2007年06月04日

湿っぽい「寝言」

 かんべえさんが「ご報告」(「不規則発言」)で書かれたので、簡単に「事情」を書きます。とはいっても、大げさな話ではないのですが。

 雪斎先生がかんべえさんのオフィスを訪問されたということを知って、私も冷やかしてみようかと、不謹慎な動機でメールを差し上げたところ、ご母堂が亡くなったとのお返事。いつも飄々とされていて(なぜか『サンデー毎日』や『週刊朝日』が大学合格ランキングを載せているのは「志」を疑うという話題になると、熱くなるのですが、私などは「まあまあ、人様の商売にケチをつけても」とちゃらんぽらん)、メールでも淡々とこういう事情ですからと書かれておりました。全く偶然、悲報に接したというわけです。

 念のため、お断りしておきますと、かんべえさんと家族ぐるみのお付き合いというわけではなく、年齢もかんべえさんのほうが約10年ほど年長ですので、更新を休止するという形で弔意をしめさせていただきました。休止したことは、結果的には、ケーブルテレビのメンテナンスや諸行事で週末がうまってしまったので、率直なところ、助かった面もあります。あと、最近の記事を読み返しますと、「なまもの」が多くて、ブログをはじめた趣旨から離れている感覚もあります。言い訳をいたしますと、最近の出来事を取り上げてみると、掘り下げて書くほどの力量はないのですが、人間というのは過去から自由になれない一方、みんなが「新しい」と言っていることがどこかで見たことがあるような、既視感とも異なる感覚もあります。

 悲報に接して、ふと10年もすると、私も40代後半になり、両親を失うのかもしれないと思ったりします。幸か不幸か、間違っても新聞の訃報欄に載る家ではありませんし、地縁の薄いところでマンションを買って二人で暮らしているので、万が一のときにも、良くも悪くも、あまり面倒なことにはならなさそうではあります。ぶっちゃけった話、私の方が先立つかもしれないのですが(不摂生をしているので自分ではかなり確率が高そうだと睨んでおります)、通常の順番になった場合、悲しいというよりも、心にぽっかりと穴が開くのだろうか、そんなことをぼんやりと考えたりします。早くして亡くなってしまう方もいらっしゃいますが、やはり人は生まれ、成長し、自己の生存のために汗水を流し、子孫を残し、やがて老い、死を迎えるという、平凡なことがらの重さを感じさせられます。

 このような平凡な「循環」が悲喜こもごもを伴いながらも、そこで生きてゆく人たちがほどほどに満足し、ほどほどに不満を残しながら「舞台」から去ってゆく。もちろん、私も、「いつ」はわかりませんが、「舞台」から去ってゆくのでしょう。考えるということは、このような「循環」の一部にすぎないと私はいつからなのかは明確に覚えておりませんが、考えるようになりました。自分でも変な人だと思うのですが、「循環」のはじまりは考えることであるとどこかで考えている自分がおります。他方で、それが「循環」に奉仕するものであるということを完全には納得はしておりませんが、認める程度には「俗世」になじんでまいりました。聖人君子ではありませんが、基本的には「ずれた人」なので、考えることを「役に立つかどうか」という点からのみ、評価することにためらいがあります。「じゃあ、なんで考えるのよ」ということになるのですが、身も蓋もないことを言ってしまえば、考えたいから考えるのであって、それは食欲や性欲と変わらないものだという、とってもずれた話になってしまいます。しかし、それが結局は利己的な欲求であっても、結果的によりよいものを次にやってくる人たちに伝えることができるのなら、そんなに悪い話ではないと思ったりします。

 お約束どおりとりとめがなくなりましたが、死も生き様なのだと感じたりします。私自身の「死」に立ち返れば、こんな変な「寝言」ばかりつぶやく者など、「一代限り」でよい。良くも悪くも、自分自身の「生」自体が寝言みたいなものだなあとしみじみ思います。
posted by Hache at 00:58| Comment(0) | TrackBack(1) | まじめな?寝言
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父の思い出
Excerpt: Hache氏のブログでかんべえさんに御不幸があった事を知った。私は御二方いずれにも直接の面識があるわけではないのですが、オンラインでは随分お世話になっているという感覚があります。タイミングも遅くなり..
Weblog: カワセミの世界情勢ブログ
Tracked: 2007-06-07 00:56