2007年11月29日

こわーい「接待」 武官の「矜持」 文官の「意地」

 連休中に疲労がたまって、ヨレヨレでした。なんとか、平日に通勤途中や病院の待合などでひたすら寝て少しずつ回復しております。今週、来週と週末が半端じゃなく忙しいので不定期更新(とっくにそんな状態ですが)になりそうです。

 かんべえさんの「執念」で中国ネタに行きそうになりましたが、伊藤師匠の記事で紹介されている「ラウンドアップ」の柯隆さんの話が知的な意味で刺激的でして、『中国の不良債権問題』を読む時間ができたら、経済の方にしぼったことを考えようと思います。あれだけ伊藤師匠が推薦されるわけですから、買っておくのが当然ではありますが、忙しさにかまけておりました。なにしろ、高校から大学の教養程度の確率論を勉強しなおしていて、どうもわかっていないことが多すぎることに気がつく日々です。

 あ、そういえば、気がついたら、守屋容疑者になっていましたね。深い理由はないのですが、こちらはあんまり興味がわかないです。ロッキード事件やダグラス・グラマン事件での証人喚問をリアルタイムで経験してしまったので、なんともうらびれた感じ。証人喚問の際に手が震えた海部八郎というのは記憶にないのですが、ダグラス・グラマンといえば、わかりやすいです。当時は、一つの事案で5億とか動いていたわけですから、役人を買収するのも手軽なったなあという程度の感覚でしょうか。そんな話に食指が動かないので、かんべえさんも『佐藤空将のブログ』と書かれているのを見て、ある追憶が蘇りました。中国問題から離れて、ちょっとした「ときめ○アルバム」です。

 佐藤空将の文章を拝読すると、お会いしたときの印象とずいぶん異なります。文章ではときに激しく、全体として「硬派」な感じですが、お会いしてお話しすると、なんとも私がくだらない冗談を申し上げたときの笑顔が爽やかで、目が笑っているときにはこちらもとても幸せな気分です。ですが、ブログで目つきが悪いと何度か書かれていると記憶しておりますが、確かに怖い視線は一度だけ拝見したことがあります。数年前の岡崎研究所のシンポジウムの後、某外務省OBの方と某航空自衛隊OBの方となぜか私で少しだけお酒をいただきました。ブログではかけないようなお話も伺ったような気がいたしますが、私のザルの脳にはもったいないことでして、本当に忘れました(いわゆる「記憶にございません」ではないのですが)。アルコールが入ると、ただでさえ悪い記憶力がゼロに近くなるので、かなりいい加減な記憶ですが。

 外務省OBの方が怖い話をしてあげようというので、びくびくしながら、待ち受けておりました。ドイツでレオパルドに乗る機会があったそうで、う、うらやましいと思ってしまいました。なあんだ、不届きなことに、怖いんじゃなくて「萌え」な話じゃないですかと思ってしまいました。ディテールは忘れてしまいましたが、向こうの将校がドイツ軍人らしく霊前とはしているものの言葉が丁寧で最初は速度もゆっくりしていて比較的、快適だったそうです。しかるに、5分ぐらいしてから、スピードが急に上昇する上に異常にガタガタしはじめて、なにか故障かと思ったら、わざと凹凸が極端な走路にいったようで、揺れるというものではなかったそうです。体験してみないとわかりませんが、半端じゃないそうです。車酔いとかそんなレベルではなく、とにかく振動に耐えるのが大変。ドイツの将校が「大丈夫かね」と尋ねてきたので、ここで弱音を吐いては日本男児の面子にかかわるとの意気で、平気な顔をされて「演習」が終わったそうです。ハニートラップならぬ、「タンクトラップ」というところでしょうか。私だったら、車酔いですらもどしてしまいますので、とても無理だなというところ。佐藤空将は、「さすがですなあ」と合いの手を入れておられて、この段階では目が温和でした。

 続きはもっとこわーい話でした。外務省OBの方が防衛庁へ出向していた直後に、舞鶴基地だったかな、正確な基地名は忘れてしまいましたが、「招待」されたそうです。そこで待っていたのが、練習機への「陪乗」。間違っても、「軍オタ」ではありませんが(ある種の尊敬の念をもっておりますので)、またも「萌え」ですな。私も一回ぐらい航空自衛隊のお邪魔にならない程度に乗せていただきたいとひそかに「夢」をもっていましたが、このお話を伺って、それは「幻想」にすぎないことがわかりました。浜松基地でやっていたようなアクロバット飛行を一通り体験されたそうで、「Gがすごいんだよ」と軽くおっしゃっていましたが、あれを経験するのは…。体がなまっていて、精神的にもたるみきっている私なら、速攻で気絶しそうです。佐藤空将が、「意識を保てましか?」と尋ねると、「気を失った方が楽なんだろうけれど、神経は正常だったねえ」とおっしゃるので、「もうその時点で『合格』ですなあ」というやりとり。あのお、私は震えているんですけれど。

 これで終わりかと思ったら、最初に手洗い「歓迎」の後、通常の飛行に戻ってホッとしたところ、今度は、私の貧弱な軍事知識では正確にはどのように表現するのかはわかりませんが、機体を180度回転させて飛行が続いたとのこと。これが、「名所案内」でして、「上に見えるのが天橋立でございます」とか「上に見えるのが富士山でございます」という、想像を絶する「観光」をされたそうです。通常の状態でしたら、眼下に地上の風景が映るのでしょうが、機体が180度回転していますので、機体からすればあくまで地上は下にあるわけですが、頭の上に地上の風景が来るわけで、想像を絶する状態です。OBの方は、もちろん当時は現役でして、戦車のときと同じく平然とされていたそうですが、もちろん内心は怖かったとのことでした。私もこれにはお歴々を前に口あんぐりでした。

 佐藤空将の目が「怖かった」のはこのあとでした。「私も閣僚やそれに準じるクラス、文官を何人も乗せましたが、たいてい小○をちびってしまって、それ以来、防衛問題でバカなことを言わなくなりますな。机上のデータだけで、しかも不勉強で経験不足。話になりません」。遺憾ではありますが、現状を見ていると、もっと徹底的に「訓練」しておいていただいていたらと思います。守屋容疑者やその他、メディアで名前が出ている政治家は、ヤキもとい「訓練」が足りなかったのでしょうか。調達の問題を論じるには不足していることが多すぎるので与太話で申し訳ありませんが、自衛隊への信頼がようやく高まってきたところへこの事件。しかも、ケチ臭く、腐臭ばかりが強い話で、接待の内容は萎えるほどありがちで、論じる気がしません。武官の「矜持」と文官の「意地」がぶつかる「接待」は、門外漢には怖いながらも、胸が躍る中身でした。こんな接待は是非とも続けていただきたいものだと思います。
posted by Hache at 02:10| Comment(0) | TrackBack(1) | ふまじめな寝言
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Tracked: 2007-11-30 00:15