2009年07月16日

内閣総理大臣の「3R」

 昔話ですが、とある大学の赤本を解きながら、感心した覚えがあります。出題年度は忘れてしまいましたが、日本史の問題で戦前と戦後の総理大臣の平均任期と代表的な人物の任期が簡潔にまとめてあって、戦後の首相の在任期間が戦前と比較して長い理由を明治憲法と日本国憲法の相違から論じろという趣旨でした。1990年代以降、このような出題が成立しなくなったことは悲しむべきことなのでしょうが。

 話がいきなりうってかわりますが、世は挙げて環境問題の時代です。内閣総理大臣も大量生産・大量消費の時代をへてやはり「循環型社会」への適合が必要なのでしょう。昨日と比べれば涼しいのですが、ボーっとした頭でバカなことばかり考えてしまいます。どうでもよいのですが、若い人で今一つの人が「自民党にお灸をすえたいのでしょうか?」と尋ねるので、「(政権担当能力がなくなりつつあるという意味で)もう終わったなというのが普通の感覚でしょう」と。民主党がよいという前向きな方はさほど多くなく、積極的に政権交代を望むというより、小泉さんで再生したのかと思ったら、以前よりひどくなっていて半ば絶望しつつあるというのが実情だと思いますが。森政権崩壊直前よりも地合が悪いですね。

(1)Reduce

 ええと、経済学なる学問によれば、砂漠での水は貴重ですが、水資源が豊富な地域ではありがたみも減ってしまいます。内閣総理大臣もわずか3年足らずで3人も量産されてはありがたみもなくなります。まずは、どんなにむごい批判を受けても、3年ぐらいはがんばっていただきましょう。現総理の場合、いろんな意味でダメだと思われているのであまり頑張らないほうがよろしいのではと思いますが。ただ、制度的に担保するのが難しく、施策として具体化するのは無理があるのでしょうが。

(2)Reuse

 戦前と異なるのは、吉田茂を除くと、再登板の機会が少ないことでしょうか(使い回し党首の再利用という点では民主党がはるかに先進的であることを失念しておりました。認識不足を恥じ、補足いたします。故意じゃありません。念のため)。逆に言えば、野党慣れしている政党がないということでもあります。さすがに、総理は無理だが外交はできるというのは他国の首脳に対してあまりに失礼ですし、1年ももたなかった総理経験者など軽んじられる可能性もあり、国益を損なう可能性すらありますので、個人的には却下。SPなど総理在任中に発生した費用は埋没費用ですから、あきらめが肝心でしょう。総理経験者は総理として再チャレンジを目指すのがよろしいかと。

(3)Recycle

 元お笑い芸人ですら自民党総裁・内閣総理大臣というのは魅力的なのでしょうから、経験者をどう再資源化するかは大切な点でしょう。そこらの政治評論家よりは経験がありますから、お笑い番組で政治評論家からやり直していただくとか、3K『産経』の「正論」の常連になって頂くなど、こちらは意外と再資源化は容易なのかも。ペットボトルのように破砕して使うことができないのが面倒ではありますが。

 それにしても、民主党も首相経験者を大量生産できるところまで行けるのでしょうかね。使い捨てを覚悟しないと大変だろうなと思いますが。最近の政治はだいたい意外感がなく、生活に影響がでるわけでもなく、完全に他人事のように見てしまいますね。


 今日の事態を「国民」の責任といわれてもねえというのが率直なところでしょうか。もちろん、近代以降の民主制の正統性の源泉は選挙の先例であることを否定するつもりはありませんが。小泉後、お一人目は参院選後なのかまでは存じ上げませんが、健康が悪化してお辞めになり、二人目はよくわからない理由で辞めて、三人目。総選挙なしでここまでよく引っ張ったものだと感心はしますが、プロセス自体はげんなりします。

 現首相は外相時代は評価しておりましたが、2007年の9月の騒動で無理かもねと。後だしじゃんけんにはなりますが、あのタイミングでご自身が手を挙げれば、反発が強いのは当然で、陰謀論には組しませんが、そう言われるだけの素地を作ったのは麻生氏ご自身だという感覚はありました。期待値がゼロになったのは総裁選でして、出来レースだなこりゃと素人に映るような下手くそさ。欠点など誰しも挙げだしたらキリがありませんが、なんといってもタイミングの悪さ、間の悪さ(漢字が読めないのを加えると間抜け)は図抜けた方だと感心します。

 より本質的な問題は自民党内のお家事情で選ばれた3人目なので、自分たちの代表者という感覚が希薄だということに尽きると思いますが、当たり前だから書かないのか、そんな簡単なこともわからないのか、ちょっと不思議な評論が多くて首を傾げてしまいます。まあ、首を取り替えるのはもうおよしになった方がよいだろうと。4人も不適格者を出してしまうと、再起の可能性がほとんどなくなってしまうでしょう。

 バカ正直すぎる気もしますが、民主党への期待値はマイナスですので、害にならなかったら良い意味でのサプライズです。それにしても、都議選は過半数は軽いんじゃないのといい加減に見ておりましたが、そもそも立候補者数自体がそれほどではないのが意外でした(○○学会公明党の底力はすごいなあと感心しますが。総選挙とダブるのが嫌だというのは嘘ではないそうで、全国から○○票を移して都議選後、元に戻す余裕がないからかなあと思っていたら、そういう問題ではなく、地方選挙とはいえ、命綱の首都の選挙では全国から親類縁者をローラー作戦で回るので総選挙とかぶるとお手上げになってしまうらしいとのこと)。組織力不足なのか、実力を見極めた上で候補者数を抑えたのかはわからないです。もっとも、万年野党の方が楽なわけですから、どこまで本気なのかは別として、政権交代を目指すこと自体はけっこうなことでしょう。ただ、いまだに政権をとったとして、なにをしたいのかがわからない。「野党業」というのは難しいものだ。

 あまり根拠はありませんが、国際経済は2015年ごろに絶望的に見えるのかもと感じたりします。いまさらですが、クルーグマン先生はえらいなあと。彼の処方箋、突き詰めればもっと財政を拡張せよという主張自体は共感しませんが、素人目には政府が打てる手があまりない状況でもなんとかしようというのはなかなか根気のいる話ではあります。私自身は横着なので、適当に寝たりしながら、そろそろ底だという人たちがでるたびに、甘いですねと斜めから見ながら、あんまり期待しない方が絶望感が少ないのにねと思ったりする日々です。
posted by Hache at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言
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