2007年10月21日

ご無体な民主党の「対案」

 小沢論文はスルーでいいのかなと思うのですが、民主党の対案がいつでるのだろう、「振り込め詐欺」じゃあないでしょうねと思っていたら、こんな記事を見て、びっくり仰天。これは言葉がでないというか、どう突っ込めというご指示なのか、『産経』だから意地悪く書いているのかと疑ってしまう始末。補給活動を補完する形での民生分野での協力強化はありうるのかなと考えておりましたが、この「対案」を読むと、補完的活動としてすら、非現実的に思えてしまいます。イラクでは復興支援活動のために陸自を派遣したが、アフガンではできないというのは筋が通らないというご趣旨の批判が民主党の方からあったと記憶しておりますが、イラクとアフガニスタンの治安状況の差を無視した議論であることが、「対案」のおかげでクリアーになった印象です。イラクの復興支援活動は、現地の情勢、自衛隊の能力、各国との強調などを勘案した上で、国内的制約のギリギリのところまでなんとか引っ張って実現したものだということを実感します。それにしても、アフガン人に「文民」の命を守る義理はなく、カネで命を買えるとでも思っているのでしょうか。

 なんでこんな変な議論になるかといえば、結局、補給活動を止めるべしという話がありきというところからおかしくなっている印象です。この点で妥協して民主党がなにを失うのか、私のソロバン勘定が変なのかもしれませんが、統治能力を示すことにはなっても、失点になることはないだろうと。「寄り合い所帯」なのは自民党自体がそういう政党ですし、自公連立ですから、現政権は、民主党が「寄り合い所帯」なら、いったい何なんだろうと。それでも、軍事の素人が見ても賞味期限の切れた赤福の方がマシとしか思えない(今は違うかもしれませんが、父上なら、カビが生えていても、平気で食べてしまい、腹を壊したことがなかったりします)「対案」がでてくるというのは論理的に説明すること自体、苦痛を覚えます。

 この記事にある「対案」が幻に終わるのかはわからないですが、ちょうど都合の良いタイミングで守屋氏の話が出てきて、よくできているなあと。私が悩むことではないのでしょうけれど、「テロとの戦い」から日本が離脱したときのダメージコントロールまで考えておかざるをえず、妙案がまるで浮かばないです。民主党の党内事情で外交・安全保障政策が振り回されるというのは寒気のする状態。コンセンサス形成が始まる前の混乱なのか、コンセンサス形成が不可能な状態であることを示しているのか、どちらなのかはわかりませんが、犠牲にすることがあまりに大きすぎる印象もあります。

 さらに苦痛なのは、解散・総選挙をやっても、参院は変わらず、仮に与党が勝利しても、訳のわからないことを言い出す野党の力が強すぎること。安倍政権以前どころか、小泉政権で実現した外交的成果が白紙に戻りかねず、それでもこの先10年やりくりする算段を考えざるをえず、あまりに厳しいという「不幸せな寝言」というより「悲しい寝言」が浮かんでしまいます。「善意の怖さ」という半分、ふざけたような「寝言」を書きましたが、現実無視という行動の代償ははるかに大きいでしょう。ただ、このように民主党の批判を書いても、ここまでひどいとは気がつかなかった自分の迂闊さの方が現実を知らなさすぎたという感覚です。
posted by Hache at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 不幸せな寝言
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