2010年11月24日

アフガニスタンに詐欺師現る

 災厄の日々ですね。水曜日に新型・季節性がセットになったインフルエンザの予防接種を受けた後、風邪をひいてしまい、土曜日はなんとか仕事をこなしましたが、帰ってくるなり、ダウン。月曜日には、とにかく早く職場を離れることだけを考えて、病院で風邪薬とj○の相談をしておきました。慢性的に疲労がたまっているようなので、火曜日は、伊藤之雄『伊藤博文 近代国家を創った男』(講談社 2009年)を10頁ほど読んでは寝てしまうという自堕落な生活でした。適当にネットやテレビを見て、柳田稔法務大臣の事実上の更迭による政局がどうたらとか、北朝鮮による延坪島砲撃などを見ながら、また寝てしまう。ちなみに、ネットではなぜか出所不明な状態で北朝鮮のウラン濃縮施設の画像が流れているようですが、ISIS(Institute for Science and International Security)のサイトでは、こちらに画像と説明があります。WaPoが2010年11月19日に配信したJohn Pomfretの"North Korea building new nuclear reactor, U.S. says"という記事ではブッシュ政権下で芳しい成果を挙げなかった六者会合に戻る可能性は低いと観察しています。この状況が延坪島砲撃によって変化する確率はほぼないと思いますが、念のため、要注意なのでしょう。米民主党は、どこぞの島国の疑似民主党とは異なって脅しに屈服するほどやわでも、ナイーブでもないと思いますが。

 他人が取り上げそうな北朝鮮問題はスルーしてアフガニスタン問題です。とはいっても、リンクを貼る程度ですが。この間、カルザイ政権とタリバン側の有力者(Akthar Mohammad Mansourの偽物)と交渉をしていたはずでしたが、どうもタリバン側の有力者と自称していた人物が偽物であったとのこと。New York Timesは2010年11月22日付でDexter Filkins and Carlotta Gallの"Taliban Leader in Secret Talks Was an Impostor"という記事を、Washington Postは2010年11月23日付でJoshua Partlowの"Negotiator for Taliban was an impostor, Afghan officials say"という記事を配信しました(追記:Wall Street Journalは2010年11月23日付でMatthew Rosenberg and Adam Entousの"Afghan Talks Set Back by 'Taliban' Imposter"という記事を配信)。アフガニスタンにおける新しい戦略をNATOも受け容れた矢先の出来事で、私の目が行き届かないことが大きいのですが、アフガニスタン情勢は依然として不透明だと思います。それにしても、部族が中心の社会で英米流の交渉をカルザイ政権とタリバンで行わせようという発想自体についていけないものがありますが。

 両者の記事では、今回の出来事をタリバン側がどのように受け止めているのかに関する記述はあまりありません。話し合いによる解決が望ましいのはそうなのでしょうが、その前提を欠いているのがアフガニスタンの現状でしょう。ペトレイアスがM1エイブラムスを初めてアフガニスタン戦争で使うのも(WaPoが2010年11月19日付で配信したRajiv Chandrasekaranの"U.S. deploying heavily armored battle tanks for first time in Afghan war"という記事を参照)、単にタリバンを牽制するだけではないのでしょう。カルザイ政権を支えるというよりは、地域ごとに治安を保つためには当面アメリカの軍事力が不可欠な現状で、20年近く前にT72神を破壊しつくした主力戦車を導入してプレゼンスを誇示せざるをえないのでしょう(また、カルザイ政権がアメリカの戦略に対していちゃもんをつけたのをペトレイアスが牽制した問題に関しては、同じくWaPoが2010年11月15日に配信したJoshua Partlow and Karen DeYoungの"Petraeus warns Afghans about Karzai's criticism of U.S. war strategy"という記事を参照)。また、北朝鮮のウラン濃縮には、過去の話とはいえ、パキスタンが関与していた可能性が高く、パキスタンの扱いにもアメリカとNATOは手を焼くことになるのかもしれません。あまりにだるいので、体力が回復したら、「寝言」らしくとりとめのない話をするかもしれませんが、休日明けであるにもかかわらず、非常に体調が悪いので、以上で早朝から打ち止め終了とさせていただきます。


 国内政治の話題を身近で持ち出す人が減りました。先週、数少ない人がそんな話題をふってきたので、柳田法務大臣は辞任が当然でしょうと。なにしろ、うっかりとはいえ、重大な「国家機密」(総理大臣もバカだが他の閣僚はそれとは比較にならないぐらいバカ)を漏らしたのですから、辞めないと大変でしょうなと話しました。しかるに、菅政権に批判的な方でしたが、私の見方が甘いとばかりに、「支持率が1%になっても続けさせる」とか「辞任させる気はない」と報道されているから、帰宅してから読んだ方がいいよと言われました。率直なところ、関心がなく、スルーしていたら、予想通りの辞任。やや意外だったとすれば、事実上の更迭だったことぐらいでしょうか。どうせ、中国漁船が海保の巡視船に体当たりをして、悪質だと身柄を拘束してほほおと思ったら、中国の圧力で屈した政権ですから、言わずもがな。更迭の是非はともかく、報道では確認できませんでしたが、「支持率が1%になっても辞めさせない」などということを仮に、実際に口にされたとしても、できるはずもありません。

 簡単にいえば、安倍元首相は善意から日本を変えようとしましたが、現政権はたいした努力もしていないのに、相手は政権側の努力を認め、好意的に振舞うであろうという得手勝手な形で相手の善意に依存するので、バカな結果になるという感じでしょうか。小泉元総理以降は自民党から誕生した3人の首相もパッとしないのではありますが、自己中心的に情勢を見るという点では、政権などそもそも無理でしょう。福田元首相に「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」と菅内閣総理大臣閣下にぶつけていただけないかしらなどと妄想したりします。

 そういや勤労感謝の日だったのか。高齢者世代が現役世代に対して感謝する、現役世代が長期的には到底、維持できそうにない社会保障制度を支えてくれてありがとうの日にしたらいかがでしょう。
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