2016年04月24日

不透明な時期

 眠りが浅いのもあって、疲労がとりきれず、じっくりと物事を考える時間もなければ、気力も体力もないまま、3年がすぎてしまいました。「寝言」すら浮かばないのは健康的なはずですが、さすがに、これは不健康ですね。まあ、あまり先を急ぐ必要もないのですが、長くはなさそうだという感覚はあります。

 久しぶりに、ニコニコ生放送で将棋名人戦の中継をやっていたので、見ていたら、最終盤でやたらとコンピュータ将棋の評価値を書き込んだり、教えろというコメントが多くて、驚きました。詰将棋をまったく解かなくなって5年以上は経っているので、段には手が届かない程度の棋力ですが、羽生名人の指し手が自らの側に勝手順があるという確信がないのは明らかなので、コンピュータの「正解手順」と違うと大騒ぎしている人たちを見ていると、コンピュータの読みに頼らずに、ないなりに自分の頭を使った方がよいのではという、気の利かない「寝言」が浮かんでしまいます。終局後のインタビューでは、挑戦者の佐藤天彦八段も指している最中には気が付かなかったようなので、両者の読み筋は概ね一致していたのかもしれません。感想戦で、羽生名人が佐藤八段に、丁寧に手順を尋ねていたので、本当に難解だったんだろうなあと。見ている方は難しすぎるので、途中からお気楽モードでしたが。

 囲碁の方に関心が移りつつあって、やはりイ・セドルとアルファ碁との対戦が大きいです。囲碁に関して言えば、なんとかシチョウがわかる程度で、将棋よりもお粗末ですが、第4局でコンピュータがシチョウを無視して進めるのは少し驚きました。第3局でニコ生で見ていたら、コンピュータ将棋の解説の方がシチョウのような直線的な問題では案外、人間が強いので、細かい専門的なことは人間向きで全体を統合するのはコンピュータが向いていると解説していて、まるで納得できなかったのですが。当然ながら、「局所戦」で人間のプロ相手に30目も差をつけられては、さすがにコンピュータでも無理でしょう。ど素人が見ても、これはまずいでしょというのがわからないというのは決定的で、だからコンピュータがダメというより、進歩の余地はまだまだ大きいのでしょう。率直に言って、囲碁で人間相手に勝つこと自体が目的ではないから、約半年でここまで到達した面も大きいでしょうし。相手の打つ手を予想したり、正しい解を常に導くようなことを断念して、あえて近似に徹するということは、今の段階では不完全なことが目立ってしまうかもしれないけれども、改善していくうちに、ブレイクスルーが起きる可能性が高いのかもしれないと思いました。

 本当は、今後の「不透明さ」の最大の要因である、アメリカ大統領選挙について書く予定でしたら、前置きが長くなりすぎました。とてつもなくアバウトな感覚ですが、オバマ大統領誕生のあたりから、なんとも言えない、嫌な流れかなあと。端的に言えば、政治的キャリアが浅い候補が歓迎されるという傾向でしょうか。トランプ現象はオバマが大統領に選ばれた傾向が別の形で表れていると思えば、それほど理解不能ではないのではと思ったりします。個々の発言を追っていると、不安になるのはわかるのですが、問題はそこではなくて、政治的経験が浅いことが、むしろ歓迎されてしまうという、おそらく、アメリカ人自身がそのような好みを明確に持っているわけではないと思うのですが、結果的にそのような傾向が生じていることが、不安定要因になるのではと。ヒラリー・クリントンがサンダースに手こずるあたりが象徴的な気もします。8年前に、政治的には、実際にはそれなりに経験を積んでいたとはいえ、手垢のついたワシントン政治から距離があるように見えたオバマが選出された傾向は、オバマへの希望が失望に変わっても、あまり変わっていないのではないかと。頭のおかしい「外道」の嫌な予感は(参考)は、「寝言」としてはそれなりの出来だろうと。

 日本への影響などがちらほら報道されているようですが、気が早いのではないかと。誰が選ばれるのかという点では、外交・安全保障はおそらくほとんど無視できる要因で、アメリカ人にとって優先順位が高い問題で、より共感を集めた候補者が勝つ確率が高いのでしょう。よほど、近所づきあいでもめているという実感がなければ、アメリカ人にとって外交・安全保障政策の優先順位が極めて低いのは自明ではないかと。結果として選ばれるリーダーがそのままでは困るのですが、こればかりは願望ではどうにもなりますまい。

 衆愚政治だといいたいのですかと自分に尋ねたら、それは違うと答えます。これも、いい加減で感覚的な話、もとい「寝言」で申し訳ないのですが、民主制というのは、この種の不確実性がなくなる方が持続できないのではないかと。アメリカ社会に限らないのでしょうが、民衆というのは時代にあった指導者を求め、民主制は、相対的にダイレクトにそれが反映してしまう。ところが、「当たり」を引くまでに時間がかかるし、当たり外れを見誤ることも多い。お世辞にも、効率はよろしいとは言えないわけでして、この面倒さに嫌気がさすのが一番危うい。日本人としては、ある種の諦念をもちながら、お付き合いするしかないと思いますが。


 熊本県を中心とする地震は強い揺れが比較的、長い期間にわたって続いておりました。気象庁のHPで地震情報(参考)を見ると、現状では収束する傾向にあるのでしょうか。地震による直接的な被害から、避難や退避から亡くなる方が増えているようです。お悔やみ申し上げます。

些か不謹慎かもしれませんが、ここ数年、災害が多く、「明日は我が身」と不安に感じます。内閣府の防災情報のページ」の「激甚災害制度」(参考)を見ると、激甚災害制度は復旧にかかる国庫補助率を引き上げや災害復旧に係る貸付の特例措置などが眼目であり、指定まで概ね1か月から1か月半を想定した制度です。指定までの期間はあくまで目安であって、早くても構わないのでしょうが、復旧への国の負担を引き上げることが主たる眼目の制度で、「拙速」が望ましいとはいえないでしょう。

 以下は、「過去5年の激甚災害の指定状況一覧」(参考)からです。

2010年(平成22年) 4件
2011年(平成23年) 7件(ただし、2010年の被害に対する局激指定を1件含む)
2012年(平成24年) 2件
2013年(平成25年) 5件
2014年(平成26年) 5件
2015年(平成27年) 3件
2016年(平成28年) 1件(ただし2015年の局激指定)


 10年程度は遡れるとよかったのですが、私の検索能力では無理でした・・・・・・。2011年がやや多い感じがしますが、2013年から2015年も、2016年になってからの局地激甚災害指定を含むと4件から5件と減少する傾向にはないようです。人口減少は首都圏以外の地域では著しく、今後、地方の災害に対する対応能力は減じていくことが予想されます。他方で、国・地方の財政状況は、仮に、消費税率の引上げを行ったところで、成長率の上昇が見込めなくては、悪化の一途をたどるでしょう。災害対応をはじめとする安全への財政支出の拡大と財政状況の悪化という二律背反の中で、最善とまではいかなくても、よりマシなな道筋をたどることさえ困難な状況です。

 率直な実感を述べれば、アメリカも余裕はないけれども、民主制の「コスト」に耐えられないことはないかもしれないけれども、日本はもっと余裕がないだろうと。自民党と公明党の連立政権が安定した多数派を形成しているのは、民主党の痛恨の3年間という多大な犠牲の上に成り立っているのでしょうが、そのような安定にさえ、遠からず人々は倦むことでしょう。次の不透明な時期が間近に迫っているとき、人々が次のなにが起こるかわからない状況に前向きに対応できる環境を少しでも整えることが、現時点での与党の責務ではないかという「寝言」が浮かびましたが、これでは少々、期待値が高すぎる気がいたします。

 それにしても、名人戦第2局のニコニコ生放送のコメントはひどかったです。佐藤天彦八段が挑戦者になったときに、ひょっとしたら世代交代の始まりになるかもしれないと思いながら、土日返上でプレゼン資料を作らなければならず、勝敗すら追っていなかったのですが、前の土曜日は暇というより、疲れていたのでぐったりしながら見ていたのでした。羽生名人のファンが多いのは不思議ではないし、私も普段なら羽生さんもちですが、今回は正直なところ、交代もありかと思いながら見ている。コメントもせずに黙って。敗色濃厚になってから、羽生が衰えただの、アンケートでは羽生が負けたけど、面白かったにしてやっただの、うんざり。もう、ニコニコで見る動画も過去に投稿されたものばかりですし、生中継はまったく見ないでしょう。単純に見ていて不快だということに尽きます。まあ、佐藤康光九段レベルの解説者が登場するので、コメントを消してみるのでしょうけれど。コメントでコンピュータの指し手を出されても、なにを狙っているのかさっぱりですが、プロの解説はわかりやすいのですよ。当たり前ですが。現実には、ほとんどの時間をコメントを消して見ていたので、どんな状態かなとつけると、ありゃまあ悲惨という感じ。せっかく、佐藤九段が次の一手で航捕手の一つを消すための解説をしているのに、その手を指しました読みたいな、解説をまともに見ているとは思えないコメントが出たりするので、うんざりしてコメントを消すとスッキリですね。コメントを消した方がよいというのはニコニコ動画としては終わっている感じなので、生中継でわかりづらい解説しかなくなったら、おさらばという感じ。
posted by Hache at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
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