2013年01月07日

まとまりそうでまとまらない ばらけそうでばらけない

 本来でしたら、アメリカの債務上限について書く予定でした。記事を読んでいて、民主制というのはどうしようもないなあと。昨年12月から気温の変化についていけなくて、最低限の仕事はしているのですが、年賀状も出す気力がない状態です。そこで、どろどろのイデオロギーの話というのは、かなり胃がもたれる感じですね。共和党は、減税にこだわるわりには債務上限にはシビアで、かなりの部分はオバマ大統領への反発だろうと。茶会は財政の崖をめぐる年末年始で妥協しながら自分の言い分の何割かを通せば十分だという民主制の作法を学べたかどうか。しかし、一番、頭が痛いのはオバマ大統領です。債務上限に関しては、上限を引き上げるだけで歳出削減の余地がないという態度で、議会というか共和党と茶会とは妥協する気がないと明言して休暇に行ってしまいました。WaPoの政治欄を中心に見ているので、ややオバマよりの見方が多いのですが、それでも、それぞれの記事が指摘している政治家の言動を見ていると、オバマの言動が一番の不確実性の源のように私には映ります。

 「財政の崖」にせよ、債務上限の問題にせよ、日本国内ではアメリカ財政の硬直化と経済的影響に関心が多いようです。Walter Pincusが国防費関連でコラムをいくつも書いているのですが、裏がとれないので、紹介してよいものかどうか。単に、私の力不足で国防予算の全体像をつかめないだけなのですが。気温の変化で体がくたくたなので、記事名や日付などを省略させて頂きますが、アフガニスタンから撤退するだけで、これほど金がかかるとは参ったなあと。ピンカスのコラムはどうかなと思う提案もあったりするのですが、気になる部分を指摘していて、現状ではアジア重視といっても、米軍を動かす財政的な裏付け自体が厳しい制約の下にあります。米軍の抑止力が機能しなくなる水準がどの程度なのかがわからないので、アメリカ中心の秩序、あるいは勢力均衡が保てなくなる水準自体がわからず、本業を考えると邪道もいいところですが、アメリカの財政破綻が云々という話よりも、国防予算への影響が気になるという、「時の最果て」らしい「寝言」みたいなことが実は関心の中心にあったりします。

 これだけ中国が目に見えるプレッシャーをかけている以上、アメリカが負担しきれない部分を同盟国や友好国がシェアすることには合意ができやすいでしょう。特に、自民党へ政権が交代したことによって、国防軍とか憲法改正とか不安要素だらけではあるのですが、防衛費を最悪でも現状維持、可能であれば増額するというのは、世論のコンセンサスをえるのにはそれほど労を要しないでしょう。実を捨てて名をとる好みの指導者というのは、私みたいな外道にはたやすいとしか映らないことを平気で間違えるので、内心はびくびくしていることを告白しますが。

 昨年のユーロ圏がまさに「まとまりそうでまとまらない。ばらけそうでばらけない」といった風情でした。今年は、緊縮財政が本格的に実施されるので、いざというときのドイツ中心の支援に景気後退の痛みをこらえることができるかどうかという問題になるので、去年と比べると、論点が難しくなる印象があります。緊縮化でユーロ圏の景気が後退するのは当たり前なので、その手の記事はほとんど取り上げていないのですが、昨年は空中分解する危機を免れたという点でユーロ圏は政治的に粘りました。他方、アメリカよりも深刻だと指摘されている欧州のバブルが2008年の金融危機によって崩壊した状態で、債務危機が深刻とはいえ、緊縮財政へと舵を切るのは賭けに近いでしょう。ユーロ圏と相対的に近い形で金融システムが安定化して、成長経路に乗ったのは2001年の小泉政権ぐらいではないかと。それでも、所得税の「恒久減税」は継承して増税は封印していたので、緊縮というほどでもなく、小泉氏が掲げた新規国債の発行の上限を30兆円とするという目標も、現在のユーロ圏と比較すれば生温いともいえるでしょう。すぐには好転しない事態を打開の方向に向かう気分に国民をさせるには、成果がでなくても、何事かを演じる必要があるのでしょう。ただし、努力を積み重ねても、幸運が欠かせない要素であることも覚悟することが、なによりも肝要なのでしょう。


 『日経』は朝刊だけなのですが、4183円をとられました。実は、3か月の契約のときには、代金を確認していなかったのですが、WSJの電子版と比較すると、やはり高いなあと。もっとも、円安のおかげでWSJの料金も上がりそうで、まったく嬉しくないです。『日経』で読む価値があると思うのは文化面ですが、休日なら家でゆっくり読める程度の効用がある程度で、高いなあと。それ以外では、政治関連でしょうか。「『劇薬にきしむ安倍官邸 竹中再登板の舞台裏」という記事は、竹中平蔵氏に関してはあまり興味がわかないのですが、飯島勲氏の指摘が初歩的すぎて泣けました。麻生ファンというのは物忘れがひどいのか、お若い方が多いのか、産業再生機構が不良債権処理の一環として、公的資金注入と繰り延べ税資産という「粉飾」、公的機関による不良債権の買い取りという「とばし」が元になっているのをお忘れのようです。この程度の些細なことを忘れるぐらいではないと、麻生氏が安倍政権の経済政策の「司令塔」かもしれないというだけで寒気を覚える小心者になってしまうのでしょう。

 自分でもなんでそうなってしまうのかは謎ですが、イギリスの民主制の成立を考えていたら、清教徒革命を理解していなかったなあと。良い本が思い浮かばないので、新年会、あるいはそれに類するところで話を聞いていこうかと。その後の議会制民主主義の展開は、清教徒革命のような過激な革命の反動なのかなという、われながらあまりにナイーブな発想でしかないのですが。伊藤博文と山縣有朋というのは、急進化した革命後の日本を軌道に乗せるために試行錯誤した代表ではないかとみております。結果的には、成果を収めたとは言い難い気もしますが。

 恥さらしをしますと、清教徒革命に興味を持つようになったきっかけは、『ジョジョの奇妙な冒険』の第1部でタルカスとブラフォードの登場でした。そんなのありましたっけと思ったのですが、原作では伝説上の人物としながらも、イギリスでは伝承されているとあって、本当かなと。検索すると、やはり荒木飛呂彦先生の創作のようですが、検索してみないと、疑わしいけれども、そうだと言い切れない知識の不確かさを実感させられました。16世紀のエリザベス1世も漫画ではあまりよい扱いではないのですが、アルマダを破った君主ですから、違和感が強かったのですが。スペインとの覇権争いは16世紀ではスペインの圧力をはねのけるのがやっとでしたが、17世紀に新興国のオランダから君主を迎え入れるとともに、海上覇権という点では抑えつけていく。イギリスの民主制も、純粋に国内政治によって成熟したのではなく、外政も絡んで複雑な経緯で成熟したのが実情ではないかという、単なる印象でしかないのですが、そのようなイメージをもっています。私自身が勉強不足なので、日本語で読める文献が一番なのですが、これという本が見当たらないです。これも、途中で投げてしまう可能性が大なのですが、楽しみと思えば、息長くなるのかもしれませんね。
posted by Hache at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
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