのは若い人と話すことでしょうか。お説教ぽくなったり、同じことを繰り返していると、自分で相手が迷惑だなと気がついて、「寝言」もといよけいなことは話さないでおこうという気分になります。

 帰ってきてネットを見てもたいてい中途半端に論理的だったり、まるでついてゆけない話題が多いので、伊藤洋一さん煽りに負けてNHKの「フード・マイレージをへらせ! ニッポンの食卓大研究」という番組を見ました。「ちょっと面白いことが起きる」と書かれると、なんだろうと思って見事に釣られてしまいました。「ちょっと」どころかけっこうおもしろかったです。「フード・マイレージ」という言葉ははじめて耳にしました。厳密な定義はわかりませんが、どうも食糧を輸送する重量に輸送した距離を乗じた値で、正確な値は忘れてしまいましたが、韓国がアメリカとほぼ同じぐらいの値でちょっとびっくり。西欧諸国の3倍程度でしたか。日本はアメリカや韓国のさらに3倍でやはりこの国の食はすさまじいのおと感心してしまいました。

 番組では寿司から入っていましたが、そういえば最近は寿司を食べていないなあとちょっと羨ましい感じです。話がどんどんそれてゆきますが、この前、飲んだときに「実は回転寿司に入ったことがないんだよな」と漏らしてドン引きされてしまいました。カウンターのある寿司屋にこだわりがあるわけでもないのですが、一人では入りにくいですし、二人で寿司を食べるような関係(深読みしてもなにもでてきませんが)にある友人のほとんどがカウンターのある店にこだわるので、単に機会がないだけなのですが。番組がクイズ形式で進んで、寿司のネタでフード・マイレージが一番、大きいのはどれというのが第1問でしたが、そりゃあサバでしょうと。スーパーで見てもほとんどがノルウェー産なので、これは簡単だわねと思ったら、正解したのが伊藤さんだけでちょっと意外でした。もっとも、ご本人はクイズよりも寿司が食べたいと明言されていて、やはりかんべえさんより大物だなあと。意外とかんべえ師匠はオタク体質の上に妙に理屈っぽいからなあ。

 途中を端折ると、第5問で出演者がようやくお寿司を食べる機会に恵まれたのですが、駿河湾で深海魚が採れるとは恥ずかしながらはじめて知りました。げほうはおいしそうだなあと。確かに見た目があまりよくないのですが、映像で見た感じでは紹介されていた魚の中で一番、おいしそうでした。バタバタしているうちに今年の夏の予定を何も立てていない状態なのですが、久々に沼津にゆくのもよさげです。大学時代に両親は仕事の関係で沼津に転居しましたが、魚重食堂に入ったことがないので、一度は行ってみたいです。私は沼津時代は帰省でしか帰ったことがないのですが、両親とも静岡県がお気に入りですが、沼津がベストとのことで、結局、愛知県内にマンションを買ったのですが、沼津で一軒家が建てられないかと探したところ、意外と地価が高く(供給がすくないせいでしょうか)、断念したようです。高校時代の友だちの多くは沼津に親戚がいましたが、「沼津はいいよ」とたいていの人が言っていました。県内でも落ち着いた街というイメージがありますね。

 それにしても番組後半で紹介されていた京都府の伊根町の給食は私からすると、豪華料理のように思いました。アジの塩焼きにつみれ、水菜のサラダとこういう食事を毎日したいものだと思います。番組ではフード・マイレージを減らすために「地産地消」といった観点からイワシやアジなど日本近海で取れる魚を食べましょみたいな話が多かったのですが、今週だけで2回ほどアジの塩焼きを食べました。番組に異論を唱えるわけではありませんが、フード・マイレージには興味がないのですが、番組では安い魚とされているものが好きでして、貧乏な家で育った私には悪い時代ではないのかもしれないという「寝言」が浮かびました(伊藤洋一さんの獲得した「へしこ一年分」を譲っていただけましたら、伊藤師匠「賛歌」の「寝言」を毎日書いてしまうかも)。


 番組内のクイズを正確には覚えておりませんが、こんな感じだったです。正答率は伊藤洋一さんと同一でした。

第1問 フード・マイレージが最も高い魚介類は?

私:サバかな?

正解:サバ

第2問 フード・マイレージが最も低い魚介類は?

私:イワシorマダイあたりでしょ。どちらかなのかは微妙かな。

正解:イワシ、マダイなど(もう一種類ありましたが忘れました)。

第3問 「隠れマイレージ」の高い魚介類

私:マダイかな?養殖で使う餌は輸入でしょ?

正解:マダイ

第4問 輸出量が大きい魚介類

私:アジ?加工食品にする?でも、なんかピンとこないなあ。

正解:サバ

これはちょっとびっくりです。タイで缶詰にしているそうですが、そのままスーパーに並べてほしいものです。ノルウェー産のサバもおいしいのですが、ちょっとあぶらがきついので。

第5問 出演者が食べた(マイレージの低い)寿司のネタの種類は?

私:見ているほうは食べていないのだから、わかるわけないか。淡水魚?でも、出演者はあぶらが乗っているといっているし、なんだろう?

正解:深海魚

 上でも書きましたが、駿河湾で深海魚がとれるとは知りませんでした。食糧自給率を上げるための人為的な介入には慎重なのですが、世界的に食料価格の上昇が生じれば、日本国内にある知られていない「資源」が見直されるきっかけになるかもしれないと思いました。
posted by Hache at 00:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
この記事へのコメント
恐々、テーマから外れますがノルウェーから輸入されるサカナについて:

ノルウェーの大西洋サバは大きく脂がのりすぎるくらいあります。それが和風味覚に合わず、以前は日本へ輸出したくても買ってもらえませんでした。太平洋のサバ資源が減ってきたためいまでは当地で獲れるサバの殆ど、90%近くが日本へ輸出されています。
ノルウェーではサバを家庭で炒めることもありますが、ふつうは薫製にして売られています。脂は薫製でも乾きませんからとても脂っぽく、食い物としては「下」のクラス。ブフェー(いわゆるバイキング料理)ではウナギの薫製などとともに品数のうちにあっても、レストランでサバ料理を出すところはないですね。
ですから当地では値段がとても安く、日本からマイレッジを費やしてもペイするのでしょう。
以前はバレンツ海で獲れるシシャモを日本がゴッソリ買い付け,乱獲の結果獲れなくなったことがあります。これも当地の人は食べず、もっぱら殖サーモンの魚餌に加工していたのを日本の業者が眼をつけました。

昨年からNクローネにたいし円が安くなっていますからノルウェー産のサバやサーモンが値上がりしているかと思います。こちらで利用率の悪いサバを日本で消費されることは、資源の有効利用にほかありません。まことに結構なことではあります。シシャモのテツを踏まないよう、ノルウェー漁業庁がしっかり見張っている……とのことですが2年で半減するとわたしは思います。

ところでノルウェーがミンク鯨を商業捕鯨していることはご存知でしょう。この国の人は赤身しか食べず、オノミやウネス、コロの部位は日本へ輸出を期待して冷凍保存してあります。2年経つと政府が補償金を出して処分するという状況が10年以上続いていてもったいないハナシではありませんか。日本政府はIWCがコワくて輸入に踏み切れない。タダのように安いのですがね。
Posted by 安達正興 at 2008年07月06日 08:52
>安達正興様

コメントを賜り、恐縮です。本当に勉強になりました。ノルウェーで獲れるサバの90%近くが日本へ輸出されているというのは驚きです。番組では環境負荷の軽減という点から「フード・マイレージ」を減らせという趣旨でしたが、ノルウェーでのサバの扱いを具体的に述べていただいたおかげで、交易の利益とのトレードオフをどう考えてゆくのか、興味深く感じました。環境問題に詳しいわけではないのですが、ノルウェーで需要が十分でないサバを日本が輸入するのは資源の活用としては当然の部分もあって、「フード・マイレージ」を減らすというだけではちょっと難しいだろうなと思いました。もちろん、番組では輸入を減らすべきだとかナイーブな議論はされていなかったと思います。それにしても、シシャモといい、日本人の食に対するこだわりは半端ではなく、業に近いものを感じます。ちなみに、スーパーで見ておりますと、最近はサバは国産が6割程度、残りがノルウェー産です。あと、鮭に関しては国産を除くと、ロシア産が多く、チリ産が若干、並んでいます。クローネの上昇は気がつかない視点でした。たしかに、国産は2切れで200円程度でノルウェー産のサバは300円程度だったと思います。どうでもいい話で恐縮ですが、私は、たいていそのまま焼いてしまうのですが、換気扇が弱いせいで国産・ノルウェー産を問わず煙が強烈ですので、この時期には、油が酸化してしまうので好ましくはないのですが、総菜屋で買っています。この場合、煮付けが主になりますが。

恥ずかしながら、ミンク鯨の話ははじめて知りました。ご教示頂き、ありがとうございます。確かに政府の対応も腰がひけている印象があるのですが、オーストラリアの過激な主張にネットがほとんどですが、極端な強硬論も目立っておりまして、あまり現実的な議論を見かけないので、なるほどと感心しました。コメントを拝読して、捕鯨問題そのものはイデオロギーの問題が避けられないとはいえ、実利から入った方がわかりやすいと思いました。話がそれますが、石油増産に関する安達様のコラムを拝読して、この種のコラムは日本ではあまりみかけないのが残念だと思いました。海底油田の話題などから入ってイラクの増産が現実的なソリューションだというのは常識的な結論でそれをしっかりと事実を踏まえておられて、説得的でした。イラク安定化は、アメリカの「重石」を軽くするだけではないですよと視野が広がる感じで、国内でこのようなコラムが少ないのが残念ですが、これからも知的刺激を賜りますよう、お願い申し上げます。
Posted by Hache at 2008年07月07日 01:54
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