2008年07月22日

大戦がない不幸と幸福

 カワセミさんのコメントについて考えているうちに、とりとめがなくなってしまいました。単に考えすぎという気もいたしますが。自分でも滑稽な感じがしますが、現在の国際政治・国際経済の「危機」が拡大したとしても、大枠としてアメリカの覇権が揺らぐという事態は考えにくい。データでつめてゆくのが「正道」でしょうが、政治学者の感覚というのはなかなかおもしろいです。

 われわれにとって一番不幸なのは、誤解を恐れずに思い切ったことをいいますと、あの戦争がじつは帝国主義時代の最後の戦争であって、あれ以後、帝国主義の戦争がなくなったということです。従来は、戦争が一つ終わってだいたい十五年か二十年たつと次の戦争があり、前の戦争で生じた貸借関係は、そこでもう一度リシャッフルされていました。ところが、今回は六十年にわたってリシャッフルがない(御厨貴『ニヒリズムの宰相 小泉純一郎論』PHP新書 2006年 17頁)。

 まあ、「寝言」だとぐだぐだと長くなりますが、感覚が優れた方だと、ちゃっちゃっと話が整理されるので感心してしまいます(本題の「宰相論」には同意できない部分もありますが)。「帝国主義の戦争」というのはわかりにくい部分もありますので、もっと単純に大国間戦争と書き換えたい気分はありますが。それはさておき(深入りすると脱線がひどくなりますので)、歴史認識問題から切り離すと、当面はアメリカの覇権、日本人の感覚でわかりやすくいえば、アメリカの「天下」が覆るような事態はほとんど想定する必要がないということでしょう。これを覆そうと思えば、アメリカに軍事的に正面から挑戦しなければならず、そのような利害対立を潜在的に含んでいるのは中国ぐらいでしょう。問題が顕在化するか否かは中国しだいではありますが。

 他方で、当面アメリカの国際政治・国際経済におけるプレゼンスは低下してゆくのでしょう。経済の面で違和感を感じるのは米中関係が米欧関係を代替してゆくというBergstenの情勢判断です。根拠がまるでないので「寝言」そのものですが、ユーロはドルを代替するのではなく、補完するのでしょう。FTあたりを見ていると、SWFの資金はドルからユーロにシフトしているようですが、ただちにユーロがドルを代替するのではなく、為替リスクの分散などからドル単独では「通貨の通貨」の役割を果たすのが難しくなっているということだろうとみております。経済の面でアメリカにとってプライオリティが高いのはイギリスを含むヨーロッパ諸国であって、中国がその役割を代替することは現在では蓋然性が低く、仮に、そのような時期がきたとしても、50年ぐらいの時間を要するのではと思います。イギリスのようにユーロ圏に属さない有力な通貨が存在するので表現が難しいのですが、中国の経済成長が著しいのは事実でしょうが、GDPではユーロ圏はアメリカにほぼ匹敵する規模で、中国がユーロ圏を経済の面で代替する可能性はかなり狭いという感覚があります。ドルの機能をユーロで補完するという現状に即した政策を採用しないまま、中国との「G2」というのは非現実的な印象があります。また、中国経済を考える際には、最近はあまり見かけなくなりましたが、"China gets old before rich."という視点も忘れてはならないと思います。

 安全保障の分野では「ジャイアンは昔ほど喧嘩が強くありません」と考える方もいらっしゃるようですが、軍事力という点ではアメリカのパワーは経済よりもはるかに「一極集中」ではないかと思います。問題はイラク情勢が明るくなる一方でアフガン情勢が厳しいという、表現が悪いかもしれませんが、「もぐら叩き」のような状態になっていて、アメリカの軍事力がイランを挟む東西で伸びきっていることでしょう。このような状態では、米軍の紛争抑止能力が低下するのは物理的現象と同じでしょう。イスラエルによるイラン攻撃が実行されれば、おそらくは一時的(とはいえ10年単位で考えるべき問題でしょうが)にせよ、紛争抑止能力の低下が明白になるでしょう。私は、米軍の存在意義は紛争が起きてから対応する能力と同等に抑止する能力にあると考えております。中東という「火薬庫」に火がつけば、アメリカの軍事力をもってしても、後手後手の対応にならざるをえず、アメリカの威信は大きく傷つくでしょう。これまた表現が悪いのですが、安全保障の面ではアメリカを補完することができるのはイギリスぐらいで、経済よりも問題は厳しいようにも感じます。

 そんなわけで、アフガニスタン本土への自衛隊の派遣を見送ったのは想定どおりですが、なんともいえない虚脱感を感じます。北朝鮮の核開発に限らず、アメリカの様々な「限界」が見えているなかで、アメリカとの「一体化」を進めるのは国内世論の説得に限定しても困難なことでしょう。他方で、アメリカの国際政治や国際経済での地位の低下にもかかわらず、その役割を代替する主体は見当たりません。米英主導の国際秩序から日本が利益をえているのにもかかわらず、それにみあう費用を負担していないという問題は1980年前後には顕在化していました。当時の「経済大国」というこの国の国際的なプレゼンスの向上という背景に対し、現在では「ジャパン・ナッシング」という低下という懸念と悲観が主流のようですが。この国の戦後における外交政策は高坂正堯先生が的確に表現されたように、平和的ではあるが、積極的に平和をつくりだす努力をしないという、この国の脆弱なパワーベースをある程度まで反映した政策であったがゆえに戦後の相当の期間において維持できたのでしょう。また、それは冷戦の正面がユーラシア大陸の西側であったという、この国にとって外生的な条件によるものであったことも、厳密な意味での論証は難しいのでしょうが、「平和的な政策」がそれなりに効果的であったと思います。

 しかし、冒頭で引用した御厨先生の大戦による「リシャッフル」がないもとでは、「平和的な政策」だけではこの国の安全と繁栄を長期にわたって維持することは困難だとも感じます。いささか自虐的な表現になりますが、極東に限定しても、この国が自ら秩序をつくりだすことは、中国の台頭がなくとも困難でしょう。長期的に見れば、米英中心の国際秩序の、主要ではないにしても、無視はできない補完勢力として生き残りを図るのがベストであろうと。ただし、アメリカの「迷走」が、単に政策の失敗だけにとどまらず、アメリカの経済的地位の低下や地域情勢の複雑化などの要因によって生じているならば、アメリカの補完勢力として生き残りを図るための努力は多くのリスクや犠牲をともなうでしょう。現状では、そのようなリスクや犠牲は国益に合致しないかのように日本人には映る状況が続くと見ております。私のようにペシミスティックに国際情勢を眺めている者でも、日米安保体制の崩壊というリスクは無視してもよいと考えております。しかしながら、抽象論にすぎませんが、困難な時期に努力を怠っていれば、日米同盟の信頼性は低下する一方になりかねないという危惧を抱いております。それは大戦というあまりに犠牲の大きい「リセットボタン」がなくても、「ある敗戦国の幸福な衰退史」を変える「好機」でもあり、「好機」を現実の成果とするためにはより長期的なコンセンサスの形成とそのための政治的リーダーシップがが不可欠であるという、いつもの「寝言」です。


 それにしても、連休は暑くてなかなか厳しいものがありました。気がつくと、財布の中身というより、預金がガンガンと減って哀しいものがありましたが。PC用のパーツだけでなく、家電製品も必要で予想以上の出費になりました。

 お金以上にショックだったのは、大学進学時に両親が買ってくれた扇風機がとうとう動かなくなったことでした。気がつくと、扇風機も「20歳」でして、天寿かなと思いますが、時期が時期だけに大変でした。外出して帰ってくると、エアコンよりも扇風機の方がはるかにありがたいのでして、「基本」にかえって扇子やうちわがフル稼働でした。

 PCに関してはカワセミさんのアドバイスを参考にしていたら、このあたりかなというラインが見えてきました。ビジネスメインで、数字は百円未満は切上げです。


OS:Windows XP(Home DSP版)  \ 15,000
CPU:Core 2 Duo E8400       \ 19,000
マザーボード:ASUS P5K-EUP \ 14,000
メモリー:CFD DDR2 800 2GB \ 6,000
HDD:WD SATAII 500GB \ 8,000
電源:ENERMAX EMD525AWT \ 17,000
光学ドライブ:BUFFALO \ 7,000
ケース:ANTEC Nine Hundred   \ 14,000
グラボ::GIGABYTEGV-NX86T256H \ 10,480
合計               \111,000


なんとなくバランスが悪い気もしますが、なんとかなるでしょう(根拠なし)。グラボや電源はもうちょっとグレードの落ちるのでも大丈夫かもしれません。それにしても、余計な段ボール箱が増えているので、古いテレビや昔のPCの空箱などを押入れから取り出すと、すさまじい量です。PCパーツはなんとかなりそうですが、扇風機や空気清浄機は新品のも捨てましょうかね。ちょっと、もったいないですが。


この記事へのコメント
暑い日が続きますね。私もバテそうです。

>今回は六十年にわたってリシャッフルがない

19世紀の欧州とかも小競り合い程度と言えなくもないし、似たような事例は色々あったかと思うのです。大局的に見れば、20世紀前半があまりにも異常で、その特殊例の記憶があまりに歴史的記憶として今の主要国に鮮烈なのが特徴的かと。実際、第二次世界大戦ほど「風化していない」戦争は歴史に稀ですよね。それにクリミア戦争とか普仏戦争、日露戦争程度なら(誤解を恐れずに言うと)微調整とみなせないこともなく、真にリシャッフルと言えるのは二度の世界大戦と冷戦くらいではないでしょうか。となると、やっぱり特殊例と考えた方がいいのかなと。実際はローマ帝国の興亡の如く長期で変化は発生しますよね。短期の変化はもう少し国の規模が小さい地域のような。例えば今の中東地域では該当するかもしれず、その時間軸の差が結果として「地域の不安定さ」と見なされるのかもしれません。

>当面アメリカの国際政治・国際経済におけるプレゼンスは低下してゆくのでしょう。

短期でも長期でもあんまり無さそうというのが私の見立てです。70年代あたりの米国を低下と考えると、それと同程度に思うこと自体はおかしくないかもしれませんが。ただちょっと様々な要素が錯綜している感はあります。

>経済の面で違和感を感じるのは米中関係が米欧関係を代替してゆくというBergstenの情勢判断です。

私もそう思います。ドルペッグ制の維持が決定的な意味を持っている現状、過大評価と思います。内需の拡大が最終的な評価になると思いますが、それはかなり長い時間がかかるでしょう。欧州は無視できない勢力となるでしょうが、少子化問題や移民の処理が米国ほどうまく出来ないということもあり、中長期的な経済成長が米国以上という見込みが今のところ立たないかと思います。ロシアが民主化と経済成長、工業化の各方面で大きく成功すればまた別なのでしょうが、現状はまだ準備期間と思います。

>極東に限定しても、この国が自ら秩序をつくりだすことは、中国の台頭がなくとも困難でしょう。

正確に言うと、やってやれなくはないのでしょう。ただ国民に全然その気がない。欧州もそうですが、安全保障に関して少ない負担で良い環境を享受することにあまりに慣れすぎました。日本はその極端な例です。秩序社会を有し、何もしなくても治安がそこそこ良い国内事情から、何もしないことが平和と勘違いしやすい日本人の事情がこの件には裏目に出すぎていますね。多分状況が切迫してどうにもならなくなるまでこの調子でしょう。危険を担保するのは米国との同盟を中心とした民主国家の結束しかないという事情は他の民主国家も同じでしょう。

>現状では、そのようなリスクや犠牲は国益に合致しないかのように日本人には映る状況が続くと見ております。

北朝鮮を巡る現在の短期的な停滞ですら日本人は不満のようです。自国が前面に出なければならない局面で先送りにした結果なのですが、米国に不満だからといって自ら負担を負うことはしないでしょう。やはり「自分たちの正しさが、結果として世界を良くする」という信念が民主国家としてはどこかで必要なのでしょう。日本に一番無いところです。ただ日本の政治は内閣総理大臣を誰がやるかで大きく変化する構造になっています。これは米国以上でしょう。運頼みでしょうかね。


さて、続き部分にもちょっとリプライしてみましょうか。

>CPU:Core 2 Duo E8400       \ 19,000
ここ数日で価格改定入ったのでE8500でもいいかも。

>マザーボード:ASUS P5K-EUP \ 14,000
P5K-Eでしょうか。凝りだすときりがないので、最初は最大シェアのASUSでいいかも。

>メモリー:CFD DDR2 800 2GB \ 6,000
CL4品がお薦め。私もこの前CFDのFSX800D2B-K2Gを買いましたが。

>HDD:WD SATAII 500GB \ 8,000
ここがボトルネックになる局面が多いので高速なものを。新しい320GB/プラッタ品がいいと思います。容量が640GBの製品なら確実にそうなるので楽でしょう。500GB/1TBあたりだと下の方の型番までチェックが必要になります。インストールは今ならAHCIモードにしたほうがいいでしょう。いわゆるF6インストールが必要になりますが。

>電源:ENERMAX EMD525AWT \ 17,000
少し高い気もしますが、安心料としていいと思います。

>光学ドライブ:BUFFALO \ 7,000
最初の1台はソフト付きということでアイオーやBUFFALOを選択するのはいいと思います。ただ問題になるのは採用ドライブで、パイオニアかSONYNECオプティアークが良いかと。

>グラボ::GIGABYTEGV-NX86T256H \ 10,480
最近はRADEONの好調のせいで投げ売り中なので、必要に応じて9600GTX/GT/GSOあたりをお薦めします。GSOは比較的安いです。安心したいならELSA、GIGABYTEの一部モデルなどファンがうるさいものがあるので注意が必要です。2スロットで後方排気のものを選択する手もあります。高くなりますがファンレスを選択してもいいです。あるいはグレードを落としてファンレスという手もあります。Nine Hundredならケースファンが前後にあるので充分運用可能でしょう。

おまけ:
これは自作ならではの楽しみになりますが、そのうち気が向いたらファンコントローラなどのオプションを入れても面白いでしょう。その他各種ベイアイテムなども。各社様々なものを出していますが、これは一例。
http://www.scythe.co.jp/bay-accessories.html
Posted by カワセミ at 2008年07月23日 23:13
>カワセミ様

まとまりの悪い「寝言」にコメントを賜り、恐縮です。あれもこれもと盛り込みすぎましたので、ちょっとだけ整理してみます。

(1)大戦によるリシャッフル

20世紀以前のヨーロッパの場合、キッシンジャーが描写しているように同盟関係は常に組み替え可能な状態で、極端な場合、三十年戦争のように戦争中ですら、小規模とはいえ「リシャッフル」が可能だったという気もします。同盟関係の清算・再構築が難しくなったのが、20世紀以降(戦間期にはウィルソン主義の影響で極端な「リシャッフル」があったともいえますが)の特徴だとも見れるかもしれません。あえて乱暴に単純化をすると、19世紀のヨーロッパ協調と20世紀後半以降の国際秩序は、フランスとソ連という勢力均衡を打破する勢力が明確であったという点で共通していたと思います。他方で、現状を打破する勢力が、秩序が当初、想定していた現状打破勢力とは異なる勢力であり、19世紀においては秩序と台頭する勢力の国民国家形成があいいれない側面が強く、20世紀以降の秩序はそれすらも容認しうるという点で異なるということかもしれないと妄想の域ですが、考えたりします。もちろん、20世紀後半以降、大国間戦争がないという状態は核戦力に代表される軍事バランスの問題などを考慮しなければ空論でしょうが、同盟関係が「硬直化」と表現したくなるほど安定しているのは、第一にアメリカのプレゼンスが圧倒的であり、次に経済のみならず、国家間関係全般において相互依存の深化が進行したことが大きいと考えております。「寝言」本文では話題があまりにも拡散してしまうために触れませんでしたが、国家間関係が、市場のように非人格的な機構、あるいは古典的な表現をすれば「見えざる手」によって調整されうるものなのかどうかという疑問があります。私自身は、国家間関係では意識的な「調整者」がなければ、国際秩序を維持することはできないだろうと素朴に考えております。現在ではアメリカがその役割を果たしていますが、それを代替する勢力が出現する事態を想定しているわけではなく、アメリカの国際的地位の低下という場合には、アメリカがその役割を今後も果たしてゆくには、ヨーロッパをはじめ、中国、日本(自虐的ですが、アメリカ外交から見た日本のプライオリティは低いのでしょう)などの勢力を補完する勢力として包摂してゆけるかが鍵なのではという粗い感覚です。
Posted by Hache at 2008年07月26日 02:07
(2)今後、アメリカの国際的地位は低下するのか?

この点がちょっと曖昧でしたが、コメントを拝読してなるほどと思いました。あえて想定している事態を過去にもとめるならば、1970年代の"Years of Upheaval"がそれに近いと思います。1929年の世界恐慌後のような事態は、同時に覇権の移行期でもあり、感覚的ですが、そのような事態には至らないと感じております。ただし、1970年代の場合、西側陣営はソ連、あるいは東側陣営という明確な対立する勢力への対抗という戦略が明確だったと思います。割り切った表現をすれば、アメリカから見て今日では安全保障という点では中国は潜在的に敵国になりうるのでしょうが、経済の面では相互依存が基本であって補完的な関係になってゆくと見るのが自然だと思います。抵抗してゆく勢力がかならずしも明瞭ではないという点が現在の情勢を整理することを難しくしているように感じます。

対中関係を離れると、まず、国際的な信用秩序をドル単独で維持することは今後、難しくなるのではと見ております。サブプライムローンやGSEなどの個々の問題の処理と切り離すことはできないのですが、それさえも些事と割り切ってしまうと、世界的なインフレの進行は、米ドルの価値尺度機能を減じる効果をもつのではないか、あるいはその機能低下とからみあって進行しているように見えます。また、決済手段としてのドル、資産の保有手段としてのドルの魅力も減じているように、表面的な観察にすぎませんが、私の目にはそのように映ります。それはユーロの台頭による結果ではなく、やはりアメリカの恒常的な経常収支赤字、財政赤字が累積した結果が基礎にあるのではないかと。ユーロにもご指摘の通り、様々な脆弱性がありますが、米ドルの通貨の通貨としての機能を補完する通貨はちょっと見当たらないと思います。中露、とくに中国の経済成長は米ドルが安定して機能している環境で達成できたものであって、これもご指摘の通り、ドルペグ制を放棄しても持続できるのか、仮にドルと人民元が一体化しても、ドルの機能を補完するほどの役割を果たすことができるのかなどの点には疑問を感じます。

軍事的な側面からゆけば、アメリカの「国際的地位の低下」は、対応がごてに周らざるをえないということに尽きると思います。懸念しているのは紛争を抑止する能力の低下ですね。イラク戦争の評価をこれまでの角度とは異なる視点から考える必要があると思いますが、やはり「先制攻撃」によりアメリカが自ら積極的に秩序を作り出すというのは無理があるという、陳腐な話を見ておく必要があると思います。他方で、それにもかかわらず、中東は無法地帯なるという事態には至っていないという事実もあります。感覚的な話が続いて恐縮ですが、今後10年ぐらいは中東の安定化のプライオリティが最も高い状態が続くのだろうと見ております。その分、米軍の他地域におけるプレゼンスは低下してゆくのではないかと見ております。ただし、中国など大国の行動を抑制することが困難になるほどではないだろうと。極論すれば、米軍を補完するほどの軍事力をもっている国は、潜在的に敵対関係になりうる国以外ではほとんどなく、通常戦力においてはイギリスぐらいであろうと。経済と比較すれば、既存の同盟関係が米軍を補完するというほどの事態ではなく、やはりアメリカの卓越した地位は変化しないと思います。ただし、中東ですら軍事力のみでは紛争の抑止は困難になってくると思います。

軍事と経済という国際関係の大きな変数とはいえ、ごくわずかな変数だけでも、その動向が一致しない状況では、アメリカが諸国の利害を調整するのはかなり困難になってくるのだろうと。他方で、アメリカが"one of them"となるような国際協調体制が代替することも困難でしょう。東アジアにおいて利害調整の場として六カ国協議を発展させようという発想が生まれてくる背景には、現政権の政策上の選好だけではなく、多面的な国際関係の「調整者」としてのアメリカの役割が当面は低下せざるをえないという現実があるのだろうと思います。

(3)日本外交の混迷

まず、日本が極東で自ら秩序をつくりだすほどの能力はないと思います。意思というより、能力の問題かなと思います。歴史認識以前に、外交上の資源が乏しいというのが実感です。軍事の面では確かに意図の面も大きいと思いますが、いまだに集団的自衛権の行使すらできないようでは日本単独ではおろか、日米で東アジアの秩序を構成すること自体、不可能に近いと思います。また、集団的自衛権を行使できる環境になっても、アメリカ抜きで東アジアの秩序を保つことは困難でしょう。アメリカとすら東アジアのことはまず日本と相談するという外交関係すら築けていないのですから。もちろん、これらの問題は相互に絡み合っているので、あまりに単純化をしているとは思いますが、外交という総合的な「国力」が反映するアリーナで日本が秩序をつくりだすことは、意図というよりも能力の点で困難だと思います。「通商国家は戦争をしないか、あるいは避けようとする。しかし、平和を作るための崇高な努力もしない、それはただ、より強力な国々が作り出す国際関係を利用する」という高坂先生の認識はこの国のパワーベースの脆弱性を間接的な表現であるにもかかわらず、端的に表現していると思います。偽善すら意識的に追求しない結果を、現在のアメリカの対北朝鮮政策へのナイーブな批判が端的に示していると思います。拉致問題を除けば、日本人は現実的でしたたかだとは思いますが、米中の狭間でアメリカの外交を補完しながら、利得を稼ぐという「偽善」を追求するほど、たくましい民族ではないと見ております。
Posted by Hache at 2008年07月26日 02:08
長すぎるとはいえ、管理者のコメントがはねられてしまいました。冷たいなあ。こちらは、パーツに関する件です。

なによりも「おまけ」にもコメントを賜り、重ね重ね、御礼申し上げます。こちらも楽しいです。

CPU
160MHzの違いに2000円が値するのか、相場がわからないところですが、値下がり幅も大きいのでアドバイスいただいたように、E8500にいたしました。OCなどは素人なので想定外でして、規格どおりのクロック数での動作を想定していますので、この程度の支出は惜しむ必要はなさそうです。

メモリー・HDD
ご指摘でなるほどと思いました。CASレイテンシや転送速度などは一通り自作本で頭に入れたつもりでしたが、いざパーツを選ぶとなると、わかっていないことを実感しました。買ってしまってからなので、遅いのですが、次のパーツを選びました。

(購入品)
メモリー:CFD FSH800D2B-K2G
HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3500320AS

HDDは3Gb/sでコストパフォーマンスがよさげなのが500GBでしたので、こちらにしました(高速の意味を勘違いしているかもしれません)。将来的にはRAIDも組んでみたいと思うのですが、動画などのデータをHDDに落とすことも増えてきたので、やや大きめにしました。

光学ドライブ

これも助かりました。こちらは完全に予定変更です。パイオニアのドライブが5980円で売っていたので、飛びついてしまいました。

購入品:DVR-A15J-BK

マザーはネットで見ていると、P5K-Eが見当たらないので、P5K-EPUで当初どおりでしょうか。マイナーチェンジとはいえ、あまり評価がネットでは見当たらないのがちょっと不安ですが。電源は過剰なスペックかなと思いますが、MODUで変更なしです。問題はグラボで、この前買ったグラボで現在は快適なので、こちらを転用して、Athlon搭載のマシンは古いグラボで対応しようかなと。組み立てて動作しなかった場合、動作不良の部分をできるだけ抑えたいというところですね。それにしても、9600がここまで値下がりしているとはちょっとびっくりです。以前、見たときには2万5000円前後で縁がないなと思っておりましたが、1万円近く下がっているのを見て競争は本当にありがたいと思いました。とりあえず、ディスプレイに映るのが最優先なので、折を見てアップグレードします。

ファンコントローラは便利そうです。筐体が筐体だけにこれはありがたいです。動作するようになったら、徐々にアップグレードしてゆきたいですね。今は、「有料(高額)お試しコース」なので、基本ができたら、少しずつ遊びたいです。今後もアドバイスを賜りますよう、お願い申し上げます。

末尾になり恐縮ですが、猛暑の折、御自愛下さい。
Posted by Hache at 2008年07月26日 02:10
おお、力の入ったリプライ有難うございます。

19世紀の欧州秩序は世界史的に見てもかなり特殊かもしれません。文明的に近くコミュニケーションが取りやすい国々で、落とし所を踏まえていたように思います。昔の日本の戦国時代がやや文明化したようなものでしょうか。18世紀までの欧州の、特定の大勢力の発展と衰退という、世界の他地域と同様の展開を考えると特殊性は明らかかと。

>19世紀においては秩序と台頭する勢力の国民国家形成が
>あいいれない側面が強く、20世紀以降の秩序はそれすらも容認しうる

なかなか難しいところですね。ただ国民国家の形成期は多かれ少なかれ混乱があり、20世紀以降は大国の国民国家形成が終わったからそうなっていると言えなくもありません。実際国民国家の形成期に当たっているかもしれない中央アジアや中東などの国では大変なことになっていますし。

>第一にアメリカのプレゼンスが圧倒的であり、次に経済のみならず、国家間関係
>全般において相互依存の深化が進行したことが大きいと考えております。

前者はその通りで、何より欧州諸国と違って行動が読みやすいというのも影響しているかと思います。後者は必ずしもそうでなく、相互依存の深化は接触の増大であり、摩擦の増大でもあるように思います。20世紀前半はそれが不幸な展開を招きました。やはり冷戦期のように、ある程度当事国が現状から利益を感じないと秩序は成立しないようにも思います。20世紀後半の日本と欧州は、自ら動いて今以上の利益を得る自信がないのでしょう。
>国家間関係では意識的な「調整者」がなければ、国際秩序を維持することはできないだろう

おっしゃる通りで、変化に日々対応するメンテナンスがなければ秩序の維持は難しいですね。現状も近未来も米国が中心になるしかないのですが、外交的には孤立主義を好む国ですし、あまり他国の意見を聞こうとはしない傾向があります。ただここが難しいところですが、同盟国との分担により米国の負担を減り、それに伴って米国が外交的に同盟国の意見を尊重するようになったとしても、それが最終的にその同盟国を含めても良い結果になるという保証もないことです。かと言って米国のいいなりというのも各国世論は好まないわけで、課題の多いところと思います。
Posted by カワセミ at 2008年07月27日 01:34
>決済手段としてのドル、資産の保有手段としてのドルの魅力も減じているように

決済手段としては色々な方法があって、例えば電子マネーのようなバッファをかませて実質ドルの地位を維持するとか、やや反則的な方法を含めて結果としてドル優位の状況は作りやすいのかなと思います。ただ現実のテーマとしては自国通貨に魅力をあまり感じない途上国の一次産品などですよね。となると、多国籍企業はドルかユーロとして、国営企業の類が課題ですが、結果的に別の通貨を使って失敗して戻ってくるんじゃないでしょうか。そして資産の保有手段としては、長期ではドルとして、短期保有と各種投資がどうか、それは経済成長が当面続く国に行くでしょうね。その部分に関してはドルの魅力減退というより20世紀後半の投資環境の整備が大きなファクターかなと思います。過去も環境が整備されていれば今のようになっていたでしょう。

>紛争を抑止する能力の低下ですね。

これも身もフタもなく言うと、米国が軍事力を行使する可能性があるから抑止出来ているわけですよね。今より抑止出来ていた過去は、米国の意図が確固として示されていたからでしょう。そうでない、例えば冷戦期のアフリカのように基本的に優先順位が低かった地域に関しては全然抑止出来ていないわけです。中東地域だけはちょっと別枠にしないといけないと思いますが、これも過去さして抑止出来ていたわけでもないです。今後の展望という意味では、イラクへの関与により、反米か親米かという以前に米国を知ることにより中東の政治的性向が世界の他の地域に接近していくのかどうかが鍵と思います。イランは孤立的傾向があるので影響が少ないとしても、シリアなどには影響がありますよね。結局は当該地域と米国との関係ということで、私は20年以上のスパンだと楽観視しているのですが。直近5年とかだと少々大変で、その大変な中で日本がどのくらい頑張れるかは何とも言えません。

>まず、日本が極東で自ら秩序をつくりだすほどの能力はないと思います。

その後に、結局は意図であるというような内容を自ら述べていますよね。動かし難い場合は能力のうちといえばそうかもしれませんが。まぁ、ちょっと度量が狭い国なので役回りとして向いてはいないですね。全体の見取り図は米国のような国が考えて、政策細部の実行段階における仕上げを日本がやるとか、そういうのだとうまくいくかもしれませんね。今までもそれに近い局面は色々あったと思うのですが、パフォーマンスは良くても国内的には対米追従と不評だったりしますよね。面倒なことだと思います。
Posted by カワセミ at 2008年07月27日 01:35
さて、パーツのおまけ部分も。

>HDDは3Gb/sでコストパフォーマンスがよさげなのが500GBでしたので

M/BのインターフェイスとHDD間の転送速度は3Gbpsでどれも同じですが、実質は実メディアとなる3.5インチのプラッタの読み書き速度がボトルネックです。となると、回転数は7200rpmでどれも同じですから、プラッタ1枚当たりの記録密度がポイントになります。例えば500GBであれば250GBのプラッタを2枚使っている製品が多いはずです。640GBだと320GBのプラッタ2枚で、同じデータ量ではプラッタ表面の狭い面積しか使っていないわけですから読み書き速度は速くなるというわけです。もっとも最近の製品は320GBのプラッタを1枚半(1枚は片面だけ)使用して高速なものもありますので、それだと良いですね。

>P5K/EPU
良く見るとこれP5K-Eの後継ではなく、廉価版ですね。ICH9Rではなく無印のICH9でお薦めではないです。買った後でしょうか、遅いかもしれませんね。無印はAHCI/RAID機能が使えません。ネットで人気がないのは当然です。

>電源
これもちょっと忘れていたんですが、Nine Hundredは電源を下に設置するタイプですから挙げられていたENEMAXだと上下を逆にセットすることになると思います。それでも良いのですが、上下にファンがなく前後で空気を流す、例えばこういうタイプがこういうケースに付けるのには人気です。
http://www.links.co.jp/html/press2/news_neopower.html

>ビデオカード
ディスプレイを聞くのを忘れました。もし古いブラウン管のCRTを使っているなら、安いカードはお薦めではないです。アナログ15ピン部分をフラットケーブルで中継しているようなものは画質が悪いです。DVI接続ならどれでも問題ありませんが。

どれも最初に言っておくべきでしたね。あまり役に立たずにすみません。
Posted by カワセミ at 2008年07月27日 01:36
いつもブログを読んでいて共感できる部分が多々あり、参考になります。
ありがとうございます。

ちょっとわからない部分があり、質問させてください。

> しかし、冒頭で引用した御厨先生の大戦による「リシャッフル」がないもとでは、
> 「平和的な政策」だけではこの国の安全と繁栄を長期にわたって維持することは
> 困難だとも感じます。

「この国の安全と繁栄を長期にわたって維持」できない場合、
どうなるかの部分の具体的なイメージが湧きません。
他の国に占領される最悪の場合から、原材料の値段が高くなるような軽微な場合まで、
いろいろあると思うのですが、どこらへんを想定しているのでしょう。

> いささか自虐的な表現になりますが、極東に限定しても、
> この国が自ら秩序をつくりだすことは、中国の台頭がなくとも困難でしょう。

この場合の「秩序」も具体的に何を指しているのがよくわかりません。
私にとって、極東の「秩序」は何かと言うと難しいですが、
韓国と台湾にアメリカ以外の軍隊が存在しない事だと、とりあえず定義できます。
日本がどういう政策を取ろうとも、そういう意味での極東の「秩序」は
守られると思うのですが、どうでしょう。

それでは。
Posted by 夢綾 at 2008年08月10日 12:33
>夢綾さま

はじめまして。諸事情で具合が悪いので、的外れなリプライかもしれません。ご覧のとおり、「ダメになる」ブログですのでほどほどが肝心かもしれません。などと書いてしまうと、カワセミさんあたりはお気の毒ということになりかねないのですが……。こんな感じですので、不躾なこともありますでしょうが、ご容赦ください。

まず、引用していただいた「しかし、冒頭で引用した御厨先生の大戦による『リシャッフル』がないもとでは、『平和的な政策』だけではこの国の安全と繁栄を長期にわたって維持することは困難だとも感じます」というのは、日米同盟の維持が現在の日本の安全と繁栄の基礎にあるという文脈です。日米同盟がなくなった場合、どんな自体が起きうるかについては一度は整理して考えてみたいと思いますが、どのみち「寝言」ですので、雑駁で恐縮ですが、少しだけ書いてみます。この点は次のお尋ねとも関連するのですが、日米同盟をを米韓同盟や米台関係で代替するのは困難だと思います。台湾は米国と正式な国交がない状態ですし、韓国は日本に比して血を流しているのにもかかわらず、日本ほどの扱いを受けないことに不満を持っているようです。軍事的・政治的には北朝鮮が存在しますし、経済的にも日本のようなホストネーション・サポートを提供するのは厳しいでしょう。軍事面だけとれば、グアムからでもパワープロジェクション能力を米軍が維持することが可能かもしれませんが、極東に限定してもアメリカ側からすれば、日本というパートナーを失うことはアジアにおける大きなプレゼンスの低下につながるでしょう。これは戦争のあるなしにかかわらず、「リシャッフル」そのものです。迂遠なようですが周辺の状況が読めない状態になれば、直接的な脅威としては、おっしゃるとおり「他の国に占領される最悪の場合から、原材料の値段が高くなるような軽微な場合」まで日本にとってありとあらゆる利益にかかわるリスクが上昇するでしょう。それが計算可能ならば、同盟の費用対効果の分析は容易ですが、事実上、計算すること自体が難しいと思います。具体的なお答えになっていないと思いますが、極東情勢において、リスクというよりも不確実性が高まること自体が日本外交を難しくするでしょう。私が恐れているのは、一見、選択肢が広がるように見える可能性もありますが、他方で、実は少しの計算違いが単なる戦争というよりも国の存亡にかかわりかねないという事態です。日英同盟を失った戦前の状況と、単純な比較はできないとは思いますが、酷似してくるでしょう。もちろん、台湾海峡や朝鮮半島など米軍の抑止力(正確には朝鮮半島においては米軍の方も抑止されていますが)によって有事が避けられている具体的な問題もありますが、一見、選択肢が広がるようで、実は外交でノーミスが要求される事態が私の想定している事態です。強いて、夢綾様のお尋ねにお答えするならば、再び米軍によって占領されることまで想定するということになりますね。おそらく、日米同盟が切れたときに、米国が真っ先に占領したいのは日本でしょうから。

第2のお尋ねに関しては、既に上で述べておりますが、韓国や台湾では日米同盟の代替にならないでしょう。台湾に米軍基地ができるというのは中国を刺激しすぎる部分もありますし。この点で米国側は選択肢が広いのでしょう。最悪の場合、中国と手を打ってアジアという面倒な地域から手を引く可能性すらありえるでしょう。いずれにせよ、米国にとっては大きな痛手でしょうが、傷で済みます。日本の場合には生き死ににかかわる問題になりかねないでしょう。韓国や台湾で代替できないのだったら、ちょっとぐらいサボっても日米関係はもつんじゃないのという異論も可能だと思います。確かに、米国側から積極的に同盟を切るというのはかなり困難だと思います。ただし、同盟の主たる機能である抑止に失敗した場合、現状を回復するという役割を日本がいつまでも担おうとしない状況が続いた場合、繰り返しになりますが、戦争の有無にかかわらず、「リシャッフル」と同等の効果をもつ情勢の変化が生じることを恐れます。

お尋ねをはぐらかしているわけではないのですが、安全保障で「ジャパン・ナッシング」にはなろうとしてなれるものではないだろうと。粗雑な表現をすれば、経済レベルでは互恵的な関係が基調ですが、外交全般では経済を含む互恵的な利害を顕在化させるのは並大抵ではない努力が不可欠だと思います。日本にとって最も重要な互恵的関係である日米同盟を失った場合、この国が次の50年間を生きるのが難しいだろうという、論証はあまりありませんが、そんな感覚で見ているという「寝言」です。
Posted by Hache at 2008年08月10日 22:53
失礼しました。秩序について書き落としておりました。私は国際政治や国際関係論の議論に明るいわけではないので、大雑把に言えば、(1)秩序を担う主体が明確であること、(2)主体間の関係がなんらかの規則性、あるいは緩やかな意味での方向性をもっていること、(3)価値レベルで秩序の担う主体間で拘束力のある合意が存在することなどが秩序を構成するという感覚です。露骨な表現をすれば、極東に限定した場合、(1)現状での秩序は台湾を含む国家が主体であり、(2)アメリカと相談・合意しないと致命的な利害が決まらないというアメリカ以外の決定的な国家が存在しない状態であり、(3)政治体制が異なる国家どうしを拘束するほどの強い価値の共有がないという状態でしょうか。あまりに抽象的ですけれども。

御礼を申し上げるのを失念しておりまして、申し訳ありません。鋭いご指摘を賜り、体調がよければもう少し考えたいところですが、なにぶん、きつい状態ですので、ご容赦ください。また、お時間のあるときにお越しいただければ、幸いです。
Posted by Hache at 2008年08月10日 23:03
Hacheさま、丁寧な回答ありがとうございます。
具合が悪い所に返事を頂き恐縮です。

回答については、目標を決めて貰えれば突進しようとしていたのを、
はぐらかされたように感じています。
どう突っ込んでいいかわからないので、私の方から的を振ってみます。

ヒロシマ以前、ヒロシマ以後
http://munya.12.dtiblog.com/blog-entry-318.html

評価に値しない理屈かもしれませんが、
体の調子がいい時にでも読んで貰えたら幸いです。

それでは、どうもありがとうございました。
Posted by 夢綾 at 2008年08月12日 02:56
>夢綾様

ときどきしびれるような感覚があるぐらいですので、お気遣い恐縮です。端的に言えば、日米同盟がなくなった状態を想定しています。「自主防衛」がそもそもできるのか疑問ですし、中国とくっつけばアメリカを敵に回すわけで、とてもじゃないですが、やってゆけないでしょう。結局、アメリカとくっつくしかないわけで、最初から同盟を確実にすることを考えるがよろしかろうという感覚です。この感覚に至るまでに試行錯誤が十年単位であるので、なかなか説明するのが自分でも難しいのですが。

ブログを拝見しましたが、エマニュエル・トッドの『帝国以後』は読んでおりませんでしたので、興味深く拝読しました。『ヨーロッパ大全』はかなり昔に読みましたが、どうも図式的で説明がきれいすぎる印象がありますが、家族構成を文明の基礎の一つとして見る視点は、トッドの実証や主張には疑問も多々ありますが、有益かもしれないと思いました。
Posted by Hache at 2008年08月12日 12:43
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