2013年10月31日

「政低経高」の時期?

 胃腸炎をしみじみ軽く見ていたことを後悔します。自分でもひどい表現ですが、料理として出されたものは、ご飯一粒まで残さずに食べてきましたが、生まれて初めてでしょうか、会議で出たご飯を口に含んで噛んで、飲み込んだところ、もうお腹いっぱいです。あとは鮭の小さな切り身とか、固焼きの玉子焼とか確実に火が通っていそうな食べ物を2、3口、つまんだら、もう限界でした。高熱の後遺症なのか、睡眠過多の後にくる睡眠不足のせいなのかはわかりませんが、とにかく頭がふらふらするので、仕事も最低限だけやっておしまい。そういえば、胃腸炎だと言っていた女子がいたので、これはきついとこぼしたら、そうでしょ、そうでしょみたいな感じ。向こうが病気だったころには、こちらが時間通りにいたことにして、早く帰るように促していました。善意もありますが、やはり長期的に体を壊されては困るので、アメとムチで休ませる感じ。自分がなると、無理はやむをえないですね。土日も朝からきっちり業務なので、寝ていたいのですが、休んだ分を土曜で取り返さなくてはならず、今年度で終わるとはいえ、土日が休みではない週が続くので、下手に休むわけにもいかないです。

 酒が出そうな席はしばらくお断りすることになります。例外は幹事みたいな役になっている場だけで、まだ日数に余裕があるので、回復を願うしかないです。ダメだったら、代役を頼めるようにしてあるのは、結果論ですが。

 しかし、アメリカによる西欧諸国首脳に対するスパイ活動とか、天安門事件とか物騒ですね。このあたりは、疲れていないときに書いた方がいいのですが、いろいろリーダーで読み込んでプリントアウトすると(印刷した文書をどこかに忘れてしまいげんなりしてはいるのですが)、日本以外の主要国や新興国では政治が不安定であったり、はっきり言えば混迷しているのに対し、相対的に経済は国際的にみて落ち着いているなあと。「デフォルトへの不安」とか物騒なタイトルが少し前の米紙でたくさん出ていたのが、ユーロ圏の景気後退の終わりとか、スペインもとうとう底を打ったとか、いやでも安心はできませんよと釘を打ったりとか、すんなりと成長経路に戻るかと言われると、大いに疑問はありますが、欧州はよい意味でしぶといなあと。心配しだすとキリがないのが景気ですが、中国も回復が加速して、アメリカが思ったよりももたつき感はありますが("Calculated Risk"あたりが2013年度に財政赤字が急激に縮小する予測を紹介する一方で住宅関連の債務の減少を指摘しています)、崩れるという感じでもないです。

 本邦の場合、株高が段々落ち着いてきているので、奇妙な焦りを『日経』の記事を読むと感じますが、現状で嘆く状態ではないだろうと。懸念といえば、来年度の4月以降、消費税率の引上げの影響ですが、ちゃんとした計算をしておりませんので、需要の先食いの反動がどの程度出るのかもわからず、無理な予測はしません。ただ、痛み止めを狙った景気対策はあまり効果がなく、素直に税収の自然増でまず財政赤字の縮小が可能ですから、財政を安定させた上で、社会保障制度を持続可能な水準に調整するという道筋を粗々に示した方が、消費税率の引上げそのものは来年度か3年後かという程度の相違しかないので、景気が落ち込んでも、回復過程に入るのも早いのではと思います。現役世代で生活保護よりも広く網がかけられる安全網をつくるのはかなり急ぐ必要があるのではと感じております。ただ、具体的な制度設計が……な状態ですが。

 他方で、アメリカが典型ですが、政治の失敗が経済を低迷させかねないリスクを抱えている大国が多いのに驚きます。もちろん、日本もこの点は同じといえば、同じですが、安倍政権の意外な安定感を見ていると、自然災害も多いですし、安倍政権の経済政策よりも、安倍政権が安定していること自体が景気にとっては重要ではと思います。ただ、TPP参加でこれほど心象を害する人が多いというのは、びっくりですね。この点だけは安倍政権の経済政策で評価していたのですが、これを評価する人が圧倒的な少数派というのは、いつも変人なんだなと。なんか面倒なので、とりあえず、足を引っ張られないように頑張ってくらはいみたいな感じでしょうか。

 政治的な不安定は北アフリカ−中東に集中しています。繰り言みたいで、自分でも嫌なのですが、イラクからの完全撤退とアフガニスタン増派を実施し、アラブ諸国の民主化を掲げたオバマ政権は罪深いなあと。この状態ではスパイ問題がこじれると、オバマの弾劾が問題になりかねないでしょう。もっとも、景気回復のあり方によっては弾劾される確率はほぼ無視できる程度にはなるかもしれませんが。ただ、Wall street Journalが2013年10月30日付で配信した、 Neil King Jr. and Allison Prangの"More Voters Turn on Obama"という記事では、世論調査の結果ではオバマに対する支持は下がる傾向にあり、底が見えるのがいつなのかもわからない状態です。WSJが反オバマ色の強い報道機関であることを割り引く必要がありますが、オバマケアに反対する勢力を"bad apple"と決めつけたりと、国内世論を説得し、誘導する民主主義的なリーダーシップの担い手として、オバマ氏は残念としか言いようがないです。

 先程のWSJの調査で気になるのは、アメリカが衰退傾向にあると感じている人の割合が年々、上昇していることでしょうか。いくつもの衰亡論で何度もアメリカは衰退させられてきましたし、アメリカ人がいつも楽観的ではなく、むしろ悲観的であることが珍しくないとはいえ、ちょっと嫌な数字です。まあ、しかし、医療保険制度改革をめぐる議論だけでも、辞書を引く気力すら起きないほど、厳しい感じなので、世も末と思うアメリカ人の心情も理解できなくはないです。


 この種の衰退の感覚は珍しいものではないのですし、疲れている同盟国の国民をそっとしておくことが必要な場合が多いのでしょう。ただ、時と場合によっては自己実現的な期待となりかねないことには要注意だと思います。2001年のテロの後、アフガニスタン戦役までは寄り添ってくれた同盟国への盗聴を続けていたことは、アメリカと同盟国の関係を壊しかねないだけでなく、アメリカ人の少なくない割合が罪の意識に襲われたとしても不思議ではないでしょう。海外からはイラクの統治の失敗をはじめ、エジプトやリビアなど、直接・間接にアメリカが介入した国の混乱の知らせと同盟国の首脳からの冷笑的なコメントなどが入ってくるでしょう。そのことは、アメリカ人が2001年のテロによって海外に持続的に関与する意志を確実に奪っていくでしょう。盗聴自体は、通常ならインテリジェンスでの同盟関係が凍結する程度で済む話でしょう(もっとも、それだけでも事は深刻ではありますが)。

 問題は、アメリカ人が犠牲を払って、海外に関与してアメリカ中心の秩序を続けようという意欲を持ち続けることができるのかという点です。2001年のテロ直後は、アメリカは孤立主義を克服したという論調があり、説得力と影響力をもっていました。私自身はイラク戦役に賛成でしたが、占領統治に失敗する可能性は十分にあり、再び、回復するまで引き籠るのもありだろうと。治安を回復したことが、かえってイラクからの全面撤退の主張を補強しかねないということを、残念ながらオバマ登場以前に想像することはできませんでした。その兵力をアフガニスタンに向けるというのは、対テロ戦争こそアメリカが行うべき戦いだというオバマの頭の中では一貫した戦略なのでしょうが、目標の大半を達成しないまま、終わりを迎えつつあります。

 まあ、盗聴が同盟国の首脳を御すのにふさわしいかどうかで問題になるぐらい、アメリカ人が、よく言えば洗練されていて、悪く言えば穢れていれば、そんなに気にすることではないのですが。そうではないので、盗聴そのものよりも、盗聴が世界から手を引く言い訳にどの程度なりうるのかを心配するという感じでしょうか。そんなに心配しているわけではないのですが、なにしろ、ナイーブな人たちですから。

 まったく、話が飛びますが、叛逆を見に行くなら、『Magia』を聞いておいた方がいいかも。この曲を意識していたとは思わないのですが、妙に歌詞がしっくりきます。 
posted by Hache at 23:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 気分しだいの寝言
この記事へのコメント
どもお久しぶりです。急性胃腸炎大変そうですね。こちらは一年ほど前に結石みたいのを、ついこないだは四十肩を体験したりしました。

アメリカは債務上限繰り越しをどこまで刻んでいくんですかね。共和党が上下院で多数派握ったらいろいろひっくり返しそうですが妥協は続いていくのでしょう。

日本は、もうすぐ福島第一の四号機で燃料棒取り出しが始まりますね。一度でも事故ったら最悪北半球オワリ=現在の人類社会アボンじゃね?みたいな状況ですが、無事に進むのやら・・・。

私も先日叛逆観てきました。私は好きでした。ほむらとしても必然の結末だったのかなーと。『Magia』は見落とし(聞き落し)してましたね。個人的には、本編のまどかがさやかの事をママに相談した時の内容がまんまかなー、とか思ってます。

ぷよm@sも年内くらいに続き出るといいですね。

病状が一日も早く快復されますように。
Posted by 名無之直人 at 2013年11月01日 01:39
>>名無之直人様

ありがとうございます。
平熱に戻り、吐き気も便通も普通なのですが、不思議とつらい感じです。まあ、無理しても、なにか結果が伴うわけでもなく、ゆっくり生きればいいかという感じですね。結石と四十肩はお大事になさってください。

4号機の燃料棒の取り出しについては、難しい作業だというのは東京電力が公開している資料でも明らかですが、万が一、再度、津波が来た場合、1500体もの燃料棒を放置するわけにはいかないので、作業をしない方が危険でしょう。ただ、汚染水問題で、情報公開が本当に下手だなあとうんざりしました。

http://www.tepco.co.jp/news/2013/images/130927a.pdf

今年の6月頃、関西電力の人が「うちのエリアでは事業所向けの需要が伸びないので節電要請をする必要がないぐらいなんですよ」と言われました。猛暑も乗り切ったんだから、原発は不要と主張する人が多いのですが、首都圏以外の景気回復が続くと、当座は稼働させる必要があるのだろうと思います。脱原発を目指すかどうかは、10年ぐらいかけて議論すればよいのではと。その間に、再生可能エネルギーの活用がいかに難しいかわかるのではと感じております。

叛逆はなるほどです。『ぷよm@s』は、小鳥さんの闘ぷよが復活するところまでいったら、それはとってもうれしいなって思ってしまうのでした。
Posted by Hache at 2013年11月01日 13:55
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