2009年02月05日

"Buy American"は勘弁

 お昼に頂いた焼肉定食がおいしく、抑鬱状態がだいぶ回復しました。なじみのお店ですが、焼肉を食べること自体が少なく、たまに数人で食べてもこんなもんだろうなという感じですが、あれはなかなかでした。塩・コショウで焼いたバラ肉をたれで食べるだけなのですが、まず、たれをつけずに食べて、肉の香りと口に含んだときの味の広がりを確認してからたれをつけて食べると、たれがない方がおいしく、そのまま頂いてしまいました。店主さんともよく話をしますが、これ塩・コショウの方がおいしいと話したら、喜んでました。普通の肉ですと、脂身が悪く、肉質も硬くて牛肉は当たり外れが大きいのでがっかりすることが少なくないのですが、たかがといってはなんですが、焼肉定食にはちょっともったいないバラ肉でした。

 店主さんの話では、ロースやヒレは多少モノが悪くてもそれなりの味がするそうですが、いい肉かどうかはっきりわかるのがバラ肉で、肉のうまみが地味にでるのがモモ肉だそうで。トレーサビリティも完璧ではないそうですが、やばいのが混じるリスクは下がって、助かっているようです。これからいよいよ抑鬱がひどくなりますので、おいしいお肉で元気でも出そうかなと。ただ、やはり客足は昨年の秋から極端に減っているようで、下町で昼食に1,000円を出すのはちょっと厳しい時代なのでしょうか。


 そういえば、1月の下旬ぐらいからWSJのopinionのRSSをGoogleリーダーが読み込まないので、変だなと思っていたら、他のリーダーでもダメでした。バタバタしていたので、"Buy American"の話はスルーしていたのですが、なんとも間抜けな話のようで。ネタとしては古いのですが、オバマの"stimulus package"は下院で出された法案は、"American Recovery and Reinvestment Act"(参照)だそうで、なにしろフルテキストで600頁を超えるのでちょっとうんざりします。1月31日のNew York Times紙は"If We Buy American, No One Else Will"(参照)は"protectionism"というタームを使わずに、"Buy American"のバカバカしさを冷静に論じています。サンフランシスコ−オークランド間の橋梁を1990年代に再建したときには国内の鋼材は少なくとも25%程度は輸入鋼材よりも割高であり、 カリフォルニアの納税者は鋼材が多いこともあって40億ドルを負担した。鉄鋼産業は資本集約的であり、鉄鋼への需要が増えても雇用創出効果は見込めない。GEやキャタピラーが"Buy American"条項に反対しているが、それは海外での受注競争に害を受ける可能性があるからだ。短い論説ですが、(1)割高な国内資材を用いて投資を実行しても、たいした雇用創出効果がないこと、(2)"Buy American"条項によって海外市場におけるアメリカ企業が不利な立場に立たされる可能性があることなどを指摘しています。Smoot-Hawley Tariff Actまで触れていることから、"protectionism"という用語を使わずに、"Buy American"条項を"American Recovery and Reinvestment Act"へ持ち込むことのバカバカしさと同時に民主党議会への警戒心を示しています。

 1月30日のWall Street Journal紙の"Protectionism as Stimulus"(参照)は内容に乏しいですが、やはり保護主義が景気を刺激するどころか害することを論じています。中国の景気刺激策とキャタピラ社の受注の話があがっているのですが、ちょっと説得力が弱いかなという感じです。中国を見習えって言われてもね。ざっくり見た印象ですが、下院で議論されているときには保護主義への反対が米紙でも多いものの、説得力に欠ける点があり、上院も"Buy American"条項を盛り込んでオバマ大統領が説教をしている状態でしょう。もっとちゃんとした論説を読まないといけませんが、保護主義への反対そのものはごもっともですが、説得的な議論をしないと厳しいかもしれません。

 オバマの政治的リーダーシップをアメリカのメディアが支えることで議会を宥め(イデオロギーよりもロビイングが大きいのではと思いますが)、説得し、誘導するしかないでしょう。さすがに、オバマ大統領の説得力を殺ぐメディアは現状では少ないとは思いますが。民主党主導の議会はバカだとは思いましたが、ここまでとは。とことんバカになれば、雇用創出効果が低いとはいえ、ゼロではないとかいくらでも屁理屈はこねられるでしょうから、一苦労ですねえ。

 あと、日本を離反させたければ、へたれた状態の写真つきで背骨丸出しの牛でも送ってくれればよいのですよ。和牛厳選の店もひどい目にあいますしね。貧すれば鈍すというのはどこの国も同じでしょうか。
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