2009年09月08日

環境共産主義への道

【注記】この「寝言」は「オバマはアフガンに沈む」から国内政治に関するものを切り離して独立させたものです。追記した部分以外は公開当初の「寝言」に手を加えておりません。

 日曜日は平和そのものです。まあ、こういうお方が「勝ち組」という気もしますが。統治機構の頂上の壊れ方は正視にたえないので、「菊地美絵子」でググったり(IME2007は「ググる」とか、こういうのは一発で変換できるので驚きますが)、新しい与党はぶたれて喜んだり、ぶって快感を覚える(石川2区で新与党の候補に票を投じた方々は意図せざる結果として女王様を国会に送り出すという快挙をなしたのかも)と変わった趣味の人がいるんだなあと他人事状態です。そんな堕落した状態で月曜の朝を迎えて、つい神保哲生さんの「鳩山外交論文の謎:危惧される情報管理の甘さ」(参照)を読んでしまって、月曜早々、抑鬱気味ですね。強いて「異論」を唱えるのなら、「対等な日米関係を標榜し日米地位協定や普天間移転の見直しを公約に掲げて選挙に勝利した党の党首の外交デビューの場としては、少なからず違和感を覚えた人もいたに違いない」というあたりかな。報道では鳩山氏が共和党から民主党への政権交代、オバマ大統領の誕生が日本国民に勇気を与えたと発言したとのこと。ほお、ならばNew York Timesでは"risk-free"と形容された「補給支援活動」をやめてもらって結構。おたくのネクスト幹事長が『世界』で書いていた陸自の派遣をお願いできますかと尋ねたくなりますな。つい辛辣になってしまいますが、一国の総理大臣がここまでアメリカにへつらう必要はないでしょう。

 頭が痛いのは、仕事ではちょっとした予想外のことが徐々に増えていることでしょうか。一つ一つの出来事は騒ぐほどではないのですが、なにかがおかしいというシグナルを感じたりします。頭を整理しようとしても、脈絡があるようにも思えず、しかし、ごく少数の例外的なことがこれだけ起きること自体、ちょっと変な感じもします。メールをチェックしていたら、アンケートが来ていたので答えました。露出趣味はないのでアンケート元は伏せますが、「市場原理」という意味がわからない言葉からなにをイメージするかと問われてもなあと。「頭が悪いんじゃないの?」という選択肢がないので、穏当な答え。心が折れそうになったのは「小さな政府」と「大きな政府」からどのようなイメージを受けるかという質問で、こういう頭の悪そうなアンケートをつくったのは誰なのかを真面目に知りたいです。大した時間を使わなかったのですが、精神的に疲労しました。


【追記】

 数ヵ月ぶりに『報道ステーション』という番組を見ました。大変、失礼なのですがお名前を忘れてしまいましたが、民主党の代議士が出演されていて、とても人当たりがよい方でした。しかるに、その主張に絶句しました。まず、二酸化炭素排出量の削減目標ですが、中国を説得するために出した数字としか聴こえない説明で、ただでさえアメリカとぎくしゃくするぐらい外交が不得手の政党が実現不可能な数値を掲げたところでどうやって中国を説得するのか、まるで理解できませんでした。さらに驚いたのは、環境関連の投資を行うよう、産業に支持するとのことで、古典的な産業政策を行いたいご様子。さらに、地球温暖化対策のためにライフスタイルの転換を図るとのことで、評論家がそう主張するのと、これから政治権力を担う政党が主張するのでは意味が変わることに鈍感なご様子。要は、地球温暖化対策の名の下に、市民的自由と経済的自由を制限しますと私には聴こえましたので、ああ、民主党政権というのは環境共産主義なんですねと思ったしだいです。

 それにしても、環境、環境という割に、既に現実的に被害にさらされている中国の大気汚染の問題に触れないというのは異常な感じです。既に起きている問題に対処せずにこれから起こるかもしれない問題に対処しようと言われると、説得力を感じません。致命的ないのは、おっしゃっていることが地球温暖化のためには市民的自由と経済活動の自由を制限するのだと言っている自覚がないことでしょうか。自覚のない共産主義ほど怖いものはありません。

 落日の自民党ですが、「ワンポイント」の若林さんで首班指名で統一するとのことで、「ベストではないがベターの選択をする」という自民党の体質はギリギリ残っているようです。不謹慎なたとえですが、『らんま1/2』なら2007年に貧力虚脱灸を据えられた上に、今年は積年の恨みを抱えた人たちにボコボコにされたわけで、再起は容易ではないと思いますが、自民党が政権を担ってきた底力は失われていないように思いました。麻生氏で統一すれば、感情論が噴出し、なおかつ選挙で事実上の不信任をつきつけられた方に投票せよというのはご無体な話。麻生さん自身が現実的な解をだそうと必死なところに水を差すような話でバカバカしく感じておりました。それにしてもブータンという国はおもしろいです。この時期に麻生さんと話をしてご利益があるとは思えないのですが、マイペースと申しますか、変わった国だなあと。一度は行ってみたいかも。それにしても、石破さんがサンプロで正論を吐いておられましたが、テレビ出演の暇があるのに国際会議にはでないという対応には若干、失望しました。

 以前の「寝言」に日教組にずいぶん甘いですねというコメントが来るのかなと思いましたが、自意識過剰でした。日教組へのスタンスは、(1)教員個人が思想と良心の自由を制限されることはない、(2)教育の場では政治をはじめ思想に関する中立を保つことに細心の注意を払うのが当然だ、(3)国旗・国歌を尊重するのは当たり前(尊重しない教員にどの程度の処分が適切なのかはケースバイケース)というところでしょうか。最近、不思議なのは日教組への批判は声が大きい人が叫ぶのですが、より政治権力との関係でデリケートな自治労や各種官公労はあまり批判されていないことです。公務員という立場で見れば、日教組に加入している公立学校の教職員を含めて、政治活動の自由がある程度、制限されるのはやむを無いと思いますが。また、環境共産主義の実現にはいわゆる「キャリア官僚」を睨みつける必要があり、その下で働く役人を手なづけるのが基本でしょう。なお、日教組の教育で人が育たないという意見には、だったら戦前の教育で大日本帝国が滅びましたなあとシニカルに見てしまいます。

 それにしても、政権交代は早すぎた感があります。自民党の失策はひどかったですし、選挙期間中は自民党HPを見るたびにひょっとして民主党の工作員がやっているのではとすら猜疑心の強い私は見ておりました。民主党の政策に期待せずに自民党へお灸をすえるために民主党へ投票した代償はおそらく計り知れないでしょう。民主党政権は事前に大混乱に陥るのだから、「野におけレンゲ草」にしてはダメで耐えるのが大事だというのはごもっともですが、今回の選挙結果は悪夢というより、悪い冗談みたいなものでしょう。「寝言」なら忘れてしまえば終わりですが、ツケは払わなくてはならない。短期間なら環境共産主義は混乱を招くだけで終わるでしょう。長期政権となれば環境共産主義の下で生活と生産の場でありとあらゆる自由を制限されるでしょう。自民党に対して出なおしてこいといっても、建て直す対象がない場合、手の打ちようがないこともありうるでしょう。地獄への道は目を閉ざしたときに開くのかもしれません。
posted by Hache at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言
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