2012年12月27日

年の瀬

 2012年も終わるようですが、なんとも実感がなく、他方で、毎年、年末の仕事がつらくなる一方です。そのうち、給料を削られるのですから、仕事を減らしてくれというのが本音でしょうか。仕事が増えているのに、給料を削られるのはさすがにひどいなあという感じです。

 第2次安倍内閣に関してはとくに感想もないのですが、麻生太郎氏が副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融)デフレ脱却・円高対策担当とのことで、これで財政再建は当分はないでしょうし、2001年9月以降、7年間かけて歳出削減を行った遺産を麻生政権がぶち壊しにして、民主党政権がそれを「上限」にして意味もなくばらまいた路線を引き継ぐんだろうなと。失礼ながら、政権が戻っても、これは私の主観でしかないのですが、好ましくない財政政策だけが継続するのでしょう。止めてほしいのは、エコポイント等の実質的な特定産業への補助金政策でして、補助金が切れたとたんに、家電メーカーの業績が悪化しているのは、国際的な競争で敗れている企業の問題とはいえ、産業の衰退を早めます。とにかく、愚策だけは勘弁してほしいというところでしょうか。完全に脱線すると、ネット上では、政権交代直前に金融危機と最悪の状態で総理大臣の任にあたった麻生氏に同情が多い印象がありますが、私自身もタイミングという点では惻隠の情ぐらいはありますが、無能という点では厳しい評価をするのは当然だとすら思っております。

 あとは、公共放送様によると、オバマの覚えがめでたいとのことですが、露骨な円安誘導はアメリカ側の理解をえているんですかね。中国と同程度に為替操作国と指定されても不思議ではない発言を、総理大臣を筆頭に繰り返している印象があるのですが。あとは、短期的に株価が上がっても一喜一憂しないことが大切では。2001年9月から総理大臣を務めた方は、「株価に一喜一憂しない」と明言していましたが、政治家もしみじみ軽くなりましたね。上がったことを功績であるかのように述べると、下がったときには責任を負わなくてはならなくなります。少しは頭を使ってほしいものだと思います。

 また、今回、失敗したら自民党も民主党と同じ運命をたどるという認識自体は特段、間違っているとは思わないのですが、力まないで下さいね。2001年9月に自民党総裁、そして総理大臣になった方は、「痛みをともなう構造改革」、「改革なくして成長なし」と述べたおかげで、すぐに実績を上げなくとも、期待値を下げることに成功しました。おそらく、意図せざる結果で、本気で改革を目指していたのだと思いますが、すぐには成長はないよというシグナルを、結果論ですが、発することによって、2003年の株価の底を潜り抜けたと思います。既に手遅れですが、景気が活発になる主役は民間部門であって、公的部門ができるのはそれを邪魔しない程度だということぐらい理解して頂きたいと存じます。おそらく、安倍総理にそのようなことを願うこと自体、私自身が夢想家と思われてもやむえをませんが。

 fiscal cliffはなんとかなるだろうと甘く見ておりましたが、WaPoのコラムニストの大半がオバマ勝利でげんなりしていたのは、さすがだなあと。ただ、ロムニーが勝っていても、共和党内の対立、あるいはティーパーティに加えて、小さな政府志向の穏健派を宥めることができたのかは疑問なのですが。この問題を軽く見ていた私の勘の悪さは明記しておく必要がありますね。正直なところ、オバマで継続した方が、ロムニーが勝利して、新政権発足までにゴタゴタするより、話が片付きやすいという程度で見ておりました。さすがに、一時的とはいえ妥協が成立すると思いますが、性急にヘルスケア改革を進めて反対を封殺しただけに、アメリカの財政問題は、政治的に落ち着く目途がまだ見えないのでしょう。

 ヨーロッパは、今年を乗り切ったという点で、驚きの粘り腰でした。問題は、緊縮財政に債務危機が顕在介していない国も含めてどこまで耐えられるかですが。ちゃんとデータを見ての「寝言」を書く余裕がないので、現時点ではとくに見通しすらないです。

 脈絡がないのですが、高校時代に読んだ高坂正堯氏の『文明が衰亡するとき』のような話を老後の楽しみにしようかなあと。まったく、現代への関心から切り離されているといえば、嘘になりますが、なにかそこから「歴史の教訓」をえようとか、小賢しい高邁な関心ではなく、人が生まれ、生を営み、老い、やがて死んでいくプロセスと同じように文明を表面的にでも眺めていたいという程度の話ですね。


  ツタヤのディスカスで『白い巨塔』(1978年版)を4巻まで見ましたが、いろいろ考えさせられますね。田宮二郎演じる財前教授は、この年になっても存在感がありました。というよりも、想像していた以上に男前で、田宮二郎が亡くなったときと同じ年齢になりましたが、鏡で自分の顔を見ると、不細工なのはともかく、幼稚な感じがします。当時の医療問題はさっぱりなので、人物だけ追っていくと、教授選そのものへの執着でいえば、里見先生みたいにどうでもいいじゃないという感じで、教授ポストに執着する財前先生は今一つ理解できない部分もあります。まあ、東都大学の東教授は虫が好かなくて、教授選後は脂が抜けた感じもあるのですが、「ゲロ以下の臭いがry」みたいな感じですかね。

 ただ、あらためて見直してみて、総合的には財前先生がやはり上かなあと。財前先生の愛人のケイ子と里見先生に思いを寄せる佐枝子を比較すると、容姿は文句なく島田洋子演じる東佐枝子が上なのですが、人間としての陰影やピアノソナタの好みが私には理解できないことも含めて苦手なタイプですね(いわゆるインテリ&クラシック愛好家にいかにもいそうなタイプ)。太地喜和子演じるケイ子の方が人間に関する洞察力が優れていて、これは財前先生がさすがというところでしょうか。私の場合、それ以前に嫁を見つけないといけないのですが、本題からそれてしまうので、忘れます。

 で、人間的には財前先生の足元にも及びそうにないので、何の役にも立たない文明の興亡を見守るのも一興だろうと。里見先生みたいなタイプは苦手ですね。自分のやっていることが正義であるということも疑うことはないのでしょう。非礼を承知で申し上げれば、幸せな人生だ。だって、自分の良心に従って生き、正義に殉じて恥じるところがないのですから。右にも左にもいそうなタイプで、苦手ですね。だから、9歳ぐらいのときにこのドラマを見て、里見先生はきれいごとばかり言って、嫌だと母親に言ったらドン引きしていましたが、30年以上たっても同じ感覚です。人間だもの。欠陥はある。

 そんなわけで、とりとめがないにも程度ってものがあるだろうと自分で自分にツッコミを入れたくなりますが、イカ千早は俺の嫁といった感じですかね。ニコマスを見ていたら、萌えの意味が体で理解できるようになってきました。



 もっとやばいのは、下の動画ですが、静画を見ていて、笑ってしまいました。『白い巨塔』を見ているときにはシリアスな人間ドラマを堪能していたのですが、いい感じでダメ人間の部分が開花してきていて、そのうち狂い咲きするんじゃないかなと楽しみです。ちなみに、ワヌウが最高ですね。読み返して、第2部の完成度は高いなあと思ったりします。



 花京院役は原作の両方を考えると適性があると思うのですが、コメントを見ていると、納得できないという意見もあるのでしょう。下の静画で納得できますね。むしろ、気になるのはオチで、ジョジョ検(仮)の3級よりも2級の合格者があまりに多いというのは微妙な感じで、面白さに欠ける感はあるものの、無難に72番で落としてもよかったような気もしますが。こういう評論じみたことをし出すと碌なことがないので、見て楽しむ側に徹します。

posted by Hache at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
この記事へのコメント
突然で失礼ですが、コメントさせていただきます。
貴記事にフィットした話題ではないのですが、貴記事から勝手に鮮明に連想したのです。
先日、伊藤之雄『山県有朋』文春新書2009年 を読みました。同じ著者の『伊藤博文』講談社 も良かったが、私には山県有朋の方がずっしりひびきました。陰気な人柄で明治天皇からもあまり好かれず、葬儀にくる人数はごく少なく、後世の歴史家やジャーナリストからは保守反動の権化のように扱われている。孤独で嫌われ者だが、明治・大正の困難な時期になくてはならない働きをしている。会社にも、この手の人に好かれないが重要な人物、というのが存在しました。
若いころ、私も「白い巨塔」をみて、ケイ子の方が好きだったことは同感です。
Posted by 珈琲 at 2012年12月28日 21:18
>>珈琲様

コメントを賜り、恐縮です。伊藤之雄『山県有朋』を読んでおりませんので、恥ずかしい限りです。毀誉褒貶の多い人物ですので、私の手に余る点もありますが、貧しい知識では実務家としてみれば、肯定的な側面を全否定するのは難しいのではと思います。

「好かれないが重要な人物」が減ってきている現状が悩ましいです。上を見れば政界も同じという気がしますが、身近でもまずいかなと。それが衰退の原因かどうかまではわかりませんが、悪い兆しだと感じております。
Posted by Hache at 2012年12月29日 23:13
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