2007年12月19日

珍しい光景

 本題の前に「事務連絡」です。この数日、コメントスパムが増えており、スパム対策をパスするテクニックを学習しているようです。一時的な措置として、この記事以降、コメントとトラックバックはいったん保留の後、私が管理画面にアクセスして、承認後、ブログに反映されます。本日以前の記事に同様の対策は行うことが面倒(一つ一つの記事に関して設定を変えなければなりません)なので、しばらくは、変なコメントがトップページに残っている可能性があります。見苦しい点もあろうかと存じますが、ご容赦ください。また、この記事以降は、しばらく、コメントとトラックバックがただちに反映されなくなります。この点に関してもご理解を賜れれば、幸いです。

 かんべえさんが怒っているのは珍しく、入院したとき、「ネタにマジレス」叱られて、あとは、2006年の5月に経済同友会の小泉総理(当時)の靖国参拝に関する提言のときでしょうか。今日は、職場で「支給額が増えて手取りが減るとはいかがなものか?」と煽ってみると、本当にひどい話だとなって、「与党にヤキを入れなければなりませんな」と煽りますと、「もう前回の参院選でやったでしょう」という冷静な方がいらっしゃったので、調子に乗って「政権の座から引き摺り下ろさないとわからない人たちかもしれませんね」と言った瞬間に、場が凍って、しばらく皆が沈黙した後に、何事も無かったかのように雑談が続きました。言いにくいのですが、周囲の方々の支持政党(おそろくはいわゆる「無党派層」だと思いますが)に関係なく、今の自公連立政権には腸が煮えくり返っているけれども、民主党政権は怖いというのが率直なところでしょうか。

 しかし、世論というのは、私みたいなちゃらんぽらんな人間からすると、もともと移り気な、まさに「気分しだい」でありまして、世の中の人たちをバカにするわけではなく、私自身が「気分しだいの必殺技」なんて書いて深く共感するぐらいですから、あまり責める気にもならない。もっとも、かんべえさんんも責めているわけではなく、脱力系のオチをつけていて、ぐっちーさんとの「密談」の内容をかわすようにできています。金融の方はわかりませんが、素人的に見ると、欧米、ときにアメリカは、物価の安定と金融システムの安定という「二兎」を追わざるをえないが、今の状況では一つ間違えると、「トレードオフ」の関係になって身動きがとれなくなるかもしれないでしょう。素人ですので、あえて雑なことを書いてしまえば、金融システムの安定が優先すると思います。国際協調体制が崩壊してしまえば、各国の金融当局が引締をしても、物価の安定は困難でしょう。他方で、政治的には物価の安定に高い優先順位が与えられるのかもしれない。傍目には、このあたりを実務的にどう処理するのかというのが、面白いのですが、あんまり面白がっているわけにもゆかないというところでしょうか。

 「気分しだいの世論」というのはひどい表現ですが、さらにひどい表現をすると、現況は「気分しだいの政権交代」も無視できない状態です。本当は、さきほどのオチは、「でも、ちょっと怖いんだなあ」だったんですが、言いかけた途端に場が凍ってしまう。単にちゃらんぽらんな私への「無言の抗議」だっただけかもしれませんが。ただ、政権交代「リスク」という表現は、自分でも情けない感じがしますが、与野党の間で外交や安全保障でコンセンサスが無いまま、生じる可能性が高く(あえて挑発的なことを書けば、このような「高尚な」問題で政権というのは意外と崩れないものです)、もっとひどい表現をすれば、単に有権者の大半がもう自民党は御免真っ平となれば、どうにもならないでしょう。困ったことに、万が一、このような事態になったときのリスクはヘッジされていない。こちらで、要はとっとと自民党は民主党と「任務分担」せよと「寝言」を書いたわけですが、この種の話は、えてして、「一歩手前」に始まりがちで、その頃には遅いのでしょう。ただ、この9ヶ月の変化はまるで予想ができず、この「寝言」が現状の説明には適切であるとは思えませんが。先ほどの記事では具体的なスパンを示しておりませんが、「保守の衰退」は既に1950年代から始まっていたのではないかという感覚があります。少し余裕ができたら、軽い「寝言」を乗せる予定でおります。

 ただ、以上の「寝言」では、国際秩序の問題は度外視しております。現状では、中東情勢よりも、国際的な金融システム不安が話題になっておりますが、あてにならない、いかれた「外道」の感覚では、思った以上にアメリカのプレゼンスは私の想像以上にしぶといなあと。あまり根拠がありませんが、最悪の状況で意外な感覚があり、もちろん、金融当局が適切ではない政策を選択する(あるいは事実上、選択肢があまりないのかもしれませんが)という怖さはありますが、あらためて、経済的相互依存という互恵的な関係ですら、主動者と被動者の立場の相違があることを実感します。
posted by Hache at 03:26| Comment(2) | TrackBack(0) | ふまじめな寝言
この記事へのコメント
寄せ集めFGのMです。ご指摘の通り金融システム不安の除去が何より優先するのは過去10年間日本が身をもって経験したことからも明らかですね。
アメリカでは物価が上昇基調にあるのでFedは積極的な利下げをためらうかもしれませんが、緊急融資は適時に行うでしょう。副次効果で一時的に金利も下がりますし。
引き締めに限らず、おカネの流れが妨げられると、資金繰りに窮したところが資産を投売りしておカネを作ろうとしますので、売りが売りを呼び、デフレスパイラルにつながります。昨今の国際的な金融不安も、その一部はアメリカの不動産融資を担保とした証券が原因となっていることから、Fedが欧州各国の中央銀行とドル資金融通の手立てを講じたことは評価できます。この仕組みが不全でドル流動性の供給をタイミングよく行えなかったことがアジア危機が深刻化した一因なので。
もっとも、ラテン系諸国を中心とした欧州の不動産バブルは域内の問題ですから、欧州中銀がしっかりユーロの流動性供給を行ってもらわないと今後困ったことになるでしょう。ゼロインフレ原理主義者が巣食う組織だけに若干心配していますが、物価より何より金融システム安定という、日米中央銀行の共通認識をヨーロッパも共有していることを信じたいものです。
Posted by M at 2007年12月20日 00:13
>M様

金融はわかっていないことが多いので、もにょもにょとした感じですが、プロの方にご指摘いただけると、勉強になります。素人目にも、なるほどと思うところが多く、ありがとうございます。

「アメリカでは物価が上昇基調にあるのでFedは積極的な利下げをためらうかもしれませんが、緊急融資は適時に行うでしょう。副次効果で一時的に金利も下がりますし」。

→緊急融資の効果はなるほどです。伊藤洋一さんのHPで読んだ範囲ではアナウンスメント効果が気になりましたが、利下げには慎重に対応しつつ、緊急融資で対応というポリシーミックス(金融政策単独ではちょっと変な表現ですが)というのが妥当なソリューションなのだなと思いました。

「この仕組みが不全でドル流動性の供給をタイミングよく行えなかったことがアジア危機が深刻化した一因なので」。

→アジア通貨危機との対比で素人にもわかりやすいご説明を頂き、ありがとうございます。12月に入ってからドル−ユーロの相場を毎日見て冷や冷やしておりましたが、90年代の通貨危機を教訓としているかどうかは別として、あのような事態を避けうるしかけができつつあるのだなと思いました。余計ですが、若い人までサブプライムローン問題がどうたらこうたらという話をしているところへ(日本の)プライムレートを説明せよと言うと、途端に黙ってしまうので、ちと寒い部分はあるのですが。ちなみにこの話をすると世代の差がよくわかります。

「ゼロインフレ原理主義者が巣食う組織だけに若干心配していますが、物価より何より金融システム安定という、日米中央銀行の共通認識をヨーロッパも共有していることを信じたいものです」。

→懸念材料が欧州にありというご指摘を頂くと、逆にホッとします。ちょっと私がノーテンキなほど楽観的な性格なのかもしれませんが、懸念材料が明確にならない方がわけのわからない状態まで想定しなければならず、不安を煽るのではないかと思います。最悪でも、「ゼロインフレ原理主義者」が黙るところまでくれば、現状以上に強い「解」も見えてくるというところでしょうか。バーナンキは理屈倒れではないかと就任早々は不安に見ておりましたが(今では当時ほどではないのですが)、欧州の方が理屈っぽいというのは意外でした。

長くなって申し訳ありませんが、刺激的なコメントを賜り、ありがとうございます。今後も、御指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
Posted by Hache at 2007年12月20日 07:44
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