2011年10月13日

残酷な被災地の現状の断片

 被災地の現状を聞く機会があって、鬱になったのでゲームの話ばかりしておりましたが、やはり書いたほうがよさそうです。軽い話からいけば、些少ではありますが日本赤十字社に寄付をしたのですが、被災地への貢献の度合が少ないとのことで、失望しました。疲れた状態で聞いていたので、日赤の義援金の扱いの説明を理解できなかったのですが、被災地への配分を遅らせるほど理事の取り分が大きくなるとのことで、私が聴き間違えている可能性があるのですが、やるせない気分になりました。もちろん、日本赤十字社とて運営費が必要なのでしょうし、義援金の配分にも経費がかかるでしょうから、集まったお金を100%そのまま被災地へ配分しろとまでは思わないのですが、配分を遅らせるインセンティブが生じるようなシステムというのはやはり望ましいとは思わないです。スピーカーの方は、宮城県石巻市と福島県に地縁があるそうで、「ふるさと納税」を利用しているとのことでした。被災地にとっては冬場が厳しそうだと考えておりましたので、来月か12月にやはり些少な金額ですが、寄付をと考えておりました。総務省のサイトなど「ふるさと納税」制度を調べておりますが、年末でドタバタする前に手はずを整えないと間に合わないなと感じております。

 次が本題ですが、聞いた話をすべて「時の最果て」で書いていると、憂鬱になるだけですので、NHKをはじめ、報道各社が報じない典型例として挙げられていた話を一件だけ取り上げます。1995年の兵庫県南部地震でも、仮設住宅へ移転が進んだ段階で孤独死の多発が問題になりましたが、東北地方太平洋沖地震の場合も、仮設住宅の建設の遅れなどが一時期、報道されましたが、それ以上に問題なのは、報道や世論に押されて急ピッチで建設し、自治体にも高圧的に仮設住宅への移転を進めるよう陰に陽にプレッシャーをかけた結果、孤独死が急激に増加しているとのことでした。スピーカーの方によると、新聞やテレビではまったく報道されないそうです。私自身は、日本語の新聞はほとんど読まないですし、テレビも見ないので、真偽判断ができないのですが、復興増税もやむなしとなる情報しか流していないのでしょうか。

 年金の支給開始年齢の引上げなどを見ておりますと(年休が支給される偶数月には吉原が繁盛するとか、パチンコ屋が混むとか聞きますと、後者は微妙ですが、高齢者も若年層にカネをばら撒いているのだなと感心します)、ますます、「将来世代にツケを回さない」ことを目的とした被災地の復興増税なるものは、別の財源不足(省庁間の調整が難しい歳出削減を避けて)を補うための増税の口実ではないかという下世話で根拠のない「寝言」、もしくは邪推を強める日々です。


 まったく別の場所で東大の卒業生が、東大の国際ランキングが低下したというので、へえという感じ。高校の進路担当の先生に、「理科系は過去は少なくとも超一流だが、文系は文学部と法学部以外は進学する値打ちが全くない」大学と言われた三流大学にいったのでピンと来ないのですが、東京大学のサイトでもにもあるTimes誌の"World University Rankings 2011-2012"(参考)では30位なので、立派じゃないかと思うのですが。ランキングを算出するデータを見ると、次のようになっています。この手のランキングにはまったく興味がなかったので、中身をあまり理解していないので、意味不明の要素が多いのですが。


教育 :学習環境(総合評価の30%)
研究 :量・収入・評判など(総合評価の30%)
引用 :研究の影響力(総合評価の30%)
産業からの収入:イノベーション(総合評価の2.5%)
国際的な視野 :教職員・学生・研究(総合評価の7.5%)



東京大学(ランキング30位)
総合評価 :74.3
教育   :86.1
国際的な視野 :23
産業からの収入:76.6
研究 :80.3
引用 :69.1


テキサス大学オースティン校(ランキング29位)

総合評価 :74.9
教育   :69.5
国際的な視野 :38.8
産業からの収入:57.7
研究 :76.1
引用 :89.5


イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(ランキング31位)

総合評価 :74.2
教育   :67.9
国際的な視野 :50.7
産業からの収入:N/A
研究 :81.3
引用 :81.5


ついでといってはなんですが、ランキング1位はCalTechですが、日本人にはなじみが薄いので、2位のハーバード大学のデータです。

ハーバード大学(ランキング2位)

総合評価 :93.9
教育   :95.8
国際的な視野 :67.5
産業からの収入:35.9
研究 :97.3
引用 :99.8


 東京大学とほぼ同格に位置づけられている大学と比較すると、教育環境はすばらしいですね。ハーバードと比較すると、厳しいですが、同レベルの大学の中では教育環境はかなり恵まれている印象をもちます。具体的な指標が示されていないのですが、教員一人当たりの担当学生数や情報通信環境あたりなのでしょうか。

 国際性に関しては、東京のように、アジアでも既に鄙びた地域になりつつある都市に位置しながら健闘しているなあと思います。それでも、テキサスやイリノイよりも閉鎖的というのはちょっと。ランキング34位の香港大学が83.7であるのと比較すると、海外からの「集客力」に関しては悲観的に見てよいのでしょう。

 研究水準はハーバードと比較すると見劣りするとはいえ、ほぼテキサスやイリノイと同格で、アジアでも香港大学(80.1)と遜色がありません。東京大学の先生の研究成果は量という点ではトップクラスなのでしょう。

 研究の影響力を見ると、ハーバードが飛びぬけているのは当然としても、テキサス・イリノイと比べてはっきりと見劣りがしますね。競争的資金を導入するために確実に成果が見込まれるつまらない研究が多いのかも。税金で経常費や研究費の大半を賄っていることを考えると、研究成果を海外から輸入すれば十分かもですね。

 ランキングが落ちたからといって嘆くほどではないと思いますが、研究分野の濃淡を乱暴に無視して、概括すれば、学生へのサービスは国際的に見ても高水準であり(同時に、アメリカのそれなりの大学と比較すると、労働環境ははるかに良いともとれますが)、研究成果の発信量も大したものですが、国際性に乏しく、研究成果の国際的な影響力も低い、衰退しつつある大学といったところでしょうか。お金集めはなかなかお上手なご様子。いくら「寝言」とはいえ、この程度のランキングではあまり多くを語るのは危険ですが、不況にあえぐアメリカの、一地方にすぎないイリノイの州立大学よりもはるかに影響力の乏しい研究レベルで、乱暴ですが、日本の知的水準というのは概ねつかめるのかもしれません。
posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言
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