2008年10月22日

カネのかからない息抜き

 1ヶ月半ほどして、ようやくむくみが杖なしでも歩ける範囲に収まってきたので、筋力の回復をかねて杖なしの生活に入りつつあります。階段を上るときよりも下りるときの方が怖いので、可能な限り、下りはエレベーターやエスカレータを使うようにはして降りますが。10月初めのRI検査の結果では、肺に血栓がとんだものの、重篤な状態ではなく、ワーファリンを服用しながら、自然に融解するのを待てば大丈夫とのこと。足の血栓はかなりひどいようですが。ワーファリンを飲んでいる状態なので、血栓が新たにできたり、既にある血栓がひどくなるリスクはほとんどなく、足の血栓が溶けてしまうまでは時間がかかりそうですが、静脈なので、血栓ができて血流が止まっている静脈のバイパスが機能するのをじっくり待つ状態です。そこから、1年程度、血栓が融解するのを待つという、それなりに気の長い治療ですね。

 金融危機で日本経済はどうなるんですかという話を若い人が尋ねてくるので、金融危機がなくても景気は十分、悪いと答えています。日銀支店長会議とかもあるんですが、この3ヶ月ぐらいで郵便受けに入る、いわゆる「ピンクチラシ」が激減しておりまして、警察の規制が厳しいだけかもしれませんが、なくても済むサービスが削られているのだろうと想像しております。余談ですが、自民党のビラを初めて見てびっくり。やっぱり解散が近いんですかね(「国政報告」だそうですがなんだかなあ)。あとは、最近、分譲が始まったマンションの価格が2、3年前より1,000万円近く低くて、びっくり。今住んでいるところよりもはるかに便がよいのですが、ありえない価格です。不動産屋に勧められましたが、将来は静岡県に移住したいので、まったく興味がありません。あとは、貧乏人のひがみですが、地震の多い国で持ち家やマンションの購入に財産を使うのがもったいない気もしますし。両親の話を聞いていると、マンションを買っても管理費がバカにならないようで、なんとなくバカバカしい気がします。

 てなわけで、カネの話もあまりに続くとうんざりするので、昨日は竜王戦第1局の棋譜を並べてみましたが、不思議な感じ。まず、素人には一手損角換わりという戦形がわからないのですが、強い人の話では後手が飛車先の歩を突くのを選択できるんだよとのことですが、単純に飛車先の歩を伸ばす方がよいでしょというドさんぴんには難しすぎる。中継サイトで解説を読んでも、一日目の梅田望夫さんの話は金融危機から始まっていて、そんな話はどうでもいいでしょという感じ。それにしても、パリで第1局とは豪勢な棋戦だなあと。こういう時代には案外よいのかもしれません。個人的には貧乏旅行をしたときに、思ったほど日本で名が知られているブランドを身につけた人が歩いているわけではないんだなと思ったぐらいで、ロンドンもそうですが、とにかく時間の流れがゆったりしているのでホッとしました。将棋の方はよくわかりませんでしたが、穴熊と右玉という対照的な守備陣で、渡辺竜王の守備陣が固いのだけれども、6筋を焦点と睨んだ羽生名人の大局観がすばらしいとのことで、私の棋力ではそうなんでしょうねえというところでしょうか。まあ、経済が大変だとか、安保がきなくさいとか、そんなことばかり考えていると、気力が萎えてくるので、ありがたいです。

 ノーベル物理学賞や化学賞の話題でもよいのですが、クォークは昔、読んだ初心者向けの本が意味不明で猫に小判だったので、スルー。仕事で楕円関数論がわからないとダメなので、高校レベルからやり直しているのですが、この数年で数学全体の力が落ちているので、再度、高校レベルから大学学部レベルのテキストを読み返していると、空間をイメージする力が落ちているんだなあと気がつきます。テキストに書いてある数式やグラフを見ているだけではピンとこないので、「チラシの裏」まではゆきませんが、会議の連絡などの紙の裏にグラフを書いたりしていると、なるほど。昔は、込み入ったグラフは無理ですが、パッパと頭の中でイメージできたのが、老化するとどんどんダメになってきます。よって、簡単な話でもグラフというよりも「絵」ですが、目で見える形にすると、「ああ、そうか」という感じ。今週も他の業務で日曜も休めるかどうかという状態ですが、拘束されていない時間でリフレッシュしないと、廃人になりそうです。

 あ、日本語を間違えました。既に、廃人でしたね……。


 珍しく平日に『朝日ニューススター』をつけたら、「ニュースの深層」をやっていました。司会が上杉隆さん、ゲストが川内博史代議士。海自の特別警備隊での死亡事件がメインでしたが、元々すっきりしない事件でしたが、番組を見ても、あまりすっきりしませんでした。亡くなった三曹の方が元々、潜水艦部隊勤務だったことが目新しいぐらいでした。失礼な話ですが、国防に関することは機密が多く、この番組とは無関係ですが、与野党ともに口が軽い議員が多いので、守秘義務違反には徹底的に厳しい法を設けた上で、秘密会などでちゃんとした議論をしないと、まずいのではと思いました。防衛省の「隠蔽体質」は確かに問題でしょうが、「シビリアンコントロール」以前に、政治が軍を統制するという基本が据わっていない印象です。吉田茂が残した負の遺産である「再軍備について日本国民の主体的判断を求めなかったこと」というのは、ちょっと極端ですが、こんなところにも出ているのではと思います。ただし、憲法改正で自衛隊を正式な国軍にという以前に、やはり軍じゃないといいつつ警察予備隊から自衛隊へと事実上、再軍備をした不透明さがいまだに解消されていないというのは、吉田以後の政治家の責任でしょう。憲法を改正しなくても、自衛隊を政治がコントロールすることはやはり必要で、そのためには政治的ポジションの違いはあれども、国会議員が国防の必要性に関してはきちんとした合意に基づいて自制のある行動をとることが不可欠だと思います。機密をバンバン漏らしてしまう可能性が高いようでは、防衛省の姿勢がよいとは思いませんが、事態を政治家に伝えないインセンティブを与えてしまうでしょう。防衛省の「隠蔽体質」と政治家の口の軽さは裏腹だと自覚していただきたいものだと思います。

 さらにいえば、どっかの知事さんによると、日教組と朝日新聞が諸悪の根源だそうですが、私の感覚では最も愛国心が欠けているのは、政治家のような気が。ここでの「愛国心」というのは、国家の大事については、外交政策や安全保障政策で立場の相違があっても、党派間の対立にまずは自制を求めた上で、国益を損ねない情報漏洩などに関しては厳しい規律を設けて遵守するということです。当たり前だと思うのですが、当たり前のことが普通にできないのが政治の現状ですから。番組ではテロ支援国家指定解除の日本への通告が直前だったことが麻生政権が軽く見られているとされてましたが、結局、与党ですら、口が軽い連中だと見られてるのでは。役所の問題を軽くしようというのではなく、役所をコントロールする立場のはずの政治家がまずはちゃんとしてくださいねというところでしょうか。
posted by Hache at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
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